IELTSライティング「地図問題」の書き方と表現を紹介

【地図問題の書き方】IELTSライティングタスク1対策

こんにちは、SOLOのルークです!

オンラインで、IELTSを専門的に教えています。

今回の記事は、「IELTS のライティング地図問題の書き方と表現」を紹介します。

図表内に数値などもなく、いまいち書き方が分からないという声をよく聞きます。

また、一般的なグラフと比べて出題頻度も少なく、対策を怠る方が多い印象です。

でも実は、地図問題は、急速に出題頻度が上がっている設問型式です。是非、この記事を通して対策をしてみてください!

下記の動画でも、記事の要点をまとめています:

それでは、詳しくみていきましょう。

地図問題の概要

タスク1は、図表の説明です。7-8割以上の確率で「グラフ問題」が出題されます。

これは捉え方を変えると、地図問題またはプロセスのいずれかの問題が、2-3割程度の確率で出題されるということです。

一発で、IELTSの目標スコアに到達する方はほとんどいないため、何度か受験をしていると必ず当たります

10年前に、地図問題が出題される事はほとんどなかったことを考えると、飛躍的に出題の確率が上昇しています。

また、地図問題は、通常のグラフとは違う表現を使用する必要があるので、個別の対策が必要です!

地図の種類

地図問題は、三つの設問種類があります。

  • 2つの地図 : 過去と現在の地図の比較
  • 2つの地図 : 現在と未来の地図の比較
  • 1つの地図 : 現在の地図

最も出題されやすいのは、過去と現在の地図の比較です。

以下のような地図です。

左側が過去のStokeford、右側が現在のStokefordとなっています。

(※ 現在は2022年ですが、こちらの問題が作成された時が2010年です)

パっと見ただけでも、街が大きく変化していることが確認できますね。

また、徐々に出題が増えている印象があるのは「現在と未来の地図の比較」です。

このパターンは、主に都市開発についての設問であることが多いです。

地図問題の書き方と表現

地図問題では、主に以下の特徴に注意をして書く必要があります。

  • 1. 地図問題独特の表現を使用する
  • 2. 過去形を主に使用する
  • 3. 受動態を多く使用する

その他の図表問題と比べて、地図問題の表現は独特です。地図の「位置、方向性、変化」などは、確実に表現できるようにしておきましょう。

基本的に、地図問題は、過去形と受動態を中心に展開する問題です。ですので、この二つの文法項目は使いこなせるようにしておきましょう。

過去形や受動態を使用する理由は、地図内の都市や街の変化を表すためです。都市や街は、人ではないため受動態を、そして、変化はすでに起こった出来事なので過去形を使用します。

未来の地図が出てきた時のみ「未来完了形」を活用して表現します。

段落と内部構成

次に、地図問題の段落構成です。段落構成に関しては、その他の設問タイプと同じです。

つまり、4つのパラグラフで構成します :

  • Paraphrase Sentence(導入): 1文
  • Overview(概要): 1-2文
  • Detail 1 (詳細): 3文以上
  • Detail 2 (詳細): 3文以上

内部構成に関しても、その他の図表と同様の構成です。

導入
1文目- 質問のパラフレーズ

概要
1文目- 大きな変化1
2文目- 大きな変化2

詳細
1文目- 大きな変化1の詳細
2文目- 大きな変化1の詳細
3文目- 大きな変化1の詳細

詳細
1文目 – 大きな変化2の詳細
2文目 – 大きな変化2の詳細
3文目 – 大きな変化2の詳細

方向性を表す表現

地図の問題では、地図にあるモノの方向性を説明しなければなりません。

特に、東西南北を示す表現をストックしておきましょう。例文をみてみましょう :

  • California is in the west of the United States.
  • China is to the north of Vietnam.
  • The school in the southwest of the farm were demolished.
  • The farm to the northwest of the town were redeveloped as a school.
  • The barn in the centre of the town was relocated to the northeast of the river.

よくある間違いは、inとtoの使い方です。inは、エリア内にある時で、toは比較やエリア外について表現する際に使用します。

位置を表す表現

次に、地図内にあるモノの場所が、どこに位置しているかを示すための表現です。

  • The shopping mall located/situated in the center of the city was knocked down to make way for a new University.
  • Restaurant has been built on the opposite side of the road by the shop used to be.
  • A new car park has been constructed next to the hotel.
  • There was a new sidewalk along the river.
  • The park is across from the school.

下線の単語は、ほぼ確実に使用します。最後に例題を紹介していますので、是非、自分で回答する際に使用してみてください。

よく使用する動詞

次に、街や都市がどう変化をしたかを示すための動詞を覚えましょう。

  • エリア
  • A new residential area was built in place of the park.
  • A golf course was constructed to the west of the airport.
  • An airport appeared.
  • The park disappeared.
  • ビル
  • The school located in the south from the city was knocked down/demolished to make way for a car park.
  • The apartment was demolished.
  • The building was erected on the bank of the river.
  • In the north of the river old trees were cut down/chopped down.
  • All the trees were removed/uprooted and replaced by a factory.
  • 工場/施設
  • An airport was established/installed.
  • A house was installed/established.(よくある間違いです。)

これらは、地図問題独特の単語群です。その他のグラフ問題では、使用しませんね。

地図内の”Recreational areas”とは、公園のような木があって人が活動する場所を指します。一方、”Entertainment area”は商業施設をさし「お金がかかる」ことが違いになります!

主要な変化を表す表現

地図問題も、概要パラグラフが最も大事です。

概要パラグラフに、主要な変化を記載するにあたって便利な前置詞や表現が以下です :

  • Between 1988 and 2005, the old facilities were rebuilt.
  • From 1995 to 2005, the old town saw spectacular developments.
  • Over the period, the area witnessed dramatic changes.
  • Over the past 40 years, the industrial area was totally reconstructed.
  • The farm changed considerably over the time period.
  • During the 30 year period, the industrial area was totally transformed.
  • Rural area was completely modernised during the time period.
  • Over the time period, the old schools were totally redeveloped.

概要パラグラフには、地図内の「主要な変化」を取り上げ、上記表現を使用しながら2-3文でまとめましょう。

transform/convertに注意

日本人学習者の間で、最も顕著な間違いがTransformの使用方法です。例えば、

  • The apartment was transformed/converted into the factory.
  • The trees were transformed/converted into the airport.

このような場合は、

  • The trees were chopped down and replaced with the airport.

のように表現します。当たり前ですが、木を空港に変えることは出来ません。transform intoやconverted intoは「エリア」について話すときに使います。

  • The park was transformed into the airport.(公園はエリアですね)
  • The neighborhood was transformed completely.
  • We can transform a rural area into an urban area.

練習問題

それでは、今から練習問題を活用して、上記でご紹介した書き方や表現に注意をして、実際に自分で書いてみましょう。

英語の力があるにも関わらず、「変化を見つけるのが苦手な方」がおられます。

そういった場合は、地図をみながら、以下の質問を自分にしてみてください。

  • 住宅は増えたか
  • 都市化または過疎化したか
  • 木は増えたか
  • 変化は大きいか、それともさほどか
  • インフラは改善されたか
  • ビルとレジャー施設はどう変化したか

英語とは関係ありませんが、地図内の変化の見つけ方を知っておくと焦らずにすみますね。

また、地図を東西または南北に分けて比較することもオススメです。情報を分割することで、情報量を少なくし、頭が混乱しなくなります!

練習問題です:

  • The maps show changes that took place in Leura in Australia over a 25 year period from 1980 to 2005.
  • Summarize the information by selecting and reporting the main features and make comparisons where relevant.
  • You should write at least 150 words.

今回の問題は、川を挟んで東西に分けて比較をすると変化を捉えやすそうですね

下記に私の模範解答をご紹介しますが、最初はできれば見ずに、自分の力で書いてみましょう。

解答例

IELTSライティング全般で使用できる表現はボールドに、上記で紹介したような地図問題独特の表現には下線をひいています。

導入:
The maps illustrate the developments which took place in the coastal town of Leura between 1980 and 2005.

概要:
Overall, a comparison of the two maps reveals a complete transformation from a largely rural to a mainly urban area.

詳細1:
In the Year 1980, the town was a much greener residential area with a large number of trees and individual houses, but during the next 25 years, the town saw a number of significant changes. The most noticeable is that all of the trees in the south of the River Alanah were chopped down, with all the houses along the railway line being demolished to make way for skyscrapers. Moreover, a new industrial zone with warehouses and factories sprang up around the school and airport.

詳細2:
In contrast, only a few trees in the north of the river. That wouldland was cleared and converted into golf course, a park, and car parting facilities. Further developments were the construction of a stadium next to the north-east corner of the lake and the extension of the railway line from the river running directly to the north. A Marina was also constructed at the mouth of the river.(194 words)

最後に

今回の記事のポイントをいかにまとめておきます:

  1. 5回に1回の頻度で出題される可能性あり
  2. 地図問題独特の表現を覚えよう
  3. 過去形と受動態を主に使おう

いかがでしたでしょうか、基礎的な地図問題の書き方と表現は蓄積されたのではないでしょうか。

次のステップは、学習者の皆様が、実際に自分で書けるようになることです。

手元に、上記で紹介した表現のメモを用意し、それらを見ながら書くことからスタートしてみてください。

実際に書いたら、誰かに評価をしてもらいましょう。その上で、書き直しまで行うことがライティング上達の鍵です。

IELTSに関する、対策記事は全て以下にまとめていますので、必要な人は参考にしてください。

最後に、弊社はオンラインでIELTSを専門的に教えています。英語対策でお悩みなどありましたら、遠慮なくご連絡下さい!

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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