こんにちは!
「英語試験を受けるとしたらTOEICとTOEFLどちらがいいだろう?」
これからスキルとして英語を身につけようと考えている場合、どちらの試験がより自分にとって良いのか迷ってしまうことがありますよね。
そこで今回の記事では、TOEICとTOEFLの違いについてまとめていきます。
「これから英語試験を受ける予定の方」や、「将来のキャリアプランに迷っている方」の参考になれば幸いです。
簡単に分けると「TOEICは国内の就職目的」で、「TOEFLは海外の進学目的」という大きな目的で切り分けていきます。将来的にMBAなど海外でのキャリアアップも視野に入れている場合など、人生の大きな目標に沿ってどちらを受験するべきか決めると良いと思います!
それでは詳しくみていきましょう。
目次:
TOEICとTOEFLの違い まとめ
TOEICとTOEFLの1番の違いは、先ほど大きく「受験目的」にあると述べました。
それ以外の違いについては、以下の表にまとめたので参考にしてください。
観点 | TOEIC | TOEFL |
目的 | ・国内就職 | ・海外進学 ・国内大学進学 |
試験内容 | 2技能(LR) | 4技能(LRSW) |
試験時間 | 2時間 | 約3時間30分 |
スコア | 990点満点 | 120点満点 |
難易度 | 易しい | 難しい |
受験形態 | 紙ベース | パソコンベース |
値段 | 6,490円(税込) | $235 |
さまざまな見解があると思いますが、TOEICとTOEFLの難易度は圧倒的にTOEFLが難しいと考えられます。
理由は、4技能全てのスキルを測定する点、出題される問題の専門性が高く読解量が多い点の2点が主になります。
特にアカデミックな文章を書く問題、レクチャーの要点をまとめる問題など、私たちが日本の教育課程であまり習っていないことが出題されるため、その難易度が圧倒的に高くなると考えられます。
しかし難易度が高い分、高いスコアを取得できればそれだけ実際のコミュニケーションで運用できる英語のレベルも高くなったり、キャリアップ等で資格を活用できたりなど、メリットもそれだけ大きいです。
「就職といえばTOEIC!」という印象がありますが、TOEFLも就職では立派な英語力の証明になります。そう言った意味で、TOEICを活用できる場面は限定的であると考えられます!
TOEICとTOEFLの難易度換算
以下の表を見ていただくと分かりますが、仮にTOEICで「945点以上」が取れる場合のTOEFLスコアは「94 – 114点」、英検だと「1級」と考えられます。
TOEIC | TOEFL | 英検 | IELTS |
—– | 120 – 115 | —– | 9.0 – 8.0 |
945+ | 114 – 94 | 1級 | 8.0 – 7.0 |
940 – 785 | 93 – 46 | 準1級 | 6.5 – 5.5 |
780 – 550 | 45 – 32 | 2級 | 5.0 – 4.0 |
545 – 225 | —– | 準2級 | 3.0 |
上記の表は、文部科学省が公表している「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」を参考にしつつ、これまでの受講生データを織り交ぜて独自に作成したものです。
先ほど話したようにTOEFLは4技能を評価されるため、たとえTOEICで「900点前後」取れたとしても、スコアが「70点前後」になるケースが多いです。
また、TOEIC540点以下はTOEFLのスコアに換算できないことを考えると、TOEFLの難易度が総合的に高いことが分かります。
換算表によっては、TOEICで満点(990点)とTOEFLの満点(120点)が同等にまとめられていることがありますが、これまでの受講生をみる限り可能性は限りなくゼロに近いです!
就職に有利になのはどっち?
これから英語学習を始める場合、就職に有利なのは圧倒的にTOEICです。理由は以下の3つです。
- 理由1. 日本企業では未だに認知度が高い
- 理由2. スコアメイクにかかる労力が少ない
- 理由3. 試験内容が限定的で対策がしやすい
TOEICは未だに日本企業での認知度が高く、TOEFLに比べると対策にかかる労力が少ないです。そのため、TOEFLよりも短い時間で高いスコアを取れて同じように英語力を証明することができます。
また出題されるトピックが限定されているので対策が立てやすく、テクニックやコツなどのリソースが普及している点でもスコアが比較的取りやすいといえます。
一方でTOEFLは出題されるトピックの範囲が広く、高いスコアを取るためにはTOEIC以上に語彙力が必要になります。ま、た対策する範囲が4技能あるので、その分だけ対策に必要な時間がかかってしまいます。
そのため、すぐに結果を出したかったり、とりあえず就職のために必要である場合は、TOEICの対策を短期集中で行った方が活用する機会が高まると言えるでしょう。
TOEICの勉強は、単語と文法の勉強を中心に集中しておこなえば比較的すぐにスコアが伸びます。仮に対策する場合は、覚悟を決めて一気に集中して学習を進めると良いでしょう!
受験や院試に有利なのはどっち?
受験や院試で有利にはたらくのはTOEFLだと考えられます。理由は以下の2点です。
- 理由1. TOEICが要件として認められなくなっている傾向がある
- 理由2. 入学後に必要になる英語力を身につけることができる
近年の大学入試や大学院入試において、TOEICのスコアを応募要項に載せていない大学が増えている傾向があります。
そのため「受験はまだまだこれから!」という人は、受験の年になってTOEICが使用できない、という可能性があるので注意してください。
研究者としてのキャリアを考えている場合は、論文やスピーチなどさまざまな場面で英語を使用する機会があります。留学する可能性も高くなると思うので、TOEFLの方が将来的に役に立つと考えられます。
もちろん、TOEICが使用できるのであれば、勉強に必要な時間や労力は圧倒的に楽なので、その場合は自分なりにどこに重きをおくかが大切になると思います!
筆者の考察
ゴールをどこに置くのかで変わる
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます。
- TOEIC「945点以上」がTOEFL「114 – 94点」に換算される
- スコアメイクの観点ではTOEICが圧倒的に有利
- 実用的な英語力はTOEFLが有利
「TOEICとTOEFLのどちらを受験すればいいか?」
という質問に対しする答えは、どの地点を目標として見据えるかによって変わるものだと思います。
例えば、仮に「海外に移住して働く」という大きな目標があったとします。
その時に、長期的な人生設計から「海外に移住して働くんだ!」という大きな目標を達成するために、最初から実用的な英語力を伸ばしていくのか。
または、「海外に移住をするためには、日本企業で実績を積むことが先決だ!」と考えて、中期目標を効率よく達成するためにTOEICを受験するのか。
同じ目標を達成するにしても、どこに重きを置くかによって判断は変わります。そして、その判断に完璧な正解などはありません。
「これをやるんだ!」と決めたら、後悔はせずに一気に集中して取り組みましょう。やりきってしまえば、その判断が間違いではなかったということの証明にもなるはずです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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