【TOEIC900点】必要な勉強方法と実際のレベル感を解説

【TOEIC900点】必要な勉強方法と実際のレベル感を解説

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

今回の記事では、TOEIC900点突破に必要な勉強方法と実際のレベル感をまとめていきます。

「 900点以上を目指したい方」や「700-800点代で停滞している人」の参考になれば幸いです。

TOEIC学習者にとっては、900点は1つの大きな目標ではないでしょうか。900点を取得すると、周囲からも認められ自信がつくかと思います!

それでは詳しく見ていきましょう。

TOEIC900点突破のための勉強方法

さっそく結論ですが、TOEIC900点以上を取得する勉強方法は以下3つが効果的です。

  • 方法1. シャドーング
  • 方法2. 精読力を上げる
  • 方法3. 公式問題集を中心に学習

シャドーングの質を上げていくことが、リスニングに効果的です。また、精読力を上げることが、リーディングのスコアに直結します。参考書は公式問題集に絞り抜け目なくやり込みます。

それでは、詳しくみていきましょう :

勉強方法1. シャドーング

TOEIC 900点以上を取得するために必要なリスニング対策は、シャドーングのクオリティにこだわることです。シャドーイングとは、英語を聞きながら、同時に音を真似して発音する英語学習法です。

シャドーイングが上手くなるほど、TOEICの音源が聴き取りやすくなります。シャドーイングをする上で、大切なポイントは以下です。

  • ポイント 1. ストレスやイントネーションが正確
  • ポイント 2. 英語のリズムである

シャドーイングは、ただ音源を追いかけるだけでは効果が見込めません。

学習者が、TOEICの音源とより近い音を出すことで、きちんと聴き取れるようになります。自分が生成できる音は聴き取ることができるためです。

まず、シャドーイングのクオリティを上げるためには、ストレスやイントネーションに着目することがポイントです。

  • ストレス :
  • 1文を読む際にどこを強く読むか
  • イントネーション :
  • 1文を読む際にどこを上げて、どこを下げるか

英語は、日本語よりも「強弱」や「抑揚の幅」が大きな言語です。日本人が、シャドーイングをする上で最も苦手とするのが、ストレスとイントネーションです。

次に、英語のリズムを意識することが大切です。いわゆる「英語っぽく聴こえる」ためには、英語のリズムの習得が必要です。恥ずかしいと思いますが、TOEICの音源の話者になりきることが、リズムを習得する第一歩です。

TOEIC900点以上を狙う人は、リスニングは満点を狙いにいきたいところです。リスニングは、平均点がリーディングよりも50点ほど高く、比較的スコアをあげやすいです!

シャドーイングの練習方法

以下が、効果的なシャドーイングの練習手順です。

  • 手順1.トランスクリプトを復習する
  • 手順2. シャドーイングを録音する
  • 手順3. 元の音源と比べて音を修正する
  • 手順4. できない箇所を重点的に練習する
  • 手順5. 最後に全部を通して行う

いきなり全文のシャドーイングが難しい人は、一文ずつおこなっても構いません。大切なことは、時間をかけても元の音源と近しい音を出すことです。

練習しすぎると、声がつぶれることもあるので気をつけましょう。どんなに頑張ってもできない時は、数日の時間をおいて行うと良いです。

勉強方法2. 精読力を上げる

TOEIC 900点以上を取得するために必要なリーディング対策は、精読力を上げることが大切です。

精読とは、1文ずつきちんと意味がとれることをさします。以下が、精読をするために大切な3つのポイントです。

  • ポイント1. 単語の意味が分かる
  • ポイント2. 構文が取れる
  • ポイント3. 背景知識がある

まず、単語の意味を知っていることが大切です。1つの文章に、いくつも知らない単語があると、文章は理解できません。公式問題集に出てくる単語は、全て瞬時に理解できるようにしましょう

次に、構文が取れることです。 文法を駆使して、文のパターンを解析していくことを「構文をとる」という言い方をします。構文は英文法を支える決まった型のようなものです。中学校・高校で習った「SVOC」が構文にあたります。

リーディングの問題を解いた後に、きちんと理解できない文章は、構文から理解することをオススメします。一つ一つの疑問を潰していくことが、精読力を上げる上で大切です。

最後に、精読をするために欠かせないのが「背景知識」です。TOEICでは、ビジネスシーンが想定されているので、ビジネス全般における背景知識をつける必要があります。想像しづらいことは、読んでも理解が難しいです。

よく、リーディングで「時間が足りない」という意見を聞きます。しかし、1文を1回読んで理解できる精読力がつけば、TOEICでは速読力は不要です。

勉強方法3. 公式問題集を中心に学習

TOEIC900点以上を取得するためにオススメの参考書は公式問題集です。多くの参考書に手を出すのではなく、まずは公式問題集を完璧にしましょう。 完璧とは以下のような水準です。

  • 基準1.全ての単語を一瞬で理解できる
  • 基準2.わからない文章が1つもない
  • 基準3.1文ずつシャドーイングできる
  • 基準4.内容を簡単な英語で要約できる
  • 基準5.選択肢を見なくても答えがわかる

回答の答え合わせをして、間違った理由を探すだけでは復習とは言えません。

TOEIC900点は、 公式問題集の復習のクオリティを上げることで取得できるスコアです。自分に厳しく、復習の基準を上げてみましょう

TOEIC900点のレベル感を検証

TOEIC900点のレベル感は以下です。

  • 英検:準1級(余裕を持って合格)
  • TOEFL iBT:75点前後
  • ビジネスシーンで要点を理解し、伝えれる

英検では英検準1級は余裕があるが、1級にはわずかに届かないのがTOEIC900点です。ビジネスシーンでも具体的な理由や例は難しいけれど、要点はある程度伝えられるレベル感です。

他の英語テストとの比較

TOEIC900点のレベルを、他の英語テストと比較をすることで理解しましょう。

TOEICIELTSTOEFL iBT英検
N/A9.0116 – N/A
N/A8.0 – 8.5106 – 115N/A
945 – 9907.0 – 7.595 – 1051級+
805 – 9406.0 – 6.572 – 94準1級 – 1級
605 – 8005.0 – 5.555 – 712級 – 準1級
410 – 6004.0 – 4.542 – 542級

英語テストの目的や性質が、それぞれのテストで異なるので、スコアに少し幅を持たせています。これまでの受講生のデータを参照すると、以下がよりTOEIC900点のイメージに近いスコア換算です:

  • TOEFL iBT:75点前後
  • IELTS : 6.0
  • 英検:準1級(余裕を持って合格)
  • 英検 : 英検1級にはわずかに届かない

スコア換算は、人によって大きく変動します。得意不得意なセクションやトピックが各自違うためです。ですので、スコア換算は参考程度に見てください。

努力して取得したTOEIC900点と、対策なしで取得したTOEIC900点では実力が大きくことなることが多いです!

900点の実際のレベル感 

TOEIC900点のレベル感を具体的に見てみましょう。

TOEICを受験される方は、就活生や社会人が多いかと思います。以下に、ビジネスシーンにおけるできること、できないことを中心にまとめてみました。

900点で出来ること

  • 基礎単語を使用して価格交渉ができる(営業)
  • 短く簡単なマーケティングの文章を書くことができる(営業)
  • 電話をかけている理由を説明できる(電話)
  • 相手が述べたことを復唱して理解の確認ができる(会議)
  • 会議の目的と要点を簡単な英語で書ける(会議)

900点で出来ないこと

  • 対立への解決案を弁護する (営業/交渉)
  • 具体的な理由や詳細を説明する (営業/交渉)
  • 詳細な技術的指示を与える (電話/提案)
  • 会議において適切な言い回しを使用できる (会議)
  • 会議の詳細な議事録が書ける(会議)

TOEIC900点は、要点などの全体像をきちんと理解して伝えることができます。一方で、TOEIC900点では、具体的な詳細に関して理解したり伝えることが難しいことが分かります。

900点までの必要な勉強時間

以下が、TOEIC900点までに必要な勉強時間をまとめた表です。自分の現在のスコアとTOEIC900点まで必要な時間を確認してみてください。

目標スコアTOEIC
400
TOEIC
500
TOEIC
600
TOEIC
700
TOEIC
800
TOEIC
900
ゼロからスタート
した場合の勉強時間
250450700100013501750
– – >200
– – >250
– – >300
– – >350
– – >400

ゼロから英語を勉強し始めた場合、TOEIC900点まではおよそ1750時間必要なことが分かります。毎日3時間の勉強をしても、およそ2年かかる計算です。

現在700点の人は900点まで750時間、現在800点の人は900点まで400時間で到達できることがわかります。

新卒採用で評価されるTOEICのスコア

以下が、代表的な会社の2021年新卒採用で求められるTOEICの水準です。

TOEIC 600点以上・ANA 600点入社時
・日本IBM 600点 入社時
・JICA 640点 グローバル人材育成プログラム(インターン)
TOEIC 700点以上・ユニリーバ 720点 新卒採用募集要項
・日産 730点 新卒採用「皆さんに期待する英語レベル」
・武田薬品工業 730点 新卒採用
・アビームコンサルティング 730点 入社時
・東京海上日動 730点 TOKIO MARINE Premium Seminar(2DAYS) /グローバルビジネス編
・GE Healthcare 740点 EEDP・OMLP部門(理系)
TOEIC 800点以上・楽天 800点 入社時
・UBS証券 800点 In-House Environment Program Part Time
・日本IBM 800点 マーケットデベロップメント部門(インターン)
・GE Corporate 860点 FMP (Financial Management Program)
・野村ホールディングス 860点 グローバル型社員
TOEIC 900点以上・三菱東京UFJ銀行 900点 グローバルCIB

就職時においては、TOEIC700-800点以上が1つの評価される水準になることが分かります。

新卒に対して、TOEIC900点以上を求める会社はまだほとんどありません。一方で、外資系などの会社はTOEICではなく、英語での面接であるケースがあるので注意が必要です。

まとめ : 900点突破をしたらTOEICは卒業しよう


今回の記事のポイントをまとめておきます。

  • リスニングの勉強はシャドーイングの質と量の両方が大切
  • リーディングは速読よりも精読が大切
  • TOEIC900点はなんとか英語でビジネスができるレベル

以上が、TOEIC900点獲得までの具体的な勉強方法とレベル感の紹介でした。

その試験内容のレベルを考えると、TOEICは、ビジネスパーソンが基礎力をきちんとつける目的においては非常に有効です。

一方で、900点に到達した人が、満点の990点までを目指すのは少し非効率のように思います。ビジネスにおける英語学習の目的とはTOEICで良いスコアを取ることではないからです。

ビジネスシーンにおいては、「相手の言うことをきちんと理解して、自分の意見や気持ちを上手に伝える」ことが大切です。

TOEIC900点を取得して、自分の課題や目標にあった英語学習をみつけて進めていくと良いですね!

最後まで読んでくれてありがとうございました。英語学習に困っていたりしたら遠慮なく相談してください。

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