「TOEFL対策には留学がオススメ!」
こんな宣伝文句をよく見かけます。
留学エージェントが、無知な人をどうしても留学させようとしている必死さが伝わりますね。
結論から書くと、TOEFL対策に留学は全く必要ないと個人的には思っています。
なぜならTOEFLで求められる英語力は、留学で身につかないからです。そんなことを、今回は詳しく説明していきますね。
目次:
TOEFL対策に留学は必要がない理由
TOEFL対策のために、わざわざ留学する必要はありません。
理由は以下の通り:
- 理由1:留学しても英語力が上がる訳ではない
- 理由2:逆にインプットすることが多すぎて学習効率が下がる
- 理由3:集中するべきポイントを見失う
- 理由4:費用と時間がかかる
以上です。それぞれ詳しく説明していきます。
理由1:留学しても英語力が上がる訳ではない
「留学したら英語を話せるようになる!」
こんな幻想を抱いている人が多い印象ですが、実際はそんなことありません。なぜなら:
- 言語習得には勉強が避けられない
からです。
現実世界で見かける留学して英語ペラペラになった人は、「英語を勉強する必要性に迫られて、仕方なく勉強したから話せるようになった」というだけだからです。
例えば、海外在住の日本人セレブがメディアに出てくることがあります。彼らは英語をペラペラと話していません。なぜなら言語習得に必要なプロセスを学習していないからです。
もちろん日常会話など、いわゆるスモールトークはできるようになります。しかしTOEFLではスモールトークの技術は全く求められませんよね。
言語習得において、勉強を避けることはできません。留学はあくまで、英語を勉強する必要性が高まるチャンスと捉える程度がいいでしょう。
理由2:逆にインプットすることが多すぎて学習効率が下がる
実際に留学経験がある人はわかると思いますが、留学するとインプットすることが多すぎで頭がパンクします。インプットすることとは、例えば以下のようなことです:
- 英語表現
- 価値観や生活リズムの違い
- 学習スタイル
- 日本語を話せない環境
- トイレ、お風呂、食事 など
つまり経験というインプットが多くなります。そして、過剰なインプットはストレスに直結します。
「授業中に何を話しているか理解できない…」
「話せないのに1日4時間、英会話をしなければならない…」
こんな状態が3日でも続くと、英語を話すことが億劫になってきますよね。英語を長時間話した後は、脳みそもズキズキ痛みます。
結果、部屋に戻っても勉強をする気が起きず、LINEで日本人の友人とチャットやYouTubeを見ることで現実逃避をしがちに。
日常生活でストレスがかかりすぎると、勉強のための余力が残らないのですね。
理由3:集中するべきポイントを見失う
留学中は本質的な課題を見失いがちです。なぜなら日常生活で直面する課題が多すぎて、本当に自分が一番必要な学習以外が大切に思えてくるからです。
例えば以下の例を見てみましょう:
- 日常会話が聴き取れないからフレーズを覚える
- 英語が通じないからネイティブの真似をして英語を話す
- うまく気持ちを伝えられないから文法を学ぶ
どれも間違いではありませんが、本質的な課題にはアプローチできていません。
上記の例の場合、「正しい発音を習得する」とほとんどの問題は解決します。正しい発音とは、理論を理解した上で実際に発音を生成できるようになることを指します。
発音を学習する過程で、日常表現のフレーズを学習することができます。身体に正しい文法を覚えさせることもできます。
課題を最短で解決するためには…
本質的な課題一つに集中することが重要です。「あれもこれも」と多方向に意識を向けば向けるほど、課題解決の道のりは遠くなります。
留学を経験すると、自分ができないことだらけだということに気がつきます:
- 発音
- 単語
- フレーズ
- コミュニケーション
- マインドセット
全てにおいて足りないと思って、全部に対応しようとすると効果はでません。あくまで、一番本質的な課題に対して集中することが重要です。
理由4:費用と時間がかかる
言うまでもなく、留学は費用と時間が余計にかかります。
TOEFL受験をするということは、「海外大学への進学や大学院への進学」が目的だと思います。その目的達成のために、自分の有限な時間とお金を投資するべきかを考える必要があるでしょう。
ちなみに生活費も含めると、1ヶ月の留学費用は概算で以下の通りになります:
- アメリカ・イギリス:約40万円
- オーストラリア・カナダ:約30万円
- フィリピン:約25万円
上記の費用は「語学学校の学費・滞在費・ビザ費用」を含めた金額です。上記にあわせて航空券や、現地時での食事代なども加算されます。
なお、学習効果に関しては「理由1」で述べた通り、1ヶ月程度では期待しているほどの効果はありません。
TOEFL対策で留学がオススメのケース
逆に「こんな場合は留学がオススメ!」というケースはあります。それは以下の通り:
- ケース1:本当に海外進学をしたいか分からない
- ケース2:現地の大学視察を兼ねて
- ケース3:ボランティア活動等の実績つくり
ポイントは、「留学を英語と絡めて考えない」ということです。
ケース1:本当に海外進学をしたいか分からない
「本当は自分が海外進学したいのか分からない…」
そんな人には留学はオススメです。一度、日本の文化圏を離れて自分の人生を客観的に見つめ直す機会になります。
例えば:
- 日本の大学に進学した方が将来の就職が安心…
- 海外進学しても結局仕事がない…
- 日本語もロクにできないのに英語なんて…
- 親に迷惑かけるんじゃないよ…
こんなことが、日本の文化圏にいると毎日聞こえてきます。毎日同じような話を聞いていると、だんだんそれが「正しい」という風に思い込んでしまいます。
一方、海外に行ってみると
「自分の人生なんだから自分が楽しくなくちゃね」
という価値観に触れる機会が多くなります。この価値観のギャップに触れることは、自分自身の人生と向き合う上で重要なターニングポイントになるでしょう。
ケース2:現地の大学視察を兼ねて
現地の大学見学を兼ねて留学するケースもおすすめです。
個人的な体感ですが、海外進学を決めるときに以下のような理由が多いと思っています:
- 高校の時に1年アメリカに留学してたからアメリカの大学に行きたい!
- 知り合いがカナダに住んでるからカナダ一択!
- 昔から夢見てたイギリスの大学に…
大学進学は長くて4年。自分の時間を投資することになります。そのような大きな決断に対して、「少し理由が軽率すぎるのでは?」と感じることがあります。
「もし実際に滞在してみて自分の性分と合わなかったら…」
そう考えると、リスクが高いように感じませんか?
実際に自分の目でみて、肌で感じてみることが重要だと思います。
ちなみに、SOLOの受講生で、実際にアドミッションオフィスの担当者と直接話して、試験を受けずにそのまま合格通知をもらった人もいます。
そんなラッキーも起こるかもしれません。
ケース3:ボランティア活動等の実績つくり
大学院の進学には、ボランティア実績が求められるケースも少なくありません。
実際に海外で活動しているNGOやNPO(海外ではSocial Entrepreneurという名称が一般的)で活動をする過程で英語を学ぶのはオススメです。
注意点として、応募要件のハードルは少し高くなります:
- コミュニケーションが問題なく取れる英語力
- 重労働できる体力
場合によってはインターンとして受け入れてもらい、賃金を得れる場合もあります。
最後に
留学はあくまで目的達成のための手段
最後に今回の記事のおさらいをしましょう:
- ポイント1:英語力を伸ばすには勉強が不可欠
- ポイント2:本質的な課題に集中することが大切
- ポイント3:留学は英語力と切り離して考えると良い
単純にTOEFLのスコアを伸ばすだけなら、留学は必要ありません。
留学に必要な費用を、マンツーマンで徹底的に指導してくれる講師に支払う方が確実にスコアは伸びます。なぜなら、本質的な課題に集中することができるからです。
客観的にあなたに必要な勉強を分析してくれて、時には厳しく指導してくれる。そんな環境の方が、スコアを伸ばすという観点では重要でしょう。
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