オーストラリアの翻訳資格NAATI(ナティ)とは?概要と取得方法を紹介

オーストラリアの翻訳資格NAATI(ナティ)とは?概要と取得方法を紹介

こんにちは!SOLOのルークです。

弊社では、帰国生の方にIELTSやTOEFLを教えています。

この記事では、「オーストラリアの翻訳資格NAATI(ナティ)の概要と取得方法」を紹介します。

NAATI(ナティ)とは、「National Accreditation Authority for Translators and Interpreters」の略称で、オーストラリアの翻訳・通訳の国家規格及び機関のことです。オーストラリアの政府が出資し、1977年に創立されました。

翻訳者や通訳者には、NAATI AccreditationまたはNAATI Recognitionという証明書を発行しています。国際的資格ですので、海外でも使用可能です。

それでは、詳しく見ていきましょう。

オーストラリアの翻訳資格NAATI

ここでは、オーストラリアの翻訳資格NAATIについて詳しく解説いたします。

5つのレベル

NAATI(ナティ)は、LEVEL1~LEVEL5までの5段階に分かれています。

具体的には、下記のような形です。

  • LEVEL1:Interpreter Recognition/Translator Recognition(通訳・翻訳経験認定書)

この資格では、指定された熟練の能力はないとされますが、通訳者及び翻訳者として通常業務を経験することが認められます。NAATIの認定を取得するため、申請者は英語能力の証明を提供し、入門的なNAATIのワークショップや関連するアクティビティーを完了する必要があります。

  • LEVEL2:Paraprofessional Interpreter/Paraprofessional Translator(パラプロフェッショナル通訳・翻訳)

このレベルでは、一般的な会話を通訳できると認定されます。専門的ではない会話の通訳であれば、引き受けることが可能です。

また、出生証明書などの非専門的な情報の翻訳が可能と認定されます。

  • LEVEL3:Professional Interpreter/Professional Translator(プロフェッショナル通訳・翻訳)

このレベルでは、プロの翻訳者及び通訳者として最低限の能力があることが認められます。銀行業務や法律関連などの専門的な分野にも対応可能です。

広範囲にわたり通訳及び翻訳する能力があると認定されます。

  • LEVEL4:Conference Interpreter/Advanced Translator(上級翻訳もしくは会議通訳)

このレベルでは、高度な翻訳及び同時通訳を行える能力があることが認められます。会議や裁判など様々な場面で業務を行うことが可能です。

英語能力はさることながら、特定の分野の知識が必要不可欠です。

  • LEVEL5:Senior Conference Interpreter/Senior Advanced Translator(上席上級翻訳もしくは上席会議通訳)

このレベルでは、広範囲にわたる豊富な経験があり、翻訳及び通訳の能力が卓越していることが認められます。NAATIの翻訳及び通訳認定で最も高いレベルです。

なお、オーストラリアで通訳・翻訳家として働くためには、LEVEL3以上が必要です。

更新と失効

NAATIの資格の有効期間は5年間です。以前の有効期間は3年間でしたが、2022年8月9日以降は5年間に延長されました。

そのため、5年ごとに更新が必要です。期限を過ぎても更新しない場合、資格が失効してしまいますので注意が必要です。

NAATIの取得方法

NAATIの取得方法は、大きく分けて2つあります。

具体的には、下記の通りです。

  • NAATIの試験に合格する
  • NAATI公認のコースに進学する

NAATIの試験は、合格率が非常に低いです。また、受験料は10万円以上かかるため、事前に用意しておく必要があります。

取得できる大学

NAATIを取得できる大学は、次の通りです。

  • マッコーリ大学

入学するためは、IELTS6.5以上(全てのセクションで6.0以上)もしくは TOEFL ibt 82以上 (R18,W22,L20,S20以上)という基準をクリアする必要があります。

  • 西シドニー大学

入学するためは、IELTS6.5以上(全てのセクションで6.0以上)もしくはTOEFL ibt 82以上という基準をクリアする必要があります。

  • クイーンズランド大学

入学するためは、IELTS6.0以上(Diploma)もしくはIELTS6.5以上(Advanced Diploma)という基準をクリアする必要があります。

  • RMIT大学

入学するためは、IELTS6.5以上(全てのセクションで6.0以上)またはTOEFL ibt 92(全てのセクションで20以上)という基準をクリアする必要があります。

  • モナッシュ大学

入学するためには、IELTS6.0以上(Diploma)もしくはIELTS6.5以上(Advanced Diploma)という基準をクリアする必要があります。

  • 西オーストラリア大学

入学するためには、IELTS6.5以上(全てのセクションで6.0以上)もしくは TOEFL ibt 82以上 (R18,W22,L20,S20以上)という基準をクリアする必要があります。

IELTS(TOEFL)対策

Naatiを取得できる大学に入学するためには、英語資格IELTSまたはTOEFLのスコアが必要です。

基本的には、IELTS6.5またはTOEFL82が必要です。

※Diplomaに限っては、基準値がIELTS6.0のこともあります。

IELTS6.5またはTOEFL82のレベル感は、およそ英検一級と同等です。

一見難しそうに感じますが、Naatiが翻訳通訳資格であることを考えると妥当でしょう。

対策としては、まずは安定したリーディングとリスニングのスコアがとれるようにすることです。

これらのテストでは、スピーキングやライティングで高得点を取るのが難しいです。

そもそもスピーキングやライティングは、リーディングとリスニングの基礎の上に成り立つスキルです。

四技能一気に対策をするのは難しいので、全体の時間の7-8割程度をリーディングとリスニングに割きましょう。

IELTS6.5(TOEFL82)を取得できても、最初は大学の授業についていくのが大変です。入学までにできる限り高いスコアを取っておくようにしましょう!

最後に

最後に今回の記事のポイントをまとめておきます。

  • NAATIは5つのレベルに分かれている
  • 取得するためには、試験に合格するかコースに進学する必要がある
  • TOEFL ibt 82、IELTS6.0からNAATIを取得できる大学に入学可能

オーストラリアの翻訳資格「NAATI(ナティ)」の概要と取得方法は理解できましたでしょうか。

興味がある方は、下記の動画で詳細をご確認ください。

Naati取得のための最初の第一歩は、英語の資格試験のスコアを満たすことです。

弊社は多くの海外へ行かれる方に、IELTSやTOEFLを専門的に指導しています。私で宜しければ、下記よりいつでもご連絡ください!

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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