目次:
IELTS / TOEFLと速読
IELTSやTOEFLのリーディングの1つの大きな問題として最後まで解き終えられないというものがあります。
解き終えられない理由はシンプルに読むのが遅いためです。
一般的な日本人のWPM((1分間に読める文字数)が平均80~100ですが、IELTSやTOEFLのリーディングでは150ぐらいが必要です。
IELTSやTOEFLのリーディングでは速読が必要なことが分かると思います
速読のための前提
IELTSやTOEFLのリーディングで速読するためには精読できることが大前提となります。英語を正確に読めないのに速読をしても効果はないからです。
精読のためには以下2点を網羅している必要があります。
- 中高英文法が完璧
- 構文をきちんととれる
早く読む前に正確に読むことをまず最初に行いましょう。
速読の練習方法
IELTSやTOEFLのリーディングにおける速読の練習方法を以下に詳しく紹介していきます。
- ステップ1: 1分150字を把握
- ステップ2: 指でなぞる
- ステップ3: 前から塊で読む
- ステップ4: 知らない単語は飛ばす
- ステップ5: つなぎ語に着目
早く読めるようになると映画の字幕や英書も楽しくなります
ステップ1. 1分150字を把握
IELTSでは20分で700-900字のパッセージを、TOEFLでは18分で600-700字読んで、10問の問に答える必要があります。
これはおよそ1分半で1題に答える必要があるということです。1分半で1題答えるためには、1分に150字ほど読む必要があります。
以下がおよそ150字程度の分量です。
A lack of knowledge about the effects of noise pollution on humans in comparison to other pollutants has been lacking as an area of research. Although it has been generally regarded that noise pollution is primarily a ‘luxury’ problem – for those developed countries able to afford the purchase price of large quantities of loud, noisy machinery – it is actually a fact that due to bad planning and poor construction of buildings, noise exposure is often higher in developing countries. This means that regardless of the economic status of a particular country, the effects of noise are just as widespread and the long-term consequences for health the same. Therefore, practical action plans based upon proper scientific evaluation of available data on the effects of noise exposure, with the express purpose of limiting and controlling the exposure of people to environmental noise is a most worthwhile undertaking.
( 147字 )
この分量のリーディングを1分間で理解しながら読めるとIELTSやTOEFLは時間内に解けます。
上記英文は実際のIELTSのリーディング問題です
ステップ2. 指でなぞる
1分150字の分量が理解できたら、早速速読の練習に入ります。
速読に慣れるまでは、一定のスピードで指で文字の上を動かしなぞることをおすすめします。
単語の長さに関わらず、途中で立ち止まらずに常に同じスピードで読むことができるためです。
1分150字のスピードを厳守して指でなぞってください
ステップ3. 前から塊で読む
リーディングは前から固まりごとに読んでいきます。上記例文ですと以下のようになります。

これは日本語に訳さないという意味ではありません。塊ごとに前から理解していくという意味です。別に日本語で理解していても構いません。
およそ日本で教育を受けた人は無意識に頭の中で瞬時に日本語に訳しているはずです。
いきなり日本語を頭から排除することは難易度の高い文章では難しいと思います。
ポイントとしてはあくまで後ろから訳さないことです。イメージだと以下のようなことはしないというものです。

このいわゆる返り読みをすると時間内に解けなくなります
塊はどこまで
文章の塊がどこまでか分からない人は以下4点に着目してください。
- 1: 「前置詞(節)」「副詞(節)」
- 2: 「不定詞と動名詞)」
- 3: 「関係詞」
- 4: 「接続詞」
例の中で再度英文の塊を確認してみましょう。
It has been well established / that exposure to loud noises / for extended periods of time / causes trauma / to the inner ear / and often results in / irreversible hearing loss.
慣れてくると感覚で塊がわかります
ステップ4. 知らない単語は飛ばす
よく知らない単語は推測しましょうと習うと思います。
しかしIELTSやTOEFLのリーディングでは知らない単語がたくさん出てきます。
実際には高スコアを取得するような人でも何個も知らない単語が出てくるようなテストです。
知らない単語の数が多すぎて推測しきれません。それどころか意味を取り違えてしまうでしょう。
当然単語力はあればあるほど有利です。しかし現時点で知らない単語は飛ばした方がスコアは上がると思って下さい。
ステップ5. つなぎ語に着目
つなぎ語と聞くと、接続詞を思い浮かべる人が多いと思います。 しかし、つなぎ言葉はもっと広範の意味です。以下のような役割を果たします。
- パラグラフ内での展開
- 情報を追加する
- 例を上げるために使用
- 比較のために使用
- 文と文の繋ぎの役目
- 反対の例をあげるため
つなぎ言葉が大切な理由は、文章がダイナミックに展開したり詳細となるポイントを述べる際に使用されるためです。
IELTSやTOEFLのリーディング問題に出やすい箇所になるのです。以下がつなぎ言葉のまとめの表です。

例文で確認してみましょう。
In large measure, however, this language learning objective relates to the rote of languages other than English in various fields of employment, such as interpreting and translating, international trade, diplomacy and defence.
howeverで展開がダイナミックに変化し、such as以下で詳細を上げるんだなと感じながら読むイメージです。
最後に
IELTSやTOEFLリーディングを速読するための練習方法はわかりましたか。
IELTSに関する、対策記事は全て以下にまとめていますので、必要な人は参考にしてください。
- 参照: IELTS対策 まとめ
最後に、弊社はオンラインでIELTSを専門的に教えています。英語対策でお悩みなどありましたら、遠慮なくご連絡下さい!
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。