洗足学園のA方式入試(帰国子女入試)の傾向分析と対策ポイント

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

今回の記事では洗足学園のA方式入試についてできるだけ詳しく解説していこうと思います。

A方式入試は「英語」と「面接」のみの入試制度で、主に帰国子女やインターナショナルスクール向けのテストと言われています。

合格のためには高い英語力はもちろんですが、面接での自己表現力と海外経験の活かし方が重要なポイント。

効果的に対策するには、単に詰め込んで勉強するのではなく、洗足学園の求める生徒像を理解し包括的に学習計画を立てることが大切です。

それでは、詳しく説明していきます。

洗足学園A方式入試の基本情報

まずはA方式入試の基本情報をまとめました:

項目内容
試験科目英語:100点・面接:100点
試験時間英語60分・面接:10分
合格最低点英語:53点・面接:55点
募集人数20名

A方式入試は英語試験(100点)と面接試験(100点)の合計200点満点で実施されます。英語試験は60分間で100問の4択問題に取り組みます。

過去の基準を元にすると、合格最低点は「英語53点・面接55点」程度であると予想できます。

面接はネイティブ教員と日本人英語科教員による英語での質疑応答が行われます。

質問は約5問程度で、1問あたりの回答時間は2分から3分程度となっています。オールイングリッシュの授業についていけるかどうかを重点的に評価するようです。

詳しくは2025年度の募集要項を参考にしてください:

https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/article/wp-content/uploads/2024/11/youkou_kikoku.pdf

洗足学園が求める生徒像と入試の特徴

洗足学園は学業への熱意と国際的な視野を持つ生徒を求めています。英語力だけでなく、リーダーシップや柔軟性、他者と協力する姿勢も重視されます。

具体的には、

  1. 自立:自ら学ぶ喜びを見出し、常に向上心を持って成長していく姿勢
  2. 挑戦:異文化を理解し、様々な背景を持つ人々とコミュニケーションを取れる柔軟な心
  3. 奉仕:謙虚な心を持ち、周りの人々への思いやりの気持ちを大切にできる人材

の3点が生徒像の軸です。

入試試験において、求める人物像の理解は非常に重要。特に面接では、上記3点に沿ったエピソードをしっかりと事前に掘り下げていくようにしましょう。

洗足学園の学習環境

洗足学園は、将来を見据え、どの教科も幅広く学ぶことを重視した教育方針を掲げています。

日本語と英語の両方で思考力を重視し、自分の考えを的確に伝える力を養うため、ディベートやディスカッションを積極的に取り入れたグローバル教育を展開。

進路については、国内大学の一般入試に加え、総合型選抜や海外大学進学にも対応し、ネイティブ教員による指導体制と充実した海外大学出願サポートも提供しています。

学習環境として、1学年に平均40名程度の帰国生が在籍し、入試方式に関わらず入学後に2つのグレードに英語のクラスが分けられます。

また、放課後のTOEFL講座やSAT講座など、海外大学への進学も視野に入れたサポートを提供しているようです。

英語試験の傾向と対策ポイント

A方式の英語試験は100問の4択問題で構成されています。

内訳は

  1. 文法:20問
  2. 語彙・イディオム問題:50問
  3. 長文読解問題:30問

という配分で出題されます。

過去問は以下の洗足学園のウェブサイトで公表されています:

https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/admission/data_02.html

英語試験の傾向

文法問題は、英語センテンスの中の間違った表現を抜き出す問題。高い文法力だけでなく、文の流れを理解するための読解力が求められます。

語彙・イディオム問題は様々なバリエーションが出題。出題される語彙・イディオムのレベルは英検準1級〜1級程度です。

帰国生でも語彙のインプットを怠っているとスコアを取ることができないでしょう。

長文は600〜800字程度の文章が3題。語彙・イディオム問題と比べると、そこまで難易度が高いわけではありませんが、時間内に読み切るのが非常に大変です。

傾向から読み取れる英語試験の対策ポイント

上記の出題傾向から考えられる対策のポイントは、

  1. 高いレベルの語彙・イディオムのインプット
  2. (高校3年生までに履修する)基礎文法の習得
  3. 速読・多読トレーニング

上記の3点が効果的であると考えられます。

1. 高いレベルの語彙・イディオムのインプット

出題される語彙・イディオム問題の難易度が非常に高いことが、試験の大きな特徴の一つです。

単に海外で生活していただけでは身につかないレベルの語彙なので、語彙の対策は必須になるでしょう。

問題形式は英検のそれと類似しているので、英検準1級〜1級のテキストを中心に対策すると効果的です。

より先を見据えた英語力の獲得を考えると、 “Essential English Words 4000” のような英英辞書をベースに学ぶこともおススメです。

英語のザックリとしたニュアンスを掴むのに効果的なテキストです。

2. (高校3年生までに履修する)基礎文法の習得

安定して問題を解くためには、基礎文法は全て理解できておくことが望ましいでしょう。

大学入試用の文法書。又は “English Grammar in Use” のような世界的に評価が高い文法書で対策することがオススメです。

但し、文法力は基本となるスキルで、スコアに直接的な影響は大きくないので勉強の比重は語彙や読解においた方がベターと言えるでしょう。

3. 速読・多読トレーニング

60分で100問の問題を解くためには、かなりの速度で英語を読めるようになる必要があります。

長文読解のレベルはそこまで高くないので、英語ニュースやコラムなどを日課として読むだけでも充分な対策になります。

ポイントは単に情報を読むだけではなく、

「どの情報が重要か?」
「文章の要点は何か?」

とキーワードを意識して読解すると、より高い効果が期待できます。

ニュースを読むのが苦手な場合は、TOEFLの過去問を中心に対策してもOKです。

英語面接の傾向と対策ポイント

英語面接はネイティブと日本人の面接官の2名で行われます。

過去に出題された問題の傾向をまとめると、

  1. オープン・クエスチョン
  2. 個人的な考察
  3. クリティカル・シンキング
  4. 異文化理解
  5. 未来志向
  6. 独自性・創造性

上記の傾向が強いと考えられます。

質問に対して単に回答するだけでなく、その理由や個人的な経験など。主張に対して具体的なエピソードを紐づけることが大切。

また、よくある模範的な回答ではなく、独自の見解を述べることが効果的でしょう。

傾向から読み取れる面接の対策ポイント

自分なりの主張をロジックを立てて述べることが求められるので、英語力以上に、母語の思考力がより重要になるでしょう。

保護者の方は、日頃から幅広い問題に目を向けられるような問いかけを意識してあげると良いです。例えば、

  • 「(〜に関して)どう思う?」
  • 「どうしてそう思ったの?」

のように新しい情報に対して疑問をぶつけて深掘りしてあげましょう。

このような思考トレーニングは、教科書を読むだけでは身につかないので、保護者の方の関わり方が非常に重要になります。

どんな回答でもお子様の意見を尊重し、可能であれば紙に書いてまとめる癖もつけるとよりクリアにロジックを立てることができるようになるでしょう。

傾向から予想できる質問

洗足学園の面接で問われるような問題は、インタビューにおいて主流のものです。

以下にこれまでの質問から、出題される可能性がある問題をいくつか書き出してみたので、参考にしてください:

  1. Describe a time you overcame a challenge and what you learned from the experience.
  2. What do you think are the benefits and drawbacks of eating less meat?
  3. Which personal qualities do you believe are most important for young people to develop?
  4. How does the setting of a story you have read influence the protagonist’s behavior or feelings?
  5. Would you prefer to study or work alone, or do you think teamwork is more effective? Explain why.
  6. How does the use of technology in communication change the way people understand each other?
  7. What do you think is the most significant problem facing teenagers today, and how might they help solve it?
  8. If you could choose one place in the world to visit, where would it be, and why?
  9. In your opinion, what characteristics make a good friend, and why are those qualities important?
  10. How do you believe a person’s cultural background can influence their perspective on everyday life?
  11. What are some ways you can encourage younger children to develop creativity and imagination?
  12. How do you think learning English can help you achieve your future goals?
  13. If you could suggest one change to improve your school, what would it be and why?
  14. Do you think it’s important for young people to learn about environmental issues? Explain.
  15. Discuss a situation where working as a team led to a better result than working alone.
  16. How do you think a character’s relationships in a story shape their personality and decisions?
  17. Why do you think developing empathy is important for children and teenagers?
  18. Would you rather read a physical book or read on an e-reader? Give reasons for your choice.
  19. In what ways can students balance academic responsibilities with hobbies or sports?
  20. Do you think students should have more opportunities to express themselves creatively in school? Why or why not?

もちろん、これがそっくりそのまま出題されることはないと思います。

しかし、これらをロジックを立てて回答していくことで着実に主張構成力を伸ばすことができるでしょう。

模擬面接を活用する

洗足学園では、9月頃から予約可能な模擬面接を実施しています。

教員からの具体的なアドバイスを受けることができ、本番の雰囲気に慣れる絶好の機会なので、受験を検討している人は必ず申し込みをした方が良いです。

関東圏以外の国内在住、及び海外在住の場合は、Zoomでのオンライン実施が可能なようです。

詳しくは以下の洗足学園のホームページをご確認ください:

https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/admission/information_2.html

まとめ

洗足学園のA方式入試は、高い英語力が求められる試験です。単に海外で生活していただけでは太刀打ちできない問題形式なので、事前にしっかりと基礎となる語彙や文法を身につけることが重要です。

合格点を考慮すると、語彙がカバーできれば合格の見込みがかなり高まると言えます。

毎日の積み重ね。それを支える保護者の方のサポートが合格の鍵になるでしょう。

今回の記事以外でも、何か英語学習や受験対策に関してご相談があればいつでもご連絡ください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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