こんにちは!
SOLOのルークです。
海外へ行かれる看護師の方に、IELTSやOETを教えています。
この記事では「ニュージーランドで正看護師になる方法と年収を解説」を紹介します。
それでは、詳しくみていきましょう。
目次:
ニュージーランドで看護師とになる方法
日本で4年制看護課程を修了した人(2023年12月まで)
まずは、日本の4年制看護課程を修了している方です。
2023年12月までは以下のステップです:
- IELTS 7.0 or OET 350以上取得
- Competence Assessment Program(必要に応じて)
- ニュージーランド看護協会に登録
- 看護師として就職
日本で4年制の看護過程を修了していて、かつ2500時間以上の就労経験がある人は、英語の資格を満たすことでニュージーランドにて正看護師として登録可能です。
条件を満たしていない場合は、Competence Assessment Program(CAP)という、ニュージーランド看護協会指定の教育機関での3か月の研修を受ける必要があります。
CAPは、座学と実技の融合プログラムです。オーストラリアにも同様のプログラムがあります。
英語の資格は、IELTS 7.0 or OET 350のいずれかです。
この記事の下記「必要な英語力」で詳しく紹介しています。
日本で4年制看護課程を修了した人(2024年度以降)
2024年度以降に、NZで看護師を目指す人は注意が必要です。
主な変更点としては、CAPの代わりに知識アセスメントと技術アセスメントの受験が必要になります。
したがって、以下のようなプロセスを踏みます。
- IELTS 7.0 or OET 350以上取得
- 知識アセスメント
- 技術アセスメント(OSCE)
- ニュージーランド看護協会に登録
- 看護師として就職
どういった技術アセスメントになるかはまだ公表されていません。
アメリカ、カナダ、オーストラリアのようなNCLEXになるのか、イギリスのようなCBT、それともニュージーランドで独自開発するのか、今のところは定かではありません。
免許の互換性等を考慮すると、オーストラリアに追随してNCLEXになるのではないか、と憶測しています。
いずれにせよ、CBT受けたら正看護師になれる!といった楽なルートはなくなることになります。
専門・短大卒の看護課程を修了した人
次に、日本の専門・短大で看護課程を修了している人です。
NZまたは日本の大学で看護学士を取り直す必要があります。
以下のステップです:
- 日本で学士課程を取り直す
or - IELTS 6.5を取得し、NZの大学に入学 or 編入(3年 or 2年)
- IELTS 7.0 or OET 350以上を取得
- ニュージーランド看護協会に登録
- 看護師として就職
日本で学士課程を取り直す方が学費は抑えることができます。
一方、どちみち英語資格の基準は満たさないといけないため、NZの大学進学の勉強の過程で英語力を伸ばすことが可能です。
その場合は、ニュージーランドの大学またはポリテクにて、看護学士を取得します。
ニュージーランドの大学は3年制です。短大または専門学校を卒業して、看護師免許を保持している場合には、1年間の単位が認定され、2年次に編入することも可能です。
入学するためには、IELTS 6.5を取得する必要があります。IELTS 6.5は、およそ英検一級と同レベルです。
そして、在学中に IELTS 7.0 or OET 350以上を取得し、ニュージーランド看護協会に登録完了をすると就職が可能になります。
認定の大学
看護師の学位が取得できる、NZの大学とポリテクは以下です :
- University of Auckland
- Massey University
- University of Otago
- Victoria University of Wellington
- Eastern Institute of Technology
- Auckland University of Technology
- Unitec
- Wintec
- Manukau Institute of Technology
他国のように選択肢が多くありません。
可能であれば、直接大学を見に行くことをオススメします。
協会登録に必要な英語力
ニュージーランドで看護師登録として必要になるのが「英語力の証明」です。
具体的には、以下のいずれかのテストで基準のスコアを満たす必要があります:
- IELTS:OA7.0以上(RLS7.0 / W6.5)
- OET:350点以上(RLS350 / W300)
IELTSは、海外進学や移住で使用されるケースが多く、アカデミック領域に特化した試験内容です。
IELTSで対策をすると、日常生活で役立つというメリットがありますが、臨床現場は想定していないため、働き始めた際に少し戸惑うことが多いかと思います。
OETとは、「Occupational English Test」の略で、医療現場で使用される英語に特化したテストです。
看護士の方ですと、背景知識で情報を補完できるというメリットがありますし、現地で働き始めた際にOETのテスト対策がそのまま役立ちます。
双方とも、テストのレベル感は、英検一級よりも若干難しい程度です。
IELTSかOETのどちらが良いかは下記の記事を参照にしてみてください。
余談ですが、私が指導している生徒の9割はOETで受験をされています。やはり、医療英語の方がやる気が出ますよね。
海外の難関大学の出願基準がIELTS 7.0であることを考えると、かなりハードルが高いことが分かります。独学を前提とする場合、少なくとも1-2年は対策をする心意気で学習計画を立てると良いかと思います!
ニュージーランド正看護師の年収
最後に、年収を確認しましょう。
2023年のニュージーランド正看護師の平均年収は NZD70,000 – NZD80,000.です。
これは、2023年9月のレートで日本円でおよそ620-710万円です。
これは、月収にするとおよそNZD5,900 – NZD6700(約52-60万円)です。
最後に
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:
- 最初の準備は英語資格
- OETでの対策がオススメ
- 年収はおよそ620-710万円
以上が、ニュージーランドで正看護師として働く方法と年収まとめでした。
この記事を読んでいる皆様のほとんどが看護師という専門性の高い職についている方達です。
看護師の方は「英語さえできれば」海外でも働ける確率が飛躍的に上がります。
一方で、その英語の基準が高く多くの人が挫折しているのも事実です。
実際に語学学校に長期的に通っても、英語の基準が満たせずに諦めている人たちを私は目の当たりにしてきました。
日本で働きながら、英語基準を満たす事ができると費用を貯めることができます。
何より、看護師登録までの確率を大きく上げる事ができます。
弊社は日本で唯一、IELTSや医療英語OETの対策を専門的にできるオンラインスクールです。毎月、海外で看護師をされる方の英語サポートを全面的に提供しています。英語対策で困っている事がありましたら、遠慮なくご相談ください!
記事を最後までよんでいただき、ありがとうございました。