本記事に掲載しているOETの情報は、2020年4月時点のテスト形式(OET2.0)に関する内容です
こんにちは!
今回の記事では「OETリーディングセクション『パートA』の対策方法とコツ」を紹介します。
「OETのリーディングパートAの時間が足りない方」や「これからOET対策を始める方」の参考になれば幸いです。
OETリーディングパートAは20問の設問を15分で回答する必要があります!要点を素早く掴むことが攻略の鍵です!
それでは詳しくみていきましょう。
目次:
OETリーディング「パートA」の対策方法とコツ
OETリーディング「パートA」の概要
OETリーディングの対策方法を紹介する前に、まずはOETリーディング「パートA」の概要を見てみましょう。
参考までに以下が「パートA」の概要です:
制限時間 | 15分 |
文章量 | 医療に関する4つのテキスト |
設問数 | 20問 |
設問の特徴 | ・マッチング形式 ・短文形式 ・穴埋め文章の補完問題 |
表をみると、制限時間が15分と短いことに対して問題数は20問もあることが分かります。つまり1問にかけることのできる時間が「約45秒」ということです。
設問自体はそこまで難易度がたかいものではありませんが、限られた時間で要点を把握する読解力が求められます。
当然ですが、医療に関する背景知識が多いほど回答が有利になります!
リーディング「パートA」の対策方法
OETリーディング「パートA」は基本的に以下の手順で回答します:
- 手順1:タイトルの把握
- 手順2:各テキストの要点把握
- 手順3:設問の回答
「時間が足りなくなる」傾向がある場合、「手順1」「手順2」の精度が低い可能性があります。はやく設問を確認したい気持ちを抑えて、しっかりと要点を掴むことが結果的に早く回答することができるようになります。
先に問題を確認するよりも、要点を把握することに時間を割いた方が結果的に早く回答ができます!
実際にOETリーディングのサンプル問題を参考にしながら、上記の手順をみていきましょう。
リーディング「パートA」対策の具体的な手順
今から紹介するサンプル問題は、OETが公表しているサンプル教材です。以下のウェブサイトからPDFをダウンロードできるので、参考までに載せておきます:
リーディング「パートA」のサンプル問題
それでは実際の問題を見てみましょう:
上記のテキストで確認できるポイントをまとめておきます:
- タイトル:骨折・脱臼・捻挫について
- テキストA:骨折・脱臼・捻挫の定義
- テキストB:治療方法について
- テキストC:治療薬について
- テキストD:Backslab(ギプス)のテクニックについて
ここまで正しく把握した段階で、回答用紙に目を向けて設問を確認していきます。
ちなみに4つあるテキストのうち、1つが視覚資料(テーブルやダイアグラムなど)になる可能性が高いです!
リーディング「パートA」の回答用紙
次に回答用紙です。試しにQuestion1の問題に目を通してみましょう:
前提として各テキストに書かれている要点がわかっていると:
- 痛みを軽減する手順=治療薬について(テキストC)
- 骨折した足を持ち上げるのに使用するもの=治療方法について(テキストB)
- 何かの原因についての描写=骨折・脱臼・捻挫の定義(テキストA)
すぐにどこのテキストを参照すれば良いかが分かります。
OETの問題は※パラフレージングが少ない傾向があるので、テキスト内に設問と同じ語彙や英語表現が使われていることが多いです。そのまま該当する語彙を書き出しましょう。
パラフレージングとは:
パラグラフで表現している語彙とは違う語彙や英語表現で同じメッセージに書き換えるテクニック。
Ex. (パラフレージング前)a broken leg →(パラフレージング後) a fractured leg
今回参照させていただいたサンプル問題は、以下のウェブサイトよりダウンロードが可能です。参考までにどうぞ:
リーディング「パートA」対策のコツ
OETのリーディング「パートA」を解く際に役立つコツは、以下のようなものがあります:
- コツ1:俯瞰してテキストを読む
- コツ2:テキストの文字を正確に書きとる
- コツ3:母語でも背景知識をつける
それぞれ詳しく説明していきます。
コツ1:俯瞰してテキストを読む
パートAで最も重要な要素は「いかに早くテキストの要点を読み取ることができるか」です。
繰り返しになりますが、パートAは1問につき「約45秒」しか時間がありません。つまり詳細部分を読む時間をどれだけ減らすことができるかが、対策で非常に重要になります。
要点を掴むためにはとにかく各テキストの「役割」や「意図」に着目して要点を把握しましょう。各テキストで伝えたいメッセージがわかるだけで、回答の難易度がグッと下がります。
コツ2:テキストの文字を正確に書きとる
パートAで書きとる内容は、テキスト内で表現されている語彙と「全く同じ語彙」を使う必要があります。
同じ意味をもつ違う語彙を書き出しても、不正解として扱われるので注意しましょう。
コツ3:母語でも背景知識をつける
こちらも繰り返しになりますが、背景知識が多いほど回答の難易度が下がります。なぜなら補足情報を読み取る時間を短縮できるからです。
OET対策となると、英語の勉強に集中しがちですが医療関係に関する知識も並行してつけておくと良いでしょう。
最後に
OET対策は基礎を完璧に習得してからがオススメ
今回の内容を以下にまとめておきます:
- ポイント1:タイトルで全体像を把握する
- ポイント2:各テキストの要点を素早く把握する
また今回紹介した対策方法を実践する際の前提条件として、英語の基礎知識を完璧に習得しておくことをオススメします。
「OETは専門性が高い分、IELTSと比べると難易度が低い」という印象をもっている方がいますが、それはIELTSでバンドスコア「6.5前後」を取得できる人に限った話です。
なぜならOETは基礎は当然できているという前提の元、専門知識を活用できるかを測定するテストだからです。
海外で「OET Preparation Couse」に入学する場合、入学基準としてIELTS「6.0 – 6.5」が求められることが一般的です!
必ず精読が正しくできる状態。一定量の基本語彙を理解している状態でOET対策をおこなうようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!OETリーディングのその他パート対策方法については以下の記事を参考にしてください:
またOET対策に関するお悩みがあればいつでもご連絡ください!