こんにちは、SOLOのルークです!
IELTSを専門的に教えています。
今回の記事では、「IELTSが難しい初心者のための勉強法」について紹介していきます。
初心者の人にとっては、IELTSは難易度が高く感じるテストかと思います。無理にIELTS対策をしても学習効率が下がってしまうため、自分のレベルに合った英検などからスタートすると良いです!
下記の動画でも、記事の要点をまとめています:
それでは、詳しく見ていきましょう。
目次:
IELTSはなぜ難しいのか
多くの人にとって、IELTSは非常に難しく感じると思います。
なぜIELTSは難しいのでしょうか?
一言で述べると、IELTSは問題自体が英検一級よりも若干難しいからです。
IELTSには、英検1級の語彙問題は存在しません。ですので完全な比較はできませんが、全体のレベル感のお話をしています。
そもそも英語の実力が、英検準一級程度に到達していない人にとっては、対策自体が難しいテストになっています。
英検2級のレベルの人が、いきなり英検一級より難しいテストの対策をするのは、困難であることは想像しやすいのではないでしょうか。
初心者と目標スコア
続けて、「初心者」の定義を共有しておきたいと思います。
この記事では、「高校の英語に抜けがある方」「英検2級レベルに不安がある人」を初心者とよびたいと思います。
そういった人たちは、最初にスコアは何点を目標ににすれば良いのでしょうか?
個人的なおすすめは、まずはスコア5.0-5.5を目指すと良いと思います。中高の基礎英語がきちんと理解でき、ある程度のアウトプット(話す・書く)量を示すことができれば到達可能です。
英検準一級に合格した人が少し対策をすると、スコア5.0-5.5に到達します。
IELTS初心者の勉強法
IELTS初心者にオススメの勉強法ですが、リーディングとリスニングは英検を活用すると良いです。英検は、自分のレベルに合った級から始められるので挫折をせずにすみます。
英検準1級の問題に、7割以上正答できるようになった時点でIELTSに移行すると良いでしょう。
ライティングとスピーキングに関しては、初めからIELTS対策をすると良いです。IELTSは、パートが進むごとに難易度が上がるように作られています。初心者の方でも、自分に合った問題でアウトプットの練習をする事が可能です。
下記に、詳しく解説しています。
無料の公式模試に回答しよう
まだ、IELTSの模試に回答したことがない人は、無料の公式模試に回答してみましょう。
リーディングとリスニングに限ってですが、自分の現在のスコアを正確に出すことが可能です。
- 参照:IELTS無料公式模試
スタート位置を正確に知っておくことで、目標までの距離を感覚的にでもつかむことができると思います。
実は、スピーキングとライティングに関しても、実際の採点官が採点してくれるサービスがあります。以下は、IELTS公式テストセンターのIDPさんが提供している、プログレスチェックというサービスです。
実際にIELTSを受験すると、25,000円以上します。プログレスチェックは、US$49.95という破格で採点をしてもらうことは可能です。
(公式スコアにはならないので、そちらは注意をしてください。)
リーディングとリスニング
初心者の方のリーディングとリスニングの勉強法を見ていきましょう。
オススメは、英検を活用することです。基礎に抜けがあると、IELTSは難しすぎて対策ができないためです。
英検を活用することで、途中で挫折するのを防ぐことができます。
具体的には、英検準1級のリーディングとリスニングで8-9割の正答率を目指して勉強していくと良いでしょう。到達する頃には、IELTSのリーディングとリスニングも対策なしで5.0-5.5に近づきます。
そもそも、英検の準一級が難しく感じる人は、自分に合った級からスタートしてください。
具体的には、過去問10回分を回答することから始めましょう。少なくとも過去問をそれぞれ3往復ほどし(計30回)、選択肢を見なくても答えが分かるぐらいに定着させてください。
ここでのポイントは、出てくる語彙を、全てもれなく暗唱することです。分からない単語はフラッシュカードにまとめていくと良いです。
最終的には、英検準1級の参考書に出てくる単語を完璧にすることを心がけてみてください。英検準一級の単語は、IELTS対策のベースになります。
リスニングに関しては、問題に回答することよりも、英検の音源の真似をしていくことを中心にしていてください。真似は、以下のようにします。
1文を聴き終えてから、1文全てを復唱しているのが分かるかと思います。最初は、難易度が高く難しいかもしれませんが、1文ずつ丁寧にチャレンジしてみてください。
きちんとできているかどうかを確認するために、自分の発音を録音して、オリジナルの音源と比べてみてください。発音がおかしいところは、徹底的に修正します。
どうしても自分で真似ができない人は、「書き出す」のでも構いません。きちんと書き出せるということは、聴き取れている証明になります!
文法について
英検の学習だけでは、文法の抜けを埋めることができません。特に、英文解釈です。
IELTSには、難しい構文が出てきます。高校レベルの英文解釈に不安がある人は、併用して大学受験用の文法書を使用しましょう。
例えば、以下のような参考書を活用すると良いです:
そもそも文法の知識全般に不安がある人は、1「English Grammmar in use」から始めると良いでしょう。
知識はそこそこあるけれど、定着に不安がある人は、2「全解説頻出英文法・語法問題1000」を。
英文法の理解は大丈夫だけれど、難解な文章の文構造を読み解くのが苦手な人は、3「ポレポレ英文読解」をオススメします。著者がYouTubeで解説もしています。
文法は短期集中で学習をする方が効率が良いです。忘れることを前提として、1-2ヶ月程度で、3往復はすることを心がけてみてください!
スピーキング
スピーキングは、いきなりIELTS対策をします。
IELTSのスピーキングは、3つのパートから成り立っています。パートが進むごとに難易度が上がります。
初心者の方は、まずはパート1の攻略に注力しましょう。パート1は、身近な質問に対する回答です。自分に関係した、事実に関してきちんと描写ができるようにする事が目的です。
ポイントは、短い文章を話すことです。意識としては、4-7語程度です。短い文章を話すことで、エラーや詰まりを減らすことができます。
問いに対して、短い文章を2、3文立て続けに連ねることができると、スピーキングはスコア5.0に到達させることが可能です。
このレベル感の人には、オンライン英会話なども有効です。とにかく瞬発力を持って、何か答えることが大切なスコアです。オンライン英会話で瞬発力を鍛えましょう!
ライティング
ライティングは、初心者の方が最も苦労されるセクションではないでしょうか?
おそらく指定の文字数を埋めることがまず大変かと思います。個人的なオススメは、パラグラフごとに練習することです。
いきなり、何百字ものライティングをするのは困難です。ですが、パラグラフですと、50-80字程度から始めることが可能ですので、挫折をせずに済みます。
ここでもスピーキングと同様に、エラーミスを防ぐために、文章はなるべく短い文章で書きましょう。長い文章を書くことによって高得点を狙うことは可能ですが、まずは短い文章をきちんとxことが大切です。
同時に、早く書く練習も必要ですので、時間制限を設けましょう。最初は、「一パラグラフ10分」を意識し、できるようになったら時間を短縮していきましょう。
そもそも一つの文章を書くのに時間がかかる人は、話すように書くことを意識してみてください。まずは口語で書けるようになることを目指しましょう。
また、頭の中で「主語を書いたから、動詞、動詞を書いたから目的語」とSVOCを唱えながら書くのも一つの手です。慣れてきたら、考えなくても書けるようになります!
最後に
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:
- IELTSは英検一級よりも難しい
- 初心者は英検と文法書に立ち返ろう
- SWは短い文をアウトプット
以上が、IELTSが難しい初心者のための勉強法の紹介でした。
IELTS初心者の人にとっては、思っていたよりも難しく感じるのではないでしょうか
重複しますが、IELTS対策をするには、基礎に抜けがないようにしておくことが大切です。
英語の基礎とは、「文法、語彙、発音」の3つのことを指します。
無理にIELTSの勉強をするのではなく、中高の英語に立ち返り、英語の基礎3要素をきちんと身につけることを意識しましょう。
IELTSに関する、対策記事は全て以下にまとめていますので、必要な人は参考にしてください。
- 参照: IELTS対策 まとめ
最後に、弊社はオンラインでIELTSを専門的に教えています。英語対策でお悩みなどありましたら、遠慮なくご連絡下さい!
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。