こんにちは!
今回の記事では、TOEFLスピーキングで高得点をとる対策と練習方法を紹介します。
「スピーキングで伸び悩んでいる方」や「これからスピーキング対策を始める方」の役に立てれば幸いです。
目次:
TOEFLスピーキング対策
結論ですが、TOEFLスピーキング対策では23点迄は「言うべきことを絞って、短い文を連ねていく練習」を繰り返すことが大切です。
スピーキングでスコアが低い人の特徴は「あー、うー」とダラダラと長い文章を話し、問に答えきれていない事が多いです。
それでは、詳しく説明していきます。
スピーキングの採点基準
スピーキング対策と練習方法の前に、評価基準を確認しましょう。求められている回答をすることが大切だからです。
TOEFLスピーキングは、各タスクが0から4点で採点されます。TOEFL ETSのサイトに詳しく明記されています。
下記に、分かりやすく訳しました。
- 0点: 全く話していない
- 1点: ほとんど話していない
- 2点: 英語の間違いが散見され、構成が悪く、問に答えきれていない
- 3点: 英語の間違いはあるが、構成よく、ハキハキと問に答えきれている
- 4点: 英語の間違いもほとんどなく構成も回答もよい
TOEFLスピーキングの採点は、これぐらいざっくりしています。ざっくりしているからこそ、ココアにブレが出なくなっているのです。
多くの生徒が2点でつまずきます。2点と3点の大きな違いは「構成」と「テンポ」です!
スピーキングの換算表
上記の、4点満点で採点された各タスクの平均が、30点満点に換算されます。
下記が、換算表です。
平均 | スコア換算 |
4.00 | 30 |
3.83 | 29 |
3.66 | 28 |
3.50 | 27 |
3.33 | 26 |
3.16 | 24 |
3.00 | 23 |
2.83 | 22 |
2.66 | 20 |
2.50 | 19 |
2.33 | 18 |
2.16 | 17 |
2.00 | 15 |
1.83 | 14 |
1.66 | 13 |
1.50 | 11 |
1.33 | 10 |
1.16 | 9 |
1.00 | 8 |
6 | |
5 | |
4 | |
3 | |
1 | |
0 |
着目すべきスコアは、15点、19点、23点です。
- 平均2点 = 15点
- 平均2.5点 = 19点
- 平均3点 = 23点
上記の換算表は、2019年8月末まで公式サイトでも公表されておりましたが、テスト変更に伴い現在は見れなくなっております。
現在もRubricを使用しているので換算方法は同じだと考えるのが妥当です。
評価2点と3点の差を知る
対策にあたって、評価2点(15点前後)と評価3点(23点前後)の差を理解することが第一歩です。
以下に、2点の人の真似をしてみました。
ゆっくりしたペースで英語も間違いながら自分が納得いく解答を話そうとしていることが分かります。
文字起こししてみましょう。
The idea of behavior changing, it means…breaking…one action..breaking into..a..broken into many parts of a small actions and the professor explains this idea using his own experiences when he teaches how to wash their hands…how to wash their hands to the children, his children.
非常に長い文を自分が上手に話すためだけに答えてしまっています。このペースで話すと問に答えきれずに60秒たってしまいます。
次に、以下が、私が3点の人を真似たものです。
ペースを上げて、短い文章を連ねています。具体的には、2点(15点)の回答で言おうとしたことを4つの文章に分けて話しています。
書き起こしてみましょう。
- 1. The lecture described the behaviour changing.
- 2. Behaviour chaining means breaking down a task into smaller steps.
- 3. The professor used one example to demonstrate it.
- 4. The example was about how he taught his children washing their hands.
TOEFLスピーキングで3点(23点)以上を目指す対策は、「言うべきことを絞って、短い文を連ねていく」ことというのが理解できたのではないでしょうか。
TOEFLスピーキングの練習方法
TOEFLスピーキングの、具体的な練習方法は以下です。
- 練習1. テンプレートの活用
- 練習2. 録音→書き起こし→訂正
- 練習3. メモのクオリティを上げる
- 練習3. 再度録音
まずは、テンプレートを活用して練習していきましょう。英語力が上がり、慣れてくればテンプレートを捨てることができるようになります。
練習1.テンプレートの活用
まずは、テンプレートを頭に叩き込んだ上で練習しましょう。
テンプレートを活用すると回答の構成を考える必要がなくなるため、内容にフォーカスすることができます。
タスク1テンプレート:
- 1. I do agree/disagree that ___
- 2. To begin with, ___
- 3. In addition,
- 4. Therefore, these reasons are why I agree/disagree that ___
タスク2テンプレート:
- 1. The man/girl agrees (disagrees) with the announcement/letter/article, which is about…
- 2. There are two reasons why the man/girl supports (oppose to) the announcement/letter/article.
- 3. One reason is that…
- 4. Another reason is that…
- 5. Therefore, these reasons are why the man/girl believes that … is (not) a good idea.
タスク3テンプレート:
- 1. From the reading passage, X is described as…
- 2. The professor illustrates/demonstrates X by giving one/two examples.
- 3. In the first example,…
- 4. In the second example,…
- 5. In summary / Therefore, …..these examples demonstrate/show X.
タスク4テンプレート:
- 1. The lecture is about…
- 2. The professor uses two examples to demonstrate…
- 3. In the first example,…
- 4. In the second example,…
- 5. In summary/Therefore/Ultimately,…
まずは、テンプレートを大いに活用して、問に答えきること、テンポよく話す訓練をしてみてください。
慣れてくるとテンプレートを超えた自分だけの回答を話すことができるようになります。
練習2. 録音→書き起こし→訂正
TOEFLスピーキングの練習は、全て必ず録音して下さい。
録音した回答を書き起こし、客観的に「英語」と「構成」を修正していくことで回答の精度を上げていく事ができます。
自分が上手に話せていると思っても、いざ録音をしてみるとそうでもないことも多いです。
自分の声を聞くのは恥ずかしいですが、スコアを上げるためには必須です。
練習3. メモのクオリティを上げる
次に、復習の過程で、メモのクオリティをあげていく必要があります。メモのクオリティが上がれば、回答の質が上がるためです。
メモをとる大切なポイントは、「1語だけ書く」と「自分だけの記号をもつ」ということです。
以下が例です。
- 「=」 :refer to, occur
- 「∵」:Because, as a result of, due to, because, owing to
- 「∴」:Therefore
全てをメモする必要はありません。なぜなら、メモを取ることに執着して音源を聴き逃してしまうためです。
何度も練習を繰り返すうちに、 効果的な記号の使い方に慣れてきます。
メモの取り方の練習をしたい人は、以下のリスニングの記事を参照にしてください。
- 参照: リスニングのメモのとりかた
練習4. 再度録音
上記のステップで復習をおえたら、再度録音をしながら練習します。復習後の回答が、ベターなのかどうかを客観的に分析してください。
この作業を、全てのタスクで行うのは大変です。毎日1つのタスクを目標に行うと良いでしょう。
TOEFLスピーキングの例題で練習したい方は、下記の記事を参照にしてください。
- 参照: スピーキング・セクションの例題
最後に
対策と練習方法がわかったら練習あるのみ
今回の記事の内容を以下にまとめておきます:
- ポイント1:2点と3点の差は「構成」と「テンポ」
- ポイント2:対策は、言うべきことを絞って、短い文を連ねていく
- ポイント3:スピーキングの練習はまずはテンプレートから
TOEFLスピーキングは上記で紹介した対策方法で練習をしていくと自分でスコアを上げることは可能です。
一方で、最も効率が良い方法は採点基準を元にプロにフィードバックをもらうことです。
TOEFL対策で悩んでいることがあれば、気軽に相談してくださいね。