こんにちは!
「TOEICって何点あれば就職や進学に使えるの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか。未だに日本の受験者数が多いTOEICですが、「具体的に何点取れば役に立つのか」ということは意外に知られていません。
ということで今回の記事では、TOEICが何点取れれば就職や進学で活用できるのかについてまとめていきたいと思います。
「これからTOEICを受験する方」や「就職や進学を控えている方」がどれくらいの点数を取ればいいのか分かる目安になれば幸いです。
以前まで予定されていた大学入試改革の原案では、TOEIC780点以上でセンター試験満点として換算されるという案が出ていました。このように、意外と知られていないところで、使えるTOEICの点数があると思います!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
大学入試や就職で求められるTOEICの点数 まとめ
大学入試や就職で求められるTOEICの点数のおおよその目安は以下のようになります。
- 大学入試(一般大学):470点以上
- 大学入試(有名大学):650点以上
- 新卒就職:535点以上
- 中途就職:620点以上
上記の数値は、国際ビジネスコミュニケーション協会が2019年に公表したデータと2021年度の各大学入試要項の内容をまとめて独自に算出したものです。
つまり、大学入試では最低ラインとして「470点」。就職では最低でも「535点」を最初の目標にして勉強を始めると良いと言えるでしょう。
TOIEC470点は、英検2級程度の語彙力があれば十分取得可能な点数です。センター試験の勉強も兼ねてTOEICの勉強をしてみてもいいかもしれませんね。
1日3時間の勉強を3ヶ月続けることができれば、上記の点数を取ることはそれほど難しいことではありません。キャリア形成で有利に働く可能性が高いので、事前に投資をしておくといいかもしれませんね!
大学入試で求められるTOEICの点数
大学入試においては、TOIECの点数を証明することで3つの活用方法があります。
- 出願資格を満たす
- 英語試験の免除
- 英語試験の加点
2020年に一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会によって実施された調査によると、大学入試でTOEICを活用している大学は333校あるとされています。
参考までに、いくつかの大学で受け入れられているTOEICの点数をまとめてみました。
大学名 | 活用方法 | 必要点数 |
青山学院大学 – 文学部 英米文学科 | 出願資格(自己推薦) | 730点以上 |
神戸大学 – 「志」特別選抜(一部) | 出願資格 | 750点以上 |
専修大学 | 試験免除 | 730点以上(SW含む) |
上智大学 – 外国語学部 英語学科 | 出願資格(海外就学経験者) | 1095点以上(SW含む) |
同志社大学 | 出願資格(AO入試) | 650点以上 |
日本大学 – 経済学部 | 出願資格(帰国生選抜) | 470点以上 |
法政大学(英語外部試験利用入試) | 試験免除 | 790点以上(SW含む) |
明治学院大学 – 国際学部 国際学科 | 出願資格(AO入試) | 1150点以上(SW含む) |
立命館大学 – 経済学部「英語重視方式」 | 出願資格(AO入試) | 550点以上 |
上記の表は、2021年の各大学の入試要項を参考にしながらまとめてあります。詳しいスコアや要件は、各大学の入試要項を必ずご確認ください。
TOEIC LRのみのスコアで出願資格として認められている大学や、TOEIC SWのスコアと合算したスコアが必要な大学など、大学によってスコアの幅がかなり広いことが特徴です。
スコアは400点台から出願できる大学からSWと合わせて1000点以上必要な大学があり、目標とする大学によって必要な点数が大きく変わります。
傾向として、昨年までTOEICを応募要件に含んでいた大学でTOEICを応募要件から外しているケースが増えている印象があります。学生でTOEIC受験を考えている方は、必ず大学の入試要項に目を通して確認しておきましょう!
就職で求められるTOEICの点数
TOEICを活用している企業を対象にした調査によると、新卒に求めるTOEICの点数は「535点」だそうです。
また、以下に企業が参考にする点数の目安をまとめておきます。
対象 | 参考とするTOEIC点数 |
新卒採用 | 545点 |
中途採用(英語を必要とする部署) | 620点 |
昇進(係長・主任) | 515点 |
昇進(課長) | 530点 |
昇進(部長) | 565点 |
昇進(役員) | 600点 |
海外出張 | 620点 |
海外赴任 | 635点 |
- 参照元:英語活用実態調査(2019)
仮にセンター試験(英語)で8割正解できる場合、新卒採用で企業が参考にするスコアは勉強を数ヶ月すればすぐに取得できる点数であると考えられます。
海外赴任の参考となる635点も、決して不可能な目標ではありません。
ゼロベースから英語の学習を始めたとしても負荷によっては半年以内で取得できる点数なので、キャリア形成で活用する場合は短期集中で一気に対策をしておくと良いと思います。
仮にこの記事を読んでいる方が大学生だった場合、空き時間を利用してTOEICの勉強をしてみてはいかがでしょうか。多くの場合、大学の図書館や語学センターにTOEICの教材が揃っているので学習環境はとても良いと思います!
TOEICの平均点数(2019年10月 – 2020年12月)
2019年10月から2020年12月にかけて、TOEICの平均点数は以下のようになっています。
最高点数 | 990点 |
平均点数 | 611.6点 |
最低点数 | 10点 |
平均点数は「611.6点」で、780点から450点の間に全受験者の約68%が占められていると考えられます。
2015年に公表されたデータでは、大学生の平均スコアが「562点」で社会人の平均スコアが「607点」であったとされています。この事実を考慮すると、ここ数年で受験者の英語レベルが上がってきている傾向があると言えるかもしれません。
ちなみに、過去12回のテストの平均受験者数は「51,936人」です。
試験形態の変更等もあり一時的に受験者数が減りましたが、それでも毎月5万人程度の受験者がいると想定されます。
筆者の考察
早い段階からTOEICに投資をしておこう
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます。
- 大学入試では470点から活用ができる
- 就職では535点から企業が参考にする
- いずれの点数も短期集中で取得できる
今回紹介した点数は、いずれも取得することはそれほど難しくありません。
しっかりと基礎単語を覚えて、大学受験範囲の文法を理解できれば必ず取得できる点数です。
最初のうちは基礎ばかりで面白みがないし、いくら勉強しても成果が上がった気がしないかもしれません。次第にモチベーションも下がっていくと思います。
しかし、モチベーションが下がり切る前の短期集中で学習をやり切ってしまえば、目標の点数を取得できますし、何よりこれから英語を使ってキャリアを拡げる良い機会になります。
成果に着目すると実感が湧きにくいので、オススメなのは参考書一冊を何としてでも終わらせることです。問題を解ききることで達成感が湧きますし、何よりも着実にインプットされた知識が身になっているはずです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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