こんにちは!
今回の記事では「キングス・カレッジ・ロンドン大学(KCL)の概要と留学方法」を紹介します。
「KCLの情報が気になる人」や「留学方法を詳しく知りたい方」などの役に立てば幸いです。
KCLでは、医学、国際紛争研究、安全保証を学びたい受験生の間で人気の大学です。将来、医学研究をしたい方、国際機関や政府機関で働きたい人の進学候補先としてオススメです!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
キングス・カレッジ・ロンドン大学(KCL) 概要まとめ
基本情報
まずは、キングス・カレッジ・ロンドン大学(KCL)の基本的な情報を見てみましょう:
都市 | ロンドン |
生徒数 | 27,400人 |
男女比率 | 38:62 |
留学生比率 | 46% |
コース期間 | 3年 |
合格率 | 約57% |
出願資格(英語) | TOEFL 92点-109 / IELTS6.5-7.5 |
世界ランキング | 35位 |
国内ランキング | 7位 |
雇用主の評価(卒業後) | 81.1/100 |
KCLは「卓越した教育、インパクトのある研究、社会への真摯な貢献への取り組みを通じて、ロンドンと世界の舞台で、コミュニティにポジティブな変化をもたらす」というミッションを掲げ運営されています。
KCLは、ロンドン大学を構成するカレッジの一つであり、1829年にジョージ4世とウェリントン公爵によって設立されました。イギリスで3番目に歴史の古い大学です。
ロンドン中心部の5つのキャンパスで構成されており、現在26,000人以上の学生が在籍しています。女子比率が6割超え、留学生比率が約半数の多様性ある大学です。
KCLは、「人文・法学・社会科学」で有名な大学です。留学生のためのファウンデーションコースも用意されており、難関大学の一校でありながら比較的入学しやすい大学です!
学費と奨学金
KCLの2021年度の学費と奨学金を確認してみましょう :
学費(年) | £17,050-34,650 |
卒業までの概算総費用 | £96,150-148,950 |
奨学金(年) | N/A |
- 参照元 : Tuition Fee
年間の学費は、2021年6月現在のレートで年間265-530万円強です。生活費込みの卒業までの費用は、およそ1,490-2,300万円です。
奨学金に関してですが、KCLでは日本人学生に対する学部奨学金は給付されていません。修士においては、LLMとMBAコースにおいてのみ奨学金が提供されていますので、ウェブページから確認してみてください。
KCLでは、大学側からの奨学金制度がほとんどないため、金銭的に不利な学生は日本にいる間に学費の目途を立てておく必要があります!
世界ランキングの推移
KCLの世界ランキングの推移を確認してみましょう :
2017 | 23位 |
2018 | 31位 |
2020 | 33位 |
2021 | 31位 |
2022 | 35位 |
世界大学ランキングは、論文引用・研究・授業・将来の展望・卒業後の収入から算出されています。
直近の世界ランキングはいずれも23-35位、英国内では7位を保持しています。
学部紹介
続けて、KCLが設置している学部を確認してみましょう :
- 人文 / 社会学
- 法学
- 看護 / 助産 / 緩和医療
- 歯学 / 口腔・顎顔面科学
- 医学/ 生命科学
- ビジネス
- 精神医学 / 心理学 / 神経科学
- 自然科学・数理科学
- 社会科学・公共政策
学部課程は、全部で9の学部で構成されています。各学部の中に様々な学科があります。
世界ランキングで評価の高い学科は「看護、歯科学、哲学、英文学、歴史、法学、医学、政治、薬学、心理学、メディアコミュニケーション、生命科学」です。
大学として有名な学部とは違い、世界ランキングでは「看護・歯学・哲学」が常に10位以内にランクインしています!
大学のロケーション
次に、KCLが位置するロケーションをみてみましょう:
キャンパスは、トラファルガー広場に程近いストランドと呼ばれるロンドンの中心地に位置しています。
留学中の滞在先は、キャンパスまで徒歩圏の大学の寮が数多くあり、ロンドンライフを楽しむことができる場所にあります。
東京からロンドンは直行便でおよそ12時間で、時差は8時間です。ロンドンは、日本から直行便が出ている数少ない欧州の都市です!
キングス・カレッジ・ロンドン大学・大学院(KCL)の留学方法
進学要件
KCLの進学要件は、以下になります:
資格 | 学部 | 修士 |
IELTS | 6.5-7.5 | 6.5-7.5 |
TOEFL | 92点-109 | 92点-109 |
GPA (出願最低値) | 詳細なし | 2.7-3.7 |
規程テスト | A Levels: BBB-A*AA SAT: 1300-1380 IB : 32-35 | N/A |
KCLに入学のためには「英語の資格・GPA(成績)・規程テスト」の3点の準備が必要になります。
学科により求められるIELTS(TOEFL)のスコアが変わるため、ウェブサイトより確認が必要です。
学部進学するためのGPAは記載がありませんが、下記紹介のファウンデーションコースを参考にすると4.0以上が妥当と考えるべきでしょう。修士では、学科により必要なGPAが変わるため各学科ページから確認が必要です。
ファウンデーションコース
KCLには、海外からの志願者のためにファウンデーションコースが用意されています。
ファウンデーションコースとは、大学に進学する前の準備コースに当たります。上記の直接進学の条件が満たせない方や、入学後授業についているか不安な方が利用します。
KCLのファウンデーションコースに1年間通うと、
- 1. 生物&化学
- 2. ビジネスマネジメント&社会科学
- 3. コンピューターサイエンス&工学
- 4. 経済&数学
- 5. 国際政治
- 6. リベラルアーツ
- 7. 数学&ビジネス
- 8. 数学&物理
のいずれかの学部に進学が可能です。
自由に学部を選びたい方は、A LevelsまたはSATのスコア提出をして直接進学をする必要があります。そうでない方は、ファウンデーションコースから進学するのも一つの手ですね!
進学条件
ファウンデーションコースの進学要件は、以下になります:
資格 | IFP |
IELTS(UKVI) | IELTS 6.0 (各5.5以上) |
TOEFL | 80点 |
GPA (出願最低値) | 5段階4.0以上 |
ファウンデーションコース入学のためには「英語の資格・GPA(成績)」の2点の準備が必要になります。
直接入学するのに比べて、要求されるIELTSのスコアが下がります。一方で、高校の成績は4.0以上が必要です。
出願時期
KCLは、以下のように2期制です。
- 1期:9月下旬-1月中旬
- 2期:1月中旬-5月下旬
KCLへの出願は、9月15日から1月15日にかけて可能です。例えば、2022年9月入学の場合は、2021年の9月から出願が可能です。
その際、高校3年時の2学期と3学期の成績は、後ほど提出するようになります。合格後に成績が下がってしまうと、取り消しになることもあるので気をつけましょう。
学部進学を目指している人は、どんなにおそくとも高校3年の秋頃までにはIELTS(TOEFL)とA Levels(SAT)のスコアが揃っている必要があります。
可能であれば、進学のための必要最低限の英語の資格は高校2年の間に取得してしまうことが理想です。3年生では入学後のエッセイの書き方、奨学金の申請、志望動機書などに時間を使うと良いかと思います!
まとめ
多数のノーベル賞を輩出する研究大学
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
- 世界大学ランキング31位
- 年間の学費は265-530万円強
- IELTS6.5 or TOEFL92点から留学可能
KCLでは、 現教授を含めてこれまでにノーベル賞受賞者を12人輩出しています。図書館は24時間解放、電子ジャーナルや論文へのアクセスもしやすく、充実した学業生活が送れます。
興味がある場合は、キャンパスツアーをみてみましょう。
自分が実際にキャンパスにいることをイメージすると、より海外留学をする実感をえられるのではないでしょうか。
KCLのここがオススメ
私が思うKCLのおすすめのポイントは以下です。
- 人類の進歩に大きく貢献
- 充実した休学制度
- キャンパスから近い学生寮
KCLでは、DNA構造の発見、ラジオ、テレビ、携帯電話の開発につながる基礎研究が行われてきました。
医学の分野においても人類の進歩に大きく貢献してきました。具体的には、アルツハイマーやパーキンソン病、うつ病、統合失調症の治療を促進するための研究です。
また、KCLでは最長で1年まで自由に休学をすることが可能です。ヨーロッパ各地へのアクセスもしやすいので、フィールドワークとして休学したり、自分を見つめ直す期間としても過ごすことが可能です。
留学生が滞在する大学の寮は、ロンドンの地下鉄のゾーン1またはゾーン2にあります。文化的にも魅力的なロンドン中心地で3年間を過ごせる貴重な時間になるかと思います!
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
入学に必要なIELTSやTOEFL対策でお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。