IELTS ライティング「タスク2」の書き方を徹底解説

【IELTS】ライティング「タスク2」対策を例題を元に解説

こんにちは、SOLOのルークです!

オンラインで、IELTSを専門的に教えています。

今回の記事では「IELTSライティングタスク2の書き方を解説」します。

「IELTSを勉強している方」や「エッセイ形式のライティングが苦手な方」の参考になれば幸いです。

タスク2は、世論や社会の課題に関して自分の意見を述べることが中心になります。英語力はもちろんですが、意見の元になる母語の思考力が大切なタスクです。

ライティング「タスク2」は型を覚えないと、論点がバラバラになりがちです。最初は、型に沿った基本の構成を覚えましょう!

IELTSライティング「タスク2」

IELTSライティングのタスク2はエッセイ形式で、抽象的な質問に対して論理的に自分の主張を構成する必要があります。

以下がタスク2の概要です:

タスク形式エッセイ形式
時間40分
文字数250字以上

ライティングタスクは、タスク1と2を合わせて合計60分の試験です。

タスク2の方がスコア配分が多いため、できれば40分程度をかけて丁寧に書くことが理想です。

文字数は「250字以上」という指定があります。

指定文字数以下の場合は、評価項目TA「タスクの達成度」で減点されてしまいます。

理想の文字数は、260-280字です。このレンジの文字数に着地できるように、練習しておきましょう。

一般的に、TOEFLでは「文字数は多いほど良い」とされていますが、IELTSではそうではありません。文字数が多くなると、かえって文法ミスが増えたり、主張の一貫性が取りにくくなり、逆にスコアが下がる要因になるので注意してください!

非常に難関なセクションですが、段落構成の型を覚えることでスコアが比較的安定します。

評価項目

ライティングタスク2は、以下の4つの観点から評価されます:

① タスクの達成度タスクに対し適切かつ十分な量の回答ができているか
② 内容の一貫性段落構成が明確で一貫性のある主張を展開できているか
③ 語彙力同じ語彙を繰り返さず様々な語彙を適切に使用できているか
④ 文法力同じ文法を繰り返さず様々な文法表現を適切に使用できているか

特に、日本の受験者がスコアを落としてしまうのが「② 内容の一貫性(CC)」です。

ライティングをしているうちに、書きたいことが色々と出てくる欲求を抑えて論点が明確な主張を展開することが重要になります。

「③ 語彙力」と「④ 文法力」は、パラフレーズがスコアアップのポイントになります。

パラフレーズとは、同じ意味のセンテンスを異なる表現に置き換えるテクニックです。つまり、同じ語句や文法を繰り返さないことが重要ということです。

各センテンスの役割を意識しながら、適切な接続語(つなぎ語)を活用して文章を組み立てていきましょう!

基本的な段落構成

基本的にライティング「タスク2」では、以下の順に段落を構成していきます:

段落内容
導入 – 2文設問の内容をパラフレーズして、設問に対する自分の主張を述べる
ボディ① – 5文前後自分の主張がいかに正しいかを理由と具体例とともに説明する
ボディ② – 5文前後段落2に同じ。
結論 – 2-3文段落1で述べた主張と理由をパラフレーズして再度述べる。可能であれば意見提言する。

アウトラインの段階で、各段落の「トピック・センテンス」を決めておくことが重要です。さらに、トピック・センテンス繋げるだけで主張の展開が明確であることが望ましい状態です。

ボディは必ず具体例を述べて、主張に説得力を出すようにしましょう。具体例がない主張は、単なる「思いつき」に過ぎないので、一見正しいように見えてもすぐに反論されてしまいます。

具体例とは、自分の主張を裏付ける経験やデータ、過去の歴史などがそれに当たります。ポイントは、採点官に伝わりやすい客観的な具体例であるということです。

ライティングの内容は採点基準に含まれません。論理的に主張を展開するということに焦点を当てて書くことを意識しましょう!

設問形式

ライティングタスク2で出題される設問は、以下の3パターンに分かれます:

  1. 意見型(Agree&Disagree / Opinion)
  2. 両論展開型(Discuss Both View / Advantage&Disadvantage)
  3. 複数解答型(Cause or Problem&Solution)

基本的にどのパターンでも、上記で紹介した4段落に沿ってライティングします。

設問形式に応じて、段落の内部構成が若干変わります。対策の段階で全てのパターンを勉強しておくことをオススメします。

また、両論展開型は、情報に対する事実を述べるだけではりますが、並行して自分の主張も述べる必要があります。

アウトラインの段階で、二つの視点から公平に情報を整理することが大切になります。

ライティングは場数を踏むことがとても重要です。いろいろな種類の設問に対して、主張を論理的に展開することに身体で慣れていきましょう!

タスク2の書き方

タスク2を回答するときは、以下の手順でライティングする内容をまとめていきましょう:

  1. 設問を正しく理解する
  2. 設問に対して自分のポジションを決める
  3. アウトラインを作成する
  4. 導入 > ボディ > 結論とライティングする

それぞれ詳しく説明していきます。

1. 設問を正しく理解する

まず、ライティングをする上で最も重要なことは、設問の意図を正しく理解するということです。

例えば以下のような問題が出題されたとしましょう:

  • Women are better at childcare than men, therefore they should focus more on raising children and less on their work life.
  • To what extent do you agree or disagree with this statement?
    「女性は男性より育児が得意なのだから、もっと育児に専念して、仕事にはあまり力を入れない方がいい。あなたはこの意見にどの程度賛成ですか、反対ですか?」

さて、この設問で何を求められていると思いますか?ぜひ、一度ブログを読む手を止めて考えて見てください。

もしここで「女性の働き方改革についてか!」と思った方は要注意です。設問で述べられている内容以上の情報を、自分の解釈で付け加えている可能性が高いです。

実はこの設問では…、と回答したいところですが、長くなってしまいますので、気になる人は以下の記事で答え合わせをお願いします:

2. 設問に対して自分のポジションを決める

設問を正しく理解できたら、次はその設問に対して自分のポジションを決めていきます。ここで決めたポジションが、ライティングの核となるので慎重に判断しましょう。

これは、英語で「Thesis Statement」と言います。Thesis Statementはエッセイで一番伝えたいメッセージであり、書き手の主張を反映させる最も重要な部分です。

ポジションは何も「賛成・反対」の二つだけではありません。副詞を用いて「どの程度、賛成(反対)か」を示すことで、より柔軟に自分の主張を述べることができます。

例えば、

  1. 100%:completely, strongly (agree/disagree)
  2. 80%:mostly (agree/disagree)
  3. 50%:partly (agree/disagree)

などの副詞を使うことが一般的です。

特に「Agree/Disagree」形式の問題では、「to what extend〜(どの程度〜)」という指示があるので、上記の副詞を交えて主張展開することが大切になります。

3. アウトラインを作成する

自分のポジションがわかったら、次はライティング全体のアウトラインを決めていきます。

アウトラインを決めるときのポイントは三つ:

  1. なぜそう思うのか?
  2. それが正しいと言えるデータや過去の事例、自分の経験はないのか?
  3. 自分の意見に反対する人は、上記の1、2で納得するのか?

「なぜそう思うのか?」は、主張をサポートする理由です。この理由が、ボディのトピックセンテンスになります。そして、2を用いることで「その理由が妥当である」という客観的な情報を付け加えます。

ここで自分の過去の経験を引き合いにだすのも良いですが、客観性にかけるエッセイになるので、スコア6.5以上を目指す場合は、より客観性の高い事実を参照に出しましょう。

最後に1、2が「本当に主張をサポートできているのか?」を、あえて対立する意見の立場から考えてみます。こうすることで、主張がより明確になり説得力がました良いエッセイが出来上がります。

また、アウトラインを作るときは、できるだけ無駄な副詞や形容詞を使わずに、短くシンプルな文章で書くようにしましょう。

シンプルに表現できないということは、頭の中が整理されていない証拠です。頭が整理できていない状態でライティングすると、支離滅裂になったり、途中でペンが止まってしまったりしますので。

4. 導入 > ボディ > 結論とライティングする

アウトラインができたら、あとは実際にライティングするだけです。

時制や品詞に注意して、できる限り文法ミスがないようにライティングするようにしましょう。

また各段落ライティングする度に、設問に目を通し「これで設問の意図にあってるよな?」と自問してみることをオススメします。

というのも実際に書いているうちにアイデアが湧き、自然とロジックがブレてしまうことが多々あるからです。

常に冷静に。

完璧なアウトラインができて「早く書きたい!」という気持ちを抑えて、一つずつセンテンスを付け加えていきましょう。

各段落でライティングする内容

各段落では、以下の内容をまとめていきます:

段落内容
導入1文目: トピックのパラフレーズ
2文目: 自分の主張)+理由1+理由2
ボディ①1文目: トピックセンテンス(理由1)
2-5文目: 論拠となる説明や具体例
ボディ②同上
結論1文目:主張のパラフレーズ
2文目:ポイントの要約
3文目:意見や提言(任意)

上記の表をみてみると、実際に自分の意見やアイデアを書くのは以下の三点のみということがわかります:

  1. 導入での自分の主張
  2. ボディ ①のトピックセンテンス
  3. ボディ ② のトピックセンテンス

それ以外の部分は、トピックや自分の主張をパラフレーズしたりと、同じことを違うセンテンスに置き換える作業が中心です。

一見、難しく見えるエッセイ形式のライティングですが、こうやって考えるとなんだかやり易そうに感じませんか?

そう思っていただけたなら大成功です。

自分の意見を考えて、あとは「その意見やアイデアがいかに正しいのか?」を具体例を用いてサポートする。実はこれだけで大丈夫なんです。

すでにお気付きかもしれませんが、上記の3点は英語力が関係ありません。つまり、知識があり、「母語で考えること」ができれば、あとは文法や語彙を間違えずにライティングをすればOKということになります!

時間配分

強制ではありませんが、ライティングは以下の時間配分で行うと良いと思います:

  • アウトライン作成:5 〜 10分
  • ライティング:25 〜 30分
  • 見直しと最終確認:5分

重要なことは、アウトラインの作成に時間を惜しまないことです。

構成がしっかりできていないと、ライティングの最中に湧いてくるアイデアの波に押しつぶされて、余計にライティングの時間がかかるようになるからです。

また、論理的な繋がりもブレやすくなるので、骨組みだけの段階でしっかりと一貫性のある主張を組み立てておくことが大切になるのです。

最後に

IELTSのライティング対策は基礎を固めてから

今回の記事で紹介した内容を再度まとめておきます:

  1. 設問の把握と分析
  2. ライティングのアウトライン
  3. 「導入」で明確な主張を述べる
  4. 「ボディ」は【アイデア・説明・詳細 ・具体例】を述べる
  5. 「結論」は導入をパラフレーズ

今回の記事では、あくまで英語エッセイの基本的な考え方をご紹介しました。

英語資格試験に関しては、どのエッセイも上記の枠組みで書くことが可能です。

一方、設問タイプ別ごとに細かい書き方は異なります

詳しい書き方は、下記にまとめています。IELTS対策を本気でされている方は是非ご覧ください。

高得点を取得するという観点では、ライティングセクションが最も難しく感じる方が多いのではないでしょうか。ですが、効果的な練習がきちんとスコアに反映されるのも、またライティングセクションです。頑張りましょう!

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

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