【英作文】英語エッセイの書き方|基本の型を解説

英語エッセイ・ライティング基本の型

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

今回の記事では、英語エッセイの書き方について紹介します。

IELTSTOEFL英検で出題されるエッセイ問題の対策に悩んでいる方は少なくありません。

「これまでエッセイの書き方なんて教わったことがない」

と、投げやりになっている方もいるかもしれません。

しかし、エッセイを書けるようになるだけで、それら資格試験の難易度が大きく下がることも事実です。

実際にライティングのスコアが高かったため、英検1級で合格できたというケースは意外と多いのです。

特に海外進学を目指している方は、アカデミック・ライティングの習得が非常に重要になります。このタイミングで覚えてしまうと良いと思います!

この記事では、そんなライティング初心者のために、基本からわかる英語エッセイの型と書き方を紹介していきます。

エッセイの基本型

資格試験で求められるエッセイでは、アカデミック・ライティングの構成に沿った文章が求められます。

アカデミック・ライティングとは論文やレポートを書くときの基本フォーマットで、自分の主張を相手にわかりやすく伝えるための論理展開の仕方を指します。

アカデミック・ライティングは、以下の3つのパートで構成されています:

IELTSライティングタスク2の段落構成
  1. Introduction(導入)
  2. Body(ボディ)
  3. Conclusion(結論)

まず、導入パートで「トピックに関する背景知識」と「トピックに対する問題提起」をおこないます。この問題提起は「Thesis Statement」と呼ばれ、エッセイ全体の方向性を示す最も重要な部分です。

Thesis Statementを述べたら、次はボディで「その主張はどれだけ説得力があるのか?」を具体例やデータを交えて説明していきます。

最後は、ボディの内容を踏まえた上で、導入パートで述べたThesis Statementを異なる表現に置き換えて書き出せばエッセイの完成です。

ライティングだけでなくリーディングでも、上記の型と同じ流れで主張展開されます。つまり、この構成を理解すると、それだけでリーディングの内容理解もしやすくなります!

Thesis Statementとは

エッセイで最も伝えたい主張を英語で「Thesis Statement(以下:主題文)」と言います。

  • Thesis Statementとは…
  • 特定の問題・疑問・対立・論争に関して、自分の人生経験を通して得られた自分なりの解釈

主題文はエッセイの核となる最も重要な部分で、エッセイの構成は全てこの主題文を軸に展開されます。

つまり、主題文が曖昧になると文章全体が曖昧になり読み手に意図が伝わらなくなります。

また、主題文は冒頭の段落で挿入されるため、読み手が興味を持って読み進めてくれるかは主題文の良し悪しによってきましると言っても過言ではありません。

英語のライティングを習得するためには、この主題文の大切さと役割を正しく理解することが必須になります。

Thesis Statementの書き方

主題文を書くときは以下の4点に注意します:

  1. 疑問や課題に対して明確な立場を示す
  2. 一般論ではなく自らの考察を含んだ意見を示す
  3. 主観的な論拠だけでなく客観的な論拠を示す
  4. (論文等を参照する場合)参照元の意見ではなく自分自身の意見を述べる

主題文はあくまで「あなた自身の見解」であることに注意してください。

当たり前なことや一般論を述べるのではなく、自分がその意見を持つまでの人生の岐路(きろ)を文章全体で伝えることが重要になります。

参考までに以下の例を見てみましょう:

  • Topic:
  • Do you agree or disagree? An education is important for young people.
    「教育は若者にとって重要である、という意見に賛成か反対か」
  • Answer 1:
  • Education truly promises students a path to success.
    「教育は学生が成功するためには必要不可欠である」
  • Answer 2:
  • While education promises success, students can realize that promise only if they can come to feel entitled to the kinds of satisfaction and achievement that academic work makes possible. Only then can they feel the commitment necessary to make their education work for them.
    「教育は成功に結びつくが、学業の満足感や達成感を感じることができるようになった時に成功を手に入れることができる。そうなって初めて、教育を自分のために役立てようとする気持ちが生まれるだろう。」

Answer 1の主題文はシンプルで分かりやすいですが、抽象度が高く一般論(正論)とも捉えることができます。正論は正しいことなので議論する余地がありません。

しかし、実際のところ教育の効果を発揮するためには、複雑な現状や課題点があることも世論の認識としてあると思います。

そういった議論の余地があるポイントまで、主題文を掘り下げて書き出すことが大切です。

Answer 2では、「条件」をつけることで現状の課題点や解決策を次の段落で述べるキッカケとして機能しています。

いわゆる「一般論」と考えられる意見は、譲歩表現で打ち消してみましょう。譲歩することによって、その後に来る主題文が際立ち、より強い主張を述べることができるようになります!

導入の書き方

導入パートは、大きく以下の2点で構成されています:

  1. フック(トピックに関する背景知識)
  2. 主題文(Thesis Statement)

よくある間違いとして、冒頭から「I strongly agree that ~」と書き出すケースがあります。いきなり主題文から書き出すと、読み手は内容が全く理解できません。

そこで最初は「フック」として、トピックに関する一般的な情報を述べます。

例えば「教育の重要性に関する話題は物議をかもしている」や「教育が重要だと主張する人もいれば、学校に日行く必要がないと主張する人もいる」といったように、読み手もイメージできる情景を書き出します。

その上で、先ほど述べた主題文を述べることで、「どんな問題に対する主張なのか?」が読み手にシンプルに伝わり文章の論点がより明確になります。

ボディの書き方

ボディは、導入で述べた主題文に説得力を持たせるパートです。ボディは以下の2点で構成されています:

  1. トピックセンテンス(根拠)
  2. 具体例

まずは主題文で述べた内容に対して、「なぜそのように考えるのか?」と根拠を述べます。

続けて過去の経験やデータ、歴史的事実などを具体例に出して、その根拠に裏付けを行っていきます。

具体例が複数ある場合は「in addition」や「what is more」などを用いて、並列の情報を付け加えていきボディの量を調整します。

ボディは最低でも2段落。TOEFLのように制限文字数が多いテストは、3段落書けるように準備しておきましょう。

英検1級の場合も、ボディが3段落あることが望ましいです。根拠は英語ではなく、日本語のアイデアが重要になるので、日頃から自分の見識を深めておくようすると対策しやすいです!

結論の書き方

結論は、ボディで書いた内容をまとめた上で、主題文を再度述べていきます。導入パートと同じ表現ではなく、異なる表現に置き換えることが大切です。

論文によっては「Final Thought」といって、結論から導き出した新しい問題提起をすることで文章を締めることがあります。

まとめ

今回の記事の内容を以下にまとめました:

  1. エッセイは「導入>ボディ>結論」の3部構成
  2. Thesis Statement(主題文)はエッセイの核となる最も重要なパート
  3. 導入では主張を述べる前に「フック」を書き、読み手とイメージを共有する
  4. ボディは具体的な事実をベースに主張に説得力を出していく
  5. 結論は主題文を異なる表現で置き換える

エッセイの基本は資格試験だけでなく、大学の論文やレポート、スピーチ、文章読解など、さまざまな場面で役に立知識です。

型に沿っていくだけで、自然と英語がシンプルになり伝えたい内容がスッキリと伝わるようになります。

ライティングと聞くと抵抗感があるかもしれませんが、学んでおいて損はありません。難しい単語を1つでも覚える時間があるのであれば、エッセイの基本を頭に叩き込んでおくと英語を活用する機会が増えるでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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