こんにちは!
SOLOのルークです!
今回の記事では「IELTSライティングでスコア 7.0以上を取得するコツ」を紹介します。
ライティングセクションでは、スコア6.5以上を取得するのは困難だと言われています。
難しいけれど、具体的な手法が言語化されていない部分だと思います。
いったいどうすれば6.5を越えられるのか. . .
そこで、具体的な英文をもとに、高得点の取り方をまとめたいと思います。
分かりやすいように、スコア7 – 7.5と8.0 – 8.5に分けて考えます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
目次:
ライティングで「7.0」以上を取る方法
IELTSのライティングは、スコア別に練習のポイントが変わります。
各スコアにおける、求められていることが変わるためです。
例えば、スコア7.0-7.5を目指す人は「展開と構成」を中心に学習をすることが重要です。
スコア8.0-8.5では「ワンランク上の表現力」がポイントになります。
評価項目
詳しく見ていく前に、ライティングの評価項目を確認しておきましょう。
IELTSに限らず「回答がどのように評価されるのか」を理解することは大切です。
タスクへの返答(TA) | ・設問に適切に回答ができているか ・アイデアと結論は明確か |
一貫性(CC) | ・適切な段落構成が取れているか ・つなぎ語が適切に使えているか |
語彙(LR) | ・語彙を適切に使用できているか ・同じ語彙を繰り返し使用していないか |
文法(GRA) | ・文法を適切に使用できているか ・様々な構文を使用できているか |
IELTSのライティングは、上記の4つの観点から評価をされます。
4つの評価項目が、それぞれ25%の配分で評価されます。
上2つ、TAとCCに苦手意識をもつ受験生が多いです。
TAとCCを平たく説明すると、読み手の負担にならない明確な文章かどうかということです。
読み手のロジックに沿って、行間を読ませない英語で書き出す必要があります。
スコア7.0-7.5を目指すためには、この2つの改善が特に重要です。
LRとGRは、適切な語彙選択で綺麗な一文が書けるかということです。
スコア8.0-8.5では、採点官をうならせる英語表現を活用することで、語彙文法で満点を狙いにいきます。
スコア7.0-7.5の取り方
まずは、スコア7.0の取り方を確認しましょう。
スコア7.0をとるためには、「展開と構成力」がポイントでした。
これは、上から下まで読みやすい文章をかけているということです。
これが何を意味しているかと言うと、
- アイデアに妥当性がある
- 具体例が具体的で分かりやすい
- 文と文のつながりが明確
といったような具合です。
例えば、スコアが6.0になってしまう人は、以下のような英文を書いています。
- Computers can help students with reading. For example, if students come across unknown words, they can search the unknown words and hear the pronunciation. If it was not for the computers, they have to find someone who knows how to pronounce the words for them. Therefore, computers can play positive role in students’ reading skills.
- 「コンピュータは、生徒の読解を助けることができます。例えば、生徒が未知の単語に出会ったとき、未知の単語を検索して発音を聞くことができます。もしコンピュータがなかったら、生徒たちはその単語を発音する方法を知っている人を探さなければならない。ですから、コンピュータは生徒の読解力にプラスの役割を果たすことができるのです。」
アイデアは分かりやすいですね。
ですが、いきなり具体例をあげて、さらに何の補足的な説明もありません。
コンビューターがあれば検索できるし、なかったら、人をさがさないと!だからコンピューターの役割は大事!
主張同士が飛躍しすぎていて、説得力がないですよね。
ライティングはスコア6.0までは、最も取りやすいセクションだと言われる所以です。
このパラグラフを、スコア7.0-7.5に書き換えると、以下のようになります。
- Computers can greatly assist students in improving their reading skills, especially when encountering unfamiliar words. By using computers, students can search for unknown words and listen to their pronunciation, which helps them become more independent in expanding their vocabulary. This feature eliminates the need to depend on finding someone who can accurately pronounce the words for them, thus promoting self-reliance in language learning. With computers as helpful tools, students can confidently navigate reading materials, improve their understanding, and develop a long-lasting appreciation for reading.
- コンピュータは、生徒の読解力向上、特に知らない単語に遭遇したときに大きな助けとなります。コンピュータを使えば、知らない単語を検索したり、発音を聞いたりすることができるので、語彙を増やすための自立を促すことができます。この機能により、正確に発音してくれる人を探す必要がなくなり、語学学習における自立を促すことができます。コンピュータという便利な道具を使うことで、生徒は自信を持って読書を楽しみ、理解度を高め、読書に対する感謝の気持ちを長く持つことができます。
先ほどの文章と比べてみてください。
アイデアをより限定的にし、補足説明が充実することによって、読み手に行間を読ますことがなくなっています。
こういった書き方ができると、採点官は立ち止まることなく、上から下まで読み切ることができます。
上から下まで読み切れるかどうか、これがスコア7.0を突破できるかの鍵を握っています。
語彙文法のレベルも多少は上がっていますが、「書けない」レベルではないかと思います。
展開と構成が良い文が書けるようになるコツは、自分では具体的に書いてあるつもりの文章を、より具体的に書くというものです。
アイデアをいくつも出そうとするのではなく、1つのアイデアを、ロジックを飛躍させずに詳しく書いていくのです。
この訓練は、リーディングの練習を通して学習することもできます。
リーディングパッセージの、各文章の役割を言語化していくのです。文の挿入意図を説明するというものです。
ライティングのハードルが高い人などは、リーディングを活用して訓練をするのも一つの手です。
スコア8.0-8.5の取り方
次に、ライティングでスコア8.0-8.5を取得する方法です。
鍵になるのは、ワンランク上の表現力です。
既に、スコア7.0-7.5に到達している人は、読みやすい文章を書けるということです。
8.0から先こそが、表現にこだわるところです。以下は、先ほどの英文をスコア8.0-8.5に変えたものです。
- Computers can be tremendously beneficial in enhancing students’ reading skills, particularly when confronted with unfamiliar words. By utilizing computers, students gain the ability to conduct searches for unknown terms and even access audio pronunciations, fostering a greater sense of autonomy in expanding their vocabulary. This invaluable feature alleviates the need to rely on external sources for accurate word pronunciations, thereby nurturing self-reliance in language acquisition. With computers serving as invaluable tools, students can confidently navigate through various reading materials, enhancing their comprehension and fostering a lifelong appreciation for the written word.
スコア7.0-7.5の文章と、1文ずつ見比べてみてください。
明らかに、アカデミックライティングとしての表現のクオリティが高いことが確認できます。
こういった文章はどうすれば書けるようになるのでしょうか?
1つはサンプルアンサーの参照です。サンプルアンサーは、満点のアンサーなわけです。
スコア8.0以上を目指す人にとってこそ、サンプルアンサーの文章が参考になります。
次に、日々のリーディングです。多読が効果を発揮します。
大量の英文に触れる中で、「今度この表現をライティングで使ってみよう」とメモをしてください。
そして、実際にその表現を使用します。
本気で、ライティングスコア8.0以上を狙うのであれば、アカデミックトピックを扱ったリーディングを多読してください。
IELTSと親和性が高いのは、以下のようなサイトです。
1日に3~5記事ほどを目安に読んでいくと良いでしょう。
IELTSのライティングトピックは限定的です。
教育、犯罪、テクノロジー、ヘルス、環境、グローバル化、科学. . .
自分が苦手なトピックを中心に、読む文章の量を増やしましょう。
当たり前ですが、各分野において知識がつくほどに、書きやすくなります。
最後に、ChatGPTの活用です。
自分がライティングをした英文を読ませて、
“Could you please rephrase the sentence to ensure grammatical correctness and utilize a slightly more elevated language style?”
と聞いてみてください。よりベターな表現を推薦してくれます。
それを元に、後日、ChatGPTの提案を見ないで書き直してみてください。
リライトまですることで、初めてライティングの表現は上達をします。
こういったアプローチで、目標スコアのライティング答案を10,20と積み上げていってください。
最後に
以上が、IELTSライティングでスコア7.0以上を取得するコツの紹介でした。
スコアが6.0-6.5に到達している人は、まずは「展開と構成」に着目してトレーニングをしましょう。
安定してスコア7.0以上が出るようになった人は、「表現」にこだわって書く練習をします。
これは、一般的に思われているよりも長旅です。
また、スコアは0.5をあげるのに、1年はみておくと良いでしょう。
そして、IELTSの学習を中心にするのではなく、IELTS以外からの学びを深めましょう。
いろんなところで得た学びを、IELTSのライティングに持ち帰ってください。
ライティングのようなアウトプットスキルは、「どこが問題か?」を自分で客観的に理解し改善することが大切です。
振り返りの精度が高ければ、ライティングの度に着実にスコアアップに近づくはずです。
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後に、IELTS対策やライティングで何か悩んでいることがあれば、お気軽にご連絡ください!