こんにちは!
今回の記事では、「IELTSの『アカデミック・モジュール』と『ジェネラルモジュール』の試験の違いと難易度」を紹介します。
「これからIELTSの受験を考えている方」や「各モジュールの違いについて詳しく知りたい方」などの参考になれば幸いです。
モジュールによって試験内容が少し違い、また使用できる用途も異なります。自分に必要なモジュールはどちらかを事前に調べて、試験の計画を立てていきましょう!
それでは詳しくみていきましょう。
目次:
IELTSアカデミックとジェネラル・モジュールの違いと難易度
アカデミックとジェネラル・モジュールの違い
IELTSは試験の用途に合わせて2つのモジュールから1つを選択する必要があります。それぞれの用途は以下のようになっています:
- アカデミック・モジュール:海外進学
- ジェネラル・モジュール:海外移住
「アカデミック・モジュール」は、海外進学をする際の入学基準として求められているケースが大半です。その他にも、ビジネススクール(MBA)の入学基準として設られていたりします。
一方で「ジェネラル・モジュール」は、海外移住を目的としたテストです。移住の他にも、就労プログラムに参加する時に提出を求められるケースや、中等教育の現場で求められるケースがあります。
各機関ごとに求められるモジュールが異なるので、テストを受ける前に必ず入学基準を確認しておきましょう。特に注意するべきなのが就労関係で、いずれかのモジュールが求められるケースがあります!
アカデミックとジェネラル・モジュールの受験者割合
世界的にみた各モジュールの受験者割合は以下のようになっています:
受験者のおよそ7割以上がアカデミック・モジュールを受験していることが確認できます。つまり世界的にも、IELTSと言えばアカデミック・モジュールのことを指しているということです。
アカデミックとジェネラル・モジュールの試験内容の違い
試験内容は以下の2点のみ異なります:
- 違い1:リーディングの試験内容
- 違い2:ライティングの試験内容
試験時間はいずれのモジュールも「約2時間45分」で、リスニングとスピーキングの試験は同じ内容が出題されます。
違いは「リーディング」と「ライティング」で、ジェネラル・モジュールの方がより日常に即した問題が出題されます。
リーディング・セクションの違い
以下がリーディングにおける、アカデミック・モジュールとジェネラル・モジュールの違いです:
アカデミック | ジェネラル | |
試験時間 | 60分 | 60分 |
問題数 | 40問 | 40問 |
セクション数 | 3セクション | 3セクション |
試験内容 | 各セクション:アカデミックなトピックに関する文章読解 | セクション1:複数の短い文章を読解する セクション2:2つのテキストを比較 セクション3:長文読解 |
基本的な構成はいずれも同じですが、試験内容が異なります。アカデミック・モジュールは全て長文読解で構成されており、800~1000字程度の学術的な文章を読んで問題に答えます。
一方でジェネラル・モジュールは、各セクションごとに異なる要素の文章を読解します。セクション1では「社会的文脈における文章の読解」、セクション2では「職業的な文脈における文章の読解」です。
ライティングセクションの違い
次にライティングセクションの違いを見ていきましょう:
アカデミック | ジェネラル | |
試験時間 | 60分 | 60分 |
問題数 | 2タスク | 2タスク |
タスク1 | 図表を読み解き、特徴的な部分をまとめる | 手紙(メール) |
タスク2 | 抽象的な質問に対してエッセイ形式で回答する | 抽象的な質問に対してエッセイ形式で回答する |
ライティングはいずれも2つのタスクが出題され、その中のタスク1のみの試験内容が異なります。
アカデミック・モジュールでは、視覚資料に書かれている情報をまとめるタスクが出題されますが、ジェネラル・モジュールでは指定された人物宛の手紙やメールを書き出します。
アカデミックとジェネラル・モジュールの難易度の違い
難易度はアカデミックモジュールの方が若干難しいと考えられます。というのもリーディングにおけるスコアと正答数の換算表が以下のように異なるからです:
スコア | アカデミック正答数 | ジェネラル正答数 |
9.0 | 40 – 39 | 40 |
8.5 | 38 – 37 | 39 |
8.0 | 36 – 35 | 38 – 37 |
7.5 | 34 – 33 | 36 |
7.0 | 32 – 30 | 35 – 34 |
6.5 | 29 – 27 | 33 – 32 |
6.0 | 26 – 23 | 31 – 30 |
5.5 | 22 – 19 | 29 – 27 |
5.0 | 18 – 15 | 26 – 23 |
4.5 | 14 – 13 | 22 – 19 |
4.0 | 12 – 10 | 18 – 15 |
上記の表を見てみると、アカデミック・モジュールの方が少ない正答数で高いバンドスコアを取得できることが分かります。つまりアカデミック・モジュールの方が難易度が高いことが推測できます。
まとめ
スコアを提出する機関の要項をしっかり確認しよう
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:
- ポイント1:モジュールによって使用できる用途が違う
- ポイント2:リーディングとライティングの試験内容が違う
- ポイント3:難易度はアカデミックが高いと考えられる
冒頭でも述べたように、各機関によって提出する必要があるモジュールが異なることがあるので、必ず事前に確認しましょう。特に海外就労を目指す場合は、入念に確認することをオススメします。
というのも、ライティングの対策に時間がかかるので、学習計画をつくる段階で事前に把握しておく必要があるからです。
「図表の読み取り」と「手紙形式」で学習するべき内容が異なるので、効率的にスコア取得を目指す場合には事前のリサーチが必須になります。目標と現状をしっかりと把握できれば、あとは継続して学習を続けるだけです!
最後にIELTS対策に関するご質問や相談があれば、お気軽にご連絡ください。