こんにちは!
今回は、IELTSライティング「タスク2」の書き方。基本的な段落構成を動画にまとめました。
タスク2はエッセイ形式。日本語的に考えると小論文の問題が出題されます。
「小論文は昔から苦手なんだよなー。。。」
そう思う人もいるかもしれません。小論文の書き方について、受験勉強ほど熱心に教わることはAO入試の場合を除いてあまりないでしょう。
また、私たちは自分自身の「強い主張」を述べることが少ない文化で暮らしています。できるだけ対立は避け、どちらとも取れる意見に落ち着きがちです。
つまり「慣れてない」し「文化的に合ってない」から、このタスク2のエッセイ形式が異様に難しく感じてしまう訳です。
でも、実は小論文には書き方。フォーマットがあります。
フォーマットを理解するためには、各内容を抽象化して、センテンスを情報の役割ごとに理解していく必要があります。
この抽象化の作業ができるようになると、ライティング「タスク2」に以前よりも楽に対処できるになるでしょう。
なお、今回の動画は以下の記事を参考に作成しています。補強教材として活用してください:
ライティング「タスク2」の書き方
以下の動画にライティング「タスク2」の書き方をまとめました:

エッセイは基本的に、上記の3部構成で展開されます。
1) 導入
書き初めにいきなり “I strongly believe that…” や “I totally agree with this opinion because…” のように、自分の主張を述べないこと。
これが導入で大切なことです。
導入ではまず「〜についてエッセイでは述べますよ」ということを、読み手に伝える必要があります。
それをなしに、いきなり自分の主張を述べると、読み手の頭は「???」になります。
理解するためには、一度エッセイを読むことを止めて「あぁこの人は〜について書いているんだな」と思考を巡らせる必要が出てきます。これがIELTSではNGです。
ライティングとは、書き手の一方的な主張を述べるのではなく、読み手とのコミュニケーションツールの一種です。
読み手が「うんうん」とか「そうだな」など、書いてあるメッセージと対話する形で読み進めていくものです。
なので、まずは「読み手と書き手のイメージを共有する」こと。
お互いが同じような温度感で見れる情報を述べて「うんうん、確かにそうだよな」と思わせてから自分の意見を述べる。
それを意識するだけで読み始めがスッキリし、非常にとっつきやすいライティングになります。
2) ボディ
ボディの役割は「主張に説得力をもたせること」です。
「自分の主張はきっと正しい!なぜなら…」と理由と具体的な根拠を用いて述べていくことがボディの目的です。
どんな些細な主張に対しても「理由」と「論拠」の2つを提示するだけで、その主張はとても説得力があるように見えるものです。
例えば、
- たけのこの里の方がきのこの山よりも絶対に美味しい!
というちょっといき過ぎた考えでも、
- きのこの山のクラッカー部分は食感が軽過ぎてお菓子を食べている満足感が少ない
- 一方でたけのこの里のサクサクとしたクッキーの食感やあまみは非常に高い満足感を与えてくれる
- 日本全体でも約7割がたけのこの里を美味しいと支持している
- 売上数を見てもたけのこの里の方が◯◯%上回っている
と、理由と論拠をしっかり添えると「確かに一理あるな」と思ってしまうものです。
あくまで「個人の趣向」なので当然答えはありません。
しかし、答えのないものに対して、自分の考えとその考えを肯定するデータを収集する。やっていることはまさに研究論文と同じですね。
3) 結論
最後の結論は導入部分の言い直しです。
「ボディを読んで私の意見に納得しましたよね」と、最後に自分の意見を被せることで一押ししている訳です。
これまでの流れを少し詳細に述べると、
- 「何について書くか」を読み手と共有する
- 自分の意見を述べる
- 自分の意見を肯定するデータや情報、過去の経験などを述べる
- 自分の意見を改めて述べる
上記の順で文章を書いていくと、主張がそれることなく一貫したライティングをすることができるようになります。
上記で挙げた表現を用いて、実際のタスク2の回答例も動画では解説しています。そちらと合わせてご確認ください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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