IELTS 6.0のレベル感と勉強法を解説

【IELTS 6.0】バンドスコア「6.0」のレベルと勉強法の解説

こんにちは!

SOLOルークです!

英語を軸に、海外進学される方をサポートしています。

今回の記事では「IELTS6.0のレベル感と勉強法」を紹介します。

IELTS 6.0を取得すると、アジアやオセアニアの一部の有名大学に進学が可能です。

大雑把な理解で到達できるのはスコア5.5までです。スコア6.0からは、細部理解にこだわった学習が必要です。

IELTS 6.0は英語中級者の登竜門ともいえるスコアです。小技が通用しないという点において、スコア達成のハードルが一気に上がります!

それでは、詳しく見ていきましょう。

IELTS 6.0のレベル感

まずは、IELTS 6.0のレベル感を見ていきます。

IELTSTOEFL iBTTOEIC英検
9.0116 – N/AN/A
8.0 – 8.5106 – 115N/AN/A
7.0 – 7.595 – 105945 – 9901級+
6.0 – 6.572 – 94805 – 940準1級 – 1級
5.0 – 5.555 – 71605 – 8002級 – 準1級
4.0 – 4.542 – 54410 – 6002級

英検との比較が最もわかりやすいです。

IELTS 6.0の難易度は、およそ英検準一級と一級の中間程度です

準一級では到達が難しいけれど、一級を持っている人は確実に到達できるスコアです。

TOEICに関しては、試験が大きく異なるため、比較が難しいところです。

TOEIC 800点程度でもIELTS 6.0に到達することもあれば、TOEIC900点を超えていても苦労をされる方もいます。

また、難関大学受験を突破した方などは、数ヶ月間の集中対策で到達させることも可能です。

取得に必要な勉強時間

次に、IELTS 6.0取得に必要な勉強時間を確認してみましょう。

以下は、IELTS作成機関のCambridgeが公表しているデータです。

CEFR / IELTSCEFRの定義必要学習時間
C2 / 8.5-9.0熟練した言語使用者1,000 – 1,200
C1 / 7.0-8.0700 – 800
B2 / 5.5-6.5自立した言語使用者500 – 600
B1 / 4.0-5.0350 – 400
A2基礎段階の言語使用者180 – 200
A1 90 – 100

現状のレベルによって、到達までの時間が変わることが分かります。

英語の学習を始めたばかりの人は、IELTS6.0まで5-600時間の学習で到達できそうです。

これは、毎日3時間勉強したとすると、半年で到達する計算です。

しかし、現実はそんなに甘くありません. . .

というのも、この表の勉強時間は、全世界の学習者の平均値だからです。

日本語は英語とかけ離れています。一般の人は、これの2-3倍ほど時間がかかります

つまり、初心者の人は、1日3時間学習をしたとしても1年-1年半は見込んでおくと良いでしょう。

6.0が使えるケース

IELTS 6.0が使えるケースを確認しましょう。

  • アジアの優良大学の出願
  • NZの優良大学の出願
  • 海外有名大学の準備コース
  • 海外一般大学の出願要件
  • ビザ申請(豪、加)

様々な用途で使えることが確認できます。

アジアの優良大学の出願で必要になります。

例えば、シンガポールの南洋理工大学 (NTU)などです。

香港では、香港科技大学(HKUST)香港中文大学 (CUHK)への出願資格です。

NZの大学でも、IELTS 6.0が基準になっていることが多いです。NZ最高学位のオークランド大学オタゴ大学などで活用できます。

また、直接進学の要件ではありませんが、海外有名大学の入学準備コースでもスコア6.0が求められることがあります。

例えば、イギリスのUCL、オーストラリアのメルボルン大学などです。

IELTS6.0を取得する勉強法

リーディングとリスニングは、およそ6割の問題に正解すればスコア6.0が取れます。

タイムマネジメントをしっかりし、正解できる問題にきちんと正解することがポイントです。

スピーキングとライティングは、「一文の長さ」が鍵を握ります。

具体的には「接続詞、関係詞、仮定法」の3分野を使い、文章を長くすることが大切です。

リーディングの勉強法

まずは、リーディングの勉強法です。

リーディングでスコア6.0を獲得するために、最も大切なのは英文解釈力です。

言い換えると、意味の塊を一回で理解できるという意味です。

IELTSのリーディングには、長い文章が多々出てきます。そのため、何度も読み返さないと、意味の塊が理解できないといった経験はないでしょうか。

どんなに長い文章でも、一回だけ読んで、その一回で意味の塊を理解できるようになる。

これが、IELTSリーディングを時間内に解き終えるためのポイントです。時間が足りない人は、同じ文章を何度も読んでいるのです。

使用する参考書は二つです。一つは、大学受験用の英文解釈書です。

自分のレベルにあった英文解釈書からスタートし、最後はポレポレ英文読解プロセスなどの、難関大学用の参考書まで進めてください。

特に「強調構文、名詞構文、準動詞、省略、関係詞」の文法項目は要注意です。苦手意識を持っている人が多いです。

二つ目は、公式問題集です。英文解釈書で学んだ読み方を参考に、一文ずつ実際のパッセージを精読していきます。

いまいち意味が理解できない箇所は、抜き出して、意味の塊を分析してみてください。

その上で、日本語に訳します。訳があっているかどうかを確認するため、DeepLなどの AI翻訳に入れてみてください。

問題を解く時から、時間制限をかけて時間内に解くことを心がけましょう。そうすることで、時間内に解く習慣がつきます。

本番では、解けない問題に多くでくわすかと思います。できない問題にこだわり、時間をロスすることは避けましょう。

できない問題は勇気をもって捨て、正答できる問題に1問でも多く回答することに集中しましょう!

リスニングの勉強法

リスニングの勉強法です。

リスニングで6.0点を取得するためには、ディクテーションがオススメです。

目標スコアに関係なく、リスニング力を伸ばすためには、ディクテーションをする必要があります。

ディクテーションとは、その名の通り、書き出すことです。

書き出すことによって、自分が聞こえる音と、聞こえない音を把握することができます。

基本的には、公式問題集を活用しますが、難しく感じる人は、IELTSテストセンターのひとつであるBritish Coucil Listeningの教材を活用するのもありです。

こちらは、レベル別に教材が用意されているので、自分のレベルに合ったところからスタートすることができます。

まず、音源を一文だけ流します。聞こえた分だけ書き出します。

少ししか書き出せなくても、気にしないでください。そのまま音源の最後までにディクテーションをします。

ディクテーションをするときの意識としては、単語に集中するのではなく、一文全体を脳に記憶させようとすることです。

その際に、文脈を強く意識することがポイントです。

「この文脈なら、こう言っているに違いない」といった仮説をもつことが重要です。

そして、自分が書き出した文章と、スクリプトを照らし合わせます。うまく書き出せてないところが、聞けていない箇所です。

次に、聞けなかった個所を何度も聞いてください。その際に、出来れば自分も声を出して、音源の真似をしてみてください。

ナレーターになった気分で音読をしてみてください。ゆっくりでも構いませんので、音源と同様の強勢と抑揚を意識して音読することがポイントです。

自分でも音源の真似ができるようになると、より聞きやすくなります。

スピーキングの勉強法

次に、スピーキングの勉強法です。

スピーキングで6.0を取得するために最も大切なことは「どんな問いに対しても、一文を長く回答しようとする」です

ただし、チャンク(意味の塊)を維持しながらです。

一文を長くするというのは、主部と述部を二つ以上含む、重文または複文で話すことを指します。

例えば、I live in Tokyo which is the capital city of Japan.

whichという関係詞を使うことによって、複文を作ることができました。

特に、関係詞、接続詞、仮定法の3分野を、会話で使いこなせるまで練習することをオススメします。IELTSスピーキングにてよく使うためです。

長い文章を話そうとすると、語彙や文法のエラーが多くなったり、リズムが崩れがちになります。

そこで、チャンクで話すことが大切になります。

言い換えると、意味の塊で、きちんと息継ぎをすることです。

息継ぎをすることによって、間ができますので、考えながら話すことができます。エラーの数を減らし、リズムを維持することができます。

まれに、早口で話す方が良いと勘違いをしている人がいます。誤りです。早口と流暢さは関係ありません

スピーキングは、自分一人でも練習できます。教材が必要ないという点においては、最も練習をしやすいセクションです。朝起きたらスピーキング、夜寝る前にスピーキングといった意識で練習に打ち込みましょう!

ライティングの勉強法

最後に、ライティングの勉強法です。

ライティングで6.0を取得するためには、以下のポイントを満たすことが重要です。

  • 長い文章を書く
  • エラーミスを減らす
  • 余裕を持って文字数をみたす

一つ目は、長い文章を書く。

はい、スピーキングと同じですね。

ライティングでも、スコア6.0を取るためには長い文を書く必要があります。

文章が長くなると、どうしてもミスが多くなります。自信をもって書ける文章だけを連ねるようにしましょう。

したがって、ライティングは、語彙と文法にフォーカスをして練習をすることが大事です。

一文を書く際に、「主語を書いたから動詞、次は目的語だな」と心の中でつぶやきながら書くことも、エラーを少なくするのに効果的です。

エラーの目安としては、2文に1つ程度です。ほとんど全ての文章にエラーがある場合、スコア6点を出すのは難しいです。

余裕をもって文字数を満たすことも大切です。6.0を目指している人は、時間的にも猶予がないかと思います。

ポイントになるのは、書き出す前のプランニングです。冒頭5分ほど取り、全体の構成を考えることをオススメします。

いきなり書き出す人ほど、途中でアイデアが枯渇して、手が止まってしまうものです。

そもそも1文を書くのに時間がかかる人は、練習では10分70字程度からチャレンジしてみてください。そこから徐々に時間と文字数制限を厳しくしていきます。

ライティングは、実際に書かないと上達しません。コツやテクニックを覚えて、わかった気になるのが最も危険です。頭で理解することと、実際にアウトプットできる事は別次元だからです!

最後に

今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:

  • IELTS6.0は英検準1級と1級の中間レベル
  • RLは正解できる問いに正解する練習を
  • SWは文章を長くする練習を

以上が、IELTS 6.0のレベル感と勉強法の紹介でした。

IELTS6.0への近道は、まずは中高の英語を完璧にすることです。

テクニカルなことに頼っても、5.5程度までは取得ができるテストですが、6.0からハードルが上がります。

中高の英語の基礎に抜けがある場合は、必ずどこかで行き詰まります

目安としては、英検準一級を先に取得してしまうと良いでしょう。

その上で、IELTS対策に取り組むと、比較的短期で6.0に到達が可能です。

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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2 Comments
  1. 吉田健介 1年 ago

    すみません、セファーレベルの振り分けが全体的に違うので、書き直して頂きたいです。。
    4.0〜5.0がB1、5.5〜6.5がB2、7.0〜8.0がC1、8.5〜9.0がC2です。
    よろしくお願いします。

    • Author
      ルーク 1年 ago

      本当ですね!

      教えていただきありがとうございました。
      早速、修正をいたしました。

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