こんにちは!
今回の記事では、IELTSライティングの「Cohesive Device」 について理解を深めていきましょう。
Coherence&Cohesion(CC)がいまいち理解できない方や、ライティングのスコアに伸び悩んでいる方の参考になれば幸いです。
一貫性のある主張を組み立てるためには、それを表現するつなぎ語を正しく理解する必要があります!
目次:
Cohesive Deviceとは
Cohensive Device日本語では「接続表現」や「つなぎ語」を指し、文章前後の繋がりを明確にする役割があります。
例えば、
- And, But のような接続詞
- Additionally, howeverのような副詞
- By contrast, for exampleのような句
上記全てを含めて、Cohensive Deviceと呼びます。
同様の意味でディスコースマーカーと呼ばれたり、TOEFLではトランジションワードという呼び名で説明されています。
IELTS以外の試験でも評価基準に含まれる、アカデミック・ライティングを習得する上でとても重要な知識です。
「Coherence&Cohesion (CC)」とは
「Coherence & Cohesion(以下『CC』)」は、いわゆる「内容の一貫性」です。
つまり「最初から最後まできちんと主張が筋道を通っているのか」ということが評価されます。
さらに詳しく説明すると、以下の4つの観点が評価されます:
- 観点1:段落構成が明確か
- 観点2:文章が論理的か
- 観点3:「つなぎ語」が効果的に使えているか
- 観点4:「指示語」「人称代名詞」が正しく使えているか
悩んだ結果ようやく書き出した内容が、改めて見返すと主張がバラバラになっているということが良く起こりますよね。
日本語でも「内容の一貫性」を保ってライティングをするのは至難の技ですね!
Cohesive Device一覧
以下に、Cohensive Devicesとしてよく使用される語句をまとめました。
「どの表現は自分が自由に使えて、どの表現は使えないのか」判断してみてください。
Cohesive Deviceにはそれぞれ役割があるので、文章に挿入することでセンテンス同士の意味の繋がりを際立たせ読み手の理解を助けることができます。
一般的に役割は、
- 時間的移行: firstly, then, など
- 補足・追加: and, additionally, など
- 例示・言換え:for example, for instance, など
- 比較:similarly, likewise, in comparison, など
- 逆接:but, however, など
- 原因・結果: because, therefore, など
があり、普段当たり前に使っている表現も実は上記のような役割があり、IELTSではその使用が正しいかを評価されます。
仮に自由に使えない表現があった場合は、「意識的に使ってみる」ことでしか英語表現を使えるようになりません。失敗を恐れず、どんどん使ってネイティブの先生にフィードバックをもらうと良いでしょう!
練習問題(中級)
設問を読んで、設問下にある選択肢(A – D)から最適なつなぎ語を選んでみましょう。
1. John is lazy. He does not do his homework or revision well. _______, he always gets 0 marks in his tests.
A. Thus
B. However
C. So that
D. After
2. Everyone agrees with him _______ not me.
A. so
B. and
C. as
D. but
3. Edison did the experiment for a thousand times. _______, he invented the light bulb.
A. First
B. Furthermore
C. At last
D. Next
4. Mary is a beautiful and smart girl. _______, she is kind. She always takes care of sick animals. ________, every one likes her very much.
A. However, Hence
B. Therefore, However
C. Moreover, So
D. Besides, Therefore
解答:
1. thus
2. but
3. at last
4. Moreover, so / Besides, Therefore
どうでしょうか? 次は少し難易度を上げた問題に挑戦してみましょう
練習問題 (上級)
先ほどと同じように、空欄に最適なつなぎ語を設問下の選択肢(A – G)から選びましょう。
1. My sister is fond of a variety of sports. _______, she’s been playing volleyball since she was ten.
2. _______ had we found our seats when the train pullout out.
3. Break the window with the hammer _______ emergency.
4. _______ known advantage of natural gas, many settlements today are still deprived of it.
5. I apologized to Luke many times; _______, he didn’t forgive me.
6. I was trying to fix the damaged door. _______, My wife was clearing up the mess.
7. We had already arrived home _______ the snow began.
選択肢:
A. in case of
B. despite
C. nonetheless
D. by the time
E. For instance
F. meanwhile
G. Hardly
解答:
1. E
2. G
3. A
4. B
5. C
6. F
7. D
Cohesive Deviceとバンドスコア
最後に各バンドスコアでつなぎ語がどのように定義づけられているのかを確認しておきましょう:
8.0 | ・情報やアイデアを論理的に繋げている ・文章の繋がりが全ての面で適切に使用できている ・十分かつ適切に段落分けがされている |
7.0 | ・情報やアイデアを論理的に述べており、全体で明確な進行がある ・様々なつなぎ語を適切に使用しているが、使用に過不足がみられる |
6.0 | ・情報やアイデアに一貫性があり、全体の進行が分かる ・つなぎ語を効果的に使用しているが文章間の繋がりに欠ける、または機械的である ・指示語の使用に不適切な箇所が見られる |
5.0 | ・情報がある程度整理されているが全体の進行性に欠ける ・つなぎ語の不足、不適切な使用、使用過多が見られる ・代名詞、指示語が不十分で重複が見られる |
バンドスコア「7.0以上」を取得するためには、つなぎ言葉を正確に使用する必要があることが分かりますね。
つなぎ語を使用するときの注意点
「つなぎ語をつかうとバンドスコアが伸びる!」
そう思って無闇につなぎ語を使うことは危険です。以下の観点は注意して使用しましょう:
- バンドスコア5.0以下の場合、つなぎ語の使用よりも基本的な文章構成を勉強しましょう
- あくまで「効果的に」使えることが重要です。過度に使用しすぎると減点される恐れがあるので注意しましょう
- 用途を正しく理解できている、かつ正しく使用できるつなぎ語のみを使用しましょう
まとめ
さて、つなぎ語に関する理解が深まったでしょうか。
ライティング勉強の過程で、意識的につなぎ語を使用して使い方を徐々に覚えていきましょう。
またつなぎ語のニュアンスは、非ネイティブでは把握しきれないことあります。できればネイティブからライティングのフィードバックをもらうといいでしょう。
その他のライティングの全体的な勉強法は以下を参考にしてください:
IELTS対策で何か悩んでいることがあれば、お気軽にご連絡くださいね!