野口医学研究所は、米国での臨床研修を希望する医師向けの留学プログラムを提供しています。
対象は医師およびメディカルスタッフで、特に米国でレジデントを目指す方の参加が多いのが特徴です。
本記事では、当プログラム出願に必要な英語試験と選び方します。
研修の詳細は、以下の一次情報をご参照ください。
◯ プログラム概要 :
https://noguchi-net.com/home/program/externship/
◯ 応募の要件 :
https://noguchi-net.com/home/program/externship/extern-requirements/
出願に必要な英語要件
当プログラム参加には、以下のいずれかの英語要件を満たす必要があります。
- 選択1. TOEFL iBT 80点以上
- 選択2. IELTS 6.0以上
- 選択3. OET Grade B(350点)以上
まずは各試験の特徴を感覚的に理解するため、以下の図をご覧ください。
TOEFL iBT | IELTS | OET | |
試験形態 | パソコン | 紙 or パソコン | 紙 or パソコン |
受験料 | 195 USD | 25,380 – 28,500円 | 587 AUD |
スコア | 0 – 120点 | 0 – 9 | 各500点満点 |
日本人の平均 | 70 / 120点 | 5.8 / 9 | N/A |
試験時間 | 約2時間 | 約3時間 | 約3時間 |
構成と時間 | Reading (35分) Listening (36分) Speaking (17分) Writing (29分) | Writing (60分) Reading (60分) Listening (40分) Speaking (11-14分) | Reading (60分) Listening (40分) Speaking (20分) Writing (45分) |
この中では、TOEFLとIELTSがアカデミック英語、OETが医療英語の試験です。
IELTSとOETは紙での受験も可能ですが、パソコン受験の方が取り組みやすく、スコアも高く出る傾向が高いです。
受験会場に関して、TOEFLとIELTSは主要都市のほとんどで受験できますが、OETは大阪と東京のみでの実施です。
それぞれの試験の特徴については、こちらの記事を参照にしてください。
難易度を比較
トピックの相性により得意・不得意はあれど、試験全体の難易度は、どの試験もさほど変わりません。
しかし、求められるスコアに到達させるという観点では難易度は大きく異なります。
この3つの中ですと、以下の順でスコアが取りやすいです。
- 1. IELTS 6.0
- 2. TOEFL iBT 80
- 3. OET Grade B
IELTS 6.0は、英検準1級と1級の中間程度のレベルです。TOEFL換算では、60〜70点程度になる方が多いです。
OETの場合、このレベルではまだ試験対策の入り口に立てるかどうかといった段階です。仮にIELTS 6.0程度の方がOETを受験すると、Grade C(300点前後)になる可能性が高いでしょう。
私の関わる受験者の中には、OETでGrade Bを取得した後、さらに英語力を伸ばすためにTOEFLへ移行する方が多く見られます。この場合、OET Grade B取得後のTOEFLスコアは、90点前後からのスタートになることが多いです。
IELTS OA 7.0 ≒ TOEFL 90程度 ≒ OET Grade B と捉えると、OETが最も難易度の高い要件であることがわかりやすいでしょう。
オススメはどの試験?
出願すること自体が第一歩ですので、英語が苦手な方は、まずはIELTS 6.0またはTOEFL 80を目指すと良いでしょう。
一方、私がお会いする中で野口医学研究所エクスターンシップに出願される方は、IELTS+OET または TOEFL+OET の組み合わせで準備を進めているケースが多く見られます。
1つ目の理由は、選考時のアピールです。これらの組み合わせは、アカデミック英語と医学英語の双方に対応できることの証明となります。
2つ目の理由は、長期的な臨床留学を見据えている志願者が多いためです。
将来的にECFMGを取得して米国でレジデンシーに参加する、または他国でフェローシップに参加する場合もOETが必要となります。そのため、この段階で取得しておこうと考える方が多いのです。
加えて、選考では3回の英語面接が課されます。現実的にIELTS 6.0レベルでは会話力に不安が残る、という事情もあるでしょう。
OET対策には高い英語力が求められます。まずはIELTSやTOEFLで基礎力を伸ばし、最後にOETで医学英語の仕上げを行うのが効果的です。
最後に
以上が、野口医学研究所エクスターンシップに出願に必要な英語要件についてでした。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
最後になりますが、SOLO IELTS TOEFLでは、医師の方に特化をした英語指導や臨床留学サポートを提供しています。
何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。