【TOEFL】Integrated Speakingの採点基準と注意点を徹底解説

【TOEFL】Integrated Speakingの採点基準と注意点を徹底解説

「TOEFLのスピーキングスコアが伸びない…」

そんな悩みを抱えていませんか?

そんな時は、まず採点基準を正しく理解することが重要です。なぜなら、どうすればスコアが伸びるかを理解することで、効果的な勉強方法が分かるからです。

ということで、今回はTOEFL Integratedスピーキングの採点基準を中心に紹介していきます。

それでは、やっていきましょう。

TOEFL Integrated Speakingの採点基準

Integrated Speakingは以下の4つの観点から構成されています:

  • General Description:質問に対する回答
  • Delivery:明瞭さと流暢さ
  • Language Use:リフレーズ
  • Topic Development:タスクとの関連度

上記の観点だけを見ると、

「つまり、質問に対して完璧にかつ流暢に回答すればいいんでしょ!」

と思いますが、そうではありません。以下のETSが公表している文言を見てください:

あなたの解答には完璧な解答を期待されているわけではなく、高得点の解答にも所々に誤りがみられます。発音も英語のネイティブスピーカーのように聞こえる必要はありません。評点者は、コミュニケーションの実効性と、与えられた課題を遂行する能力を聴き分けます。

参照:TOEFL iBT® テストに関するよくある質問 (FAQ)

つまり、細かい文法のミスや発音のミスがあっても、高スコアを取得することが十分可能だということです。

そして重要なポイントは、以下の2点ということがわかります:

  • コミュニケーションの実効性
  • 与えられた課題を遂行する能力

コミュニケーションの実効性とは、つまり実際のコミュニケーションが円滑に行えるか、という観点。

課題を遂行する能力は、質問の意図を正しく理解して質問者が納得できるような回答ができるか、という観点です。

以上の2点が基本的にTOEFLのスピーキングセクションで、重要視される要素です。

重要な要素がわかったところで、それぞれのスコアの概要を見ていきましょう。

スコア4(満点)の採点基準

スコア4(満点)の採点基準を観点ごとに見ていきましょう。

General Description:質問に対する回答

以下が概要を日本語に簡単に訳したものです:

回答は与えられたタスクの要求を、少しミスがあっても満たしている。回答はわかりやすく、一貫性のある主張を持続できていることを示している。

ポイントは、論点が明確で一貫性のある主張を構成できているということです。

論点が明確というのは、つまり読み手にとって負担が少ないということ。「ん…?」と考えさせてしまうのではなく、スムーズに頭の中に入っていくようなわかりやすい主張展開が求められます。

Delivery:明瞭さと流暢さ

以下がDeliveryの概要を日本語に訳したものです:

発音やイントネーションに関する小さな間違いや、聴き取ることが困難ことがあっても、スムーズで明確に英語を話す事ができている。情報を思い出そうとする過程で、話すペースが変わる事があるが、全体的に分かりやすい。

つまり、読み手の聞き取りやすさ、が重要なポイントですね。

自分の英語を録音して、聴き取りやすい英語を話せるように勉強してみましょう。

学習の時はあくまで、ネイティブが聴き取りやすいという観点は忘れないようにしてください。カタカナ英語は、ネイティブにとって聴き取りにくいので。

Language Use:リフレーズ

以下がLanguage Useを簡単な日本語訳にしたものです:

主張に関連する情報を適切に表現をすることができており、複雑な文法構造も適切に使用することができている。適切な語彙を選択して使用できている。小さい文法や語彙の間違いがあるが、聞き手は容易に意図を理解する事ができる。

つまり、使用することができる語彙と文法の種類が採点のポイントです。

単語帳を見ているだけでは、適切に語彙を使用できるようになりません。覚えた単語は、実戦で使用するなかで適切な使い方を覚えていきましょう。

Topic Development:タスクとの関連度

以下がTopic Developmentを簡単な日本語訳にしたものです:

応答は明確に展開され、タスクで求められる関連情報を伝達できている。小さなミスがある場合があるが、適切に詳細を含んだ応答ができている。

つまり、主張のが「堂々巡り」しているのではなく、自分の主張の説得力を高めるために進行しているということがポイントです。

論理的に主張を展開している、と似たような意図とも取れる内容ですね。

スコア3の採点基準

次は、スコア3の採点基準を観点ごとに見ていきましょう。

General Description:質問に対する回答

以下がGeneral Descriptionを日本語に簡単に訳したものです:

回答はタスクに対して適切に対処されているが、タスクの要件を完璧には満たしていないことがある。回答は基本的に分かりやすく一貫性があるが、論点がズレていることがある。

満点の時と比べると、質問に対して十分回答できていない、と判断されるとスコアが3になるということが分かります。

Delivery:明瞭さと流暢さ

以下がDeliveryの概要を日本語に訳したものです:

基本的に分かりやすく流暢に英語を話すことができているが、「発音」「イントネーション」または「ペーシング」に問題があり、聞き手が容易に理解できない部分がある。

時たま「発音」「イントネーション」または「ペーシング」が聴き取りやすい英語ではありませんよ、という判断をされるとスコアが3になります。

スコア3を取得した場合は、以上の3点を意識して勉強するだけでスコアアップが見込めますね。

Language Use:リフレーズ

以下がLanguage Useを簡単な日本語訳にしたものです:

文法と語彙を効果的に使用することができており、および主張に関連するアイデアを一貫性を持って表現することができている。語彙または文法の使用が不正確ば場合や、同じ表現を繰り返し使用することがあるが、読み手にの負荷は少ない。

同じ語彙や表現を繰り返し使い過ぎてしまうと、スコア3と判断されやすくなります。

練習の段階で、様々な表現方法を実践してることが重要ですね。

Topic Development:タスクとの関連度

以下がTopic Developmentを簡単な日本語訳にしたものです:

応答を続けることができていて、タスクが要求に関する情報を伝達できている。ただし不完全な回答や、独自性のない主張、回答の途中で止まってしまうなどが確認できる。

あくまで「あなたの意見」を求めている質問に対して、一般論だけを述べているとスコア3と判断されます。

準備時間で、主張の構成を事前に考えておくことと、具体例を明確に伝える事がポイントですね。

スコア2の採点基準

次は、スコア2の採点基準を観点ごとに見ていきましょう。

General Description:質問に対する回答

以下がGeneral Descriptionを日本語に簡単に訳したものです:

回答はタスクに関連しているが、情報が不十分または不明確な点がある。主張の一貫性がないことや分かりにくい部分があり、意味があいまいになることがある。

主張のポジションが不明確であったり、主張と結論が合わないとスコア2の判定です。

Delivery:明瞭さと流暢さ

以下がDeliveryの概要を日本語に訳したものです:

分かりやすい英語を話せている時があるが、「発音」「イントネーション」または「ペーシング」に問題があり、聞き手にとって負荷が高い。回答時間の間で十分に回答できていないことがある。

スコア3では多少聴き取りにくかった音声が、より聴こえにくくなったパターンです。

Language Use:リフレーズ

以下がLanguage Useを簡単な日本語訳にしたものです:

シンプルな語彙と文法表現を使用する事ができる(複雑な表現も使用できるが、不適切なケースが多い)。関連するアイデアの表現が限定的または曖昧になり、主張の論理点が不明確になる。

スコア3よりも、使用できる語彙と文法の範囲がより限定的であると判断されるとスコア2判定です。

Topic Development:タスクとの関連度

以下がTopic Developmentを簡単な日本語訳にしたものです:

応答はできているが、明らかに不十分である。「主張の要点」「具体例の使用」が曖昧で、主張の展開が限定的。応答が不明確なため、主張の要点を誤解をされる可能性がある。基本的に論理的な繋がりが曖昧で、主張がまとまっていないため、聞き手が前提知識を共有していないと理解することが難しい。

仮にスコア2で判定された場合は、アウトプットの型をまずは覚えましょう。

テンプレートに沿って主張を展開することに慣れていけば、自然と明確な論点で主張を構成できるようになります。

スコア1の採点基準

最後に、スコア1の採点基準を観点ごとに見ていきましょう。

General Description:質問に対する回答

以下がGeneral Descriptionを日本語に簡単に訳したものです:

回答はタスクに関連しているが、情報が不十分または不明確な点がある。主張の一貫性がないことや分かりにくい部分があり、意味があいまいになることがある。

回答はタスクにほとんど関連していないかつ、一貫性に乏しい。意味がほとんど理解できないことがある。

発音も関連していますが、ほとんど採点者が聴き取れないと判断した時にスコア1判定です。

Delivery:明瞭さと流暢さ

以下がDeliveryの概要を日本語に訳したものです:

発音とイントネーションに問題があり、聞き手にとって負荷が高く、正しく意図を理解できない。回答が途中で止まることが多く、躊躇していることが伺える。

ペーシング以前に「発音」と「イントネーション」に問題があり、ネイティブにとっては聴き取りができないレベルと判定されるとスコア1判定です。

Language Use:リフレーズ

以下がLanguage Useを簡単な日本語訳にしたものです:

使用できる語彙と文法表現の少なく、表現と主張同士の繋がりが非常に限定されている。応答の中には、単語だけ短文だけのものがある。

質問に対して、一言で返答することがあると、スコア1の判定がされることがあります。

Topic Development:タスクとの関連度

以下がTopic Developmentを簡単な日本語訳にしたものです:

応答はタスクに関連する大半の情報を提供できていない。主張の大半は、「不正確」「限定的」「曖昧な発話」「繰り返し」のいずれかである。

う…、説明を読んでるだけでも辛いですね。

主張を展開する以前にシンプルな表現すらできてない、と判断されるとスコア1と判定されます。

スコア0の採点基準

あくまで参考までにスコア0の採点基準を紹介しておきますね。

スコア0の採点基準は1つしかありません。その1つというのは以下の通り:

回答者は応答していない。または、応答はタスクとは無関係。

当たり前ですが、回答時間の間ずーっと沈黙しているとスコア0判定です。

ETSが公表している採点基準

スピーキングの採点基準は、ETSが公表しています。

2019年8月から形式が変更したように、採点基準も変わる可能性は十分あります。

正しい情報の引用元から、正しい情報を取ることに慣れておきましょう。

参考記事:Speaking scoring guides (Speaking 採点ガイド) (英語)

最後に

ポイントはコミュニケーションで使える英語力

最後にもう一度、TOEFLスピーキングの採点基準で重要な要素をおさらいしておきましょう:

  • コミュニケーションの実効性
  • 与えられた課題を遂行する能力

実際のコミュニケーションでは、言葉が詰まることは当たり前です。言葉が詰まっても、相手に正しく理解されるように話すことが重要なのですね。

ずばり、TOEFLのスピーキングで重要な事が「聞き手の立場」から、自分の英語を分析することです。

「自分では完璧!」と思っても、聞き手は理解できないことはたくさんありますよね。

コミュニケーションの原理は、理解して理解されることです。コミュニケーションという観点から、英語を学習することがTOEFLのスピーキングでは重要なのですね。

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note:英語の「今まで」と「これから」

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