受講生データ
- バックグラウンド:20代・男性
- 海外経験:なし
- コース:TOEFL Preparation
- 受講期間:3か月
- 受講前スコア:TOEFL 67(R21, L14, S14, W18)
- 志望校:東京大学
合否結果
- TOEFL 83(R23, L21, S18, W21)
受講理由・感想・メッセージ
受講理由は、東京大学修士課程出願資格に必要なトフル対策のためです。東京大学の院試に関する資料を集めていた際に、ソロの記事をいくつか拝見し、そのサービスに関しては認知していました。受講前に2度ほどトフル受験をしましたが、両方とも67点と、出願するには少しリスクがあるスコアであったため受講を検討しました。また仮に大学院に入学した後も、他国の留学生たちと共同研究することを考えると、時間がある今のうちにスピーキングとライティングを含む総合的な英語力を高めておきたいという気持ちもありました。
私は、4技能の中でも特にリスニングに苦手意識があります。トフルは、リスニングができないとスピーキングもライティングも回答できないテストです。120点満点中、半分近くがリスニングが関係しています。目標スコアは、東京大学の院試のボーダーラインだと(噂ですが)言われている80点以上としてました。ルークさんからは、リーディングとライティングを伸ばしきって目標達成を目指す戦略を推奨されましたが、これを機にリスニングを克服しておきたかったので、リスニング中心の学習でカリキュラムを作成していただくようにお願いしました。
今までリスニングの勉強をしたことがなく、当初はトフルの問題をたくさん回答したりディクテーションしたりするようなイメージを持っていました。しかし、ソロでは「全体」と「細部」をいう概念からリスニングにアプローチをしており、これは私にとっては非常に大きな気づきでした。というのは、リスニングにおいては、「一語一句引き取らないといけない」という意識が働きます。しかし、一語一句聞き取る前に、まずはリスニングの音源がどういった話で、どういった展開をされているのかという「趣旨」の理解が大切だということです。トフルでは5分近くの音源を聞く必要があります。今考えると当たり前ですが、5分間話されていることを完璧に細部まで理解することはほぼ不可能だということです。どういったトピックにおいて、教授はどういった具体例を挙げているのかをメモをとることで流れを追うことを優先する必要があります。非常に理にかなっている方法だと思いました。トフルは、そのテストの目的が「大学に進学して授業についていけるのか」を測定するものです。90分の授業で教授の話を完璧に聞き取ることは不可能ですが、趣旨と流れを追う必要はあります。具体的に行なったトレーニングとしては、トフルと近しい音源を聞いて、その音源の内容を要約することです。意識を、細部から全体に当てて、日々トレーニングをしてくことでスコアが21点(練習時は最高23点)まで上がりました。
スピーキングやライティングも、リスニングと呼応させて対策しました。具体的には、きちんと音源のメモを取り、メモに基づいて話すこと・書くことの訓練を行いました。スピーキングやライティングの音源は、リスニングのそれと比べて無駄がなく、どちらかと言うと細部まで全て聞く必要があるのですが、その分、音源も短く難易度自体も下がりますので、こちらはさほど苦労しませんでした。どちらかと言うとライティングは、Independent Taskが難しく感じました。時間をかければ書けるのですが、30分という制約の中で、350字以上ライティングをするのは並大抵のことではありません。今まで英語でエッセイを書いたことがなかったため、一文を書く際に頭の中で、「主語と動詞を書いたから次は目的語にあたる名詞だな…」といったことを考えないと、そもそも文章が書けないような状態でした。書く速度に関しては、短期で改善できるものではないと実感しました。一方で、サラ先生と一緒に展開に関して練習をしました。チャットでのコミュニケーションをとる中で、アイデアや具体例を改善していくよう試みました。採点官が読みやすいように具体と抽象を上手に行き来するよう工夫しました。個人的にはかなり上達したように感じたのですが、まさかの本番でうまくアイデアが出せずに、ボディの2つともを、類似アイデアで展開してしまいました。おそらく、それが3点になってしまった原因です。
東京大学に進学できるかは定かではなく喜ぶのは早いですが、目標としていた80点を超えることができてよかったです。リスニングに対する緊張感や焦りも、「全体の流れに注力する」という意識を持つことで、以前と比べてなくなりました。私にとっては非常に高額なサービスで、受講するかどうかに検討時間を長くかけてしまいました。もし私のように悩んでいる人がこちらを読まれているなら、一度お話を伺ってみると良いかもしれません。