こんにちは!SOLO IELTS TOEFLのルークです!
今回の記事では、PTEのスピーキングセクションの概要と対策方法をまとめていきます。
PTEは問題ごとに求められるスキルが異なります。全ての問題を網羅的に対策するよりも、苦手な問題に絞って、弱点を克服することに焦点を当てることが大切です。
また、配点も異なるため優先順位をつけて対策することがポイントになります!
スピーキングで最も重要なことは、流暢性の向上です!「英語っぽい」発音を再現できるようにしていくことを意識して対策していきましょう!
目次:
PTEスピーキングセクションの概要
まずは、PTEスピーキングセクションの概要をみていきましょう。
問題タイプ | 問題数 | 配点 | 制限時間 |
① 自己紹介 (Personal Introduction) | 1問 | 0 | 25秒(準備時間)+ 30秒(回答時間) |
② 音読 (Read Aloud) | 6~7問 | 0〜5点 | テキストの長さに応じて30~40秒 |
③ 文の復唱 (Repeat Sentence) | 10~12問 | 0〜3点 | 録音の長さに応じて15秒以内 |
④ 視覚資料の説明 (Describe Image) | 3~4問 | 0〜5点 | 40秒 |
⑤ 講義の要約 (Re-tell Lecture) | 1~2問 | 1〜2点 | 90秒(録音)+ 10秒(準備)+ 40秒(回答) |
⑥ 短文回答 (Answer Short Question) | 5~6問 | 0〜1点 | 録音の長さに応じて10秒以内 |
この中で最も配点が高いのが「② 音読(Read Aloud)」です。これは表示されるテキストを音読する問題です。
次に配点が高いものが「④ 視覚資料の説明(Describe Image)」。グラフやプロセスチャートなどの説明が求められます。
スピーキングセクション対策における一番のポイントは「流暢さ(Fluency)」の再現です。
細かい単語の発音よりも、文全体として英語っぽいリズムを再現できているかが評価の肝になります。
そのため、最優先するべきは「流暢な英語発音の獲得」。その後、苦手なセクションに応じたテンプレート表現などをインプットしていくのが効果的です。
1音ごとに綺麗に丁寧に発音するというよりは、全体の雰囲気を英語っぽくすること。抑揚やイントネーション、強勢などを学ぶと役にたちます!
各問題タイプの対策方法
次に各問題タイプと対策方法についてまとめていきます。
全ての問題で共通する対策ポイントは、
- 流暢さと発音の向上: 毎日声に出して練習し、自分の録音を聞いて改善点を確認。
- 時間管理: 各タスクごとの制限時間内で回答できるよう模擬試験形式で練習。
- テンプレート活用: 特定のタスク(画像説明や講義要約など)ではテンプレートや構造化された回答方法を準備。
上記3点です。
上から順番に優先順位が高いので、苦手な領域から対策に取り組みましょう。
もし、自分の課題点がわからない場合は、一度PTEを受けてみると良いと思います。スコア分布が共有されるため、自分の苦手な問題形式を一目で理解することができます。
より詳細な分析が必要な場合は、指導者とのカウンセリングをオススメします。
発音の習得は最初のフォームを覚えることが肝心です。客観的なフィードバックがもらえる環境を構築すると学習がスムーズになります!
1. 自己紹介 (Personal Introduction)の対策方法
「自己紹介(Personal Introduction)」は、スコアに影響を受けないセクションです。
25秒でプロンプトを読んで回答を準備し、30秒で回答を録音します。
緊張せず自然体で話すことを意識しましょう。緊張するとスピーキングのピッチが早くなるので、自分が思っているよりも少しゆっくり目に、ハッキリと発話してペースを整えましょう。
内容はシンプルなものでOKです。
2. 音読 (Read Aloud)の対策方法
「音読 (Read Aloud)」は、画面に表示された文章を読み上げるタスクです。流暢さや発音、イントネーションなどが評価されます。
ポイントは、
- 文章全体を素早く理解する
- 一定のスピードで話す
- ネイティブになりきって発音する
の3点。
一番のポイントは、意味のまとまりごとにしっかりと抑揚(イントネーション)をつけることです。細かい発音はそこまで気にしなくてもOK。
速いテンポで発音するよりも、少しゆっくりめを意識した方が配点が高くなる傾向があります。
サンプル問題
実際は以下のような問題が出題されます:
Lincoln
Lincoln’s apparently radical change of mind about his war powers to emancipate slaves was caused by the escalating scope of war, which convinced him that any measure to weaken the Confederacy and strengthen the Union war effort was justifiable as a military necessity.
わからない単語があっても動じず、それっぽく発音しちゃいましょう!意味のまとまりごとにポーズを作るようにすると流暢性がグッと高まります!
3. 文の復唱 (Repeat Sentence)の対策方法
「文の復唱 (Repeat Sentence)」は音声で流れる文を聞き、それをそのまま復唱するタスクです。発音だけでなく、リスニング力も重要な要素の一つ。
ポイントは、
- キーワードに集中して覚える
- 流暢さを優先し、小さな間違いは気にしない
の2点です。
最も大切なのは全ての音声を正確に再現する必要性はないということ。(そもそも無理です)
部分採点なので、キーワードを中心に流暢に発音することを意識すれば高得点を取得することができます。
サンプル問題
実際は以下のような問題が出題されます:
- They were struggling to pay their fees last year.
- The seminar on writing skills has been canceled.
- Would you pass the book on the left hand side?
- There will be no classes scheduled during the final exam weeks.
- Doctor Green’s office has been moved to the second floor of the building.
- Students can get access to computers on a daily basis.
例えば一番目なら “struggling to pay their fees” の部分など、フォーカスをセンテンスの核に絞っていくと対策しやすいです!もちろん、元の語彙力や文法力が高いと補完しやすくなります!
4. 視覚資料の説明 (Describe Image)の対策方法
「視覚資料の説明 (Describe Image)」は、グラフや図表・写真などの画像を見て、その内容を40秒以内で説明するタスクです。
IELTSのライティングタスクとほとんど同じだと思って大丈夫です。
ポイントは、
- テンプレートを覚える
- 各種イメージ形式(棒グラフ、円グラフ、地図など)に慣れる
- 準備時間中にキーポイントを書き留める
資格資料の説明は、とにかくテンプレートを覚えること。
情報の「対比・比較」や「数値の変動」に関連した表現を中心にインプットすることを優先しましょう。
サンプル問題
実際は以下のような問題が出題されます:
このようなグラフを見て、その特徴を大まかに説明していきます。
資格資料の説明は、基本的に「対比」する表現が肝。一見すると難しそうですが、慣れてくれば対応しやすくなります!いろんなグラフを見て英語で表現する練習をしてみましょう!
5. 講義の要約 (Re-tell Lecture)の対策方法
「講義の要約 (Re-tell Lecture)」は、講義音声を聞き、その内容を自分の言葉で要約するタスクです。リスニング力だけでなく要約力、それを簡潔にまとめるスピーキング力が求められます。
ポイントは、
- メモ取り(キーワードや重要なフレーズ)の練習
- 回答のテンプレートを覚える
の2点です。
講義の要約は、重要な情報とそうでない情報を区別しながら聞き取る練習が大切。
これはリスニングだけでなく、リーディングでも心掛けると相対的に学習効果が高くなります。
トピックセンテンスとサポートセンテンスの区別など、文章構造を理解できるようにしていきましょう。
サンプル問題
実際は以下のような問題が出題されます:
字幕を「英語」に設定していただけると、トランスクリプトを確認することができます。
要約は複数のスキルが必要になるパートです。ここで苦戦する場合は、他にライティングやリーディングを並行して学び抽象と具体の展開を理解できるようになると良いと思います!
ライティングの展開などアカデミックライティングに関する情報は以下の記事にまとめています:
6. 短文回答 (Answer Short Question)の対策方法
「短文回答 (Answer Short Question)」は、短い質問に対して1〜数語で答えるタスクです。3秒以上沈黙すると回答が停止してしまうので、すぐに回答することが大切です。
ポイントは、
- 様々な質問形式に慣れる
- インスタントに回答することを意識する
の2点です。
英語の質問は慣れていないと何を聞いているかわからないものもあるので、日頃から様々な質問タイプに触れるようにしましょう。
並行して語彙のインプットも行っていくことが大切です。
サンプル問題
実際は以下のような問題が出題されます:
- If telescopes are used to locate distant objects, what instrument is employed to magnify minuscule objects? (Microscope)
- What organ do cardiologists specialize in? (A. Heart)
- What word is used for someone who watches a sports event? (A. Spectator)
- What do we call the list of steps that tell you how to put something together? (A. Instruction)
- What key mineral makes seawater different from fresh water? (A. Salt)
これはスピーキングというより語彙の問題ですね。ここに時間をかける必要はないので、他のセクションを学習しつつ語彙力を伸ばしていきましょう!
まとめ
PTEのスピーキングを対策するにあたって、
- 流暢な発音の習得
- テンプレート表現のインプット
- 頭で考えるよりも反応できるように量をこなす
上記の3点を意識することが重要です。
発音の習得はELSA Speakなどのアプリを活用しても良いですし、指導者から学ぶのでもOK。
独学で対策する場合は、定期的に自分の発音を録音して、振り返りができる状態をつくることが効果的です。
記事を最後までよんでいただき、ありがとうございました。
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