この記事では、TOEFLリスニングセクションの対策方法を紹介します。
結論を書くと、英語の発音を正しく習得できれば、安定して高スコアを取得することができます。
もちろん他にも、コツなどがありますので、それぞれ紹介していきますね。
目次:
TOEFLリスニング対策をする前提条件
英語のリスニング対策となると、とにかく「英語を聴けば良い!」と考えがちですが、実はそうではありません。
例えば、英語を習得できた人の話で「海外ドラマを見てたら、英語のリスニングが上達した!」なんて話を、聞いたことありませんか?
「海外ドラマを見るなら簡単そうだ!」と思って、ドラマを見続けても何も変わらない、なんてことが結構あります。
それは、以下の前提条件を満たしていないことが原因です:
- 前提条件1:英語発音の習得
- 前提条件2:基礎的な語彙力
- 前提条件3:基礎文法も理解しておこう
それぞれ詳しく説明していきます。
前提条件1. 英語発音の習得
リスニングは以下の2つの要素で成り立っています:
- 音声知覚
- 意味理解
上記の2つの要素を集中して鍛えれば、リスニングの問題は激減しますよ
「音声知覚」とは、聞こえてくる音を、意味のある音の塊として認識する力です。
「意味理解」は、認識した音の塊からメッセージを受信する力のことを指します。
発音を習得すると「音声知覚」の力が向上します。
つまり、英語を聴き取る力が伸びるということです。当たり前ですが、聴き取ることのできる範囲が広がるほど、リスニングが有利になります。
言語習得において、発音習得は最も重要です。必ず習得してから対策を始めましょう。
前提条件2. 基礎的な語彙力
次は「語彙力」です。これは、上記の「意味理解」に関連します。
つまり、英語を聴き取ることができても、単語を知らなければメッセージを理解できない、ということです。
「英検2級」までの語彙なら、単語帳を1ヶ月で全て暗記するのが早いです。覚悟を決めて、一気に覚えてしまいましょう。
ちなみに、基礎的な語彙は「短期で一気に」が最も効率的です。一気に覚える、忘れる、を繰り返して、徐々に記憶に定着させていきましょう。
前提条件3. 基礎文法も理解しておこう
いくら英語を聴き取れて、単語の意味を知っていても、聞き逃してしまうことがあります。
そんな時に、意味を補うことができるのが文法力です。
文法の勉強も、単語の勉強と同様で「短期で一気に」終わらせると効率が良いです。文法の参考書2〜3冊を、1ヶ月で終わらせると理想的です。
TOEFL IBTリスニングセクションの対策方法
リスニングセクションは、2つの形式から構成されます。
その2つとは「レクチャー形式」と「対話形式」です。
「レクチャー形式」は、大学の講義やアナウンスメントなど、アカデミックな内容に関する問題。「対話形式」は学生同士、または学生と教師が対話している内容に関する問題です。
2019年8月から、元々4 – 6題あったリスニングのレクチャー形式が3 – 4題に少なくなりました。以下が、最新版の概要です。
- レクチャー形式:3 – 4レクチャー(各6問)
- 対話形式:2-3コンバセーション(各5問)
- 試験時間:41~57分
リスニングは、以下のコツを意識して受講するといいでしょう。
リスニングを受講する時のコツ
コツ1:ノートテイキング
リスニングの音声が流れている時には、メモを取ることが可能です。
メモは聴き取れたものを、ランダムに書き写しても効果はありません。以下の要点を意識して、日頃からノートをのる癖をつけましょう。
- 対話やレクチャーのトピック
- トピックの要点とサポートセンテンス
- 重要な用語やフレーズ
- 反対意見や質問、反応
- 解決策または提案
- 対話中の意思決定
大学受験のノートテイキングでは、細かい数字や詳細を注意深く聴き取る必要があります。しかし、TOEFLのリスニングではトピックの重要な要素が質問されます。
メモ:
ちなみに試験中にメモを取ることは可能です。試験監督にその旨を伝えると、用紙とペンを用意してくれます。試験終了後に全てメモは、試験管に返却する必要があります。
コツ2:話し手の「トーン」に注意する
TOEFLのリスニングでは、話し手のトーンに基づいた質問がしばしば出されます。
例えば、以下のような質問です。
Q. What can be inferred about ~~~~ when he (she) says this: “話した内容”
疑問を持っていたのか、怒っていたのか、悲しんでいたのか。話し手のトーンが変わった時を、注意深く聴き取りましょう。
コツ3:わからない問題は潔く
聞き逃した内容を考えて、時間を使うのはもったいないです。
答えが分からない質問があったら、潔くマークをつけて次の問題に移動しましょう。
注意:
TOEFLで、分からない問題をスキップすることはオススメしません。該当する問題に戻るために時間がかかる、かつ、正答率は高くならないからです。
リスニングセクションの質問タイプ
リスニングセクションで、扱われるトピックは以下の通りです。
- トピックのメインアイデアを尋ねる問題
- 用語の説明など、詳細を尋ねる問題
- レクチャーのまとまりを尋ねる問題
- 目的を尋ねる質問
- 示唆や解釈を尋ねる問題
- 複数選択の問題
- 表を埋める問題
上記を把握しているだけでも、どこに注意してリスニングをすれば良いかが、少しわかる気がしますね。
トピックのメインアイデアを尋ねる問題
対話、またはレクチャーの話のトピックについて問われる質問です。以下のように質問されます。
Q. What is the main topic of discussion?
「何の話が中心になっているか?」を意識しながらリスニングするといいでしょう。
用語の説明など、詳細を尋ねる問題
定義や、用語などの説明に関して問われる質問です。
Q. Which of the following most accurately defines ~~~~~ ?
特にアカデミックな用語が出た場合、注意深く解説の話を聴き取るようにしましょう。
レクチャーのまとまりを尋ねる問題
レクチャーがどのように展開されていたか、を問われる質問です。
Q. How is the lecture organized?
主張に対して、どのように話を展開していたか。論理構造や、話の繋がりを意識して聴き取る必要があります。
目的を尋ねる質問
登場する人物の言動を中心に、その理由を問われます。
Q. Why does the student ask a question about ~~~ to the professor?
話し手のトーンに注意して聴き取りましょう。直接的な情報は、リスニングの音源では話されないことが多いです。
示唆や解釈を尋ねる問題
レクチャーで「この例え話を出すことで、何を示したかったのか」などを聞かれる質問です。
Q. What does the professor imply about ——?
こちらも、リスニングの音源内に明確な情報がないことが多いです。話の展開から、推測する必要があります。
複数選択の問題
プロセスや、複数の用語解説があった時に聞かれることが多い質問です。4つの選択肢に対して2つ、5つの選択肢に対して3つの回答を選ぶ必要があります
Q. What is true about —–? Choose 2 answers.
話が同列で展開されたときは、注意深くメモをとりましょう。要点だけ抑えておけば、十分回答の手掛かりになります。
表を埋める問題
レクチャー(対話)全体の展開や、要点の繋がり。または、比較などを聞く質問です。例えば、以下のような質問をされます。
Q. What does the professor advice student to do? For each phrase, click on Yes or No column.
会話全体の要点を抑える必要があるので、重要なポイントのメモを取ることが重要になります。
最後に
サンプル問題を解いて対策しよう
リスニングは問題形式に慣れることで、スコアが伸びます。
本番形式のリスにング問題を、定期的に解いて、問題感覚を掴みましょう。
TOEFLのリスニング問題は、Youtubeを活用すると良いでしょう。
「Toefl + Listening + Sample Questions」と検索すれば、以下のような動画が見れます。
本番と近い形の音声で勉強すると良いでしょう。
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