こんにちは。SOLOのルークです!
帰国子女やインターナショナルスクール(以下インター)の子供に英語を指導する、SOLO IELTS TOEFLを運営しています。
帰国子女やインターの子たちは、リーディングセクションが苦手な傾向があります。
リスニングなどは満点近いのに、リーディングは半分も取れない…よくそういった学習者とお話をさせていただきます。
この記事では、帰国子女やインター在籍者がどのようにリーディングを学べば良いかについて解説をします。
目次:
帰国子女とインターのリーディング対策とは
読めない原因を知る
具体的な対策方法を確認する前に、そもそもなぜ読めないのかについて確認をしましょう。
帰国子女やインターの子供たちが、リーディングのスコアが低めに出る原因は以下の2つです。
- 内容について詳しくない
- 単語の照準があっていない
1つ目は、読まされている内容についてあまり知らないというものです。IELTSやTOEFLなどは、トピックの抽象度が高く、文章も非常に難解です。
その内容に関する知識がない場合、情景が想像しづらく正確に読むことができません。
特に小中学生などの若年層に顕著です。人生で難しい文章を読解した経験が少ないため、若い人ほど知識に頼らざるを得ないのです。
2つ目は、焦点を当てるべき単語の照準があっていないというものです。
帰国子女やインターの子達は、いわゆる日本の英語教育とは異なる読み方を実践しています。日本の英語教育は訳読方式が基本です。日本語に訳す中で、理解を促すというものです。
一方で、帰国子女とインターの子達は、英語の中から見えてくる単語を繋ぎ合わせて想像する読み方をします。
リーディングが苦手な子は、意味のない単語に照準をあてています。各文章の要点となる単語を書き出してもらうことで確認ができます。
対策1. 知識をつける
ここからは、具体的な対策について見ていきましょう。対策の1つ目は、知識をつけるというものです。
読めない原因の1つ目、「内容について詳しくない」にたいする処置です。詳しくないことや知らないことは、知っていくしかありません。
リーディング学習というと、単語を暗記したり、文法を復習し直したりする事を想像する方もいると思います。単語や文法は英語の基礎ですので、もちろん重要です。
しかし、単語を調べても、文章の意味の塊を解読できても、「いまいち意味が想像できない…」といった経験はないでしょうか。
ない方は、先に単語や文法を調べた上で問題に回答してみてください。驚くかもしれませんが、正答率はほとんど上がりません。
知識の付け方としては、YouTube がオススメです。リーディングのトピックに関する、ドキュメンタリーを検索してみてください。英語で検索をすると、リーディングの内容に関連する動画が多くヒットします。
動画をいくつか見た上で、リーディングのパッセージに立ち返ってみてください。文章の意味を喚起しやすくなるはずです。
対策2. 単語の照準を合わせる
対策の2つ目は、「見る単語の照準を合わせる」というものです。どの単語(要点)に焦点を当てるかを、メモを取る過程で練習します。
読めない原因の2つ目「笑点を当てるべき単語の照準があっていない」への対処法です。
認識できる単語は少なくても、見えてくる単語の照準が合えば正確な理解が可能です。小中学生の場合は取捨選択も非常に感覚的で、読み方の強弱が薄くなりがちです。
そのような場合、文章の中で要点になっている単語を書き出していきます。
そうすると、見ている箇所は合っていても、いざ必要情報だけ書き出してみると、意外と多く書き出してしまったり大事な箇所を飛ばしてしまったりします。
メモ取りの練習をする中で、見るべき単語の照準があってくると、要点の理解がすすみ正答率があがります。
メモ取りは、どのような情報がその段落に入っていたのか(定義+具体例など)、段落の構成を意識してもらいながら行います。
1段落1分間の時間制約を設けた上でメモを取り(最初は2分でもOK)、情報の種類を問うたり、話の流れが変わった箇所にスラッシュを入れていくとより理解を深めさせられます。
パッセージだけでなく、問題文中でも見る単語の照準を意識することが重要です。問題文中では「どの単語を確認しないといけないのか」という視線で照準を合わせます。
最後に
以上、帰国子女やインター在籍者のリーディング対策についての解説でした。
いかがでしたでしょうか?
帰国子女やインター出身の子たちは、英語の読み方が異なります。
一般的な日本の英語教育をもとに対処しようとすると、うまく効果が見込めないかもしれません。
また、スコアが伸び悩む場合などに、焦って課題にたくさん取り組ませたりする保護者も見受けられます。
問題にたくさん回答をしても、それは問題の形式になれるだけです。リーディング力が上がるわけではありません。
子供が抱えている原因に1つずつ対処していくことが大切です。
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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