こんにちは!SOLO IELTS TOEFLのルークです!
今回の記事では「IELTSスピーキング対策に必要な全ての情報」を各パートごとに紹介します。
IELTSのスピーキングで伸び悩んでいたり、これから対策を始める方の参考になれば嬉しいです。
スピーキングに自信がない人は、まずは発音から学習することが効果的です。特にIELTSでは、評価項目の半分が「流暢さ」と「発音」に関してだからです!
目次:
IELTS スピーキング対策で知っておくべきポイント
対策に必要な前提知識
これからIELTSスピーキング対策を始めるという方は、まずは以下3点について理解しておくと良いです :
- スピーキングは全体の印象値で決まる
- 発話の中身より自然な音を出せることを重視
- 意識的に明るく、積極的にコミュニケーションをとる
IELTSのスピーキングは3つのパートから成り立っています。各パートがそれぞれ採点されるのではなく、全体としての印象値でスコアが決まります。つまり、冒頭から終わりまで、試験官の印象をコントロールすることが大切です。
直感に反するかもしれませんが、IELTSのスピーキングは話の中身よりも、 自然に話せていることが大切です。つまり、広義の意味での発音が大切です。ここが、TOEFLなど他の英語試験との大きな違いになります。
自然に話すというのは、流暢に発音良く話すことを意味します。これは、スピーキングの評価基準によるものですので、一緒に確認してみましょう!
スピーキングの評価基準
IELTSスピーキングの評価は以下4つの観点で成り立っています :
観点1:流暢さ(一貫性) | ・言葉に詰まることなくスムーズに回答できている ・適切な接続詞を用いて一貫性のある回答ができる |
観点2:語彙力 | ・トピックに応じた様々な語彙を柔軟かつ適切に使用できている |
観点3:文法 | ・様々な構文を自然にかつ適切に使用できている |
観点4:発音 | ・正しい発音を生成できている ・聴き取りやすく分かりやすい発音である |
「流暢さ」「発音」といった項目が評価の50%を占めていることが分かります。IELTSのスピーキングにおいては、コミュニケーションが円滑に行われることが大切な理由です。
多くの日本人学習者が、「語彙」や「文法」といった評価項目にフォーカスをしています。しかし、自然な話し方ができない場合には、スコアは5.5付近で伸び悩みます。
以下の記事に、各スコアにおける評価基準の詳細を紹介しています。自分が目標としているスコアは、どういった話し方をしないといけないのか確認してみましょう。
IELTS スピーキング 各パート対策
ここからは、IELTSスピーキングの各パート対策を詳しく紹介していきます。IELTSのスピーキングでは、パートが進むごとに難易度が上がります。
パート1、2、3 と順番に対策をすることをお勧めしますが、試験までに時間がない人は、自分が苦手なパートを重点的に参考にしてください。
スピーキング「パート1」の対策方法
IELTSスピーキングのパート1では、自分のことに関して色々聞かれます。以下がパート1の対策方法のまとめです :
- 対策1. 絶対に聞かれる3つのトピックの準備
- 対策2. 2 – 3文で端的に答える
- 対策3. パート1をまず一番最初に対策
- 対策4. 友達と話していることを意識
パート1では、「仕事、学校」、「故郷」、「家」の3つのトピックに関しては毎回必ず聞かれるので、予め回答の準備をしておくと良いでしょう。できれば、各問いに対して書き出して暗唱までしましょう。
具体的には以下のような質問です :
- Q1. What are you studying?
- Q2. Why did you choose to do that type of work (or, that job)?
- Q3. What’s (the name of) your hometown?
- Q4. Please describe your hometown a little?
- Q5. What kind of housing/accommodation do you live in?
- Q6. Who do you live with?
その他の問いは、友達と話している感覚で、2 – 3文で話すと良いです。答えにくい問いでも、友達に聞かれていると思えば必ず何か口から英語が出てくるはずです。
パート1で採点官が知りたいことは、受験者が自分について表現できる基礎的な英語力があるかです。従って、パート1では無理に長く話す必要はないです。
パート1は、採点官に良い印象付けをするための重要なパートです。出題される可能性があるトピックの回答となるキーワードは頭に入れておくと良いですね!
パート1対策に役立つ記事のまとめ
以下がパート1対策に役立つ記事の一覧です :
まずは入室から挨拶までの会話を理解しておくと試験本番ではリラックスできるかと思います。その上で、頻出の3トピックについての回答を実際に一つずつライティングしていくと良いです。
書き出した英語を分析し、修正をかけてブツブツと答えてみて下さい。書き出した英文をみないで、回答のキーワードを頭に思い浮かべながら練習をすることがポイントです。
スピーキング「パート2」の対策方法
IELTSスピーキングパート2では、トピックカードに書かれた内容について2分以内のスピーチをします。以下がパート2のスピーキング対策方法のまとめです :
- 対策1. 準備時間を有効活用
- 対策2. 過去・現在・未来に沿って話を展開
- 対策3. トピックカードにとらわれすぎない
- 対策4. パラフレーズはトピックカードを
質問であるトピックカードは、以下のようになっています:
Describe a person (you know), much older than you, who you admire.
You should say:
・who this person is
・how you know this person
・how this person has influenced you
and explain why you admire this person.
パート2では、準備時間が1分間与えられます。この1分を有効に使い、スピーチをするのに役立つキーワードをメモしていきます。キーワードを眺めながら文章を組み立ててスピーチをすると、最後まで話し続けることができます。
トピックカードについてのみ話をしようとすると、30秒ほどしか話せません。長く話すには、カードにとらわれず、自分の過去・現状・未来と紐づけて話すことがポイントです。また、この流れで話すことで、様々な時制を使用することになり、「文法」の評価項目でアピールも可能です。
スコア7.0以上取得には、パラフレーズをすることが求められます。パラフレーズとは別の表現で言い換えることです。トピックカードに書かれている単語はパラフレーズしやすいです。
例えば、「誰をadmireしていますか?」とカードに書いてあると仮定をすると、「〜をrespectしてる。〜が私にinfluenceを与えた。」といった単語に言い換えて回答をします。そうすることで、「語彙」の評価項目で高得点が狙えます。
パート2の終わりには、採点官の頭の中でおよそのスコアが決まっています。IELTSのスピーキングにおいて、パート2はそれほどに重要だと認識してください!
パート2対策に役立つ記事のまとめ
以下がパート2対策に役立つ記事の一覧です :
準備時間のメモの取り方や、スピーチの組み立て方などを参照にすると役に立つかもしれません。その上で、実際に過去問を使用して、2分間のスピーチをしてみて下さい。
スピーチをする際は、携帯の録音機能を使用して必ず録音しましょう。自分の声を聴くのは恥ずかしいですが、冷静に分析して修正をしていくことがスコアアップへの第一歩です。
スピーキング「パート3」の対策方法
IELTSスピーキングパート3では、タスク2に関連したトピックについて自分の意見を求められます。考えを述べる中で英語力を評価されます。以下がパート3の対策方法のまとめです :
- 対策1. 攻めではなく、失速しないことを意識
- 対策2. 答えられない時の表現を暗唱
- 対策3. 一般事象よりも自己体験を語る
- 対策4. 3 – 4文で答えることを意識
パート3では具体的に以下のような質問をされます :
- 問1. What types of people influence the young in your country?
- 問2. What type of people, such as parents, teachers, or friends, are best to influence young people’s behavior?
- 問3. Why it is important for young people to have role models?
- 問4. What do you think young people will be influenced by the most in the future?
重複しますが、パート2の終わりの時点でおおよそのスコアは決まっています。パート3で避けたいのは、何も話せなくなって減点されてしまうことです。パート3では、人生で一度も聞かれたことも、考えたこともない抽象度の高い質問をされて頭が真っ白になってしまう人がいます。
まずは、回答の型や質問のパターンを理解することが第一歩です。もし何も思い浮かばない場合は、「自分はどうなのか?」と自己体験と紐づけてみて下さい。必ず何か言葉が出てくるはずです。
万が一、どうしても質問に回答できない時の対処方法を覚えておくことをオススメします。下記の記事で詳しく紹介していますので参照にしてみて下さい!
パート3対策に役立つ記事のまとめ
以下がパート3対策に役立つ記事の一覧です :
知らないトピックに出会った時に、簡単に諦めるのではなく、粘り強く自分の意見を論理的に話す訓練をしておくことが大切です。そういった意味で日頃から考える癖をつけることが大切になってくるパートです。
対策上知っておくと役立つ知識
IELTSスピーキングで高スコアを取得するために役立つ豆知識を、以下の記事にまとめました:
- スピーキングに関してよくある質問と回答
- 試験官への質問に関して
- スピーキング対策で一番重要なパートは?
- 理想的な回答の長さは?
- 理想的な英語を話すスピードは?
- フォーマルな英語表現の方がいいのか?
- スピーキングでスコア「9.0」を取得する方法
試験官に対して、受験者側からどういった質問をして良いのか、またどういった話し方やスピード感で話すと好感触なのかを確認しておくと役立つかもしれません。
まとめ
IELTS スピーキング対策の鍵は音声習得
最後に今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:
- IELTS スピーキングは全体の印象値
- パート1の対策は必ず聞かれる質問を
- パート2の対策は過去から現在、現在から未来へとストーリーを作る
- パート3の対策は自己体験と紐付ける
冒頭でも話しましたが、IELTSのスピーキングは全体の印象値でスコアが決まります。高得点を狙う人は、印象値をよくするために、上記で紹介した対策以外にも発音を習得することが効果的です。
発音を習得することで、スピーキング以外のリスニングでも学習効果が高まります。また、発音習得をすると、自信がつきます。自信がつくと、より学習が楽しくなります。
最後に大切なことを共有します。IELTSのスピーキングは採点官の主観が大きく採点に関わってきます。具体的には、採点官によっては1点ほどぶれます。
いくら採点基準が細かく定められていても、採点官の認知はそれぞれ異なります。目標のスコア取得までに時間がない人は、連続して受験することをお勧めします。良い方向にスコアが上がる可能性があるからです。
他にも気になるところや、詳しく説明して欲しい部分があればいつでも連絡してください。