ライティングにおける「結論(Conclusion)」の書き方

英語ライティングにおける結論(Conclusion)の書き方

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

今回の記事では、ライティングにおける「結論(Conclusion)」の書き方をまとめていきます。

「ボディまで順調に書けて、残りは結論段落だけだ…」

と言う時に、いざ我に返ってみると「あれ、結論って結局何を書けばいいんだっけ?」と、アイデアが思いつかないことがあります。

結論がまとまっていないと、せっかく書いたライティング全体の印象がぼやけてしまうので、これは死活問題ですよね。

ということで、「結論では何を書けばいいのか?」ということから、具体的な書き方についてまで説明していきたいと思います。

TOEFLとIELTS、いずれの試験でも活用できる基本的な結論の書き方についてまとめていきます。分からないことがあれば、カウンセリングやコメントでご質問ください!

それでは、詳しく説明していきます。

ライティングにおける「結論」とは?

「結論(Conclusion)」とは、ライティングにおけるまとめの部分で、これまでに述べてきた主張の再提示、重要なアイデアの要約などを行います。

TOEFLやIELTSなどの英語試験では、「導入(Introduction)」で述べる核となる主張(Thesis Statement)をパラフレーズして述べることが一般的です。

  • パラフレーズとは…
  • 元のセンテンスの同じ意味の文を、異なる語句や表現、構文で置き換えるテクニック

「良い」結論とは?

一般的に「良い」とされる結論は、以下の要素を含んでいるものと言われています:

  1. Thesis Statementと一致する
  2. パラフレーズされている
  3. ボディで述べたキーポイントをまとめている
  4. (読み手に考えさせる余韻を与える)

まず、結論は書き手の主張を再度述べる部分なので、導入で述べたThesis Statementと一致することが重要です。

アカデミック・ライティングでは、表現の繰り返しは好ましいとされていないので、可能な限り導入部分と同じ表現は使わないようにパラフレーズすることがポイントです。

「3. ボディで述べたキーポイントのまとめ」は、ボディで述べた内容を簡潔にまとめることで、パラフレーズされたThesis Statementをサポートする役割があります。

「4. 読み手に余韻を与える」は、いわゆるFinal Thoughtsと言うやつですが、IELTSやTOEFLで満点を目指さない限りあえて加える必要はありません。

Final Thoughtsまでを、短い制限時間で書き切るのは難しいです。そのため、慣れないうちは「Thesis Statementのパラフレーズ」のみに焦点を当てることをオススメします!

結論では「一般論」は述べない

結論を書くときの注意点として「一般論を述べない」と言うことがあります。

というのも結論は、これまで書き手が書いてきた独自のストーリーを元に導き出した結果だからです。

そのため、

  1. in general
  2. generally
  3. in a nutshell

といった表現は使わないように気をつけてください。

また、よくある間違いとして、結論の冒頭を「Finally」と始めるケースがあります。Finallyは、「Listing(列挙)」する時に使用する表現なので、結論を導く役割はありません。

日本語の「最終的には」という意味と混合しないようにしましょう。

NGな結論

上記で述べた「一般論を述べない」ことに加えて、いくつかNGと考えられる結論があります。

それが、

  1. 一般論を述べる
  2. 結論部分でのみThesis Statementを述べる
  3. 感情的な表現になる
  4. 新しい情報を述べる

の四点です。

よくある間違いが、「結論部分になってようやく自分の主張を述べる」というパターンです。

そうすると、読み手がライティングの全体像を掴めない状態でボディを読む必要があるので、論点が掴みにくくわかりにくいライティングになってしまいます。

日本語の感覚でライティングをするのではなく、あくまで英語圏のルールに沿って主張を展開することを意識しましょう。

結論の構成

TOEFLやIELTSライティングの結論では、基本的に以下のように段落を構成していきます:

  1. In conclusion, (Thesis Statementのパラフレーズ)
  2. (ボディのキーポイントのパラフレーズ)

もうお気づきかもしれませんが、結論では「新しいアイデア」を述べる必要は全くありません。

これまで自分が書いてきたライティグの中に全ての答えがあるのです。

重要なことは、自分の書いてきた内容の要点をどのようにまとめるか。また、効果的にパラフレーズできるか、というテクニック的な要素です。

結論でよく使われる表現

上記述べた「In conclusion」と同じような役割で使われる表現がいくつかあるので、参考までに共有しておきます:

  1. to sum up,
  2. To summarize the above,
  3. In summary,
  4. In the end,
  5. To conclude,
  6. To wrap it all up,
  7. As a final observation,
  8. Considering all this,

まだまだ使える表現はありますが、上記の8通り程度の表現を覚えておけば柔軟に対応できるでしょう。

これらの表現は、スピーキングでも使えるので、是非覚えておいてください。

結論のサンプル

最後に、実際の問題と、その結論のサンプルを見ていきましょう:

  • 設問:
  • What are some important qualities of a good supervisor? Use specific details and examples to explain why these qualities are important.
    「良い上司の重要な資質にはどのようなものがありますか?なぜそのような資質が重要なのか、具体的な内容や例を挙げて説明してください」
  • 回答:
  • In conclusion, the success of a company partly depends on the skill of its managers. This is because with good leadership ability, kindness, and compassion, relationships between management and employees can run smoothly and this will benefit the company.
    「結論として、企業の成功は経営者の手腕にかかっている部分があります。なぜなら、優れた指導力、優しさ、思いやりがあれば、経営者と従業員の関係は円滑に進み、それが会社の利益にもつながるからです」

繰り返しになりますが、あくまで導入で述べたThesis Statementの繰り返しなので、新しい情報を述べる必要はありません。

それまで書いた内容の要点をまとめる作業が、結論で主に行う作業です。

まとめ

結論はパラフレーズを中心におこなう

今回の記事の内容を以下にまとめました:

  1. 結論は導入で述べたThesis Statementのパラフレーズを書く
  2. ボディのキーポイントも加えて書くとよりGOOD
  3. 新しいアイデアは書かない、これまで書いてきた内容に全て書くべき情報がある

「今までに書いた内容をまとめるだけなら、自分でも出来るかも!」

そう思っていただけたら大成功です。

結論で重要なことは「Thesis Statementのパラフレーズ」。これだけをとりあえず覚えておいてください。何も新しいアイデアを出す必要はありません。

しかし、ライティングは理解しただけでは出来るようになりません。アウトプットを繰り返して振り返りを行わない限り、スキルは一向に高くならないので注意してください。

今回はIELTSやTOEFLのライティングを想定しながら記事を書きました。もし、違う形式のライティングで「これはどうなの?」と言うものがあればお気軽に連絡いただけますと幸いです!

最後に、TOEFLやIELTSのライティング対策など、お困りのことがありましたらお気軽にご連絡ください!

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