「これからTOEFLを本格的に対策していく…」
今回の記事は、そんなTOEFL対策をこれから始める人のために、事前にやるべきな準備を紹介します。
TOEFLに限らず、資格対策は準備が肝心ですよね
「目標スコアを取得するために何が必要か」を正しく分析することで、最も効率がいい学習プランが分かります。
どうやって効率的に目標のスコアを取得するのか。
最短でスコアを取得するために重要なことは、やるべきことだけに集中することです。集中するために必要なこと。それが準備です。
それでは、詳しく説明していきます。
目次:
TOEFL IBT(トーフル)対策前に知っておくべき基礎知識
TOEFL IBTとは?
TOEFLは、主にアメリカとカナダに大学進学する時にスコアの提出が求められる英語能力試験です。
「アメリカの大学はTOEFL、ヨーロッパの大学はIELTS!」
と認識している人が多い印象ですが、アメリカの大学でもIELTSを応募要件として認定している大学が最近は増えています。
最近は、どちらも英語資格として認めている学校が多くなりました。応募要件は毎年変わるので、希望の大学があればこまめにチェックしましょう。
TOEFLに関する情報は、ETSが公開している情報を参考にしましょう。以下のリンクから確認できます。
参照リンク:TOEFL iBT® テストについて
TOEFL IBTの構成要素
TOEFL IBTは、他の英語試験と同じように、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの四技能で構成されています。
なお、2019年8月からTOEFLの問題構成に変更がありました。
内容に大きな変更はありませんが、構成が違うので注意しましょう。
以下が新しくなった問題構成の詳細です:
リーディング
- 文章数:3 – 4パッセージ
- 問題数:各文章10問
- 試験時間:54 – 72分
リスニング
- レクチャー問題:3 – 4レクチャー(各6問)
- 対話形式問題:2-3コンバセーション(各5問)
- 試験時間:54 – 72分
スピーキング
- 問題数:4問
- 構成:1 Independent Task / 3 Integrated Tasks
- 試験時間:17分
ライティング
- 問題数:2問
- 構成:1 Independent Task / 1 Integrated Tasks
- 試験時間:50分
新形式の変更点について、細かい説明記事がありますが、簡潔にまとめると「内容量が少なくなった」ということです。
それでもテスト全体の所要時間は「約3時間30分」と、かなり長いです。
英語力と同時に集中力のコントロールも求められるテストですね。
TOEFL IBTのスコア
TOEFL IBTは、各スキル「0 ~ 30点」、合計「0 ~ 120点」で英語力を算出します。
以下が他の英語試験との換算表です:
スピーキングとライティングの採点基準を理解しよう
TOEFL IBTは、スピーキングとライティングの採点に独自のルーブリック(評価表)を活用しています。
どうすればスコアが伸びるのかを理解しなければ対策はできません。
必ず対策前に確認しておきましょう:
参考リンク:
・Speaking scoring guides (Speaking 採点ガイド) (英語)
・Writing Scoring Guides (Writing 採点ガイド) (英語)
Best My Scoreを活用しよう
新形式のTOEFLでは「Best My Score」という制度が採用されました。
簡潔いうと、過去受けたスコアで一番高いものを採用することができる、ということです。
詳しく以下の例を元に解説します。
それぞれ一番高いスコアを合計して、自分のTOEFLスコアとして換算することができます。
各大学の入学要件によって、Best My Scoreを活用できるかが変わるため必ず大学要件を入念にチェックしましょう。
TOEFl IBT対策を始める前にやるべき準備
TOEFLは戦略なしに勉強しても、スコアがなかなか伸びません。
スコアが伸びないと、モチベーションが下がって勉強が続きませんよね。
TOEFLに限らず、資格対策は「すぐにでも勉強を始めなきゃ!」と焦る気持ちを抑えて、あえて準備時間を確保することで着実にスコアを伸ばすことができます。
準備1:明確な目標を設定する
あなたは、自分が必要TOEFL IBTのスコアを把握していますか?
明確な目標スコアを理解することは重要です。なぜなら、具代的な目標があることで、必要な勉強方法がより明確になるからです。
まずは自分の進学したい大学で求められるTOEFL IBTのスコアを調べましょう
「大学名 + requirement + international student」
と、検索すれば、大抵の大学の入学要件が確認できます。
まだ大学が決まっていないのであれば「80点」を目指しましょう。平均的な入学要件がTOEFL80点になるからです。
準備2:現状の英語力を認識する
目標がわかったら、次は自分の英語力について客観的に理解しましょう。
TOEFLはあくまで、基礎的な英語力がある人向けのテストです。
基礎力がない段階で対策を始めても、難易度が高すぎて学習効果が低くなります。
現状を理解するためには、TOEFLの模試を受けてみると良いでしょう。
SOLO IELTS TOEFLなどのオンライン模試や、公式問題集などを活用して、現状のスコアを算出しましょう。
目標と現状がわかって初めて、あなたがやるべきことがわかります。
準備3:勉強プランを作成する
目標と現状が分かったら、どのスキルを重点的に勉強していくかについてのプランを立てていきます。
仮にあなたが英文法を理解しているとして、基本的にやるべきことは3つ。「語彙力を伸ばす」「発音を習得」「型を身につける」ことだけです。
- リーディングスコアが低い場合:
・語彙力を伸ばす
・(文法知識が足りない場合は)文法を習得する - リスニングスコアが低い場合:
・語彙力を伸ばす
・発音を習得する - スピーキングスコアが低い場合:
・発音を習得する
・アウトプットの型を身につける - ライティングスコアが低い場合:
・語彙力を伸ばす
・アウトプットの型を身につける
上記のいずれかに焦点を当てて学習すると、効率的に高いスコアを取得することが可能になります。
最初にするべきなオススメの勉強は「語彙力を空き時間で伸ばしながら、発音習得をする」ことです。
発音を習得することで、知覚できる音声が増え結果的に学習効率が高くなります。
準備4:問題傾向を理解する
対策を始める前に問題傾向を理解しておくことで、効率的に学習をすることが可能になります。
「とにかく英文を読めばOK!」と思いがちですが、出題される問題は限定的です。
関係のない文章を読んだり、ライティングやスピーキングの練習を繰り返しで時間を無駄にしてしまいます。
逆に問題傾向を理解しておくだけで、TOEFL以外で英文を読んだときに「TOEFLならこんな問題を聞かれそうだな」と予想を立てることができます。
例えばリーディングでは以下の10通りの問題傾向があります:
- 解釈を聞く問題
- 類似語彙の選択問題
- 指示語を聞く問題
- 目的を聞く問題
- 詳細な情報を聞く問題
- 例外を選択する問題
- トピックの主張を聞く問題
- 文章の挿入問題
- 要約問題
- 表を完成させる問題
具体的な問題と質問例は、今後別の記事で紹介しますね。
準備5:ライティングとスピーキング対策は講師をつける
ライティングとスピーキングはネイティブの講師にフィードバックを受けることが一番効率よくスコアを伸ばすことができます。
「準備3」で紹介しましたが、ライティングとスピーキングは「アウトプットの型を覚える」ことが重要になります。
実際に「型」を使えるようになるまでは時間がかかるので、定期的にアウトプットのトレーニングを積み重ねると良いでしょう。
参考までに以下の記事でライティングのテンプレート表現を紹介しているので、参考にしてください:
ネイティブ講師は、学校に勤務しているALTの先生にお願いするといいでしょう。
またTOEFL80点までの基礎的なライティングは、バイリンガルの日本人講師であれば添削することが可能です。
英語のフィードバックが苦痛な場合は、無理せず日本人の英語話者の先生にお願いしましょう。
準備6:模試を受ける
モチベーションの維持と、現状を理解するために模試は定期的に受けるようにしましょう。
どのパートが自分にとって一番難しいのかを理解して、最適な学習方法を適応させていきます。
2週間に1回、最低でも1ヶ月に1回模試を受けてテスト感覚を身体で覚えることで本番のテストも落ち着いて受験することができます。
模試は以下の3つの方法で受験することが現実的です:
- 1. 公式問題集を購入する
- 2. TOEFL対策専門の塾で受験する
- 3. オンラインで受験する
自分の現状に合った方法で模試を受けましょう。
模試を解き終わったら必ず復習する
模試の答え合わせをするだけで満足してはいけません。
せっかくの学習機会なので、必ず模試の内容を復習することを忘れないようにしましょう。
復習は以下のポイントを気をつけて行いましょう:
- 1. わからない単語を全て調べる
- 2. 意味が理解できない文章を精読する
- 3. 音読をする
- 4. (ライティング・スピーキング)フィードバックを元に再度書き直す
この作業を繰り返すだけでスコアは着実に伸びるようになります。
準備7:タイピングに慣れておこう
TOEFLはパソコンで受験します。
当然のことながら、ライティングではタイピング速度が早ければそれだけ考える時間に余裕が出まれ有利になります。
タイピングは1日で身につくものではないので、意識的に使う機会を設けることが大切です。
オススメの方法は「ライティング対策をパソコンで行うこと」です。
パソコンでライティングを行うことでタイピングの練習になりますし、書いた内容をそのままメールやチャットで転送することが容易になります。
「字が汚くて読めない…」なんてこともなくなるので、ライティング対策は積極的にパソコンを利用しましょう。
準備8:騒音にも耐える集中力を身につける
TOEFLを受験すると分かりますが、会場は騒音だらけです。
自分が集中したいときに、隣の人がスピーキングを始めたり。カタカタとタイピング音が響いたり気が散ります。
耳栓を利用する人もいますが、完全に音声を遮断することは難しいので、普段から騒音の中でも集中できるように訓練することが重要です。
あえて人がたくさん話しているカフェやラウンジなどで勉強をする時間を意図的にとりましょう。
騒音の中でも集中できるスキルが身につけば、TOEFLだけではなく、他の場面でもメリットがたくさんあります。
TOEFL対策前の準備 まとめ
準備ができたらやるべきことをやるだけ
TOEFLに限らず資格取得は対策を始める前にあえて時間を取り、戦略を練ることで効率的に目標達成ができます。
特に「短期で成果を出したい!」と思っている場合、いかに無駄な学習をやめて、必要な学習をするかの選択が重要になります。
常に現状を客観的に分析して、「今何をやるべきか?」と自分に問いかけてアクションを起こし続けることで確実にスコア目標を達成できますよ。
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