TOEFL iBTとITPの「違い」と「難易度」を徹底解説(新形式対応)

TOEFL iBTとITPってどれくらい難しいの?スコア解説と難易度説明

こんにちは!

SOLOのルークです!

今回の記事では、TOEFL iBTとITPの違いと難易度について説明していきます。

「TOEFLってよく聞くけど、種類に違いがあるの?」

と感じている人は少なくないと思います。特に「iBT」と 「ITP」なんて、音の響きも似ているので、本当に紛らわしい。

また、TOEFL iBTに関しては、2023年8月より大幅リニューアルされ、試験内容に変更がありました。

ということで、これらの違いについてや「どちらのテストがより難しいか?」についてなどを詳しくまとめていこうと思います。

基本的に正式なスコアとして海外大学に提出できるのが「TOEFL iBT」。日本の大学の一部のみで承認されているのが「TOEFL ITP」だと認識していたただければ良いかと思います!

この記事を読むとiBTとITPの違い、自分が目指すべきスコアが分かるようになります。

TOEFL iBT と ITP の違いについて

TOEFL iBT と ITP の違い

まずは、TOEFL iBTとITPの違いを以下の表にまとめましたので、ご確認ください:

TOEFL iBTTOEFL ITP
名称Internet Based TestInstitutional Test Program
テスト形式パソコン受験ペーパー受験
テスト内容4技能(R, L, S, W)3技能(R, L, G)
スコア120点満点677点(L1)・500点(L2)
試験時間約2時間約1時間55分
受験料US$2452430 – 4200円
用途海外進学英語力測定

TOEFL iBTとITPの大きな違いの一つが、テスト内容です。

TOEFL iBTは、スピーキング・ライティングを含めた4技能を測定します。しかし、ITPはリーディング・リスニング・文法の3技能を測定します。

もう一つ大きな違いはそ、の使い道です。

TOEFL iBTは、海外進学する際に入学要件として設けられています。一方で、TOEFL ITPは海外進学に使用することができず、用途が限定されています。

TOEFL ITPは、例えば大学入学時のクラス分けのために使用されたり、社内の英語力測定のために使用されたりします。日本国内の大学院進学の際に要件として設けられているケースもありますが、メジャーではありません!

TOEFL iBTについて

TOEFL iBTのテスト内容について、以下にまとめました:

セクション時間問題数課題
Reading35分20問アカデミックな文章の抜粋を読んで質問に答える
Listening36分28問講義・ディスカッション・会話を聴いて質問に答える
Speaking17分4問身近なトピックについて意見を述べる。リーディングやリスニングの課題を基に要約する
Writing29分2問リーディングやリスニングのタスクを基にエッセイ形式の答案を書く。意見を表明する文章を書く

TOEFL iBTは、パソコンベースのテストです。試験会場に行くと、パソコンがズラーと並べてある部屋に行き、各自バラバラにテストを受験します。

新形式での変更点についてですが、

リーディングとリスニングセクションは、出題される設問数が減ることにより、時間短縮がありました。出題内容に関しては同じです。

スピーキングは従来通りであり、試験内容に変更等はありません。

ライティングに関しては、設問数は同様です。一方、従来のIndependent Task(エッセイ)がAcademic Discussion Taskに変更されました。

TOEFL ITPについて

次に、TOEFL ITPについて、同じようにみていきましょう:

セクション時間問題数課題
Listening約35分50問北米で話されている標準的な英会話を聴いて4つの選択肢から解答を選ぶ
Structure and Written Expression25分40問前半は文中に正しい語句を補い文章を完成させる、後半は文章中の誤った表現を選択する
Reading 55分50問大学の授業で取り上げられるようなトピックを読んで質問に答える

TOEFL ITPは、試験会場で受験者が一斉に試験を受けるスタイルのテストです。パソコンではなく、ペーパーベースで行われます。

TOEFL iBTに比べると、スピーキング・ライティングの問題が出題されません。代わりに、文法力を測定する「Structure and Written Expression」というセクションが設置されています。

イメージとして、TOEICと近いテストだと思っていただけると良いかと思います。

TOEFL iBTとITPのスコア換算

以下に、TOEFL iBTとITPのスコア換算をまとめてみました:

TOEFL iBT TOEFL ITP
111 – 120640 – 677
100 – 110 600 – 637
90 – 99 577 – 597
79 – 89550 – 573
71 – 78527 – 547
61 – 70500 – 523
51 – 60 467 – 497
41 – 50437 – 463

上記の表を参照するとTOEFL iBTの「111 – 120(満点)」と、ITPの「640 – 677(満点)」のスコアが同等となっています。

しかし、実際はTOEFL iBTのテスト内容で4技能含まれる事、リーディングの文字量が多くリスニングの再生時間が長い点を考慮すると、TOEFL iBTの方が難しいでしょう。

TOEFL iBTは難しい分、それだけ実戦で使える英語力は身につきます。これからどちらかを受験する人は、将来の目的に適したテストを選択すると良いでしょう!

TOEFL iBTの難易度

ここからは、TOEFl iBTに焦点を当てて紹介します。

TOEFL iBTの難易度をより理解していただくために、他の英語試験との換算表を以下に作成しました:

日本で認知度が高い「TOEIC」で満点を取得できる場合、「英検」で1級を取得できる場合の、TOEFL概算スコアが「94 – 114点」になります。

上記の表に仮に「センター試験」のスコアも付け加えることになると、センター試験の英語で満点を取得できる場合、TOEFLの概算スコアは「60 – 80点」程度になります。

もちろん個人差がありますが、基礎的な語彙力や文法力をしっかりと身につけていると相対的にスコアが高くなります!

TOEFL iBT が進学で使える国

「TOEFL iBTは、アメリカ進学の時だけ必要になる!」

そういうイメージがありませんか?

確かに、数年前まではTOEFLを受け入れる大学ははアメリカとカナダが中心でした。しかし、現在は世界中のどこの国でもTOEFL(又はIELTS)のいずれかのスコアがあれば進学することが可能です。

一部の教育機関では、「TOEFL(IELTS)のみ受付可能」と応募要件に書かれているケースがあるので、進学先が決まったら応募要件を事前に読んで必要なテストを確認していきましょう。

日本ではいまだに認知その低いIELTSですが、世界規模でみるとIELTSの受験者数はTOEFLの5倍以上です。IELTSは移住や海外就職の目的でも使用することができる点、世界中でスタンダードな英語試験と認知されている点が要因になっているようです。

進学に必要なスコア目安

進学先のレベルによって、求められるTOEFL iBTのスコアが異なります。

基本的には、以下の3つに分かれています:

  1. コミュニティ・カレッジ:61点以上
  2. 一般的な海外大学:80点以上
  3. 難関海外大学:100点以上

ちなみに世界ランキングトップの大学の場合、110点が応募基準になるケースもあります。また、ビジネススクール(MBA)の応募足切り要件は「100 / 105 / 109 / 110」のいずれかであるケースが一般的です。

まとめ

将来を見据えて自分に必要なテストを受ける

今回の記事の要点を以下にまとめます:

  1. TOEFL iBTはパソコンベースの個人試験で、海外進学の入学基準として提出が必要になる
  2. TOEFL ITPはペーパーベースの集団試験で、一部企業や大学の進級や要件として必要になる
  3. ライティング・スピーキングがある分、TOEFL iBTの方が難しいと考えられる

TOEFL ITPは、世界的にみても使用できる用途がなくほとんどなく、あくまで英語力の現状を知ることが主な用途となります。

TOEFL iBTは受験料も高く、試験内容も難しいですが、実用的な英語力を身につけることができる点や、海外進学など将来の進路先が増える点などを考慮すると高スコアを目指す価値は大いにあると考えられます。

しかし「とりあえずTOEFL iBT!」というような選択は避けておきましょう。対策の道のりは長く、中途半端に対策を始めてしまうとモチベーションが維持できません!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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