【IELTSリーディング】トピックセンテンスの見分け方

【IELTSリーディング】トピックセンテンスの見分け方

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

今回の記事では、トピックセンテンスの見分け方について具体例と共に紹介していきます。

トピックセンテンスを見分けられるようになると、リーディングの読解速度が向上し、正答率もUPします。

特にIELTSリーディングでは「見出しマッチング問題」が出題されるので、トピックセンテンスの理解は非常に重要です。

海外進学を予定している人は、今後大量の書籍を読解する必要があるので、トピックセンテンスを見分けれるようになっておくと役に立つでしょう!

それでは詳しく解説していきます。

トピックセンテンスの見分け方

トピックセンテンスとは

トピックセンテンスとは、「段落で最も伝えたいメッセージ」つまり要点のことを指します。

段落に書かれている情報は、全てトピックセンテンスを軸に展開されています。そのため、トピックセンテンスを見分けることができると、その段落で何を伝えたいのかをより詳細に理解することができるようになります。

通常、アカデミックな文章では、段落の最初のセンテンスがトピックセンテンスになります。

しかし、必ずしも全ての段落がそのように構成されていないため「絶対最初のセンテンスを読めば良い」という訳ではないので注意してください。

結論として、トピックセンテンスが段落の最後に書かれることもありますが、これも絶対正しいという訳ではありません。100%決まったリーディング方法はないので、柔軟性を持って読解できるスキルが必要になります!

トピックセンテンスは段落のどこにでもある

一般的な資格対策のスクールでは「段落の最初のセンテンスを熟読する」というように指導するケースが多いようです。

しかし、上記でも述べたように、最初のセンテンスがトピックセンテンスじゃないことも多々あるので、アドバイスを鵜呑みしているとスコアが途中で伸びなくなります。

そのため、「トピックセンテンスは段落のどこにでもある」という認識を持ってリーディングすることが、より高いスコアを目指す上で大切になります。

トピックセンテンスの見分け方

「トピックセンテンスは段落のどこにでもある」と述べましたが、トピックセンテンスが来る位置には一定の法則があります。

その法則というのが、

  1. 段落の最初のセンテンス
  2. 逆説・譲歩・対比表現の後
  3. 具体例の抽象化

の三点です。

特に「3. 具体例の抽象化」ができるようになると、日本語に訳しても理解できない文章などの意味が分かるようになります。

段落では、主張に説得力を持たせるため、論拠や具体例が必ずと言って良いほど述べられます。

具体例から要点を読み解く力をつけておくと、汎用性が高く幅広い場面で活用することが可能になります。

1. 段落の最初のセンテンス

英語の文章は、以下の構成に沿って基本的にまとめられます:

英語のArugment構成について

この構成上の「Claim(主張)」にあたる部分が、トピックセンテンスです。

冒頭に最も伝えたいメッセージを持ってくることで、段落の要点が明確になり、読み手が理解しやすい文章を作るとができます。

アカデミックな文章を書く時の一般的なルールなので、このルールに沿って書かれている文章は、段落の最初に最も重要度の高いメッセージが書かれています。

実際の文章を見てみましょう:

  • Otters are semiaquatic mammals. They are members of the Mustelid family which includes badgers, polecats, martens, weasels, stoats and minks. Otters have inhabited the Earth for the last 30 million years.

いずれのセンテンスも同じような情報が並べられていますが、下線部から分かるようにこの段落では「Otter(カワウソ)とはどんな生き物か?」という概要について伝えることを目的としていることがわかります。

問題提起もないので「筆者の主張ではなくカワウソの説明のために述べられた文章である」というだと分かると、この段落全体の内容をサッと読み飛ばしても次の段落で読み間違えることがなくなります。

2. 逆説・譲歩・対比表現の後

段落内に以下のような接続表現があった場合は、その接続表現の後により重要なメッセージが述べられるので注意深くリーディングしましょう:

  1. But
  2. Yet
  3. Although / Though
  4. While
  5. Whereas
  6. Despite / In spite of…
  7. On the other hand, etc.

これは、リスニングでも同様で、逆説・譲歩・対比表現の後にくるメッセージは、他のメッセージよりもより情報の重要度が高くなります。

これらが実際にトピックセンテンスとして機能している文章を見てみましょう:

  • In many of the cases described here, the patient with music-brain symptoms is reported to have “normal” EEG results. Although Sacks recognizes the existence of new technologies, among them far more sensitive ways to analyze brain waves than the standard neurological EEG test, he does not call for their use.

難しい文章が長々と書かれていますが、段落で伝えたいことは「彼は新しいテクノロジーの使用を求めていなかった」というシンプルなものだとわかります。

一見複雑に見える文章も、情報の重用度が高い部分のみを読み解くことで、よりシンプルに理解することができるようになります。

注意点として、これら接続表現は具体例の中にも頻繁に出てくるので、「どの情報と結びついているのか」ということを把握しながら読まないと、要点がわからなくなる可能性があります!あくまでテクニックの一つとして頭の片隅に置いておくくらいにしておきましょう。

3. 具体例の抽象化

最後に、最も汎用性が高いテクニックとして「具体例の抽象化」があります。

例えば以下の文を見てみましょう:

  • Bitterns now regularly winter on the reserve and they are staying longer into the spring. No breeding has yet occurred but a booming male was present in the spring of 2004. A range of wildfowl breed, as well as a good number of reed bed passerines including reed bunting, sedge and grasshopper warblers. Numbers of wintering shovelers have increased so that the site now holds a UK important wintering population. Malltraeth Reserve now forms part of the UK network of key sites for water vole (a UK priority species) and 12 monitoring transects have been established.

下線部をみると、

  1. さまざまな野鳥が繁殖している
  2. 越冬するカモの数が増加している
  3. 12の観察用トランセクトが設置されている

と、野生動物を保護する環境が整っていることに関して、具体的な事例を述べていることがわかります。

「結局この文章は何を言いたくて挿入されたのか」という、少し客観的な視点からセンテンスを見てみると、そのセンテンスを挿入した筆者の意図が見えてきます。

まとめ

常にメタな視点から文章をみることを意識しよう

今回の記事の内容をまとめると、

  1. トピックセンテンスは段落の要点を示す重要度の高い一文
  2. 冒頭のセンテンスだけに惑わされない
  3. 「結局何が伝えたいのか」と視点を高く持つことが大切

以上の三点になります。

トピックセンテンスが理解できるようになると、ライティングでも読み手にとってわかりやすい文章を作ることができるようになります。

また、ネイティブ同士の会話に入っていくことも、一つずつ要点が何かを把握しておくことで余談に惑わされることが少なくなります。

トピックセンテンスを見極めるということは、つまり「情報の重要度を見極める」ということです。

全ての情報を100%で理解するのではなく、緩急を持ってインプットできるようになることが、言語を柔軟に運用するためには必要なのです。

英語だけでなく、日本語でも常に「結局何が言いたいのか」を意識して文章を読解してみてください。「具体→抽象」を解釈する力が高まると、母語の運用力も高くなります!

わからないことや、実際に勉強してみて行き詰まってしまうこともあると思います。

そんな時は私でよければ相談に乗るので、ご連絡いただけますと幸いです。

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