海外の医学部に高校卒業後に進学する方法(2023年度最新)

海外医学部の進学情報を国別で紹介

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLのルークです!

今回の記事では、海外の医学部に日本の高校を卒業後に進学する方法について紹介します。

高校生から、「高校卒業後、海外の医学部に進学することは可能か」といった相談をTwitterやLINEなどで受ける頻度が多くなりました。

日本語で情報がまとまっていなかったので、私がまとめることにしました。

それでは詳しく見ていきましょう:

海外の医学部 国別進学基準

以下が、国別の医学部進学情報です。上の方が進学のハードルが低く、下にいくほど高くなっています。


(医学部数)
入学試験英語の基準準備コースの有無
東欧
(10校程度)
独自テスト2科目
(化学/生物/物理)
IELTS6.0
(TOEFL80)
ニュージーランド
(2校)
UCATIELTS6.0
(TOEFL80)
オーストラリア
(17校)
UCATIELTS 7
(TOEFL94-96)
(OET B Grade)
✖︎
イギリス
(40校)
UCAT(32校)
BMAT(8校)
IELTS7-7.5
(TOEFL98-110)

(大学による)
シンガポール
(2校)
NTU:BMAT
※24年度からUCATへ変更
NUS:BMATorUCAT+独自テスト
IELTS6.0-6.5
(TOEFL90-93)
✖︎

日本の高校を卒業後、海外大学の医学部進学の選択肢はさほど多くありません。アジア圏を含めるともう少し多くなりますが、東欧と主要英語圏を合わせてもおよそ70校ほどです。

日本の高校を出た人にとっては、東欧、ニュージーランドの医学部が進学しやすいです。英語の基準が低いこと、入学前の準備コースが設けられているからです。

オーストラリア、イギリス、シンガポールの3カ国は、難易度が格段に上がります。IELTSの基準が大きく上がること、入学試験(UCAT/BMAT)が難しいこと、留学生向けの準備コースがないためです。

シンガポールは日本の高校を3月に卒業後、翌年の8月まで入学できませんので、注意が必要です。

医学部に限っては、入学試験を受験するために、高校3年分の成績が必要だからです。実際に、私がシンガポール国立大学(NUS)に確認をとりました。

また、多くの方に聴かれますが、アメリカとカナダへは進学できません。この二国は、医学部の位置づけが、大学院と同等で、その他の学部を卒業してからの出願となっています。

また、アメリカとカナダは、表向きには表明していませんが、外国人の医学部進学には消極的で、”基本的に”は入学が不可能なようです!

進学準備の流れ

以下は、海外の医学部への進学までの流れです。

  1. IELTS(TOEFL)のスコアメイク
  2. UCAT(BMAT)のスコアメイク
  3. 出願
  4. インタビュー
  5. 合否通知

まず、英語力を証明する為の資格試験、IELTSまたはTOEFLの受験をします。全体としての難易度はどちらも変わりませんが、人によってテストの相性があります。また、大学によっては、一方の基準が緩めに設定されていることもあります

やみくもに準備を始めるのではなく、まず志望校の基準を確認しましょう。その上で、双方のテストを回答してみると良いかと思います。そうすることで、どちらのテストが自分に良いか見極められます。

参考までに、以下はIELTSとTOEFLの公式の無料模試になります。是非、回答してみてはいかがでしょうか。

英語のスコアメイクを終えたら、UCATまたはBMATを受験します。これらは、適性検査です。UCATは数学、論理、読解の問題が中心です。BMATは、それらに加えて、物理、生物、化学も多少含まれています。従って、BMATはUCATより難易度が高いです。

余談ですが、元々は各国で求められる入学テストは違っていました。ですが、2020年よりこのイギリス初のUCATで統一される流れになりつつあります。これにより、UCATのテスト対策をすることで、複数の大学にアプライができるようになりました。

以下が、UCATとBMATのサンプル問題です。

ほとんどの大学では、UCATが求められます。BMATは、イギリスの難関校(例. オックスフォードやケンブリッジ)とシンガポールのNTUで求められる傾向があります。

私が調べたところ、オンラインでUCAT(BMAT)の対策を行っているのは下記のMEDIC MINDというイギリスの会社です。インタビュー対策も提供しているようです。残念ながら、日本では対策を提供してる会社はないようです。

IELTSやTOEFLのスコアメイクは、できれば高校2年のうちに終わらせておきたいところです。UCAT(BMAT)こそが、合否に関わるところなので、対策に十分に時間をかけたいからです!

合否の判断方法

海外の医学部は、以下の3つの要素を判断軸として合否を決めています。

  • 1. GPA : 30-60%
  • 2. UCAT(BMAT) : 15-35%
  • 3. インタビュー : 15-35%

合否に占めるウェイトは、大学によって大きく変わります。共通点としては、GPAが最も大切な要素であることです。一方で、医学部を目指される受験生の方はGPAは良い方が多いです。従って、差別化はUCAT(BMAT)とインタビューとなります。

特に、インタビューは医師としての資質を測るという点において重要視されています。質問を想定して、徹底的に準備をしておく事をオススメします。

IELTS(TOEFL)は合否には関係ありません。英語の資格は、あくまで出願資格です。ネイティブスピーカーはそもそも受験をする必要がないからです!

まとめ

いかがだったでしょうか。

日本の高校を卒業後、海外の医学部に行かれる方は非常に限られています。日本語の情報が極端に少ないため不安な方も多いのではないでしょうか。

以下は、海外の医学部に在籍している日本人医学生のブログです。

現地の情報を、メリットとデメリット双方を含めて記述している貴重なブログです。ぜひ参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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