こんにちは!SOLO IELTS TOEFLのルークです!
今回の記事では、「TOEFL初心者のための勉強法」を紹介します。
「現状スコアが50点以下の方」や「勉強法で困っている人」の参考になれば幸いです。
結論から書くと、一旦TOEFLから距離を置き英語の基礎力をつけることです。基礎に抜けがある場合、TOEFLは難易度が高すぎて対策の効率が悪くなり、途中で挫折してしまいます!
それでは、詳しく説明していきますね。
目次:
TOEFLスコアが50点以下の原因
TOEFLで50点以下のスコアを取得した場合、スコアが伸びない原因は以下の通りです:
- 原因1:語彙力の不足
- 原因2:文法知識の不足
- 原因3 : 音声を習得できていない
実は、たったこの3つだけが原因でスコアが伸びません。
「分からない単語が多すぎる…」
「文章の内容が頭に入ってこない…」
「何言ってるか全然分からない…」
TOEFLの問題を解いて、こんなことを思いませんか?
それはつまり、読めない理由は「語彙力」、「文法力」が不足しており、聞けない理由は「英語の音を習得していない」決定的な証拠です。
逆に、英語の音を習得した上で基礎的な「語彙力」または「文法力」を習得すれば、スコアは50点を超えます。
具体的には、英検2級~準1級ぐらいの基礎力があれば「50点」ぐらいには届くのです。従って、TOEFL受験のためには前提条件として、基礎的な英語力を身につけておく必要があります!
「語彙力」の不足
結論から書くと、語彙力は約8,000 ~ 10,000語が覚えておく必要がある最低ラインです。身近な英語試験に換算すると以下の通りです:
- 英検:2級 ~ 準1級
- TOEIC:730 – 900点
- センター試験:180点 ~ 200点
上記のボーダーライン以下の場合、分からない単語が文章中に多く出てきます。文章中に約1割でも分からない単語があるだけで、私たちは正確な意味を理解することができません。
単語が分からないと「聞けない」「読めない」
単語が分からないことは、リーディングだけでなくリスニングにも悪い影響を与えます。
リスニングは2つの要素で構成されています。その2つが以下です:
- 音声知覚:
音を意味のあるまとまりとして認識できる力 - 意味理解:
認識した音からメッセージを理解する力
単語が分からないということは、せっかく音を聴き取れても、その意味が理解できないという結果を引き起こします。言語習得において、基礎的な語彙の学習は避けられないのですね。
音声知覚は発音を習得することで、意味理解は語彙力を伸ばすことで強化することができます。
「文法力」の不足
こちらも結論から書くと、必要になる文法力は、大学受験に必要な範囲全て、です。
ボーダーラインは語彙の学習とほとんど同じです:
- 英検準1級リーディング正答率:8割以上
- TOEIC Part5正答率:8割以上
- センター試験:180点 ~ 200点
文法が不足しているとどうしても感覚で読むクセが自然と身につきます。
個人的な経験ですが、1年くらい留学を経験している人や、英語圏で学校に行かないで住んでいた、という人は感覚で読む傾向が強いです。
リーディングは英語力ではなく、「母語の国語力」「思考力」「メタ認知能力」も関係するので一概には言えませが、感覚で読むことを卒業して、書かれている文章を正しく理解できるレベルまで文法力を身につけることが重要です!
TOEFL初心者の勉強法
必要な勉強時間
TOEFL初心者の人は、最低でも毎日以下の勉強時間を確保しましょう:
- 語彙学習:30分以上
- 文法学習:2時間以上
- 音声習得 : 30分以上
上記を2-3ヶ月ほどおこなうと、基礎的な語彙力が身について、文法も理解できている状態になると思います。
もちろん勉強量を増やせば1ヶ月で可能です。が、英語の知識がゼロの状態からでは難しいです。理由は、新しくインプットした知識が、既存の知識と結びつかないからです。
すでに理解していることが増えれば増えるほど、新しくインプットした内容が定着しやすくなるのですね。
語彙の勉強法
語彙学習は「英検2級-準1級」または「TOEIC800点」を目指して学習することをオススメします。
英検をオススメする理由:
選定されている語彙の難易度がちょうど良いからです。やってみると分かりますが、2級の語彙を全部マスターすると、英語のニュースが8割以上が理解できるようになります。
英検では、英語圏でよく使われる単語から順に出てくるので、段階的に必要になる語彙を学習することができます。
ただ、実際の試験は受ける必要はないと思います。理由は以下の通りです:
- 理由1:年に3回しか開催されない
- 理由2:面接日も予定を空ける必要がある
- 理由3:2級は持っていても使用用途がほとんどない
模擬テストで9割取れるくらいに勉強するのが、個人的にはオススメです。
TOEICをオススメする理由:
TOEICはスコアが高いと履歴書に書ける点が良いですね。スコアが伸びやすいので、モチベーション維持が期待できます。
TOEICは出題される語彙がビジネスよりなので、将来的に仕事で英語を使おう、と考えている人にはオススメできます。
語彙の復習方法
語彙の学習方法で鍵になるのは「忘れる」ことです。覚えたら忘れる、ことを繰り返す方が効率的に語彙を学習することができます。
オススメの学習方法は以下の通りです:
- 方法1:
1日100から500単語を見る - 方法2:
Ankiなどのアプリを活用する
語彙は一気に大量の情報をインプットする方がいいです。少なくても多くてもどうせ忘れるので、それなら多い方が良いでしょう、ということです。
そして単語は見る、声に出す程度でOKです。それだけで無意識に単語を記憶しています。
Ankiなど、記憶の定着を助けるアプリもオススメです。継続していると、1日の学習量が非常に多くてキツイですが、それだけちゃんと記憶に定着します。
NGな語彙の勉強方法
NGな勉強は以下の通り:
- NG1:単語を10回ノートに書く
- NG2:単語カードを作る
- NG3:1日10単語ずつ覚える
- NG4:座って単語帳を眺める
NGな理由は、無駄が多いからです。たとえ10回ノートに書いても、忘れるものは忘れます。
重要なことは「想起」という脳のプロセスです。想起とは簡単にいうと、忘れたことを思い出そうとする行為です。
想起によって得られる脳の刺激によって、語彙が定着していきます。どんどん覚えて、どんどん忘れる。これを繰り返すのが、語彙の復習で最も効率がよい方法です。
文法の勉強法
文法は短期集中で学習した方が効率が良いです。忘れることを前提として、文法に関する参考書を1ヶ月で2~3冊終わらせると良いでしょう。
例えば以下のような参考書を活用すると良いと思います:
全て桐谷書店のものですが、どの出版社でも内容はあまり変わらないと思います。自分にあっていると思うもので勉強しましょう。
実践的な文法力を学びたい場合は
海外の文法書から学ぶのがオススメです。
例えばケンブリッジやオックスフォードが出している文法書は、どれも実践のコミュニケーションに沿って作られています:
専門性が高い内容なので少し難しいですが、着実に英語の文法力を伸ばすことができます。
発音の勉強法
単語と文法をする前にできれば発音の習得をしましょう。
オススメのアプリは、「ELSA Speak」です。ELSAは、「AI(人工知能)」が英語の発音を聞き取って問題点を分析して点数化してくれるアプリです。
このアプリをオススメできる点は、人工知能を用いた音声認識技術の高さだけではなく、実用的なシーンごとのフレーズを元に発音矯正ができる点です。
先ほども述べましたが英語が聞けない理由は2点です。
- 原因1:音声知覚(発音の未習得)
- 原因2:意味理解(語彙力不足)
発音を習得する理由は、自分で正しく発音できる音は聞き取ることができるようになるからです。
また、賛否両論ありますが、個人的には発音記号を習得することをオススメします。対応する音を理解することで、より正確に発音することができるようになるからです。
まとめ
初心者は60点を目標に
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
- TOEFLから距離をおいてみる
- 初心者は基礎固めを先にする
- 英検2級-準1級がベンチマーク
今回紹介した「語彙の対策」「文法の対策」「基礎の発音習得」を行うと、英語の基礎が出来上がります。
この3つを習得すると、TOEFLスコアは50点ほどに到達します。その上で、実際のTOEFL対策を始めることをオススメめします。具体的には、スピーキングとライティングの練習を始めると良いでしょう。
初心者の方は、最初の目標を60点とするとモチベーションを保ちやすくなります。60点はスピーキングとライティングの練習を重点的にすると到達するからです。
理由は、TOEFLスピーキングとライティングは18点まではスコアが出やすいからです。それ以上となると、難易度が格段にあがりますが、採点基準の関係で18点まではリーディングとリスニングよりも容易です。
TOEFL60点のレベル感と、具体的な勉強法が知りたい方は以下の記事を参照にして下さい。きっと役に立ちます。
初心者の方にとっては、TOEFLは難しすぎて挫折しそうになるかと思います。しかし、英語ですので自分に合ったレベルに立ち返り、継続することで必ずできるようになります。諦めないでください!
TOEFL対策で悩んでいることがあれば、お気軽に相談してくださいね。