【英検1級】最も効率的な英検1級対策

【英検1級】最も効率的な英検1級対策

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

今回の記事では、英検1級の対策方法についてまとめていきます。

英検1級は、ネイティブですら分からない英単語が出題される超難問です。真っ向から単語を覚えて対策しようとしても骨が折れるので、単語以外のセクションを対策することが対策する上で重要になるでしょう。

英検1級の語彙問題は超絶難関ですが、リーディングやライティングは比較的簡単です。海外で生活する場合でも準1級の英単語が分かっていれば問題はほとんどないので、単語学習以外に焦点を当てることをオススメします!

特にオススメなのが「ライティング対策」です。

英検1級では、これまで16点だったライティングの配点が32点と2倍になります。指定文字数も「200字から240字」と、類似テストのIELTSやTOEFLに比べて少なく、フォーマットさえ覚えれば比較的安定して高スコアを取得することができるようになるでしょう。

特に意見を論理的に述べることに慣れている場合は、エッセイのテンプレートを理解するだけで十分な対策となります。

語彙問題で半分程度しか正解できなくても、ライティングのスコアが高ければ十分合格することができます。また、論理的なエッセイが書けるようになると、読解力も自然と向上するので非常にオススメです!

それでは詳しく見ていきましょう。

英検1級について

英検1級では「広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。」という目標のもと、各スキルを評価します。

各スキルの目標は、以下のように設定されています:

  • Reading:社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる。
  • Listening:社会性の高い幅広い内容を理解することができる。
  • Speaking:社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる。
  • Writing:社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。

「社会性の高い幅広い分野(内容)」というのは、生活する上で触れるほぼ全ての情報を指します。つまり、英検1級を合格することができることは、いかなる場面においても英語を効果的に使うことができるということを意味します。

と、公表されていますが、実際のところ英検1級でも海外の生活は苦戦します。あくまで、型にはまったプレーンな英語を理解することはできますが、日常生活で一般的なイレギュラーな英語を理解することは難しいのです!

試験内容

英検1級の試験内容は、以下のようになっています:

試験時間135分(RW:100分、L:35分)
問題数計71問(RW:42問、L:27問)
合格点試験ごとに変動(約6〜7割程度)
リーディング1)単語の空所補充(25問)
2)長文の空所補充(6問)
3)長文の内容一致(10問)
ライティング・指定されたトピックに関する意見を述べる(200-240字)(配点32点)
リスニング1)会話文の内容一致(10問)
2)文章の内容一致(10問)
3)日常生活に関連した内容一致(5問)
4)インタビューの内容一致(2問)
トピック社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など
その他・二次試験はスピーキングで別日受験
参照元:1級の試験内容|英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

問題はライティングを除いて、全て選択問題です。合格点は試験ごとに変動しますが、7割(70点前後)が合格の目安とされています。

ライティングの配点が32点あることをを考えると、合格に必要な点数のおよそ4割程度を補えることが分かります。現実的に満点を取得するのは難しいので、8割から9割程度を安定して取得できることを目標に対策すると良いでしょう。

レベル

英検1級を、他の試験スコアに換算すると以下のようになります:

英検大学入学共通テストTOEIC RLIELTSTOEFL
1級180 – 200点950+7.5+100点+
準1級180 – 200点780 – 9406.0 – 7.070 – 90点

上記の換算は、文科省が公開している「各資格・検定試験とCEFRの対照表」を参考にしつつ、私がこれまでに担当した受講生のデータを組み合わせて独自に作っています。

特に語彙力とリーディング力に関しては、他の英語試験でも満点近く取得することができるケースが多い印象です。一方で、スピーキングやライティングが含まれるテストは少しスコアが落ちる傾向があります。

用途

英検準1級は、以下の9通りの使用用途があります:

  1. 出願資格
  2. 得点換算(及び試験免除)
  3. 加点
  4. 判定優遇(及び合否参考)
  5. 奨学金(及び給付金)
  6. 費用免除
  7. 単位認定
  8. ファウンデーションコース入学要件
  9. 海外留学要件

英検1級は、これまでの試験と同様に幅広い範囲で出願や単位認定として活用することができます。通訳案内士試験の外国語の筆記試験が免除されることも、特徴の一つでしょう。

取得することは簡単ではありませんが、IELTSやTOEFLといった類似試験と比べると試験費用が安く、比較的対策しやすいテストなので取得して損はないテストだと言えます。

英検1級の対策方法(ライティング)

冒頭で述べたように、英検1級を対策する上で最も効率が良いことはライティング対策です。なぜなら、表現を身につけるまでに必要な学習期間が短い割に高スコアの取得が容易だからです。

一点、ライティングの勉強は、単語や文法の学習とは異なるアウトプット・スキルなので学習手順が異なる点に注意してください。

ライティング学習の手順は、以下の4ステップで行います:

  1. テンプレートの表現をインプットする
  2. テンプレートに沿って実際にライティングする
  3. 添削を受ける(英語表現+論理展開)
  4. 添削内容を参考にしながらStep2と3を繰り返す

まず初めは「どうやって書くべきか?」が分からないので、模範回答やテンプレート表現を軸にして、内容を自分の意見に置き換えることでライティングに慣れていきます。

実際にアウトプットしたら、「英語表現」と「論理展開」の2点でフィードバックをもらうようにしましょう。この時に、自身で振り返りを行うとより効果的です。

アウトプットスキルは、実際にアウトプットした内容を改善していくことでしか上達しません。頭の中で考えるだけではなく、実際に手を動かして身体と頭の両方で覚えていくことが大切です。

ライティングの度に「新しい表現にチャレンジしてみる」ことも上達の近道です。スピーキングも同様ですが、間違えた分だけ上達する可能性がどんどん高くなります!

ライティングの段落構成

英語のライティングは、基本的に以下の3つの段落から構成されています:

IELTSライティングタスク2の段落構成
  1. 導入:問題提起とそれに対する自分の意見
  2. ボディ:自分の意見の「正当性」を述べる部分
  3. 結論:ボディを踏まえた上での意見の再提示

ライティングでよくある間違いの一つが、最初から「I strongly believe…」と自分の意見を述べてしまうパターンです。これでは、読み手は「何に対しての意見なのか?」理解することができずにエッセイ全体のアウトラインがあやふやになってしまいます。

まず大切なことは、「〜ということが(近年)問題になっています」といったように、意見を述べる前の問題提起をすることです。そこで初めて読み手が同じイメージを共有できるので、意見に価値が出てきます。

自分の意見を述べた後は、ボディで「この意見がいかに妥当か?」を具体的な事実やデータなどを挙げて捕捉していきます。これを英語で「サポーティブ・センテンス」と言います。

最後は、ボディの内容を踏まえた上で「よって、私は〜だと思う!」と導入で述べた内容を繰り返し述べます。

この論理展開が理解できるようになると、リーディングで要点を掴むことが簡単にできるようになります。これはアカデミック・ライティングの基本の型なので、非常に汎用性が高い知識です!

段落構成に沿った回答例

上記でまとめた基本の型を、実際の問題に落とし込んで見ていきましょう。

以下は、過去に英検で実際に出題されたトピックを編集したものです:

  • Agree or Disagree: Japanese old temples are worth preserving.
  • 「日本の寺は保全する価値があるかどうか?」

回答例を見る前に、この機会にご自身で回答を考えてみてください。

以下が、型に沿った回答例です:

  • 導入
  • Although old temples in Japan have historical significance and reflect its culture, some people claim that it would be a waste of funding to maintain the old buildings. In my opinion, it is important to maintain them.
  • 「(問題提起)日本のお寺は歴史的に重要で文化を反映するものですが、これらを維持することは資金の無駄使いだと考える人がいます。(意見)お寺を維持することは大切だと思う。」
  • ボディ
  • Firstly, preserving the historical buildings can attract a lot of travelers. For example, Kyoto has a lot of old buildings and is one of the most famous tourist spots in Japan. Many tourists from both Japan and other countries visit Kyoto to see them annually.
  • 「第一に、歴史的建造物は旅行客を引き寄せる。京都は多くの歴史的建造物があり、日本で最も有名な観光地の一つです。日本を含め海外から多くの観光客が毎年訪れます。」
  • 結論
  • In conclusion, because preserving old temples can benefit our society in the long term, I believe we should maintain them for our future generations.
  • 「結論として、古いお寺を保存することは長期的に社会のためになるので、後世のために維持するべきだと思います。」

上記の回答例は部分的に書き出しただけですが、それでも「約100字」文字数があります。これにボディを複数付け加えれば、指定された200字以上は比較的簡単に書き出すことができるでしょう。

「問題提起>自分の意見>意見を肯定する具体例>結論」の順番に述べることを常に意識して、日常的に自分の意見を考えておくと対応できるチャンスが増えていきます。

英検1級のライティングは「3つの具体例」を述べることを求められるので、日頃から具体例を考えることは意識しましょう。「猫が好きか犬が好きか」といったことでも構いません。大切なのは自分の意見を、いかに説得力を出して述べることができるか、ということです!

ライティングの過去問

英検1級のライティングでは、社会的に課題とされているトピックを中心に以下のような問題が出題されます:

  1. 「女性リーダーの不足が日本の深刻な課題である」という意見に賛成か反対か?
  2. 「性別による不平等はなくならない」という意見に賛成か反対か?
  3. 「テクノロジーの発展は常に社会にとって有益である」という意見に賛成か反対か?
  4. 社会福祉に十分な公的資金が投入されているか?
  5. 少子化がもたらす社会への脅威は十分に考慮されているか?
  6. どのような公共の場でも防犯カメラを設置することは正当化されるか?
  7. 政治家の努力で社会をより良く変えることができるのか?
  8. AIは社会の失業を助ける責任があるのか?
  9. 21世紀には世界の紛争はなくなるのだろうか?
  10. 原子力発電所は禁止されるべきか?

いずれの質問も、単に意見を述べるだけではなく「なぜそう考えられるのか?」について論理的な理由付けをして、意見に説得力を持たせる必要があります。

そのためには、日頃から英語の勉強だけでなく、社会情勢に目を向け「自分ならどう考えるのか?」ということを考えておく習慣が大切になります。

まとめ

今回の記事の内容を以下にまとめておきます:

  1. 英検1級はライティングを中心に対策することがオススメ
  2. ライティングはまず基本の型に沿ってアウトプットしてみることが大切
  3. 「英語表現」と「論理展開」の2つの観点からフィードバックをもらい振り返りをおこなう

英検1級は、出題される語彙力の難易度に比べて、ライティング・スピーキングといったアウトプットに関連した評価はスコアが取りやすい傾向があります。

海外では使用する機会がほとんどない資格ですが、日本国内においては英語力を証明することにおいて非常に役に立るでしょう。

一時期、大学共通入学テストが英検やIELTSといった外部試験に置き換わるという構想がありました。これからどうなるかは分かりませんが、将来大学受験を控えている中高生は目指しておくとリスクヘッジになるかもしれません。

「学校の勉強だとやる気が出ない。。。」という方は、意識を「英検」という別のポイントに置いて学習のモチベーションを維持してもいいかもしれません。せっかく勉強するなら、将来により繋がる方がお得ですからね!

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

英検を含め、海外留学やその他の英語試験など、何かお悩みがありましたら下記よりお気軽にご相談ください。それではまた。

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