こんにちは!
今回の記事では、TOEICのリーディング・セクションの時間配分やテクニック、コツなどを紹介していきます。
「リーディングがいつも時間以内に解き終わらない方」や、「リーディングをどうやって解けばいいのかわからない方」の参考になれば幸いです!
リーディングのテクニックやコツを使いこなすためには、最低限の基礎語彙力と文法力が必要です。スコアが低い段階では、テクニックに頼ることなく遠回りに思えても基礎勉強に時間を割くとよりスコアが伸びると思います!
それでは詳しくみていきましょう。
目次:
TOEICリーディング・セクションを時間内に解くコツ
TOEICのリーディングを時間内に攻略する上で最も重要なことは、「全ての文章を読まない」ことでこれは全てのパートに共通します。
それぞれのパートを解く上で、テクニックやコツを簡単にまとめると以下のようになります。
- パート5:対応する語句を見つける
- パート6:慣用表現と内容理解を見極める
- パート7:パラフレーズを見極める
注意して欲しいことは、テクニックやコツを活用するためには最低限の語彙力と文法力が必要ということです。
語彙力や文法力が十分にないと、判断材料が少なく正しく正解を導くことができない恐れがあるので気をつけてください。
それでは、各パートごとに例題と一緒にテクニックを詳しく紹介していきます。
また、今回の記事で引用する例題は、全て以下のリンクより参照したものです。TOEICの練習としても活用できると思うので、必要があれば参照してください。
リーディング「パート5」を解くコツ
リーディング「パート5」を解くコツは2つあります。
- 全てのセンテンスを読まない
- 選択肢と対応する語句を見つける
パート5は基本的に「文法知識に関する問題」と「内容(単語など)理解に関する問題」の2種類しか出題されません。
これらの問題はそれぞれ、答えを導き出すために必要なキーワードが分かれば、そのほかの部分を読まなくても答えを見つけることが可能です。
具体的なイメージを掴むために、以下の例文を確認してみましょう。
黒塗りした部分は情報の関連度が低く、回答するために必要のない情報です。つまり、読む必要がありません。
赤字にした部分は、答えとなる選択肢と関連度が高い語句です。つまり、極論を言うと赤字部分を見ただけで答えを導くことが可能です。
回答に必要な情報のみをピックアップすることで、回答時間を大きく削減することができるようになります。
- 答え:
- 101. (A)
- 102. (B)
- 103. (C)
相性の良い語彙を理解するためには、最低限のインプット量は必須です。まずは選択肢でわからない単語がない状態を目指して、単語学習をしていくことをオススメします!
リーディング「パート6」を解くコツ
リーディング「パート6」を解くコツは2つあります。
- 「慣用表現」か「内容理解」かを見極める
- 「内容理解」の場合は関連情報を正確に理解する
パート6は、パート5と同様に「文法知識に関する問題」と「内容(単語など)理解に関する問題」の2種類が出題されます。
パッセージ全体として問題が出題されるため、「内容理解」の問題だった場合に対応する情報を見つけることがパート5と比べると難しくなります。
また、慣用表現はインプットがないと正解を導き出すことができません。
考える時間がロスになってしまうので、わからない慣用表現の問題は飛ばして次のパート7に時間を使うことをオススメします。
具体的なイメージを掴むために、以下の例文を確認してみましょう。
繰り返しになりますが、慣用表現の問題はそもそも知らないと解くことができません。
解決策はインプットを続けて、知ってる表現を増やしていくことなので地道な努力が必要になります。
内容理解の問題は、「動作の対象が誰か」を明確にしていく必要があります。
「誰がどのような行動をする(される)のか」を前後の文章を読んで把握する必要があるので、最低限の読解力と語彙力が大切です。
- 答え:
- 141. (A)
- 142. (D)
- 143. (C)
パート6は、「パート5」と「パート7」の複合問題のような形式です。高い語彙力と読解力の両方が求められるので、ここでは無理に時間を割かずに分からなければパート7に進んでしまいましょう!
リーディング「パート7」を解くコツ
最後に、リーディング「パート7」を解くコツは2つあります。
- 設問を最初に読む
- パラフレーズを見極める
パート7は、問題文より先に設問に目を通すことがコツです。
というのも、ビジネス文書は目的や段落構成が明確なので、設問を理解することができればある程度どの部分に読むべき情報があるかを把握することが出来るからです。
そして、もう一つとっておきのコツが「パラフレーズを見極める」ということです。
パラフレーズとは、同じ意味の語句を違う語句で表現することを指します。パラフレーズを活用することで、テスト採点者は受験者の語彙力や読解力を測定することができるのです。
つまり、本文と同じ語彙が選択肢にあった場合は不正解である可能性が極めて高いと言えるので注意してください。
具体的なイメージを掴むために、以下の例文を確認してみましょう。
赤い数字で表記した部分が、パラフレーズされている箇所です。
パラフレーズは設問と選択肢の両方で使用されていることが多いので、これらを見極めることで本文のどの情報を読めばいいかを短時間で把握することが可能です。
これまでのテクニックと同様に、類義語をしっかりとインプットできていることや正しく設問を理解する読解力が前提として必要になります。
- 答え:
- 153. (D)
- 154. (A)
- 155. (B)
パート7もこれまでと同様に、全文を読まずに必要な情報だけを正確にピックアップすることが時間内に解くコツです。また、パラフレーズはTOEIC以外の試験でも必ず出るので意識しておくと役に立つと思います!
リーディングの理想の時間配分
リーティングの理想の時間配分は、パート7に「55分以上」時間を確保することです。
参考までに、以下に満点を取るための各パートの時間配分の目安を載せておきます。
パート | 問題数 | 一問にかける時間 | 時間配分 |
パート5 | 30問 | 最大20秒 | 10分未満 |
パート6 | 16問 | 最大40秒 | 約10分 |
パート7 | 54問 | 約1分 | 約55分 |
リーディング・セクションで高いスコアを取得するためには、パート7の正答数を少しでも多く稼ぐ必要があります。
そのため、できる限りパート7に時間を残すように時間配分の戦略を立て試験対策をしておきましょう。
もちろん、スコアが低いうちは時間配分はあまり気にする必要ありません。英語を正しく読むことに集中していけば、次第にスコアが上がるようになり余裕が出てきます。その時になって、時間を気にし始めればいいと思います!
筆者の考察
テクニックやコツは基礎力によって活用幅が広がる
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます。
- リーディングは基礎語彙力と文法力の習得に最初は集中する
- 「全文読まないこと」が共通のテクニック
- スコアが上がるまでは時間配分は気にしない
テクニックやコツは、あくまでスコアを伸ばすという目的を達成するための手段です。
最初からテクニックやコツに頼りすぎていると、実際に英語を運用するときに非常に苦労する恐れがあるので気をつけてください。
一方で基礎力をしっかりと伸ばしておけば、基礎を応用して実践で活用する機会も増えていきます。なので、本当に繰り返しになるのですが基礎の語彙力と文法力のインプットをしっかりとしていきましょう。
語彙力はあればあるほど、理解できる英語が増え自然とインプット量が増加します。また、表現の幅も拡がるのでTOEICの単語帳だけに限らず、幅広い文脈でインプットを継続してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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