医療英語試験「OET」とは? 試験内容や2022/23年の受験情報を解説

OETとは? 試験内容や変更点を徹底解説

こんにちは、SOLOのルークです!

医療従事者の方に、OETを教えています。

今回の記事では、医療英語試験「OET」の試験内容や2022年の受験情報を解説します

なお、情報量が多いので、見出しを参考にして必要な情報だけを読んだ方が楽だと思います。それでは詳しくみていきましょう。

OETとは?試験内容

以下は、OETのテスト概要です。

名称Occupational English Test
試験内容医療分野におけるコミュニケーションや医療トピック
試験時間リスニング:40分
リーディング:60分
スピーキング:20分
ライティング:45分
スコア各セクション500点満点
合格スコア各セクション350点以上(B Grade以上)
受験料587AUD(約54,500円 ※1AUDを93円とした場合)
公式ウェブサイトhttps://www.occupationalenglishtest.org/

OETとは、Occupational English Testの略で、医療従事者向けの英語試験です。一般的な英語試験と同じで、OETも4技能に分けて総合的に英語力を算出します。

OETは、英語が母語ではない医療従事者が、実際に海外で働くことができる英語力があるか」を測定することを目的とした英語テストです。

実際に医療現場で起こるコミュニケーションや、医療に関連するトピックを中心にテストが構成されています。

また、ライティングとスピーキングは、申請する医療分野ごとに違うテスト内容になるので対策には注意が必要です。

OETは、一般的な日本人受験者にとっては、リスニングとスピーキングが難しく、リーディングとライティングが比較的合格点に達しやすいです。

一般的に求められるOET350点(B Grade)の難易度は、「IELTS 7.0」又は「TOEFL 100点」と同程度と考えられます。IELTSやTOEFLに比べると、ライティングとスピーキングの出題範囲が限定的なので対策はしやすいですが、合格には高い英語力を求められます!

対応している職種

OETは、主に医療現場で使う英語力を測定するテストで、対応する職種が決まっています。以下が職種一覧です:

  • 医師:Medicine
  • 看護師:Nursing
  • 歯科医:Dentistry
  • 栄養士:Dietetics
  • 薬剤師:Pharmacy
  • 検眼士:Optometry
  • 作業療法士:Occupational Therapy
  • 獣医師:Veterinary Science
  • 足治療医:Podiatry
  • 理学療法士:Physiotherapy
  • 療言語聴覚士:Speech Pathology
  • 放射線技師:Radiography

対応している職種はとても多いですが、受験者の内訳をみると「看護師:Nursing」が7割以上で、「医師:Medicine」が残りのほとんどを占めています。

一方で、2020年8月から、OETがUSMLE STEP2 CS の代用試験として採用されました。その影響から、”OET Mdeicine” の受講者数が、弊社では増加しています!

対応している国

2022年7月の時点で、OETは以下の国で、英語力証明として認定されています:

  • アメリカ(一部)
  • カナダ(一部)
  • オーストラリア
  • ドバイ
  • アイルランド
  • モルディブ
  • マルタ
  • ナミビア(南アフリカの国)
  • ニュージーランド
  • シンガポール
  • イギリス
  • ウクライナ

上記の国に移住や就職を考えている場合は、OETを利用することが可能です。

どの国に行かれる場合も、全4セクション350点以上の取得が条件となることが多いです。国によっては、二回のテストで条件を満たせば良い場合と、一回の受験で全セクション満たさないといけない場合があります。

また、オンライン受験を認めている場合とそうでない場合があるので、必ず各国のウェブサイトから確認をしましょう。

アメリカとOET

2022年3月より、アメリカではUSMLEのStep2 CSが廃止されて、OETが採用されています。USMLEでは、OETのRLSセクションで350点、Wセクションが300点以上取得できると合格扱いとなります。

また、看護師に関しては、以下の三つの州でOETが活用できます。

  • フロリダ(全セクション300以上)
  • オレゴン(全セクション350以上)
  • ワシントン(LRW300 / S280以上)

看護師の方は、各州によって条件が違います。最も低いのはワシントン州です。スピーキングが280点で良いのは、日本の受験者にとっては助かります。

どの州もIELTSかTOEFLでの代替受験が可能です。実際に、私が相談にのる看護師の方の大半は、TOEFLで対策を始められている方が多いです。ですが、TOEFLはスピーキングが26点(30点満点)と設定されていたり、OETの方がスコア到達はさせやすいかと思います!

各セクションの難易度

OETの各セクションの難易度を見ていきます。

リスニング

リスニングの試験構成は、以下のようになります:

  • 試験時間:約40分
  • セクション数:3
  • 問題数:42問

特定の専門分野ではなく、一般的な医療関係に関するトピックが中心で、音声は全て一度だけ再生されます。

続いて、各セクションの概要を見ていきましょう:

  • セクションA:医療相談に関する内容
  • セクションB:医療現場に関する内容
  • セクションC:プレゼンテーションに関する内容

それぞれ詳しく説明していきますね。

セクションA:医療相談に関する内容

セクションAでは、「医者と患者との対話から重要な情報を読み解く力」を測定します。5分程度の対話が2つ流れ、いずれも処方メモを完成させるために必要な情報を付け加えていきます。

セクションAでは1語1句聴き取る力が必要です。ここで20問程度正解することがリスニングセクションで合格するポイントになります!

セクションB:医療現場に関する内容

セクションBでは、「実際の医療現場のコミュニケーションから要点を理解する力」を測定します。

1分程度の音声が6つ流れ、複数の選択肢の中から最適なものを選びます。

セクションC:プレゼンテーションに関する内容

セクションCでは、「幅広い医療トピックに関する理解力」を測定します。

5分程度の音声が2つ流れ、複数の選択肢の中から最適なものを選びます。

リスニングは、OETで最も難易度の高いセクションです。豪州英語になれるまでに時間がかかること、音声変化が多くおこることが難しい原因です。一方で、海外勤務においてリスニングは死活問題ですので、良いトレーニングになります

リーディング

リーディングの試験構成は、以下のようになります:

  • 試験時間:約60分
  • セクション数:3
  • 問題数:42問

特定の専門分野ではなく、一般的な医療関係に関するトピックが中心です。続いて、各セクションの概要を見ていきましょう:

  • セクションA:速読に関するタスク
  • セクションB・C:精読に関するタスク

それぞれ詳しく説明していきますね。

セクションA:速読に関するタスク

セクションAは、「短い文章から特定の情報をすばやく効率的に見つける能力を評価」します。

4つの短い文章を読み、15分間の間に20問の質問に答えます。1問あたり45秒しかかけられません。時間内に回答できないものは、潔く捨てる勇気が必要なセクションです。

セクションB・C:精読に関するタスク

セクションBでは、「文章の要点を理解する能力」を評価します。医療に関する100字から150字程度の文章を6つ読み、複数の選択肢の中から最適なものを選びます。

セクションCは、より長い文章の「要点を理解する能力」を評価します。800字程度の文章を2つ読み、複数の選択肢の中から最適なものを選びます。

ライティング

ライティングの試験構成は、以下のようになります:

  • 試験時間:約45分
  • セクション数:1
  • 問題数:1問

それぞれの職種に合わせた関連テーマのライティングを行います。タスクは主に、「推薦状」を書くことが中心になります。

リーディングと並んで、最も合格点に到達しやすいセクションです。海外で医師として働く場合も臨床レターを書く機会は多いので、非常に役立ちます。

スピーキング

スピーキングの試験構成は、以下のようになります:

  • 試験時間:約20分
  • セクション数:1
  • 問題数:2問

OETのスピーキングテストは独特で、面接官とのロールプレイを行います。

それぞれの職種に合わせたシチュエーションで、面接官は「患者」や「クライアント」「親族」として受験者に合わせて、一緒にロールプレイを5分程度おこないます。

セクションとしての難易度はそこまで高くありません。一方で、「自然なコミュニケーション」を重視しており、広義の意味での発音(ストレス・イントネーション・テンポ)が大切になるため苦手意識をもつ方が多いです!

OETのサンプルテストは、下記の公式サイトより受けることができます。気になる人はぜひ見てみてください。

OETの受験情報

次に、OETの受験情報を、「日程、会場、申込み方法、自宅受験」の順に、それぞれ紹介します。

テスト日程

以下、OETの2022-23年度のテスト日程です:

  • 2022年10月8日(土)
  • 2022年10月22日(土)
  • 2022年11月5日(土)
  • 2022年11月19日(土)
  • 2022年12月3日(土)
  • 2022年12月17日(土)
  • 2023年1月14日(土)
  • 2023年1月28日(土)
  • 2023年2月11日(土)
  • 2023年2月25日(土)
  • 2023年3月11日(土)
  • 2023年3月25日(土)

日本のテスト会場

会場の情報は以下の通りです:

会場名:UK Plus Osaka / PROMETRIC Osaka / PROMETRIC Tokyo
受付8時から8時45分

いずれの日程も8時から8時45分の間に会場に入る必要があります。余裕を持って会場に到着するようなスケジュールを組みましょう。

OETは従来はペーパー試験でしたが、コンピューター試験も2021年6月より東京と大阪の双方で受験が可能になりました。あらかじめ証明書を提出する機関がコンピューターベースのOETでも可能か確認しておきましょう

OETの申込み方法

OETの受験申し込みは、専用のポータルサイトに登録する必要があります。

OET申し込み専用のポータルサイト スクリーンショット

“Register” をクリックして、必要な情報を全て入力する必要があります。登録時に必要なものは以下の3点です:

  • 01. クレジットカード
  • 02. 証明書用の顔写真
  • 03. パスポート

OET Homeについて

2020年9月末から、オンラインで受験できるOET Homeの試験導入が始まりました。以下に簡単な概要をまとめておきます:

受験方法日本では現在利用不可
受験費用同額
対応環境・ウィンドウズ7 以上(MACは不可)
・Google Chrome

2022年4月時点では、OET Homeは日本では受験することができません。現段階では、OETを受けることができない国のみにおいてOET Homeを利用することができます。

OETとIELTSとの違い

OETと同じように、英語力の証明として利用できるテストで「IELTS」があります。

どちらも総合的な英語力を測定するテストですが、以下のような違いがあります:

  • 違い1. テストの専門性
  • 違い2. 年間のテスト実施日
  • 違い3. テスト受講料

それぞれ詳しくみていきましょう。

違い1. テストの専門性

まずはテストの専門性について、以下のような違いがあります:

  • IELTS:総合的な英語運用能力を測定する
  • OET:医療現場における英語運用能力を測定する

IELTSは英語を運用するシチュエーションに関係なく、総合的な英語力を判断するテスト。

一方OETは、医療現場という限定的なシチュエーションの英語力を判断するテストです。

OETは試験内容で扱うテーマや語彙が、医療現場に特化したものになります!

違い2. 年間のテスト実施回数

テストの実施回数については、以下のような違いがあります:

  • IELTS:年間40回程度(東京会場)
  • OET:年間11回(大阪会場と一部オンライン)

IELTSは東京と大阪を中心に、ほぼ毎週テストを受けることが可能です。

一方で、OETは日本の受験会場が東京と大阪しかなく、2020年でテストを受けられる回数は平均して月に2回のみです。

日本では、2020年10月よりUSMLE受験者や特別な理由がある者のみOETもオンライン受験ができるようになると発表がありました。

シンガポールやオーストラリアなどの居住国によっては、すでに全受験者がオンライン受験を選択できるようになっています。

2022年後半より、OETはよりオンラインでの受験を進めると発表しています。

違い3. テスト受講料

テストの受講料については、以下のような違いがあります:

  • IELTS:25,380円
  • OET:587AUD(約54,500円※1AUDを93円とした場合)

OETの方が割高ですね。

OETとIELTSのスコア換算表

番外編として、OETとIELTSの換算表が以下になります:

OETとIELTSのスコア比較表
OETとIELTSのスコア比較表

ビザ発行に必要になるスコアは、旧形式で「B」新形式で「350-440点」です。

これらをIELTSに換算すると、バンドスコア「7.0 – 7.5」になることが分かります。

バンドスコア「7.0以上」は、一般的に大学院の進学に求められるスコアなので、かなり高い水準であることが分かりますね。

以上が、IELTSとOETの主な相違点でした。

ちなみに、移住やビザ申請の場合はIELTSもOETも利用することが可能です。自分の都合が良いテストを選びましょう。

まとめ

最後に、今回の記事をおさらいしましょう:

  • OETは医療現場で働く人向けのテスト
  • ビザ取得に必要なスコアは「B(350点)」以上
  • 2018年8月から内容が変更

今回紹介した情報は、OETの公式ホームページに書いてある情報を参考にしました。

実際に、OETの勉強をはじめて、どのように対策をすれば良いか分からない人などは下記に対策方法をまとめているので参考にしてください。

最後に、弊社は海外で医療従事者を志す方に、OETやIELTSをオンラインで専門的に教えています。日本で働きながらも合格を目指す事が可能です。英語対策でお悩みなどありましたら、遠慮なくご連絡下さい!

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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