こんにちは!
今回の記事では、TOEFLリスニングの勉強法をスコア別に紹介します。
「リスニングが難しくて悩んでいる方」や「どう勉強すれば良いか分からない人」の役に立てれば幸いです。
TOEFLリスニングの勉強は、1文ずつきちんと聴けることを追求することが全てです。1文ずつ聴ける精度を上げていけば、必ずスコアアップができます。
リスニングは、対策に最も時間がかかるセクションです。1 – 2週の対策をしてもなかなかスコアは伸びません。始めから3 – 4ヶ月の学習プランでアプローチをかけることが大切です!
それではさっそく詳しくみていきましょう。
目次:
TOEFLリスニング勉強法 スコア別
今回は以下の三つのスコア区分から、オススメの勉強方法をまとめました:
- 10点以下
- 11点から22点
- 23点以上
リスニングに限らず、全ての勉強は基礎能力を積み重ねで成り立っています。基礎能力が高くなれば、応用力も当然高くなりそれだけスコアが高くなります。
仮に10点以下にオススメの勉強方法で「自分はできてないかもな…」というものがあれば、ぜひそちらを並行して勉強してみてください。スコアが伸びない原因は、意外なところにあったりしますので。
これまでの受講生の傾向を見る限り、リスニングのスコアが伸びない人は読解力に問題があるケースがほとんどです。聴き取れた英語を解釈する精度が低いことで、感性で意味を推測することが癖になり結果スコアを落としています!
10点以下の勉強法
リスニングのスコアが10点以下の場合のオススメの勉強は、
- 語彙力強化
- インプット強化
の二点です。
会話で使用される英語は、およそ8,000から10,000語の範囲と言われています。英検に換算すると2級から準1級です。
まず「1. 語彙力強化」として、これらの基準を目指して学習しましょう。
知らない単語が多いと、そもそも聴き取ることができません。一つのセンテンスにわからない単語が二つ以上あるだけで、私たちの文の理解度はガクッと下がります。
大学受験用の単語帳でもいいですし、英検の単語帳でもいいです。とにかくまずは一冊。サッサと覚えてしまうのが、最も効率が良い学習方法です。
次に「2. インプット強化」では、英語を聴き取ることに慣れていきます。
「いつも英語を聞き流してますけど!!」
という人もいますが、10点以下の段階で聞き流しはほとんど効果がないと思ってください。先ほど述べたように、知らない語彙が多く、そもそも半分以上聴き取れていないので、単に雑音を流しているのと同じです。
聞き流しよりもむしろ、全て内容を理解して一語一句トランスクリプトを覚えている音源を繰り返し復習することが必要です。
内容を覚えている音声ならば、聴き取れないということはまずありません。とにかく、この段階では「聴き取った英語情報を、自分の理解できるイメージに変換する」という脳のプロセスを強化していってください。
「語彙力の強化」と「復習済みのトランスクリプトを繰り返し聴く」この二点だけ繰り返せば、必ず10点以上は取得できます。
11点から22点の勉強法
上記の勉強を続けていると、自然と11点から22点のレンジのスコアを取れるようになります。
そこで新しい勉強として、以下の二点を学習に加えていきましょう:
- 発音矯正
- 音読・オーバーラッピング
英語を正しく発音できるようになると、その分だけ英語を聴き取ることができるようになります。
日本語と英語は、音声性質が異なります。また、英語には日本語に存在しない音が複数存在するので、そういった音声性質の違いを体現できるようになることをこの段階では目指します。
それを併せて、「音読・オーバーラッピング」を行うことで、実際に英語を発声してアウトプットする機会を創出していきます。
英語を発音することは、運動能力と同じです。教科書を読んで泳げるようにならないのと同じで、英語も単に理解しただけでは話せるようになりません。とにかく、アウトプットの量を増やす。そうして、正しく振り返る。そうして、着実にスキルを改善していきます!
23点以上の勉強法
この段階で、初めて聴く英語音声でも5割から7割程度は理解できるようになっていると思います。
上記の学習に加えて、以下の二点を学習していきます:
- 音声の要約
- 多聴
TOEFLはテストの性質上、音声を聴き終えるまで問題に目を通すことができません。つまり、音声情報の要点を理解して覚えておく必要があります。
そのため、ある程度リスニングができるようになった段階で、音声情報の要点をまとめる学習を行います。これは、リスニングだけでなく、ライティング・スピーキングでも有効な学習です。
そして、もう一つは様々なコンテキストから英語をインプットするということです。
英語は話し手や、話される状況に応じて多種多様に変化します。こう言った変化に対応できるようにするために、映画・ニュース・講義など、さまざまな分野の英語を定期的に聞くようにしましょう。
もちろんその時には、内容を要約することも忘れないでください。
その他 オススメの勉強法
TOEFLリスニングには、以下の4つの勉強法が効果的です。
- 要約練習
- シャドーイング
- リプロダクション
- メモ取りの訓練
- 多聴トレーニング
要約練習は、上述の通り全てのセクションで役立つスキルが身につくので優先的に行うようにしましょう。
シャドーイングは、音読・オーバーラッピングの上位トレーニングです。学習負荷が高いので、定着状況をみながら適宜行うと良いでしょう。
細かいテクニックとして「メモ取り」を覚えていくのもオススメです。必ずしも全員がメモを取る必要はありませんが、覚えておくことが苦手な人はメモ取りも学習として組み込むと良いでしょう。
TOEFLリスニングはなぜ難しいのか
詳しく5つの勉強法を説明する前に、なぜTOEFLリスニングが難しいのか確認しておきましょう。
- 音源の再生時間が長い
- 内容の専門性が高い
- 語彙やフレーズの難易度が高い
- 音声変化が多く起こる
まず、音源の再生時間が長いことが理由です。TOEICと比べると、およそ3-4倍ほどの長さです。中途半端なリスニング力では、 途中で何を言ってるかわからなくなります。
次に、TOEFLは、大学進学を見越したアカデミックな内容に関する問題です。具体的には、「宇宙、歴史、科学」など、専門性の高い内容が使用されるケースが多く背景知識がないと難しく感じます。
そこに難しい語彙が定期的に含まれるので、内容理解が一層難しくなっています。例えば過去には、「Dunes(砂丘)」についての講義が出題されました。
また、音声がくっついたり、落ちたりする、音声変化により途中で聴き取り間違いをする人も、スコアが低い人によく見られます!
勉強法1. 要約練習
TOEFLリスニングに効果的な最初の勉強法は、「要約練習」です。
以下が、私が行った要約のサンプルになります。
こんな感じで、TOEFLの音源を聞いた後に、何について話していたのか1分程度で口頭で要約してください。もう少し詳しく、要約の手順を確認してみましょう。
- 手順1. TOEFLの音源を通して聴く
- 手順2. 1分程度で口頭で要約する
- 手順3. トランスクリプトを精読する
- 手順4. きちんと要約できていたか確認する
- 手順5. 再度音源を聴いて要約する
ポイントは、 自分が要約したものを厳しく精査することです。「音源のアイデア、具体例は全て含めることができたか」に注意することです。
また、トランスクリプトを精読するときは、センテンスの最初から順番に訳すようにしましょう。これは聴こえてくる順番と同じ流れで、英語を理解することに慣れることが目的です。
また精読は、綺麗な日本語の文章を作らないようにしてください。綺麗な日本語に訳そうとすると、どうしても後ろから英語を訳す必要があり、後ろから英語を理解する癖がついてしまうとうまく理解できません。
スコアが10点前後の人などは、いきなりリスニングの問題を回答するのではなく、難易度の低いスピーキングやライティングセクションのリスニングを中心に要約練習をしても構いません。
普段の生活から、「英語を読んだら要約、聴いたら要約」という癖をつけておくと、TOEFLリスニングでは大いに効果を発揮しますし、スピーキングセクションでもスコアが上がります!
勉強法2. シャドーイング
TOEFLリスニングに効果的な2番目の勉強法は、シャドーイングです。シャドーイングとは、音声を聞いた後に即座に復唱するトレーニングです。
シャドーイングは、以下の手順で勉強をします。
- 手順1. 問題に回答
- 手順2. トランスクリプトを精読
- 手順3. 音源を1文流して止める
- 手順4. シャドーイングする
- 手順5. 次の1文にうつる
参考までに以下は、実際に私がシャドーイングしているものです。
シャドーイングをする前に、きちんと文章が理解できるか、トランスクリプトを精読します。当然ですが、時間をかけて読んで理解できない文章は、聴いても理解できません。
シャドーイングは、最初は難しいと思うので、1文ずつ区切って練習していきましょう。「1文きちんとシャドーイングできたら、次の1文」という意識で臨みましょう。
1文ずつシャドーイングができるようになった方は、上記の音源のように連続してどんどん行っていってください。
シャドーイングは、あくまで正しい発音ができている状態で行います。発音ができていないと、高い学習負荷の割りに学習効果が低くなってしまうからです。
TOEFLの音源を通してシャドーイングができるようになると、安定して26点ほどとれるようになることが多いです!
勉強法3. リプロダクション
TOEFLリスニングの3つ目の勉強法は、聴いた内容を忘れないための「リプロダクション」です。リプロダクションとは、1文を聴き終えてから、1文全てを復唱することを言います。
シャドーイングは、音声を聴きながら真似をするのに対して、リプロダクションは、聴き終えてから全文を真似します。例で、確認してみましょう。
全文を真似をするということは、記憶のリテンションにこだわるという意味です。リテンションとは、「保持する、維持する」という意味で、この場合は、「聴いた音と内容を覚えている」という意味になります。
聴いた音と内容がきちんと頭の中に残るという点においては、シャドーイングよりも効果がありますが、当然、難易度はシャドーイングよりも高いです。
リプロダクションも、シャドーイングと同様に、1文のクオリティに徹底的にこだわりましょう。練習し終わった後に、頭の中に熱を持つ感覚があればきちんとできている証拠です!
勉強法4. メモ取りの訓練
次に、スコアが安定して26点まで到達した人が行うべきが、「メモ取りの訓練」です。メモ取りは、音源が長いため、話している内容を忘れないために行います。
メモは、以下5点について行うと効果的です。
- 1. メインアイデア
- 2. 例
- 3. 比較
- 4. 反論
- 5. 原因と結果
上記のポイントが往々にして問題として問われます。メモに集中しすぎるあまり全体の流れを見失ったり、途中で集中力が切れてしまうことを防ぐために、自分だけのシンボルを使うことをオススメします。
例えば、以下は私が使用しているシンボルです。
シンボルの例
- 「=」 :refer to, occur
- 「∵」:Because, as a result of, due to, because, owing to
- 「∴」:Therefore
- 「=>」:result in, lead to, contribute to, give rise to, cause
- 「≠」:isn’t, doesn’t, don’t, can’t
- 「+」: many, lots of, a great deal of,
- 「-」 :Little, few, lack ,in short of/ be in shortage of
- 「!」 :Important, interesting
メモを取ろうとしていると、聞き逃してしまうことがよくありますよね。そこで焦らずいっそその部分を捨てる覚悟を持ちましょう。
「あっ…」と思っているその瞬間にも、リスニングは進みます。 絶対に避けたいことは、頭が真っ白になって全体の流れを失うことですからね!
勉強法5. 多聴トレーニング
最後に、スコアが安定的に26点ほどとれるようになった方が「メモ取り」の練習と平行して行うべきが、多聴トレーニングです。
TOEFLばかりの勉強をしていても、満点は取れるようになりません。安定して、26+を取得するためには、TOEFL以外での学びをTOEFLにもち帰る必要があります。
以下が、TOEFLに役立つ多聴サイトのまとめです。
基礎力・応用力が十分高まった段階で、インプット量を圧倒的に増やして足りない語彙や、英語特有の会話の流れを身体で覚えていきます。
また聴き取れる幅を増やすために、普段聴かない訛りのある英語を聴いてみるのも効果的です。聴き取りにくい英語を意図的に聴くことで、リスニング力のみならず推測力や要点の理解力も伸ばすことが可能です。
この段階までくると勉強法よりも圧倒的に量が重要になってきます。英語に自然に触れる環境を構築していき、日常生活の中に英語を組み込んでいきましょう!
まとめ
TOEFLリスニング対策は「リラックス」と「集中」を使い分ける
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:
- 現状のスコアにあった勉強法を取り入れる
- 全体と細部双方の理解が高得点の鍵を握る
- 高得点を狙う人は、TOEFL以外の勉強も大切
リスニングの勉強はインテンシブに行いすぎても結果に結びつきにくいです。重要なのは、集中して勉強する時と、リラックスした状態で英語を聴く時のバランスです。
最初は英語の歌でもいいですし、好きな海外ドラマでもいいです。意識的にTOEFLのリスニングを勉強する時間と区切って、楽しく英語に触れられる環境を構築していくことが、TOEFL対策を超えて長期的な英語習得で大切にになります。
例えば、英語字幕をつけて海外ドラマをみると、テンポよく字幕を読み速読力が向上。たまにセリフを口ずさめばシャドーイングと同等の効果があります。
無理に勉強すると反動で英語嫌いが加速してしまうので、どうか楽しく長期的に楽手計画を立ててください!
TOEFLリスニングは前提として数ヶ月単位で時間はかかりますが、根気強く毎日続けていくことで誰でもできるようになります。頑張りましょう。
最後にTOEFL対策などでお困りのことがありましたら、いつでもご連絡ください。
リスニングの生徒どうしの会話で一人が理由を説明してもう一人が頷くのですが、もう一人があ、そうなのねって理解するのが速すぎて自分が理解するころには次の理由を説明してて頭に入らなくなってしまいます、これは背景知識がないからでしょうか??
こんにちは!
生徒同士の会話ですので背景知識はさほど関係がないかと思います。
音を聴いてから意味を認知できるまで時間がかかっているので、1文ずつ瞬時に理解できるようトレーニングしていくと良いように思います。具体的には以下のステップで復習をしていくことでリスニングに重要な意味理解と音声生成の両方を習得できます。
1. 通して聴いて英語で要約
(全体像をつかめているか確認)
2. トランスクリプトを精読
( 1文ずつ完璧に意味が理解できているか、自信がない場合は和訳してみる)
3. 知らない単語やフレーズは書き出す
4. 最初の要約を見て、何が聞き取れていないのか確認
5. 1文流す→止める→音源の真似をする
6. 真似を録音をしてオリジナルの音源と比べて発音矯正を行っていく
7. 通して音源の真似をする
初めはトランスクリプトをみながら音源の真似をしてください。できるようになれば音源だけを聴いて真似をしてってください。ちなみに1-4のプロセスはスピーキングやIntegratedライティングのスコアアップにも繋がります。
口頭で要約練習をする際は、英語でやった方がいいですか?
ご質問ありがとうございます!記事執筆者の光峰です。
あくまでTOEFLの学習に関してですが、英語で要約をした方が良いと思います。
TOEFL本番も、英語を英語のまま処理することが求められるためです。
日本語で考えてしまうと、どんどん音源が流れていってしまいます。