こんにちは!
SOLOのルークです!
海外進学をされる方に、IELTSやTOEFLを教えています。
今回の記事では「笹川看護フェローの留学概要と英語対策を紹介」を紹介します。
笹川看護フェローとは、笹川保健財団による看護職海外留学奨学金制度です。
学費と現地滞在費用の双方を全額カバーしてくれる、夢のようなプログラムです。
英語条件をクリアすることができれば、選考通過の確率が上がります。
それでは、詳しくみていきましょう。
目次:
笹川看護フェローについて
概要
まずは、笹川看護フェローの概要について確認します。
アメリカ・カナダの大学の修士または博士課程に留学する方をサポートするプログラムです。
プログラムの目的は、看護学や公衆衛生学などの分野で研究を行い、将来的に政策提言や施策の企画・実行を担う人材育成です。
この制度を通じて、10年間で100人の医療保健を支える看護職リーダーを育成することを目標としています。
つまり、年間で10人程度が採用されるということです。
応募条件は、看護師免許取得済みであること、そして、英語資格試験IELTS6.0またはTOEFL iBT80点取得の2点です。
選考は、日本語と英語双方の小論文の査定になります。
選考を通過した人は、留学の準備のために6カ月~3年間の期間、笹川保健財団のイベントなどに参加が求められます。
奨学金と留学の出願要件
次に、奨学金について確認しましょう。
修士課程2年間、博士課程3年間の間、年間最大10万ドルまでの授業料、寮費、保険料などの費用が支給されます。
2023年7月現在のレートで年間およそ1,450万円の奨学金です。
奨学金プログラム応募の条件は、
先述の、看護フェロー在籍期間が6カ月以上あることと、IELTS6.5またはTOEFL iBT90です。
つまり、フェローをしている間に、英語力をさらに一段上げないといけないということです。
留学先候補としては、アメリカ・カナダのおおむねトップ10に入る大学の公衆衛生や看護学などの分野への進学が義務付けられています。
厳密にはトップ10に入ってはいなくとも、財団側と交渉は可能のようです。
ここからは、上位10大学の詳しい出願条件を紹介します。
公衆衛生(MPH)のトップ10大学
まずは、公衆衛生大学院(MPH)のランキングトップ10です。
ハーバード大学(米) | IELTS 7.0 TOEFL100(each23) |
ジョンズ・ホプキンス大学(米) | IELTS 7.0 TOEFL100 |
ミシガン大学(米) | IELTS 7.0 TOEFL100 |
ワシントン大学シアトル校(米) | IELTS 7.0 TOEFL92 |
コロンビア大学(米) | IELTS 7.5 TOEFL100 |
トロント大学(加) | IELTS 7.0(each6.5) TOEFL 93(SW 22) |
ノースカロライナ大学チャペルヒル校(米) | IELTS 7.0 TOEFL90 |
ブリティッシュコロンビア大学(加) | IELTS 7.0(each6.5) TOEFL100 |
イェール大学(米) | TOEFL100 |
カリフォルニア大学バークレー校(米) | IELTS 7.0 TOEFL90 |
- 参照:U.S.News
カナダからは、トロント大学とブリティッシュコロンビア大学の2校のみです。その他は全てアメリカの大学です。
先ほど、奨学金の応募条件は、IELTS6.5またはTOEFL90点であることを確認しました。
IELTS6.5に至っては、出願できる大学は1つもありません。
TOEFL90点でも、ノースカロライナ大学チャペルヒル校、カリフォルニア大学バークレー校の2校にしか出願できません。
つまり、実際に留学をするためには、さらに英語力を上げる必要があるということです。
看護学のトップ10大学
次に、看護学の世界ランキングトップ10と出願条件です。
ペンシルベニア大学(米) | IELTS 7.0(each 7.0) TOEFL100(RL26、SW25) |
ジョンズ・ホプキンス大学(米) | IELTS 7.0(TOEFL100) |
ワシントン大学シアトル校(米) | TOEFL92 |
アルバータ(加) | IELTS 7.0(L7.5, R6.5, SW7.0) TOEFL 97(each 22以上) |
トロント大学(加) | IELTS 7.0(each6.5以上) TOEFL 93(SW 22以上) |
ノースカロライナ大学チャペルヒル校(米) | IELTS 7.0 TOEFL90 |
イェール大学(米) | IELTS 7.0(each 6.5) TOEFL100(R24, L22, W24, S25) |
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(米) | IELTS 6.5 TOEFL90 |
ニューヨーク大学(米) | IELTS 7.0 TOEFL100 |
コロンビア大学(米) | IELTS 7.5 TOEFL100 |
- 参照:QS
こちらも、ほとんどがアメリカからのランクインとなります。
カナダからは、アルバータ大学とトロント大学の2大学です。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校では、IELTS6.5で出願が可能です。
とはいえ、専願のリスクは大きいので、やはりより高いスコアを獲得する必要があります。
必要な英語レベル
必要な英語のレベルについて確認をします。主に3つの指標が出ました。
- IELTS6.0、TOEFL80(フェローに応募)
- IELTS6.5、TOEFL90(奨学金に応募)
- IELTS7.0、(TOEFL100(出願条件)
イメージを持ちやすいように、表でレベルを確認をしてみましょう。
IELTS | TOEFL iBT | TOEIC | 英検 |
9.0 | 116 – | N/A | N/A |
8.0 – 8.5 | 106 – 115 | N/A | N/A |
7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 945 – 990 | 1級+ |
6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 805 – 940 | 準1級 – 1級 |
5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 605 – 800 | 2級 – 準1級 |
4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 410 – 600 | 2級 |
フェローや奨学金への応募には、英検1級やTOEIC900程度の力が必要であることが分かります。
実際の出願に必要なレベルは、さらに高いことが分かります。
それぞれ違うテストですので、一概には言えないのが実際のところですが、レベル感を知っておくことで、学習スケジュールを上手に組むことが可能です。
英語対策
英語対策についてご紹介します。
英語対策は、主に2つのステップに分かれます。
最初のステップは、IELTSやTOEFL対策を始めるための基礎固めです。
IELTSやTOEFLは、問題の難易度自体は英検1級よりも難しめです。
従って、英検準一級程度の力がない場合は、そもそもIELTSやTOEFLの対策は難しいです。
英検3級の人が、英検1級の対策はできないことを考えると分かりやすいかと思います。
現状、中学や高校の英語に不安がある人などは、きちんと復習をしましょう。
とはいえ、中高の英語は、文法や語彙に偏重しています。できれば、同時並行で話す練習をしてみてください。
オンライン英会話などを活用しても良いですし、自分でブツブツ練習するのもありです。
短い文章で良いので、口から英語が出てくる状態を作りましょう。
中高の英語がきちんと身についたら、いよいよIELTSやTOEFL対策です。
IELTSは、まずはIELTS6.0(TOEFL80)を目指しましょう。
スコア6.0は、読み聞きは大まかな理解でも到達が可能です。
スピーキングやライティングは、アウトプットを量産することで到達しやすくなります。
一方、最終的な目標であるIELTS7.0(TOEFL100)では、より詳細まで読み聴きできる力が必要です。
アウトプットに関しても、中身をよりブラッシュアップしていく必要があります。
スコア別の詳しいアプローチは、こちらを参照にしてください。
最後に
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:
- 奨学金は年間1,500万円以上
- TOEFL80、IELTS6.0から応募可能
- 英語は中高の英語の基礎固めから
笹川看護フェローの留学概要と英語対策については理解できましたでしょうか。
進学を目指すにあたって、最初のステップは英語のスコアメイクです。
「IELTS6.0とTOEFL80」どちらを目指せば良いか迷われてる人もいると思います。
一般的には、IELTS6.0の方が早くスコアメイクができる方が多いように思いますが、
最終的には、両方のテストに目を通したり、回答してみて、自分と相性が良い方を選ぶことが大切です。
どちらにせよ、対策に時間がかかるテストです。学習していて、気分が高揚する方を選ぶと良いでしょう。
最後に、弊社では出願に必要な、IELTSやTOEFL対策をオンラインで専門的に教えています。英語対策でお悩みなどありましたら、遠慮なくご連絡下さい!
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。