こんにちは!
今回の記事では「ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)の概要と留学方法」を紹介します。
「LSEの情報が気になる人」や「留学方法を詳しく知りたい方」などの役に立てば幸いです。
毎年40名前後の日本人が、LSEに進学しています。留学生向けのキャリアサポートが充実しているので、卒業後に現地就職を志している人には非常にオススメです!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
LSE 概要まとめ
基本情報
まずは、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)の基本的な情報を見てみましょう:
都市 | ロンドン |
生徒数 | 10,660人 |
男女比率 | 46:54 |
留学生比率 | 72% |
コース期間 | 3年 |
合格率 | 約16% |
出願資格(英語) | TOEFL 100 / IELTS7.0 |
世界ランキング | 49位 |
国内ランキング | 8位 |
雇用主の評価(卒業後) | 99.2/100 |
LSEは「世界の未来を形成し、大きな影響力を持つ主要な社会科学機関になる」というミッションを掲げ運営されています。
LSEは、「社会政策、マネジメント、開発学」などの社会科学分野で世界トップクラスの功績があります。
学生数は1万人強と、他のイギリスのトップ校と比べると少なめです。一方で、留学生比率が7割超えていたり、男女の比率も良い多様性あふれる学校です。
LSEは、合格比率が非常に低い大学です。入学は狭き門ですが、卒業後の雇用主からの評価が高いことなど、実践的な教育が受けられることが想像できます!
学費と奨学金
LSEの2021年度の学費と奨学金を確認してみましょう :
学費(年) | £22,430 |
卒業までの概算総費用 | £112,290 |
奨学金(年) | £6,000 – £27,526 |
- 参照元 : Tuition Fee
年間の学費は、2021年6月現在のレートで年間350万円弱です。生活費込みの卒業までの費用は、およそ1,700万円です。
奨学金に関してですが、LSEでは日本人学生が申請できる奨学金が2つあり、親の経済状況に応じて支給される可能性があります。
修士においても奨学金が提供されていますので、LSEの修士を目指している人はウェブページから確認してみてください。
大学側からの奨学金制度はありますが、付与されるのは数名です。金銭的に不利な学生は日本にいる間に学費の目途を立てておく必要があります!
世界ランキングの推移
LSEの世界ランキングの推移を確認してみましょう :
2017 | 35位 |
2018 | 38位 |
2020 | 44位 |
2021 | 49位 |
2022 | 49位 |
世界大学ランキングは、論文引用・研究・授業・将来の展望・卒業後の収入から算出されています。
直近の世界ランキングはいずれも35-49位、英国内では8位を保持しています。
学部紹介
続けて、LSEが設置している学部を確認してみましょう :
- 会計学
- 金融額
- 人類学
- データサイエンス
- 経済学
- 歴史学
- ジェンダー研究
- 地理学と環境
- 政治学
- 健康科学
- 国際開発学
- 法学
- マネジメント
- 数学
- メディアコミュニケーション
- 方法論
- 哲学 / 論理学 / 科学方法論
- 心理学 / 行動科学
- 社会政策
- 社会学
- 統計学
学部課程は、全部で21の学部で構成されています。各学部の中に様々な学科があります。
世界ランキングで評価の高い学科は「地理、マネジメント、社会政策、社会学、メディア、金融、開発学、政治学、法学」です。
「社会科学とマネジメント」「地理学と環境」は世界ランキング2位にランクインしています!
大学のロケーション
次に、LSEが位置するロケーションをみてみましょう:
キャンパスは、ロンドン中心地のコヴェントガーデンとテムズ川から歩いてすぐに位置しています。
留学中の滞在先は、大学寮が数多くあり、およそ4,000人が滞在できます。5月の締め切り期限までに宿泊施設を申し込んだ1年生の全員に、LSEの学生寮への入居を保証しています。
東京からロンドンは直行便でおよそ12時間で、時差は8時間です。ロンドンは、日本から直行便が出ている数少ない欧州の都市です!
LSE 大学・大学院の留学方法
進学要件
LSEの進学要件は、以下になります:
資格 | 学部 | 修士 |
IELTS | 7.0 | 7.0 |
TOEFL | 100 | 100 |
GPA (出願最低値) | 4.4(5段階) | 3.5 |
規程テスト | A Levels: A*AA-AAB IB : 33-39 | N/A |
LSEへ入学のためには「英語の資格・GPA(成績)・規程テスト」の3点の準備が必要になります。注意点としては、多くの学部において数学の成績でA Grade(最高点)が求めらる点です。
学科により求められるIELTS(TOEFL)のスコア条件が若干変わるため、ウェブサイトより確認が必要です。
学部進学においては、留学生もA Levelsの受験が必要です。A Levelsが難しい方は、他校のファウンデーションコースを経由して入学することになります!
ファウンデーションコース
LSEには、海外からの志願者のためにファウンデーションコース経由での入学が可能です。
ファウンデーションコースとは、大学に進学する前の準備コースに当たります。上記の直接進学の条件が満たせない方や、入学後授業についているか不安な方が利用します。
ただし、LSE独自のファウンデーションコースは設けていないため、イギリス国内の他大学のファウンデーションコースを受けることになります。
過去には、以下の大学のファンデーションコースに通うことでLSEに入学した方がおられます。
- University of London International programme
- University College London
- Kings College London
- University of Warwick
- 参照: ファウンデーションコースの事例
基本的に、一流大学のファウンデーションコースに通っていることが前提条件になるようです。
ファウンデーションコース経由では、学部の選択の自由がきかないと記載がありますので、自由に学科を選びたい人はA Levelsを受験して直接進学をする必要があります!
進学準備の流れ
参考までに、学部進学の流れを共有しておきます。
- IELTS(TOEFL)のスコアメイク
- A Levels受験
- 推薦書(1通)
- 志望動機書
あくまで上記はオススメの順番ですので、先にA Levelsの対策をしても問題はありません。
どちらにせよ、大学受験以上のより高度な英語力を身につける必要があります。英語のスコアメイクができたら、推薦書と志望動機書を同時に準備して出願します。
出願時期
LSEは、以下のように3期制です。
- 1期:9月下旬-12月中旬
- 2期:1月中旬-4月上旬
- 3期:5月上旬-6月中旬
出願は、LSEのウェブサイトではなく、UCASという外部機関から行います。UCASは、英国の大学の申請プロセスを運営しています。
LSEへの出願は、9月中旬から1月26日にかけて可能です。例えば、2022年9月入学の場合は、2021年の9月から出願が可能です。
その際、高校3年時の2学期と3学期の成績は、後ほど提出するようになります。合格後に成績が下がってしまうと、取り消しになることもあるので気をつけましょう。
学部進学を目指している人は、どんなにおそくとも高校3年の秋頃までにはIELTS(TOEFL)とA Levels(SAT)のスコアが揃っている必要があります。
可能であれば、進学のための必要最低限の英語の資格は高校2年の間に取得してしまうことが理想です。3年生では入学後のエッセイの書き方、奨学金の申請、志望動機書などに時間を使うと良いかと思います!
まとめ
社会科学分野に強い名門大学
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
- 世界大学ランキング48位
- 年間の学費は約350万円
- IELTS7.0 or TOEFL100点から留学可能
LSEでは、 これまでにノーベル賞受賞者を16人輩出しています。図書館は世界最大規模で、充実した学業生活が送れます。
興味がある場合は、キャンパスツアーをみてみましょう。
自分が実際にキャンパスにいることをイメージすると、より海外留学をする実感をえられるのではないでしょうか。
LSEのここがオススメ
私が思うLSEのおすすめのポイントは以下です。
- 卒業後の給与が高い
- 充実したキャリアサポート
- 最高の図書館
LSEは、卒業後の給与が高いことで有名です。例えば、経済学部卒業の学生は5年後の平均年収が £55,200(850万円相当)と、ケンブリッジ大学についで高くなっています。
当然、給与がすべてではありませんが、学習した内容が自分のスキルとして高く評価されることは大学が提供する価値としては重要項目の1つだと思います。
留学生として、現地での就職活動は大変です。LSEでは、卒業後のキャリアサポートが充実している点において優れています。
具体的には、留学生向けの就職イベントの開催、インターンシップサポート、個人面談によるインタビューの練習などです。卒業後に、現地で就職したい人には心強いですね。
最後に、LSEの魅力として図書館はあげたいと思います。上記で紹介したキャンパスツアーの動画でも詳しく紹介されています。
その他のイギリスの大学同様に、LSEも進級条件が厳しいです。現実的に英語が母語でない留学生は、図書館で長い時間を過ごすことになります。ですので、充実した図書館があることは重要ですね!
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
入学に必要なIELTSやTOEFL対策でお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。