こんにちは!
今回の記事では、TOEIC満点を取得するための勉強方法とレベル感をまとめていきます。
「 満点の990点を目指したい方」や「900点代で停滞している人」の参考になれば幸いです。
英語を学習している人ならば、TOEIC満点は多くの人が憧れるスコアではないでしょうか。以下では、私の周りで990点満点を取得している人の話を元にまとめています!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
TOEIC満点を取得するための勉強方法 まとめ
結論ですが、TOEIC満点を取得するための勉強方法は、以下の4つがあります。
- 方法1. 公式問題集のやり込み
- 方法2. 多読トレーニング
- 方法3. 多聴トレーニング
- 方法4. 他の英語試験を活用する
TOEICの勉強ばかりをしていても、なかなか取得できないのが満点です。990点を取得するためには、公式問題集を使用してTOEICに必要な下地を作ることと、TOEIC以外での学習を通じた学びが必要です。
それでは、詳しくみていきましょう :
勉強方法1. 公式問題集のやり込み
TOEIC満点を取得するための1つ目の勉強方法は、公式問題集をやりこむことです。
英語の基礎力がある人が、公式問題集を上手に活用するとTOEIC900点代に到達することが多いです。
以下が、公式問題集の勉強の手順です。
リーディング
- 手順1:回答する
- 手順2:単語の意味を調べる
- 手順3:構文を完璧にとる
- 手順4:全ての文の意味がとれる
- 手順5:通して音読
リスニング
- 手順1:回答する
- 手順2:トランスクリプトの単語を調べる
- 手順3:トランスクリプトを精読
- 手順4:シャドーイングを録音
- 手順5:元の音源と比較し、修正
リーディングとリスニングの復習で共通していることは、「1文ずつ文章の意味がきちんと理解できる」ことを確認することです。1文ずつ、正しく読めて聴けることが、問いに正解するためには最も大切だからです。
リーディングは、リスニングよりも文の構造が複雑です。分からない文章を抜き出して、構文を取るようにしましょう。「構文をとる」とは、文法を駆使して、文のパターンを解析していくことです。
リスニングは、文の理解ができたらシャドーイングを行います。シャドーイングとは、英語を聞きながら、同時に音を真似して発音する英語学習法です。
シャドーイングをする理由は、学習者が、TOEICの音源とより近い音を出すことで、きちんと聴き取れるようになるからです。
リスニングも、トランスクリプトを読んで理解できることが、学習の第一歩です。その上で、自分で再現性高くTOEICの音源を生成することを目指せば、スコアが大幅に上がります!
勉強方法2. 多読トレーニング
TOEIC満点を取得するための2つ目の勉強方法は、多読トレーニングを取り入れることです。多読の目的は、リーディングで満点をとるためです。
以下が、多読トレーニングにオススメのウェブサイトです。
ウェブサイトを見て、読んでいて楽しいもの、続けられそうなものを選んでください。多読トレーニングをするにあたって大切なことは、以下の3つです。
- ポイント1. 目標を決めて毎日続ける
- ポイント2. 単語は全て調べない
- ポイント3. 調べた単語はまとめる
TOEICで満点を狙うような人でも、知らない英単語に多く遭遇します。全ての単語を調べようとすると、目的である多読ができません。自分が気になる単語、文章のキーワードとなる単語のみを中心に調べるようにしましょう。
調べた単語は、フラッシュカードにまとめてこまめに復習しましょう。オススメのフラッシュカードアプリはQuizletです。Quizletでは、自分の覚えていない単語だけを重点的に復習できます。
多読は、毎日続けることが大切です。自分が興味がある分野からスタートすると良いです。難しくても興味があれば、挫折せずに継続することができます!
勉強方法3. 多聴トレーニング
TOEIC満点を取得するための3つ目の勉強方法は、多聴トレーニングを取り入れることです。多聴の目的は、リスニングで満点をとるためです。
以下が、多聴トレーニングにオススメのユーチューブサイトです。
- オススメ1. BBC
- オススメ2. National Geographic
- オススメ3. Business English Pod
- オススメ4. VICE
多聴トレーニングをするにあたって大切なことは以下の3つです。
- ポイント1. 目標を決めて毎日続ける
- ポイント2. 「集中」と「リラックス」を使い分ける
- ポイント3. 聴いたら、すぐに要約する
リスニングも、リーディング同様に毎日聴くことが大切です。朝起きた時点で、「通勤、帰宅、寝る前、空き時間」に自分が聴くべきプログラムが何かを理解していると良いですね。
次に、リスニングは集中して聴くときと、リラックスして聴くときを使い分けましょう。完璧を目指しすぎると苦しむのがリスニングです。聴き方の使い分けができると、必ずブレイクスルーができます。
集中して聴くときは、聴き終わった後に、口頭または書き出して、100語程度で「要約」してみてください。要約できない音源は、内容を聴けていないと判断してください。
読んだら「要約」、聴いたら「要約」という意識を持ってトレーニングをすると、必然的に集中できます!
勉強方法4. 他の英語試験を活用する
TOEIC満点を取得するための4つ目の勉強方法は、TOEICより難易度の高い他の英語試験を活用することです。
具体的には、以下の3つの試験がオススメです。
IELTSやTOEFLは海外の大学に留学する際に、英語力の証明として提出しなければいけない試験です。IELTSやTOEFLの難易度は、英検1級程度ですので、TOEICよりも難しいと言えます。
IELTSは、一般的に英語力全般を上げるのに向いた試験です。TOEFLは、キャンパスを舞台にしたトピックが多く、アカデミックよりです。
最後に、聴きなれないかもしれませんが、Versantという試験があります。Versantは、リスニングとスピーキングに特化したビジネス英語の試験です。
どの英語試験が自分に合っているかは、実際に受験してみることで分かります。テストは、受けてみて初めてわかることが多くあります。
多読や多聴が苦手な人が、こういった別の試験を活用すると良いかと思います。難易度の高い試験ができるようになると、TOEICも満点に近づいていきます!
TOEIC満点レベル感を検証
TOEIC満点のレベル感は、以下です。
以下で、より詳しく見ていきましょう。
満点の難易度比較表
まずは、TOEIC満点の難易度を、他の英語テストと比較をすることで理解しましょう。
TOEIC | IELTS | TOEFL iBT | 英検 |
N/A | 9.0 | 116 – | N/A |
N/A | 8.0 – 8.5 | 106 – 115 | N/A |
945 – 990 | 7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 1級+ |
805 – 940 | 6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 準1級 – 1級 |
605 – 800 | 5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 2級 – 準1級 |
410 – 600 | 4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 2級 |
弊社ではIELTSとTOEFLを教えています。上記のデータは、弊社にこられる生徒を参考に作成しました。
以下が、よりTOEIC満点のイメージに近いスコア換算です:
あくまで平均ですか、TOEIC満点ホルダーは、TOEFL100点前後、IELTS7.0-7.5程度のスコアになることが多いようです。
TOEIC満点は990点ですが、同じ990点でも人によって大きく実力が異なります。990点以上は、測定できないためです。
いかなるテストでも満点を取ることは難しいです。テストですので、満点を取るためには対策と慣れが必要です!
満点に必要な勉強時間
以下が、TOEIC満点取得までに必要な勉強時間をまとめた表です。
目標スコア | TOEIC 400 | TOEIC 500 | TOEIC 600 | TOEIC 700 | TOEIC 800 | TOEIC 900 | TOEIC 満点 |
ゼロからスタート した場合の勉強時間 | 250 | 450 | 700 | 1000 | 1350 | 1750 | 2850 |
– – > | 200 | ||||||
– – > | 250 | ||||||
– – > | 300 | ||||||
– – > | 350 | ||||||
– – > | 400 | ||||||
– – > | 1100 |
自分の現在のスコアからTOEIC満点までに必要な時間は分かりましたか。
TOEIC900点までは、必要な勉強時間が公式で紹介されています。一方で、満点までに必要な時間は、公式には紹介されていません。ですので、上記の表では、TOEIC900点からTOEFL100+、IELTS7.0-7.5までにおよそ必要な勉強時間から割り出した値です。
英語をゼロから勉強し始めた場合、TOEIC満点まではおよそ3000時間、毎日3時間の勉強しておよそ2年半以上かかる計算です。
上記で紹介している勉強時間は、効率よく勉強を進めて達成できる時間です。人によっては、もっと時間がかかることも覚悟してください!
満点に必要な正答数
以下が、TOEIC満点取得に必要なリーディングとリスニングの正答数です。
以下の表は、TOEICの公式問題集の「スコアレンジ換算表」に記載されています。
リーディング | リスニング | |
96‐100問 | 460‐495点 | 475‐495点 |
91‐95問 | 425‐490点 | 435‐495点 |
リスニング、リーディング共に、100問中96問正解でも満点を取れる可能性があり、リスニングに関しては91-95問正解でも満点のチャンスがあることがわかります。
リスニングの方が、誤答しても良い問題数が多いため、比較的スコアが高く出ることが想像できます。ちなみにTOEICの平均点も、毎回リスニングの方がリーディングよりも50点-70点ほど高くなっています。
TOEICのプロ講師の方の情報ですが、リーディングは2問ミス以内でないと満点が出づらく、リスニングはおよそ4問ミスまで満点が出ることが多いようです!
満点は就職に有利か
一流企業が就職の際に求めるTOEICの水準を元に、TOEIC満点が就職に有利かどうかを考えてみましょう。
以下が、TOEIC700点以上を求める大手企業の一覧です。
TOEIC 700点以上 | ・ユニリーバ 720点 新卒採用募集要項 ・日産 730点 新卒採用「皆さんに期待する英語レベル」 ・武田薬品工業 730点 新卒採用 ・アビームコンサルティング 730点 入社時 ・東京海上日動 730点 TOKIO MARINE Premium Seminar(2DAYS) /グローバルビジネス編 ・GE Healthcare 740点 EEDP・OMLP部門(理系) |
TOEIC 800点以上 | ・楽天 800点 入社時 ・UBS証券 800点 In-House Environment Program Part Time ・日本IBM 800点 マーケットデベロップメント部門(インターン) ・GE Corporate 860点 FMP (Financial Management Program) ・野村ホールディングス 860点 グローバル型社員 |
TOEIC 900点以上 | ・三菱東京UFJ銀行 900点 グローバルCIB |
現在、TOEIC満点を求める会社はないことが分かります。TOEICで900点以上を求める会社も日本で1社だけのようです。
就職前の大学生にとっても、転職を考えている社会人にとっても、TOEIC990点は大きなアピールポイントになると考えられます。
弊社では、中上級者向けに英語を教えていますが、過去に2人だけTOEIC990点の方がこられました。2人とも外資系企業に勤められておられます。
まとめ : 満点990点取得には、TOEIC以外の勉強が大切
今回の記事のポイントをまとめておきます。
- TOEIC満点取得にはTOEIC以外での勉強が重要
- 多読・多聴トレーニングを日々継続することが大切
- TOEIC990点は英検1級に余裕をもって合格できるレベル
以上が、TOEIC満点990点取獲得までの具体的な勉強方法とレベル感の紹介でした。逆説的ですが、TOEIC満点を目指している人は、TOEICの勉強はしすぎない方が良いという結論でした。
TOEICはテストですので、限定的な範囲から問題が出題されます。よって、TOEICの学習も限られた範囲の学習になってしまいます。
TOEICという枠から飛び出して、新たな知識を吸収することによって「満点が取れてしまった」というのが理想です。
一度900点を取得した人は思い切って別の角度から英語の勉強をしてみると良いかもしれません。新たな気づきがたくさんあり、それがTOEICにも良い結果をもたらしてくれるかと思います!
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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