こんにちは!
今回の記事では「グラスゴー大学の概要と留学方法」を紹介します。
「グラスゴー大学の情報が気になる人」や「留学方法を詳しく知りたい方」などの役に立てば幸いです。
グラスゴー大学は、英国のアイビーリーグとも称される「ラッセルグループ」のメンバーで、世界ランキングは常に100位以内です。特に、医学・歯学・獣医学の分野で高く評価されています!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
グラスゴー大学 概要まとめ
基本情報
まずは、グラスゴー大学の基本的な情報を見てみましょう:
都市 | グラスゴー |
生徒数 | 26,533人 |
男女比率 | 41:59 |
留学生比率 | 38% |
コース期間 | 4年 |
合格率 | 約75% |
出願資格(英語) | TOEFL 90点- / IELTS6.5- |
世界ランキング | 73位 |
国内ランキング | 11位 |
雇用主の評価(卒業後) | 74/100 |
グラスゴー大学は「世界をリードする研究を行い、文化、社会、経済に貢献する知的刺激に満ちた学習環境を提供する」というミッションを掲げ運営されています。
1451年設立で英語圏で最も古い大学の1つです。世界ランキングでも高い評価を受けている人気校であるにも関わらず、直接進学における合格率は高く、比較的入学しやすい学校です。
現在、2万5千人以上の学生が在籍しており、女子生徒が約6割を占める大学です。留学生の数も全体のおよそ4割弱を占め、多様性あふれる環境といえます。
グラスゴー大学では、卒業時に95%以上の学生が就職先を見つけています。卒業後に、ヨーロッパに残って就職することを考えている方には心強いですね!
学費と奨学金
グラスゴー大学の2022年度の学費と奨学金を確認してみましょう :
学費(年) | £17,650-23,000 |
卒業までの概算総費用 | £130,600-152,000 |
奨学金(年) | £500 – £1,500 |
- 参照元 : Tuition Fee
年間の学費は、2021年6月現在のレートで年間270-350万円強です。生活費込みの卒業までの費用は、およそ2,000-2,300万円です。医学部全般に限っては、上記の学費のおよそ2倍ほどかかりますので注意してください。
奨学金に関してですが、グラスゴー大学では日本人の学生が申請できる奨学金は最大で£1500しか支給されません。博士過程については、いくつかありますのでウェブサイトからご確認ください。
グラスゴー大学志望の方で、金銭的に不利な学生は日本にいる間に学費の目途を立てておく必要があります!
世界ランキングの推移
グラスゴー大学の世界ランキングの推移を確認してみましょう :
2017 | 65位 |
2018 | 69位 |
2020 | 67位 |
2021 | 77位 |
2022 | 73位 |
世界大学ランキングは、論文引用・研究・授業・将来の展望・卒業後の収入から算出されています。
直近の世界ランキングはいずれも65-73位、英国内では11位を保持しています。
学部紹介
続けて、グラスゴー大学が設置している学科を確認してみましょう :
- ビジネススクール
- 歯学部
- 化学
- コンピュータサイエンス
- 文化&クリエイティブアート
- 工学
- 地理&地球科学
- 人文科学
- 法学
- 生命科学
- 数学と統計
- 医学部歯学部看護
- 現代語&文化
- 物理&解剖学
- 心理学
- 社会&政治科学
- 獣医学
主に17の学部があり、各学部の中に数多くの学科が提供されています。
世界ランキングで評価の高い学科は「獣医科学、英文学、教育、医学、生命科学、生物科学、法学、人文、現代語、看護」です。
大学のロケーション
次に、グラスゴー大学が位置するロケーションをみてみましょう:
グラスゴー大学のキャンパスは、スコットランドのグラスゴーの中心部から約3キロメートルに位置しています。学内には、コンサートシアターや博物館、アートギャラリー、カフェなどがあり非常に快適です。
グラスゴーの人口は60万人ほどで、首都エディンバラ(約45万人)よりも大きな都市です。グラスゴーからエディンバラまでは列車で約50分、ロンドンまではフライトで1時間強、列車で約5時間程度です。
留学中の滞在先は、学生寮とアパートから選択できます。グラスゴー大学では、入寮申込期日までに申込書を提出した留学生を含めた新入生全員に、学内の学生寮への入居が保証されています。
グラスゴーは、ローカルエキスパート誌のタイムアウトによって2019年度に世界の都市ランキングで10位以内にランクインするなど文化的に優れた魅力のある都市です!
グラスゴー大学の留学方法
進学要件
グラスゴー大学の進学要件は、以下になります:
資格 | 学部 | 修士 |
IELTS | 6.5- | 6.5- |
TOEFL | 90点- | 90点- |
GPA (出願最低値) | 非公式 | 3.0以上 |
規程テスト | A Levels: AAB – BBB IB : 32-36 SAT: 1280 – (ACT: 27 -) | N/A |
グラスゴー大学に入学のためには「英語の資格・GPA(成績)・規程テスト」の3点の準備が必要になります。
学部のGPAに関しては、情報がウェブサイトにありませんでした。しかし、修士課程に必要なGPAが3.0以上であることを考慮すると、4.0(5段階)以上が妥当だと考えられます。
学科により求められるIELTS(TOEFL)のスコアが変わるため、ウェブサイトより確認が必要です。ほとんどの学科では、IELTS6.5(TOEFL90点)にて進学が可能です。
ファウンデーションコース
グラスゴー大学には、海外からの志願者のためにファウンデーションコースが用意されています。
ファウンデーションコースとは、大学に進学する前の準備コースに当たります。上記の直接進学の条件が満たせない方や、入学後授業についているか不安な方が利用します。
グラスゴー大学のファウンデーションコースを終了すると、
- ビジネス&社会科学
- 科学&工学
のいずれかの学部の2年次に進学することが可能です。また、修士進学希望の方にもファンデーションコースが用意されている珍しい大学ですので、気になる方はウェブサイトよりご確認ください。
自由に学部を選びたい方は、A Levelsのスコア提出をして直接進学をする必要があります。そうでない方は、ファウンデーションコースから進学するのも一つの手ですね!
進学条件
ファウンデーションコースの進学要件は、以下になります:
資格 | IFP |
IELTS(UKVI) | IELTS 5.5 |
GPA (出願最低値) | 5段階3.0以上 |
ファウンデーションコース入学のためには「英語の資格・GPA(成績)」の2点の準備が必要になります。
直接入学するのに比べて、要求されるIELTSも学校成績も下がることが分かります。トップ校で、成績が3.0でファウンデーションコースに入学できるのはグラスゴー大学ぐらいかと思います。
進学準備の流れ
参考までに、学部に直接進学する流れを共有しておきます。
- IELTS(TOEFL)のスコアメイク
- A Levels受験
- 推薦書(1通)
- 志望動機書
あくまで上記はオススメの順番ですので、先にA Levelsの対策をしても問題はありません。
どちらにせよ、大学受験以上のより高度な英語力を身につける必要があります。英語のスコアメイクができたら、推薦書と志望動機書を同時に準備して出願します。
出願時期
グラスゴー大学は、以下のように2期制です。
- 1期:9月中旬-12月下旬
- 2期:1月上旬-5月中旬
出願は、グラスゴー大学のウェブサイトではなく、UCASという外部機関から行います。UCASは、英国の大学の申請プロセスを運営しています。
グラスゴー大学への出願は、9月から1月15日にかけて可能です。例えば、2022年9月入学の場合は、2021年の9月から出願が可能です。
その際、大学の学科によっては高校3年時の2学期と3学期の成績は、後ほど提出するようになります。合格後に成績が下がってしまうと、取り消しになることもあるので気をつけましょう。
学部進学を目指している人は、どんなにおそくとも高校3年の秋頃までにはIELTS(TOEFL)とA Levels(SAT)のスコアが揃っている必要があります。
以下に、一般的な受験スケジュールのサンプルを添付していますので参考にしてください。
可能であれば、進学のための必要最低限の英語の資格は高校2年の間に取得してしまうことが理想です。3年生では入学後のエッセイの書き方、奨学金の申請、志望動機書などに時間を使うと良いかと思います!
まとめ
実学が学べるスコットランドの名門大学
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
- 世界大学ランキング73位
- 年間の学費は270-350万円
- IELTS6.5 or TOEFL90点から留学可能
「ヨーロッパで最も訪れたい場所の1つ」とも称されるグラスゴーでの大学生活は、学業以外にも大きな魅力があります。
興味がある場合は、キャンパスツアーをみてみましょう。
自分が実際にキャンパスにいることをイメージすると、より海外留学をする実感をえられるのではないでしょうか。
グラスゴー大学のここがオススメ
私が思うグラスゴー大学のおすすめのポイントは以下です。
- 歴史と雰囲気
- 入学基準が緩い
- 高い就職率
まず、キャンパスの歴史とその雰囲気をあげたいと思います。570年以上の歴史を持つグラスゴー大学は、高位聖職者や歴史上の重要人物を輩出してきました。
蒸気機関の発明で知られるジェームズ・ワット、経済学の祖であるアダム・スミスは有名ですが、各国の政治家や経済界の子息の留学先としても人気です。
また、世界のその他のトップ校と比べて、ファウンデーションコースの入学基準が最も緩いことも魅力的です。通常のトップ大学は、ファウンデーションコースといえど成績が4以下(5段階)の場合、入学が難しいです。
入学の段階で多くの人にチャンスが用意されていることは、私は良いことだと考えています。
最後に、卒業時の高い就職率をグラスゴー大学の魅力としてあげたいと思います。
卒業後の進路は、入学時点では分かりません。だからこそ、確率論として就職先がきちんと見つけやすいというのはとても大切なことではないでしょうか!
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
入学に必要なIELTSやTOEFL対策でお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。