今回の記事は「英語が苦手な人が、『大学院進学準備コース (Pre-Master)』を活用して海外大学院に進学する方法」を紹介します。
「海外大学院進学に興味を持っている方」や「 英語が苦手だけど海外で修士を取得したい人」の役に立てば幸いです。
結論から述べると、一部の一流校を含む海外大学院にはIELTS5.5を取得すればPre-Masterへの進学が可能です。およそPre-Masterへ半年-1年通うことで正規進学が可能となります
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
海外大学院に進学する方法
海外大学院とGPA
まず海外の大学院に進学するために絶対に必要な提出書類は下記2点です。
- 大学の成績 (GPA)
- 英語力の証明 (IELTSまたはTOEFL)
以下が日本でのGPAの算出方法です。
評価 | 評点 | GPA |
秀(A) | 100点~90点 | 4.0 |
優(B) | 89点~80点 | 3.0 |
良(C) | 79点~70点 | 2.0 |
可(D) | 69点~60点 | 1.0 |
不可(F) | 69点~60点 | 0.0 |
GPAで平均3以上ある場合は大学の成績で足切りをされることはほとんどありません。GPAが2.5を切っている場合の優良大学への進学は難しいです。
進学先の国によってGPA算出方法が違うため直接大学に確認をすることが大切です
海外大学院とIELTS or TOEFL
海外の大学院進学の際に提出する必要があるIELTSやTOEFLの基準値を確認しましょう :
優良大学 | 一流大学 | |
IELTS | 6.5 – 7.0 | 7.0 – 7.5 |
TOEFL | 80 – 100 | 100 – 110 |
IELTSでは6.5を、TOEFLでは90点を取得することで海外大学院進学の選択肢が大きく広がります。一流大学の修士過程を目指す場合はIELTS7.0、TOEFL100点以上が1つの目安になります。
IELTSの方がTOEFLよりも若干スコアメイクがしやすいです
英語ができない人は大学院進学準備コース
大学院進学準備コース(Pre-Master)とは
海外の大学院進学にあたっての必要条件は上記で紹介しましたが、英語が苦手な人は大学院進学準備コース(Pre-Master)を活用して進学することも可能です。
Pre-Masterはその名の通り、修士前の準備コースとなります。具体的には以下のような事をします。
- アカデミック英語
- リサーチと検索スキル
- 正しい定量化の仕方
- 論理的思考能力
- 多文化理解
- 自分の希望専攻学部の前提知識
英語力を伸ばすだけでなく、研究のために英語で調べたり、考えたりする訓練を自分の専攻分野と合わせて教えてくれます。
Pre-Masterを通すことでスムーズに大学に生活が過ごせるようになりますね
Pre-Masterの入学条件
海外大学院進学準備コース(Pre-Master)にも入学条件はあります。おおよその場合は以下になっています :
- IELTS 5.5 – 6.0
- GPA 2.5 – 3.0
GPAに関しては正規進学の要件と変わらない場合もあれば、基準値が少し甘くなる場合もあります。例えば正規進学の場合はGPA3.0に対して、Pre-MasterではGPA2.5で良いなどです。
IELTSは5.5か6.0かによってPre-Masterに通う期間が変わると思ってください。IELTS5.5の人の方が通う期間が長くなります
Pre-Masterの例
それでは海外大学院進学準備コース(Pre-Master)の例をみてみましょう。以下はオーストラリア名門アデレード大学のPre-Masterコースのイメージです。
黒塗りの箇所がPre-Masterコースになります。IELTSが5.5の人は上記のBridging semester を受けてからPre-Masterへ、IELTS6.0の人は初めからPre-Masterへ進学します。
自分が進学を希望する大学にPre-Masterがあるかどうかは「大学名、pre-master、international student」と検索すると分かります
まとめ
Pre-Masterといえどある程度の英語力は必要
- ポイント1:英語が苦手でも海外大学院へは進学可
- ポイント2:Pre-MasterはIELTS5.5がミニマムで必要
- ポイント3:IELTS6.0あればPre-Masterの期間が短くなる
英語ができない人が、『大学院進学準備コース (Pre-Master)』を活用して海外大学院に進学する方法は理解できましたか?
正規進学ではIELTS6.5-7.0必要なところが、Pre-MasterにはIELTS5.5で進学ができるというものです。
本当は英検1級レベルが必要だけど、Pre-Masterでしっかり勉強するなら英検2級-準1級程度で仮入学させてあげるよといったイメージです
IELTS5.5でも海外大学院進学への道が見えることは素晴らしいことですが、ミニマムスコアで進学をすると入学後は大変です。英語力は進学前に出来るだけ伸ばしておくと良いでしょう。
弊社はIELTSとTOEFLに特化をしています。各自の弱みを分析し、個別にカリキュラムを組むことで最短で目標スコアの達成ができるようにサポートが可能です。
何かIELTSやTOEFLの勉強で困っていることがあれば、いつでもご相談ください。何か手伝えることがあると思います。