PTEリスニングセクションの概要と対策方法

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

今回の記事では、PTEリスニングセクションの概要と対策方法についてまとめていきます。

リスニングセクションは、合計8種類の問題が出題されます。

リスニングスキルのみでなく、リーディングやライティングなど、他のスキルと複合した観点の問題も多く出題されるので対策が非常に困難なのが特徴。

自分のウィークポイントを正しく認識して改善していくことが、スコアリングにおいて最も重要な要素になると言えるでしょう。

リスニングを伸ばすコツは「聞き取れない音」が何かを理解すること。単語を知らないのか、音声を認識できないのか、正しく原因を振り返ることが重要です!

それでは詳しく見ていきましょう。

PTEリスニングセクションの概要

PTEリスニングセクションは、30〜43分間の試験です。

受験生の回答状況に応じて問題数が変化したり、音声クリップの長さが異なるので、試験ごとに時間が毎回変わります。

問題タイプは全部で8種類。それらが以下になります:

問題形式問題数配点内容
① Summarize Spoken Text1~2問部分点音声を聞いて50~70語で要約する。リスニングとライティングスキルを評価。
② Multiple Choice, Multiple Answers1~2問部分点音声を聞き、複数の正しい選択肢を選ぶ。間違った選択肢には減点あり。
③ Fill in the Blanks2~3問部分点音声に基づきテキストの空欄を埋める。リスニングとライティングスキルを評価。
④ Highlight Correct Summary1~2問正誤判定音声内容に基づき、最も適切な要約文を選ぶ。リスニングとリーディングスキルを評価。
⑤ Multiple Choice, Single Answer1~2問正誤判定音声を聞いて1つの正しい選択肢を選ぶ。
⑥ Select Missing Word1~2問正誤判定音声の最後に欠けている単語やフレーズを選択する。
⑦ Highlight Incorrect Words2~3問部分点音声とテキストを比較し、不一致の単語を特定する。リスニングとリーディングスキルを評価。
⑧ Write from Dictation3~4問部分点音声で流れる短い文章を書き取る。リスニングとライティングスキルを評価。

この中でも特に配点の比重が高いのが、「① Summarize Spoken Text(要約)」と「⑧ Write from Dictation(書き取り)」の2点です。

いずれも部分点が採用されているので、聞き取れなくても何かしら書けばスコアに繋がる見込みが高いことが特徴。

いずれも音声情報を書き起こす(まとめる)ためにタイピングのスキルが求められるため、英語の勉強だけでなくキーボード入力にも慣れておくことが重要です。

配点が高い問題は、いずれもライティング複合問題です。難易度が高く対策に気が引けてしまいますが、ここが取れるようになるとスコアがグッと高くなります!

問題タイプごとの対策

次に各問題タイプの対策方法についてまとめていきます。

但し、今回は問題タイプが多いので、高配点・又は一般的な試験とは異なる形式の問題を中心にまとめていきます。

基本的にリスニングスキルは、

  1. 語彙力・文法力
  2. 音声知覚力
  3. 文脈理解力

の3点で構成されています。

知らない単語や、うまく訳せないセンテンスを音声情報で処理することはできません。そのため、一番基盤となるスキルとして「① 語彙力・文法力」が最も重要です。

次に大切なのが、英語の音を正しく聞き取る力。「② 音声知覚力」です。

英語の音声性質を理解した上で、様々なバリュエーションの英語に触れていくと徐々にこの力が身についてきます。英語の音声性質を理解するためには、発音矯正が効果的です。

そして最後に、情報を点ではなく線で解釈する「③ 文脈理解力」。

リズムが一定な日本語と比べると、英語のリズムはダイナミックで、要点ごとに音が止まったり、ストレス(強勢)がかかったりします。

これらを理解できるようになると、情報の流れを掴めるようになり、長い文章でも要点を正しく理解できるようになります。

対策をするときは焦らずきちんと根本の課題点からアプローチしていきましょう。先に小手先のテクニックを身につけると、後でスコアが伸びにくくなってきます!

① Summarize Spoken Text(SST:要約)の対策

「SST:要約」は、60〜90秒ほどの音声を聞いて50〜70字の要約を作成する問題です。指定の文字数より少ない or 超えると減点になります。

また、40字以下・又は100字以上になるとスコアがゼロになるので注意してください。

対策するときのポイントは、

  1. トピックとサポートポイントの情報を聞き取る
  2. テンプレートに当てはめる

の2点のみです。

英語の情報は大きく分けて「① トピック(Claim)」と「② サポート(Evidence)」の2種類に別れます。

トピックで伝えたい自分の主張を抽象的に述べ、サポートでその内容を具体的に描写していきます。

この英語の特性に着目し、「何が抽象的なアイデアで、どの観点でそのアイデアをサポートしているか?」を聞き取ることが高スコアのポイント。

不必要な情報に惑わされないようにしましょう。

SSTで使えるテンプレート

トピックとサポートが聞き取れたら、あとはテンプレートに沿ってその内容をまとめていきます。

導入
→ The lecture was mainly about [main idea].

本文
→ Then the speaker talked about [key point 1] and [key point 2].
→ Moreover, [additional detail] was also mentioned.

結論
→ Finally, the lecture emphasized [main conclusion or implication].

“Lectureの” 部分は音声情報に合わせて変えてみてください。

まずはこのテンプレートを暗記して、負担なく使えるようになったら、異なる表現をインプットして、表現の幅を増やしていきましょう!

音声情報をまとめるのが難しい場合は、最初は簡単なニュースをまとめる練習をしてもGOOD!News in Levels あたりは使いやすいと思います!

② Multiple Choice, Multiple Answers(MC-M:選択問題)の対策

「MC-M:選択問題」は、40〜90秒の音声情報を聞いて5〜7の選択肢から正解を複数選ぶ問題です。

注意するべきポイントは、間違った選択肢を選ぶと減点になってしまうということ。(但し0点以下にならないので、1つだけ選んだものが不正解でも大丈夫です)

確実にあっていると思う選択肢だけを選んだ方が、総合的なスコアが高くなる傾向があります。

それ以外の部分では一般的なリスニング問題と変わりないので、設問の内容を正しく理解し、必要な情報を聞き取ることに注力してください!

⑧ Write from Dictation(WFT:書き取り)の対策

「WFT:書き取り」は、3〜5秒程度の音声を聞いて、その聞き取った音声を正確に書き起こしていきます。書きとる文字数は、8〜15語程度です。

対策のポイントは、

  1. 聞き取れない音声を中心に練習する
  2. 点でなく線で音声情報を掴む

の2点です。

ディクテーションは、やり始めたらキリがないので、「聞き取れない音」又は「理解できない情報」の2点にのみ焦点を当てて学習していきます。

音声が聞き取れない場合、聞き取れない部分の発音記号を確認したり、再生速度を落として細かい音声の特徴を捉えてみてください。理解できたら、その情報を元に実際に発話・録音して振り返っていきましょう。

全ての情報を常に聞き取れることはないので、わからない音があっても前後の文脈から推測する癖をつけていくと、様々な場面で対応できるようになります。

特に受験勉強を中心に英語を勉強してきた人は、英語の音を単語ベースで理解する傾向が強いです。音だけにフォーカスすると、聞き取れない単語があったときに内容理解ができないので、流れを意識してみると効果的ですよ!

まとめ

PTEのリスニングは単なる聞き取りだけでなく、リーディング・ライティングのスキルが複合的に必要になるセクションです。

英語の音声情報を処理することに慣れ親しみつつ、並行してこれらのスキルの対策を行うことが効率性をあげる上で重要になるでしょう。

今回の記事のポイントをまとめると、

  1. 自分の弱点を正しく認識する
  2. 点の情報を全部聞こうとするのではなく線で捉える
  3. 勉強はできない部分にのみ焦点を当てておこなう

の3点です。

「できない」ことを「できる」ようにしていくと、着実に現状より良い方向に能力開発されていきます。できることではなく、できないことに時間を当てるようにしましょう。

また、言語は文脈があって初めて意味が成り立ちます。単語を聞き取るのではなく、意味の流れを聞き取ることに意識を向けてみてください。

リスニングの勉強とスピーキングは相関性が高いので、以下の記事は参考になるかもしれません:

ちなみにリーディングに関する記事は以下にまとめてあります:

そして、ライティングに関する記事:

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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