こんにちは!
この記事では、TOEFLライティング対策のコツと勉強方法を紹介します。
「ライティングのスコアが伸びない方」や「これからTOEFLのライティング対策を始める方」の参考になれば幸いです。
結論から書くと、TOEFLのライティングはアウトプットの型を覚えた上で、フィードバックと改善を繰り返すことでスコアが伸びます!
それでは、詳しく説明していきます。
目次:
TOEFLライティング対策の前に
基礎力は必須
まず初めに、TOEFLのライティング対策を始める前に確認して欲しいことがあります。以下のリストを見てください:
- 基礎的な語彙力と文法力はあるか
- 日本語で論理的に主張を構成できるか
文法力と語彙力はTOEFLライティングにおいて、最も重要な要素です。文章というのは1つ1つの単語と単語を組み立てるルールである文法で成り立っているためです。
最低でも「英検2級」「TOEIC730点」程度の語彙力がないと、説得力のある論理を展開できません。少しでも自信がない部分があれば、基礎に立ち返って勉強しましょう!
- 参照: TOEFL60点以下の対策方法
論理が大事
TOEFLライティングで20点前後の人が25点以上に上げるにあたって「論理と構成」が非常に重要な要素を握ります。以下に答えてみて下さい :
- 「大学は好きな教科から学部を選ぶべき?それとも就職の観点から?」
- 「どうしてそう思うの?」
- 「例はある?」
論理と構成は元々の日本語力が重要です。日本語で正しく表現できないことを、他の言語で正しく表現できるはずがありません。
「論理的に考える」ことは今日からでもできます。「自分ならこう思うだろうな。なぜなら…」と、必ず理由をつけて自分の主張を考えてみることを続けると、論理的に考えることが自然になります。
「なんとなく」答えるのではなく、説得力を持たせて返答してみましょう。「なんとなく」答えなかった分だけ、着実に論理的に考える力が身についていきます!
問題形式を確認
TOEFLライティングの勉強法の前にまずは問題形式を確認しておきましょう。
タスク数 | 2タスク |
試験時間 | Integrated Writing – 20分 Independent Writing – 30分、計50分 |
文字数 | Integrated Writing – 150-225字 Independent Writing – 300字以上 |
タスク内容 | Integrated Writing – 読んで聞いた内容を要約する Independent Writing – 設問に対する自分の意見を書く |
TOEFLのライティング・セクションは2つのタスクに分かれています。リーディング、リスニング、ライティングの統合的な英語力を測定する「Integarated Writing」と、自由記述形式の「Independent Writing」です。
TOEFLライティングの例題を確認したい方は以下を参照にしてください。
ライティングの採点基準
TOEFLライティングの採点基準は以下です :
- 一貫性のある主張
- トピックに対する回答の正当性
- 文章の構成
- 語彙や表現のバラエティ
英語そのものはもちろんですが、「きちんと回答しているか」「論理」「構成」といった要素が大きなウェイトを占めることが特徴です。
TOEFLライティングの勉強方法とコツ
さて、TOEFLライティングの勉強法についてです。TOEFLライティング対策で効果的な勉強法は以下の順です :
- 手順1:テンプレを暗記
- 手順2:回答する
- 手順3:モデルアンサーと徹底比較
- 手順4:メモのクオリティup
- 手順5:モデルアンサーを写経
- 手順6:再度回答
一番最初にテンプレを暗唱して当てはめて書く事から始めましょう。慣れてくるとテンプレを意識せずとも書けるようになります。その頃に25点に載りはじめます。
ライティングを終えたら必ずモデルアンサーと比較をしましょう。Integratedライティングは3つの重要なポイントと例が記載されているでしょうか。そうでない場合はメモがきちんと取れていないかもしれません。
Independentライティングは論理と構成に拘って下さい。モデルアンサーのアイデア、理由、例と自分のものを比較してください。これ以上ないほどに英語の表現を磨き上げたら必ず書き直して下さい。
TOEFLライティングばかりは誰かにフィードバックをもらうことをオススメします。自分で論理や構成を見直すのは難しいと思います!
コツ1:テンプレの暗唱
以下がTOEFL Integratedライティングのテンプレになります。
1段落:導入
- The reading and the lecture are both about __________.
- The author of the reading feels that __________.
- The lecturer challenges the claims made by the author.
- He is of the opinion that __________.
2段落:ボディ1
- To begin with, the author argues that __________.
- The article mentions that __________.
- This specific argument is challenged by the lecturer.
- He/She claims __________.
- Additionally, he says __________.
3段落:ボディ2
- Secondly, the writer suggests __________.
- In the article, it is said that __________.
- The lecturer, however, rebuts this by mentioning __________.
- He/She elaborates on this by bringing up the point that __________.
4段落:ボディ3
- Finally, the author posits that __________.
- Moreover, it is stated in the article that __________.
- In contrast, the lecturer’s position is __________.
- He/She notes that __________.
賛否両論のあるテンプレですが、TOEFLライティングはテンプレで25点ぐらいまではとれてしまいます。テンプレに当てはめることで、論理のズレや文法のミスをする可能性が少なくなります。
自分の実力がテンプレを超えた時にテンプレは勝手に捨てられるのであまり気にせずに使う事をオススメします!
コツ2 : メモのクオリティ
TOEFL Integratedライティングのメモ取りには以下のようなシンボルを使うことをお勧めします。
- 「=」 :refer to, occur
- 「∵」:Because, as a result of, due to, because, owing to
- 「∴」:Therefore
- 「=>」:result in, lead to, contribute to, give rise to, cause
- 「≠」:isn’t, doesn’t, don’t, can’t
- 「+」: many, lots of, a great deal of,
- 「-」 :Little, few, lack ,in short of/ be in shortage of
- 「!」 :Important, interesting
シンボルを使うことによってメモ取りの時間を節約し、リスニングの音源に集中をすることが可能です。
Integratedライティングではリスニング力がスコアの7割に影響します。リスニングで紹介される重要なポイントと具体的な詳細を書く必要があるためです!
- 参照: リスニングメモ取りの練習
コツ3:アウトラインを事前に考える
TOEFL Independentライティングはいきなり書くのではなく、事前にアウトラインを考える時間を充分確保しましょう。アウトラインを正しく作ることで、書いている途中で論理構成が崩れるのを防いでくれます。
例えば、ライティングをしている時にありがちなのが、書いているうちに他に書きたいことが出てきてしまうことです。
思いついたままに書くと、気持ちがいいですが、前後の流れがよく分からなくなってしまったり、結論との結びつきが不自然になりがちです。
よほどライティングに自信がない限り、書きたいことがあっても、その気持ちを抑えましょう。アウトライン通りに書く方が安定したスコアが取得できます!
アウトラインの書き方
アウトラインは以下の4つのポイントが中心になります:
- 自分の主張「自分はどう思うのか」
- 理由1「それはなぜなのか」
- 理由2「他に理由はないのか」
- 例 「例えば〜という例がある」
- 結論「言いたいことは結局何か」
上記が最低限、考えておくといいことです。加えて、理由をサポートする具体例も事前に考えておくと、よりスムーズにライティングを行えます。
重要なポイントは、アウトラインをみただけで一貫性があり、論理構成がしっかりしているか、ということです。アウトラインの時点で主張がブレていたら、実際に書いたら絶対にブレますからね。
ライティングに役立つその他の勉強
TOEFLライティングには以下の勉強も効果的です:
- 多読
- 要約の作成
多読
リーディング量が多くなる程、ライティングでは有利になります。たくさん英語に触れた分だけ、英語の論理構成が感覚的に身につくからです。
リーディングの勉強にもなるので、空き時間に洋書を読んだり、英語のニュースを読むと良いでしょう。
要約の作成
読んだ文章の要約を考えることは、とても効果が高い勉強法の一つです。要約は日本語で考えても、同じような効果があるので、文章を読んだ後にまとめる癖をつけるといいでしょう。
最後に
TOEFLライティングは練習して正しく振り返る
TOEFLライティングは、書かないとスコアが伸びませんが、ただ書いているだけでもスコアは効率よく伸びません。
言語習得には臨界期があります。臨界期とは、言語を自然習得ができる適切な年齢のことです。この臨界期を過ぎてからは、頭で理解してから実践する学習が効率が良いのです。
例えば、子どもの時は英語圏に住んでいれば自然に英語習得ができますが、大人になるとできなくなります。
頭で正しい型を理解した上で、毎回のアウトプットを振り返り、改善していくことが言語習得においても近道なのです。TOEFLライティングも同じです。
正しく振り返りをして、ライティングを続ければ25点は取れるようになります。頑張って、勉強を続けてくださいね。
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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