【英語エッセイ】パラグラフの書き方と冒頭で役立つフレーズ集

【パラグラフ冒頭で使えるフレーズ】英語のエッセイの書き方

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

今回の記事では、英語のエッセイにおける各パラグラフ冒頭で役立つフレーズを紹介します。

「英語で何をどう書けばいいかわからない。。。」

そう考えている人の参考になればと思い、情報をまとめてみました。ライティングの構成についてもまとめたので、学習の参考にしてください。

英語のエッセイが書けるようになると、相対的にスピーキングもクリアな主張が展開できるようになります。英語でうまく意見を伝えられない人も参考になる内容だと思います!

それでは詳しくみていきましょう。

英語のエッセイの書き方

英語のエッセイは、以下のような段落構成で基本的に構成されます:

英語エッセイの基本は3部構成
  • 導入(Introduction)
  • ボディ(ボディ)
  • 結論(Conclusion)

の順番に、決めたトピックに関して「自分の意見は正しいのだ!」ということを、読み手が納得するように説得していきます。

英語のエッセイで重要なになることは「説得力」です。

仮に、読み手が反対意見を持っていたとしても、その意見を変えなくてはならないくらい具体的な事例を引っ張りながら自分の主張を強化していきます。

私たちはこれまでの教育課程で「自分の意見を強く通す」ということを教わらないので、こういった形式のライティングを苦手と感じる方は多いと思います!

「自分の考えを大切にする」という価値観が根底に大きく反映されているのが、英語のライティングというわけです。

導入

導入は、読み手と書き手の視点を共有するポイントです。

ここでいきなり助走なしに「I strongly agree with this opinion because…」と述べても、読み手にとってはなんのことだかサッパリ分かりません。

まずやるべき事は「このエッセイでは〜について書きますよ」というトピックの共有です。これをアカデミックライティングでは「Hook(フック)」と言います。

フックは一般的な話題で、どんな読み手が読んでもりかいできる事例をあげるといいでしょう。

例えば「気候変動」についてエッセイを書くとすると、例えば以下のようなものはどうでしょう?

  • For the past few decades, we have observed a major shift in climatic conditions of an Earth. It has been said that the drift in the environmental system is largely due to global warming which has become an acute problem nowadays.
  • 「ここ数十年、地球の気候条件に大きな変化があった。 環境の変動は、深刻な問題となっている地球温暖化が主な原因であると言われている」

この文章を読んで「確かにな〜」と読み手のあなたが思えば大成功。「うーん、よく分からないな」と思ったら、私の力不足です。すいません。

このように、読み手にとってもイメージしやすい内容を事前に共有する事で、これから書き手との温度差を均一にする役割があります。

トピックを共有できたら、エッセイの肝であるThesis Statementを述べていきます。

Thesis Statementはいわば「主張の核」と言えます。このトピックに関して、あなたがどのような考えを持っているのかを明示して、自分のポジションを明確にしていきます。

つまり、冒頭で述べた「I strongly agree with …」と言う文章ですね。

問題点を共有する事で、読み手の中にも問題意識が生まれます。

その生まれた問題意識に対して「私はこう考える!」ということを、対話のように繰り返していくことがエッセイの考え方です。

最初から自分の意見を述べてしまうと、読み手と認識がズレる確率が非常に高くなります。異文化コミュニケーションでは特に、こういった「イメージのすり合わせ」が非常に大切なんです!

ボディ

ボディでは、導入で述べたThesis Statementを強化するような「理由」や「具体例」を述べていきます。

ビジネス英語になると、具体例の部分で「データ」や「統計情報」などを用いる事で自分の主張に説得力を持たせることができます。

ボディは、

英語のArugment構成について
  • 主張(Claim)
  • 理由(Reason)
  • 具体例(Evidence)

の順番で構成するのが基本とされています。

例えば先程挙げた「気候変動」を例にして、「近年の気候変動の原因は地球温暖化である」という主張を強化するような形でボディを書いてみましょう:

  • The rapid changes in earth’s climate can be the greenhouse effects. The greenhouse effect is a process that occurs when gases such as carbon dioxide(CO2), in Earth’s atmosphere trap the Sun’s heat and that makes Earth much warmer. The research revealed that by 2020, CO2’s concentration in the atmosphere had risen to 48% above its pre-industrial level (before 1750).
  • 「地球の気候の急激な変化は、温室効果の可能性がある。 温室効果は、地球の大気中の二酸化炭素(CO2)などのガスが太陽の熱を閉じ込め、地球をはるかに暖かくするときに発生するプロセスである。 調査によると、2020年までに、大気中のCO2濃度は産業革命前のレベル(1750年以前)を48%も上回っていた」

少し難しい文章になってしまいましたが、どうでしょう?

「確かにCO2の排出は気候変動に影響を与えてそうだな…」

そう読み手が感じてくれればボディはしっかりと役割をまっとうしてくれています。

このように「自分の主張は正しいのだ!」という証拠になる観点を述べていくのがボディです。

今回は、「ブログの読者はアカデミック・ライティングを学びたいんじゃないか」と勝手に想像して難しい文章にしてみましたが、ボディを自分の過去の経験で強化することも全然OKです。

例えば、

  • 「あの人はいい人に違いない!だって、あの人は和菓子が好きなんだもの。私が今まであった人で、和菓子好きで悪い人だった人なんていないわ!」

のような暴論でもしっかりとボディとしては成立します。

しかし、お気付きのように個人的な体験を元にすると、ボディが少し幼稚っぽくなってい説得力もあまり強くなりません。

そのため、基本的には自分とは異なる外部の客観的な情報を述べることが望ましいです。

ここで母語の一般教養が重要になってきます。特にIELTSやTOEFLなどの情報を参照できない試験では「自分がどれだけ論拠になる情報を述べることができるか」というのがスコアを大きく左右する要因になります。

結論

結論は、導入で述べたThesis Statementを改めて述べて、主張のポジションを再度明確にします。

「改めて述べるということは、同じことを言えばいいの?」

そう思いがちですが、英語のライティングでは同じ表現を繰り返すことが好ましくないとされています。

そこで重要なことが「パラフレーズ」です。

  • パラフレーズとは…
  • 元々の表現を意味を変えずに異なる語彙やフレーズで表現し直す手法。

パラフレーズをおこなうことで、書き手の「表現力の豊富さ」や「解釈の柔軟さ」を示すことができます。

また、あえて異なる表現に置き換えることで、読み手がより正確に文章を解釈することができるようになります。

以上がエッセイの基本となる3部構成でした。

TOEFL/IELTSのライティング

TOEFLIndependent ライティングやIELTSの場合も同様に、上記の段落構成を元にライティングしていきます:

  • 段落1:導入
  • 段落2:ボディ1
  • 段落3:ボディ2
  • 段落4:ボディ3)
  • 段落5:結論

文字数の制限があるので、通常は2つから3つボディを書き出します。

各パラグラフ構成を理解しておくことで、主張の矛盾が少なくなり、一本筋の通った意見が書きやすくなります。

また、読み手にとっても文章構成が明確になる事で伝えたい内容を理解することが容易になります。

段落構成の適切さは、IELTSTOEFLの両テストの採点基準に含まれるので、覚えておいて損はないでしょう。

パラグラフ構成を覚えておくと、ライティングを始める前のアウトライン作成にも役に立ちます。書いている途中で話が脱線してしまう人は、必ず覚えておきましょう!

役立つフレーズ集

今回は、各パラグラフの冒頭で役に立つ以下の3種類の書き方を紹介します:

  1. 情報の羅列(Listing)
  2. 情報の追加(Addition)
  3. 要約(Summary)

上記の3種類の書き方で、実際に使用する頻度が高いものを中心にまとめました。

ライティングに限らずスピーキングでも使用することができるフレーズなので、分からないものがあればメモをして実際に使えるように練習してみると良いでしょう。

1) 情報の羅列(Listing)

Listingは、ボディパラグラフの冒頭に使う以下のような語彙です。

  1. First, / Firstly, / For one thing / In the first place,
  2. Second, / Secondly, / in the second place,
  3. Third, / Thirdly,
  4. Lastly, / Finally,
  5. First of all,
  6. To begin with, / To start with, / For starters,
  7. Last but not least,

Listingの役割は、トピックセンテンスを導入するにあたってパラグラフとパラグラフ間の「移行」を果たします

最後のボディパラグラフで「Last but not least,」という表現を使用することによって、初めの2つのパラグラフであげた ポイントと同じぐらい重要だと主張することが可能です。

2) 情報の追加(Addition)

Additionはボディパラグラフ2の冒頭、もしくはメインアイデア以外の2つ目のポイントをパラグラフ内で列挙したい時に使用する以下のような語彙です。

  1. In addition,
  2. Furthermore,
  3. Additionally,
  4. Also,
  5. Next,
  6. Moreover,
  7. What’s more,
  8. On top of that,

具体例を2つ以上述べる場合や、同様の主張を別のら段落で述べる場合によく使用されます。

その名の通り追加の情報を述べる際に使用できます。

3) 要約(Summary)

Summaryは最後の結論パラグラフの冒頭で使用する以下のような語句です。

  1. In summary,
  2. In conclusion,
  3. All things considered,
  4. Overall,
  5. Taking everything into consideration,
  6. To sum up,

たくさんあって迷ってしまうという人は、In summaryやIn conclusionで構いません。

“In a nutshell”と結論パラグラフで書く人がいますが、アカデミックライティングではインフォーマル過ぎるので注意してください!

同じ表現の使いすぎに注意!

上記で紹介した表現は、一つのエッセイに対して1回、多くても2回まで使用することを意識してください。

同じ表現を繰り返し使用することを「Repetition(表現の繰り返し)」と言い、IELTS・TOEFL共に評価が下がってしまう要因の一つだからです。

これは、先ほど紹介した「パラフレーズ」と同じ考え方で、繰り返し同じ表現を使用することは、アカデミック・ライティングでは幼稚と考えられているからです。

また、異なるフレーズも適切に使用できると見せることで、受験生の語彙力や表現力を評価してもらうことができます。

「この表現はよく使っちゃうな…」

というものがあれば、同じ意味を持った異なる表現をあえて使用してみることを意識してみてください。

英語エッセイの例題

それでは上記で紹介したフレーズが、実際のパラグラフでどのように使用されているかを確認してみましょう:

  • In some countries, people are no longer allowed to smoke in many public places and office buildings.
  • Do you think this is a good rule or a bad rule? Use specific reasons and details to support your position.
  • 「一部の国では、公共のスペースで喫煙ができなくなりました。これは良いルールだと思いますか、それとも悪いルールだと思いますか? 」

実際にどのように主張を強化していくか、時間を取って考えてみてください。

パラグラフ構成の例 :

以下が上記の問題に対するサンプルの回答です:

  • A complete ban on smoking in public space is a controversial issue as many people strongly support it while others disagree. Although some people claim that they have a right to smoke as they want, I believe that smoking in public places should be forbidden.
  • First of all, reducing of banning smoking in public places and workplaces lower health risks to those affected by second-hand smoke. Exposure to secondhand smoke has several harmful effects…
  • Secondly, young people who around smokers are more likely to pick up the addiction, whether at a young age or later on in life. They…
  • Lastly, the smoke-free rule can lead to a rise of people breaking the habit…
  • To sum up, I believe enforcing the smoke-free rule to be a good thing…
  • 「公共の場での喫煙を完全に禁止することは物議を醸す問題です。多くの人がそれを強く支持し、他の人は反対しているからです。 好きなように喫煙する権利があると主張する人もいますが、公共の場での喫煙は禁止されるべきだと思います。まず第一に、公共の場所や職場での喫煙禁止を減らすことで、間接喫煙の影響を受ける人々の健康リスクが低下します。 間接喫煙への曝露はいくつかの有害な影響を及ぼします。 第二に、喫煙者の周りにいる若者は、若い年齢であろうと後年であろうと、依存症にかかる可能性が高くなります。 最後に、禁煙ルールは習慣を破る人々の増加につながる可能性があります。 要約すると、私は禁煙規則を施行することは良いことだと信じています。」

具体的なデータなどで主張を強化してませんが、喫煙に対して書き手の考え方に共感できる部分があったのではないでしょうか?

ライティングの構成に慣れていくと、それほど深い知識がなくてもそれっぽい主張を組み立てることができるようになります。

これは英語のスピーキングでも同様に役立ちます。「ネイティブと話すと話し合いに負けてしまう。。。」という経験がある人は、自分の主張を強化することに意識を向けてみてください!

まとめ

実際に書いてパラグラフ構成とフレーズを覚えよう

今回の記事のポイントを以下にまとめました:

  1. 基本のパラグラフ構成は「導入」「ボディ」「結論」
  2. ボディは自分の主張に説得力を持たせるパート
  3. 文字数に応じてボディの数を調整する
  4. 「Listing」「Addition」「Summary」のフレーズ

ライティングは表現を覚えただけではまだ不十分です。

実際にフレーズや英語表現を使ってみて「どのような役割があるのか」「自分がこんなことを考えてる時に使うのか」など体感で使い方を覚えていきましょう。

スピーキングも同様にアウトプットスキルは、実際にアウトプットした場数が重要です。頭の中で終わりにせず、手を動かして覚えることが重要です。

最初から完璧なライティングをしようとはせずに、たくさん間違えて間違えの中から正しい表現を覚えていくことが重要です!

各ボディパラグラフと、結論パラグラフで使用する語彙の使い分けができるようにしておきましょう。

今回覚えたフレーズを実際のテストで使えるか試したみたい場合は、以下にTOEFLとIELTSの問題をまとめたので参考までに解いてみてください:

最後にTOEFLやIELTSの対策でお悩みがあればお気軽にご連絡ください!

メールで相談する

LINEで相談する

0 Comments

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*

Log in with your credentials

Forgot your details?