IELTSリスニングの特徴と勉強法を解説

IELTSリスニングの勉強方法をスコア別に解説

こんにちは、SOLOのルークです!

オンラインでIELTSやTOEFLを教えています。

今回の記事では、IELTSリスニングの特徴と勉強法を徹底的に紹介します。

IELTSのリスニングはアカデミックな音声以外にも、様々なシチュエーションで問題が出題されます。教科書に載っているような「固い英語」だけでなく、口語的な表現もしっかりと覚えておくことがより重要になるテストです。

また、書き取り(ディクテーション)が多く出題されるので、細かい音声の聴き取りなどに苦戦している人も多いのではないでしょうか?

よく、シャドーイングをしたけれど伸びないといった相談を受けます。シャドーイングは音を追いかけることが本質ですが、IELTSでは音の聴き分けと記憶の双方がより重要になります!

記事の内容は、下記の動画でも参照していただけます。

それでは、詳しくみていきましょう。

IELTSリスニングの特徴

まずは、IELTSのリスニングの概要です。

問題数40問
パート数(音源数)4パート
各パートの内容パート1:日常会話(2名以上)
パート2:アナウンスメント、スピーチ(1名)
パート3:教育機関における日常会話(2名以上)
パート4:講義
試験時間40分(内30分リスニング)
必要なスキル① ディクテーション
② パラフレーズ
③ 英文読解(理解)
④ 音声聴き取り

IELTSのリスニングは、4つのパートから構成されています。それぞれのパートごとにシチュエーションが異なり、パート数が増えるほど聴き取りの難易度が高まる傾向があります。

アカデミックなシチュエーションに限定されるTOEFLと比べると、より幅広い分野の単語やフレーズの理解が求められます。

パート1の数字の聞き取りが苦手…パート2の地図問題が苦手…といったように人により苦手なパートは変わります。苦手を、重点的に対策をしましょう!

問題形式

IELTSのリスニングでの問題形式は、大きく6パターンに分かれています。

  1. Multiple Choice:選択肢の中から適切な回答を選ぶ問題
  2. Matching:設問に対して適切なパッセージ内の情報を結びつける問題
  3. Labeling:図・予定表・地図などに書かれている情報を書き加える問題
  4. Summary:ノート・要約・表・チャートの空欄に制限文字数内の語句・数字を書き込む
  5. Sentence Completion:文章の空欄に制限文字数内の語句・数字を書き込む
  6. Short Answer:英語の質問に対して適切な回答を書き出す

大きな特徴は、空欄補充問題(ディクテーション問題)が出題されることです。一語一句聞き取れないと、答えられなくなっています

スペルミスも厳しく採点されます。音が聴き取れたとしても、しっかりと書き起こすことができなければ正答数が増えていきません。総合的な英語力が求められる試験です。

また、IELTSリスニングはトピックが多岐にわたっているため、幅広い語彙や表現が出題されます。自分に関心のないトピックだったりすると、より苦痛が伴うかもしれませんね!

正答数とスコア

IELTSリスニングの正答数と実際のスコアの関係は、以下のようになっています:

正答数バンドスコア
39 – 409
37 – 388.5
35 – 368
32 – 347.5
30 – 317
26 – 296.5
23 – 256
18 – 225.5
16 – 175
13 – 154.5
10 – 124

一般的に海外進学に必要なIELTSのスコアは「6.5から7.5」とされています。つまり、最低でも40問中26問は正解する必要があります。

また、スピーキングとライティングで高得点を取る事が極めて困難なことを考慮すると、リスニングでは「目標スコア+1」程度のスコアを目指して対策していくことが大切です。

まだ、IELTSを受験したことがない場合は、以下の記事でサンプル問題を解いて見てください。現状を正しく知ることが、目標達成の重要な第一歩になります。

IELTSリスニング勉強法

既に述べたように、IELTSリスニングは多様な問題が出題されます。そのため、一つだけでなく、複数の勉強法を組み合わせていくことが効果的です。

個人的には、以下の五つの勉強法を組み合わせてみることをオススメします:

  1. 基礎語彙力強化
  2. トランスクリプトの精読
  3. 精読済みトランスクリプトの音読
  4. トランスクリプトの作成
  5. 要約練習

それぞれ詳しく説明していきます。

1. 基礎語彙力強化

リスニングに限らず、言語学習は知っている単語量が多ければ多いほど有利です。

リスニングの会話表現で用いられる語彙はおよそ8,000から10,000語なので、英検換算すると準1級程度です。

スコアが6.0以下の場合、語彙力が確実に不足しています。そのため、英検の単語帳や、大学受験用の単語帳を用いて基礎単語を一気に覚えてしまうのをオススメします。

既にスコアが6.5以上の場合は、トランスクリプトを読んで分からない単語をまとめていくように新出単語を覚えていきましょう。

単語学習は、高スコアを目指す場合でも必要な作業です。手を抜かずに、1日10分でもいいので時間を割くようにしましょう!

2. トランスクリプトの精読

問題を解き終えた後は、トランスクリプトをしっかりと精読して内容を完璧に理解できるようにしましょう。

問題に回答するだけではリスニング力はつきません。それは、問題形式に慣れるだけです。スクリプトを精読して、内容を理解することが極めて大切です。

精読する時のポイントは

  1. センテンスの頭から順番に訳す
  2. 綺麗な日本語に訳さなさい
  3. 感覚ではなく論理的に理解する

まず、精読するときは、センテンスの最初から順番に訳すようにしましょう。

これは聴こえてくる順番と同じ流れで、英語を理解することに慣れることが目的です。日本語の語順で考えてしまうと、IELTSのような一文が長い音源に対応できなくなります。

以下のようなイメージです:

英語が聴き取れた順番に訳することがリスニングでは大切

また、精読は綺麗な日本語の文章を作らないようにしてください。

綺麗な日本語に訳そうとすると、どうしても後ろから英語を訳す必要があります。後ろから英語を理解する癖がついてしまうと、リスニングの意味理解がうまく機能しません。

最後に、精読する時は「感覚をできる限り排除すること」が大切です。

理解している内容が「感覚的か?」どうかは、実際に紙に書き起こしてみると分かります。「このセンテンスでは、つまり〜と言っている」と、シンプルな日本語に書き起こせれば、しっかりと理解ができている証拠です。

逆に、書き起こすことができなければ「分かったつもりになっている」状態なので、注意してください。

リーディングのように考える時間がないリスニングにおいては、言語を変換するのではなく、英語をそのままの形で受け入れるようにすることが重要です!

3. トランスクリプトの音読

次のステップは、精読済みの音源を使用して「音読」を行いましょう。音読に余裕がある人は、オーバーラッピング→シャドーイングへと難易度を上げていきましょう

内容を理解している音源でアウトプットを行うことによって、理解度がグンっと高まります。

音読やオーバーラッピングをする時は、以下の点に注意してください:

  1. お経のように抑揚なく読まない
  2. 発音がわからない単語は調べる
  3. 細かい発音よりリズム感を重視する
  4. 定期的に録音して自分の発音を客観的に分析する

音読などの勉強は、英語の音声性質を再現することが非常に重要です。IELTSの音源と同じ音を出せるように努力をしてください。

そのため、惰性的にダラダラと行うのではなく、まるで自分がニュースキャスターになったつもりでアウトプットすることを意識しましょう。

4. トランスクリプトの作成

復習の時にすぐにトランスクリプトを読んでもいいのですが、あえて自分でトランスクリプトを作成してみることも非常に効果的な勉強法です。特に、6.5付近で伸び悩んでる人に大きな効果が期待できます

最初のうちは全文の書き起こしは難しいので、トランスクリプトの一部に空欄を作ってその部分を書き取るようにする、などすると良いでしょう。

音声を書き起こすためには、

  1. 音を正しく聴き取る(音声知覚力)
  2. 文脈に応じて意味を理解する(意味理解力)
  3. 意味に応じて時制や助動詞などを付け加える(文法力)

と、複数の言語スキルが必要になります。

負荷は低くない勉強ですが、定期的に取り組むことで高い学習効果が見込めます。

詳しいディクテーションのやり方は、以下の記事を参考にしてください。

5. 要約練習

上記で紹介した1-4の勉強を行うことで、一文ずつ音声を聞き分けて、脳に記憶させられることができるようになります。

一方で、木ばかりをみていてもいけません。常に、全体の視点は森へ向けておく必要があります。そこで有効なのが、要約練習です。

音声を聴いて、その内容を100字程度に要約してみることは、要点の理解力を高めるのに非常に効果的です。

要約は以下の手順で行います:

  1. 音声を聴く
  2. 音声の要点をメモする
  3. メモを元に要約を作成する
  4. トランスクリプトを読んで作成した要約と比較する
  5. 間違っていた部分があった場合「なぜ間違えたか?」を振り返る

要約を作成するためには、その音源を何度も繰り返し聴く必要があります。その過程で、流れくる情報の中から「どこが重要か?」を判断する力が身につきます。

要点のメモができたら、要約を紙に書き出して見ましょう。(PC・スマホでもOKです)

実際に文字として書き起こすためには、頭の中で抽象的に理解している情報の解像度を高める必要があります。この解像度を高めるプロセスが、いわゆる「情報を理解する」ということです。

私の好きな言葉に「説明できないことは理解できていないことと同じである」というものがあります。頭の中のボンヤリとしたイメージは、「実は理解できていない状態と同じ」ということなのです!

隙間時間に繰り返し聴く

具体的な勉強法ではありませんが、復習済みの音声は空いている時間に何度も繰り返し聴くことが効果的です。

例えば、通勤・通学・単調な作業中など、BGMの一部としてリラックスしながら英語の音声に触れてください。

注意点は、初めて聴く英語音声は使用しないことです。復習済みであるということがポイントです。

特にスコアが低いうちは、英語の音声を聴いても5割程度しか理解することができません。ということは、ほとんど理解ができていないということです。

逆に復習済みの音声ならば、部分的に聴こえない音があっても内容をしっかりと理解できます。また、聴き取れた英語を単語レベルで思い出すことができるので、音声知覚力の向上も見込めるのです。

一つの模試を解いたら、そのトランスクリプトを精読。そして、音読を毎日続け、隙間時間は音声を聞き流します。一つの模試を1週間程度かけて、じっくり復習を積み重ねていくことをオススメします!

オススメの教材

IELTSを含め、言語力を高めるためには「さまざまな文脈」から情報をインプットすることが大切です。

例えば以下の教材を用いて、インプットする音声にバリュエーションをもたせるようにしましょう:

  1. 1. BBC Earth
  2. 2. VICE News
  3. 3. National Geographic
  4. 4. ネイティブ英会話ラジオ
  5. 5. Scientific American

高みを目指す人は、上記1-5の勉強に加えて、インプット量を増やすことが大切です

特に、現状で既に7.0が取得ができている人は、インプット量を圧倒的に増やして、足りない語彙や英語特有の会話の流れを身体で覚えていきます。

また、聴き取れる幅を増やすために、日常的に聴かない「訛り」のある英語を聴いてみるのも効果的です。聴き取りにくい英語を意図的に聴くことで、リスニング力のみならず推測力や要点の理解力も伸ばすことが可能です。

理想としては、平日はIELTS以外のリスニングから様々な知識を取り入れて、休日は、IELTSのリスニングの学習をするとスコアアップにつながります!

まとめ

今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:

  1. 多様な問題形式から出題される
  2. 詳細の聴き取り力が求められる
  3. 言語学習の基礎は単語力にあり
  4. 耳にタコができるまで繰り返し聞き返そう

重複しますが、IELTSのリスニングは、音を「聴き分けられること」と「記憶させること」の二つの状態が揃うことが大切です。

問題集に回答することに満足せずに、復習に10倍+の時間をかけるとを意識しましょう。

少し極論ではありますが、上記の勉強法2-4のように、スクリプトを自分で作り、音読をしてから“最後に”問題を回答することにも効果が見込めます

仮に、復習を先にしてから回答して満点が取れない場合は、復習の仕方が間違っていることになります。

リスニングは、他のセクションと同様にスコアアップに時間がかかります。苦手意識がある人は3ヶ月 – 半年の余裕を持って学習プランを立てると良いです頑張りましょう!

最後までよんでいただき、ありがとうございました!

IELTS対策などでお困りのことがありましたら、いつでもご連絡ください。

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