【過去問】IELTSリーディングのサンプル問題に挑戦しよう

IELTS(アイエルツ)リーディングの過去問・サンプル問題に挑戦しよう

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです。

今回の記事では、IELTSリーディングの過去問を共有します。

これからIELTSを受験するにあたって、一番重要なことは「実際の問題を解いて、現状と目標の差を理解すること」です。

ゴールがわからない状態で走り始めると、モチベーションが湧きませんし、何よりどんな勉強をすればいいかの戦略を立てることができません。

なので、このリーディング問題を解いてみて、目標スコアと現状の距離を理解してもらえると幸いです。

まず、IELTSリーディングの概要をサッと説明してから、過去問のPDFにアクセスできるリンクを貼っておきます。

「既にIELTSのことはある程度分かってるんだよな〜」

という人は、前半部分は読まずに過去問をダウンロードしていただいて大丈夫です。

後半で、少しだけリーディングのスコアを伸ばすテクニックも紹介するので、興味があれば読んでみて下さい。

それでは、詳しく説明していきます。

IELTSリーディングの概要

概要

IELTS(アイエルツ)のリーディング・セクションは3つのパッセージから構成されています。以下が簡単な概要です:

パッセージ数3パッセージ
問題数40問(1パッセージにつき13~14問)
試験時間60分
パッセージ形式・ニュースや雑誌に似た文章形式
・書籍からの転記
設問形式10パターンの設問形式からランダムに出題

アイエルツのリーディングは、およそ800語からなるパッセージが三つ出題されます。パッセージの後半になるほど、アカデミックな要素が強くなり難易度が高くなると言われています。

問題一問にかけられる時間は約1分30秒。これは、パッセージを読む時間を含めていないので、実際は約1分程度で問題を解く必要があります。

また、類似試験のTOEFLと異なり、IELTSリーディングは選択問題以外の形式が出題されることが特徴です。

問題形式ごとに解き方が異なるので、より柔軟性が求められる試験になっています。

TOEFLでは基本的に、最初に設問を読めばOKでしたが、IELTSの場合は問題形式に応じてはパッセージを先に読んだ方が解きやすい場合があります。リーディングの仕方も柔軟に変えていくことが、大切な戦略の一つです!

正答数とスコア

リーディングの正答数とスコアの関係は以下のようになっています:

正答数バンドスコア
40-399.0
38-378.5
36-358.0
34-337.5
32-307.0
29-276.5
26-236.0
22-195.5
18-155.0

海外進学の平均的なボーダーラインであるスコア6.5を取得するためには、およそ十問程度は間違えても大丈夫ということがわかります。

しかし、日本人受験生はライティングとスピーキングのスコアが伸びにくい傾向があります。リーディングだけ6.5を取れていても、オーバーオールのスコアが足りてなければ結局意味がありません。

なので、戦略として「目標 + 1」をリーディングとリスニングでは目指して対策していくのがいいでしょう。

出題される問題形式

IELTSリーディングは、大きなカテゴリに分けると五パターンの問題が出題されます。その五パターンが以下です:

1. 選択問題4 – 6択の選択肢の中から適切な回答を選ぶ問題
2. 情報分類問題・Identifying Information(True/False/Not Given):
パラグラフで述べられている情報に関して「True / False / Not Given」のいずれかを回答する問題
・Identifying Writer’s View(Yes/No/Not Given):
パラグラフで述べられている筆者の主張に対して「YES・NO・NOT GIVEN」のいずれかを回答する問題
3. マッチング問題・Matching Information:
パラグラフ内の適切な情報をリストの中から選択する問題
・Matching Heading:
各パラグラフの適切な見出しをリストの中から選択する問題
・Matching Features:
パラグラフ内で述べられたカテゴリに関連する情報をリストの中から選択する問題
4. 空欄補充問題・Sentence Completion
センテンスの空欄に適切な語句を挿入する問題
・Summary Completion – Note/Table/Flow-Chart
メモ・要約・フローチャート・表(テーブル)の空欄に適切な語句を挿入する問題
・Diagram Label Completion
・ダイアグラムの空欄に適切な語句を挿入する問題
5. 英問英答質問に対して本文の語句を用いて回答する問題

TOEFLとの大きな違いは、英語で回答する問題が出題されることです。「4. 空欄補充問題」と「5. 英問英答」がそれにあたります。

指定された文字数内で、パッセージから適切な語句を抜き出すことが求められます。

また、特徴的な問題形式が「2. 情報分類問題」です。

この問題形式は、設問で述べられている情報に対して「(パッセージの内容と)合っている・間違っている・述べられていない」という三つの観点で分類する問題です。

特に最後の「述べられていない」と「間違っている」を判断するのが難しく、高スコア取得者でも間違える確率が高い問題形式です。

目標スコアが6.0程度の場合は、「2. 情報分類問題」は思い切って適当に答えるのも戦略の一つです。正解は三分の一なので、時間をかけなくても正答率はあまり変わりません。余った時間で、確実に点を取れる問題を解いた方が効率が良いでしょう!

IELTSリーディング 過去問題

以下が各パッセージごとの過去問です:

普段スマホしか使っていないと少し手間がかかると思いますが、できれば一度プリントアウトして問題を解いてみることをオススメします。

こういった試験問題は何度も読み返しを行う必要があるため、スクロールをするよりも、紙で情報を並べてみた方が解きやすいからです。

また、紙ベースで読解した方が記憶に残りやすいという研究もあります。最終的には個人の使いやすさが一番大切ですが、私個人は紙の方が解きやすい印象があります!

時間通りに解き終わらない場合

制限時間内にリーディングができない時は、以下の二つの戦略を試してみて下さい。

  1. True/False/Not Given問題を捨てる
  2. パラグラフの最初と最後の一文だけを読む

先ほど述べたように、True/False/Not Given問題は、判断が非常に難しく読み解いている間に時間をどんどん浪費してしまいます。

また、浪費した割には正答率がそこまで上がらないので、いっそのこと、全てTrueにして次の問題にした方がより多くの問題を解くことができます。

パラグラフの最初と最後には、その段落で伝えたい要点がまとまっていることが多いので、最初と最後のセンテンスだけ読解することも一定の効果があります。

パラグラフの理解度は下がりますが、全体の流れをざっくりと把握することができると思います。

上記で挙げた方法はあくまで最終手段として考えておきましょう。スコアの目安はおよそ6.5程度まで。それ以上の場合は、読解力を伸ばして速読力を身につけていくことが効果的です!

リーディング力を伸ばすためには

リーディングは以下の要素で構成されています:

リーディングを構成する要素
  1. 読解力(訳した文を理解する力)
  2. 和訳力(英語を母語に訳す力)
  3. 文法力(センテンスの構造を理解する力)
  4. 語彙力

「英語を日本語に訳すことはできるんだけど、いまいちピンとこない…」

という人は「1. 読解力」が不足しています。これは、センテンスを通して書き手が伝えたい意図を理解する力とも言えます。

段落を通して伝えたいメッセージを理解した上で、そのセンテンスがどのような役割を果たしているか、という一歩視座の高い視点で文章を読むことを意識してみましょう。

「ついつい自動翻訳ばかり使って、分かったつもりになってしまう」

という人も同様に「1. 読解力」が不足しています。直接的な情報からは読み取れない部分に焦点を当てることが大切です。

「2. 和訳力」は文法力と語彙力で成り立っています。つまり、語彙力と文法力が高くなれば、正しい日本語に訳せる確率が高くなります。

「難しい文章があると、スムーズにリーディングができない…」

という人は、語彙力か文法力のどちらかに問題があります。

センテンス内の構造を分解して、どの部分が理解できていないかを一つ一つ分析・改善していくことが大切です。

このように、リーディング力を要素分解することで「本質的に何が問題なのか?」が分かるようになります。

課題がわかったら、その現実から目を背けずコツコツと課題を克服するために学習を継続していきましょう。最後は「自分を客観的に分析できたか」と「努力」の二つがスコアアップの鍵を握ります。

まとめ

リーディングは最終的に「語彙力」

今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:

  1. IELTSのリーディングは三つのパッセージが出題される
  2. 「目標スコア + 1」をリーディングでは目指そう
  3. 問題形式が多岐に渡るので、問題ごとの対策をしておくことが必要になる
  4. リーディングは語彙力が伸びれば伸びるほどスコアが安定する。毎日地道に覚えていこう

リーディングで最終的に一番重要になるのが、語彙力の豊富さです。

仮に知らない一般単語が2割以上パラグラフ内にあると適切に意図を読み取ることが難しくなります。

語彙力は毎日の地道な積み重ねが重要です。1日に10分でいいので、コツコツとわかる語彙を増やしていきましょう。

「語彙を覚える」→「忘れる」→「また調べる」を繰り返す過程で、着実に記憶に強く根づきます!語彙学習は根気強く続けましょう!

IELTSの勉強法については、以下の記事にまとめたので参考にしてください:

今回の記事は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました!

IELTSの学習や海外進学などでお悩みなどがありましたらいつでもご連絡ください!

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