こんにちは!
今回の記事では「セント・アンドリューズ大学の概要と留学方法」を紹介します。
「セント・アンドリューズ大学の情報が気になる人」や「留学方法を詳しく知りたい方」などの役に立てば幸いです。
セント・アンドリューズ大学は、「人文、神学、医学」などの伝統的な学問で有名な大学ですが、近年はコンピューターサイエンスなどのIT分野でも高い評価を得ています!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
セント・アンドリューズ大学 概要まとめ
基本情報
まずは、セント・アンドリューズ大学の基本的な情報を見てみましょう:
都市 | セント・アンドルーズ |
生徒数 | 9,614人 |
男女比率 | 42:58 |
留学生比率 | 47% |
コース期間 | 4年 |
合格率 | 約22% |
出願資格(英語) | IELTS6.5- / TOEFL 79点- |
世界ランキング | 91位 |
国内ランキング | 15位 |
雇用主の評価(卒業後) | 64.7/100 |
セント・アンドリューズ大学は「世界を変えるために知識を求め、信仰を確認するよう教育することで、学生を変えていく」というビジョンを掲げ運営されています。
通常イギリスの大学は3年制ですが、同大学が位置しているスコットランドは、日本と同様に4年制です。
1、2年次は選択した学部の一般的な知識をつけるための授業が多く、3、4年次で専門性が高い学科を取得することが可能です。
学生数は1万人未満と小規模ですが、留学生がおよそ過半数を占めています。また、人文系で名高い大学ということもあり、女子比率が6割近くとなっています。
1413年に創立のスコットランド最古の大学ということもあり、同大学は昔から政治と宗教の中心的な役割を果たしていました!
学費と奨学金
セント・アンドリューズ大学の2022年度の学費と奨学金を確認してみましょう :
学費(年) | £25,100 |
卒業までの概算総費用 | £160,400 |
奨学金(年) | 最大£10,000 |
- 参照元 : Tuition Fee
年間の学費は、2021年7月現在のレートで年間385万円強です。生活費込みの卒業までの費用は、およそ2,460万円です。
学部奨学金に関してですが、セント・アンドリューズ大学では日本人の学生が申請できるものでは、最大で1万ポンド支給されます。修士・博士過程については、多数ありますのでウェブサイトからご確認ください。
セント・アンドリューズ大学は、イギリスの大学の中では比較的奨学金が充実しており、優秀な学生を集めようとしていることが伺えます!
世界ランキングの推移
セント・アンドリューズ大学の世界ランキングの推移を確認してみましょう :
2017 | 92位 |
2018 | 97位 |
2020 | 100位 |
2021 | 96位 |
2022 | 91位 |
世界大学ランキングは、論文引用・研究・授業・将来の展望・卒業後の収入から算出されています。
直近の世界ランキングはいずれも91-100位、英国内では15位を保持しています。
学部紹介
続けて、セント・アンドリューズ大学が設置している学科を確認してみましょう :
- 歴史
- 生物
- 古典
- コンピューターサイエンス
- 神学
- 地球環境科学
- 経済&金融
- 英語
- 映像
- 地理&持続開発
- 歴史
- 教育
- 国際関係学
- マネジメント
- 数学と統計
- 医学
- 現代語
- 音楽
- 哲学
- 人類学
- 物理&解剖学
- 心理学&神経科学
- 社会人類学
「人文、神学、医学 、科学 」の4分野から成り立っており、その中に上記の学部があります。
世界ランキングで評価の高い学科は「哲学、神学&宗教、古典&古代史、歴史、英文学、現代語、人類学、政治学、地理、地球海洋科学、地質学、地球物理学」です。
大学のロケーション
次に、セント・アンドリューズ大学が位置するロケーションをみてみましょう:
大学は、首都エディンバラから北東に80kmほどのセント・アンドリューズ市に位置しています。エディンバラまでは列車で約2時間ほどです。
セント・アンドリューズ市は、人口が2万人ほどの小さな町です。ですので、人口のおよそ半分が同大学生となっています。街全体のいたるところに大学の講義場所が散らばっています。
留学中の滞在先は、学生寮とアパートから選択できます。セント・アンドリューズ大学では、入寮申込期日までに申込書を提出した留学生を含めた新入生全員に、学内の学生寮への入居が保証しています。
大学の最寄り空港はエディンバラ国際空港です。日本からの直行便はなく、乗り継ぎ便で最短でおよそ14時間ほどです!
セント・アンドリューズ大学の留学方法
進学要件
セント・アンドリューズ大学の進学要件は、以下になります:
資格 | 学部 | 修士 |
IELTS | 6.5-8.0 | 6.5-8.0 |
TOEFL | 79点-110 | 79点-100 |
GPA (出願最低値) | 非公式 | 3.3以上 |
規程テスト | A Levels: ABB to A*A*A IB : 36-38 | N/A |
セント・アンドリューズ大学に入学のためには「英語の資格・GPA(成績)・規程テスト」の3点の準備が必要になります。
学部進学に必要なGPAは非公表ですが、修士GPAを考慮すると最低でも4.0(5段階)を考えておくと良いでしょう。
学科により求められるIELTS(TOEFL)のスコアが変わるため、ウェブサイトより確認が必要です。ほとんどの学科では、IELTS6.5 – 7.0にて進学が可能です。
ファウンデーションコース
セント・アンドリューズ大学には、海外からの志願者のためにファウンデーションコースが用意されています。
ファウンデーションコースとは、大学に進学する前の準備コースに当たります。上記の直接進学の条件が満たせない方や、入学後授業についているか不安な方が利用します。
自分が希望する学科のファウンデーションコースを終了すると、学部の1年次に進学することが可能です。
ちなみに、セント・アンドリューズ大学では医学部にもファンデーションコースが設けられている珍しい大学です!
進学条件
ファウンデーションコースの進学要件は、以下になります:
資格 | IFP |
IELTS(UKVI) | IELTS 5.5 – 6.5 |
GPA (出願最低値) | 5段階4.0以上 |
ファウンデーションコース入学のためには「英語の資格・GPA(成績)」の2点の準備が必要になります。
直接入学するのに比べて、ファウンデーションコースでは要求されるIELTSのスコアが下がります。科学、人文、ビジネスコースはIELTS5.5-6.0、医学部は6.5が必要です。
進学準備の流れ
参考までに、学部に直接進学する流れを共有しておきます。
- IELTS(TOEFL)のスコアメイク
- A Levels受験
- 推薦書(1通)
- 志望動機書
あくまで上記はオススメの順番ですので、先にA Levelsの対策をしても問題はありません。
どちらにせよ、大学受験以上のより高度な英語力を身につける必要があります。英語のスコアメイクができたら、推薦書と志望動機書を同時に準備して出願します。
出願時期
セント・アンドリューズ大学は、以下のように2期制です。
- 1期:9月上旬-12月中旬
- 2期:1月中旬-5月中旬
出願は、セント・アンドリューズ大学のウェブサイトではなく、UCASという外部機関から行います。UCASは、英国の大学の申請プロセスを運営しています。
セント・アンドリューズ大学への出願は、9月上旬から1月29日にかけて可能です。例えば、2022年9月入学の場合は、2021年の9月から出願が可能です。
その際、大学の学科によっては高校3年時の2学期と3学期の成績は、後ほど提出するようになります。合格後に成績が下がってしまうと、取り消しになることもあるので気をつけましょう。
学部進学を目指している人は、どんなにおそくとも高校3年の秋頃までにはIELTS(TOEFL)とA Levels(SAT)のスコアが揃っている必要があります。
以下に、一般的な受験スケジュールのサンプルを添付していますので参考にしてください。
可能であれば、進学のための必要最低限の英語の資格は高校2年の間に取得してしまうことが理想です。3年生では入学後のエッセイの書き方、奨学金の申請、志望動機書などに時間を使うと良いかと思います!
まとめ
スコットランド最古の名門大学
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
- 世界大学ランキング91位
- 年間の学費は385万円
- IELTS6.5 or TOEFL79点から留学可能
セント・アンドリューズ大学の卒業生には、英国のウィリアム王子などを輩出しており、世界をリードする名門大学です。
興味がある場合は、キャンパスツアーをみてみましょう。
自分が実際にキャンパスにいることをイメージすると、より海外留学をする実感をえられるのではないでしょうか。
大学のここがオススメ
私が思うセント・アンドリューズ大学のおすすめのポイントは以下です。
- 街全体が大学
- ペアレント制度
- スタディアドバイザー制度
イギリスの名門大学が位置する街の中では、セント・アンドリューズ市は最も小さい街の1つです。
1つのキャンパスに通学するのではなく、街全体に大学の建物が散らばっていますので、いくつかの建物を行き来することで、街の中で過ごすという意識が強まります。
また、「ペアレント」と呼ばれる先輩が全1年生に割り当てられる制度があります。先輩が後輩の大学生活をサポートしてくれる制度です。
通常は、3回生がペアレントとなり、1 年間にわたり担当の1 年生を個人的にサポートしてくれます。学業のアドバイスのみならず、生活に関して様々な知恵を共有してくれます。
最後に、すべての学部生に対してペアレントとは別に、「スタディアドバイザー」がつくことを同大学の魅力としてあげたいと思います。
学生は各学期末に担当アドバイザーに会い、授業の進行について話し合います。学期末以外にも必要に応じて、アドバイザーが学業の相談にのってくれます。
同大学は、日本人のほとんどいない静かな環境で、充実したサポートを受けながら大学生活を送りたい人にオススメです!
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
入学に必要なIELTSやTOEFL対策でお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。