こんにちは、SOLOのルークです!
オンラインでIELTSやTOEFLを教えています。
今回の記事では「ケンブリッジ大学の特徴と進学方法」を紹介します。
ケンブリッジ大学に進学するためには、成績、英語の資格、規程テストの3つを揃える事が最低出願資格です。日頃の学校での好成績維持と、英語力を高める事が合格への一歩となります!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
ケンブリッジ大学の特徴
まずは、ケンブリッジ大学の基本情報を見てみましょう:
都市 | ケンブリッジ |
生徒数 | 19,681人 |
男女比率 | 53:47 |
留学生比率 | 39% |
コース期間 | 3年 |
学部合格率(修士) | 19%(34%) |
出願資格(英語) | IELTS 7.5 / TOEFL 110点 |
雇用主の評価(卒業後) | 100% |
世界ランキングQS | 2位 |
ケンブリッジ大学は、「国際的にも最高レベルの教育・学習・研究を追求し、社会に貢献すること」というミッションを掲げ運営されています。
学部の留学生比率は25%前後です。修士・博士課程の留学生比率は60%を超えており、大学全体としては男女比率のバランスもとれた多様性溢れる環境となっています。
2024年度のケンブリッジ大学の世界ランキングは、格付け機関QSによると2位です。
出願条件は厳しいにも関わらず、学部合格率も19%と入学のは狭き門と言えます。ちなみに、世界ランキング1位はアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)です。
卒業後の、雇用主からの評価は世界最高値です。ケンブリッジ在籍中の学習が、卒業後に高く評価されることは素晴らしいことかと思います!
学費と奨学金
ケンブリッジ大学の2023年度の学費と奨学金を確認してみましょう :
学費(年) | £24,507- £37,293 |
奨学金(年) | 最大で授業料全額+生活費 |
- 参照元 : Tuition Fee
ケンブリッジ大学の学費は、2023年7月現在のレートで年間450-685万円強です。生活費込みの卒業までの費用は、およそ1,935-2,500万円です。学費は、イギリスの大学の中では高めです。
また、医学部と獣医学部は、年間£63,990(1,170万円)かかりますのでご注意ください。
学部奨学金に関してですが、ケンブリッジ大学では日本人の学生が申請できる奨学金があります。親の収入と将来性により、最大で授業料全額と生活費を負担してくれます。
修士・博士過程についても、全額負担の奨学金を含む様々な選択肢が用意されていますのでウェブサイトからご確認ください。
学部紹介
次に、ケンブリッジ大学が設置している学部をみていきましょう:
- 建築&芸術史
- アジア東洋医学
- 古代学
- 英語学
- 現代語 / 中世語 / 言語学
- 音楽
- 哲学
- 人類 &社会学 / 社会科学
- 経済
- 教育
- 歴史
- 哲学科学
- 法
- 犯罪学
- 生物
- 獣医学
- 地球科学&地理
- 数学
- 物理&化学
- 臨床バイオ科学
- 臨床神経科学
- 血液学
- 遺伝学
- 医学
- バイオ統計
- がん研究
- 疫学
- ミトコンドリア生物研究
- 婦人科医学
- 腫瘍学
- 小児医学
- 精神医学
- 公衆衛生学
- 放射線学
- 外科
- 工学
- ビジネス&マネジメント
- コンピューターサイエンス&テクノロジー
- 化学工学&バイオテクノロジー
「人文、社会科学、生物科学、物理科学、臨床医学、テクノロジー」の6分野から成り立っており、その中に上記の学部があります。各学部の中に、さらに何百もの学科があります。
世界ランキング1-3位以内の有名な学科は、「人類学、考古学、物理学、英文学、生命科学、現代・古代学、工学、テクノロジー、地理、歴史、法、医学」です。
大学のロケーション
ケンブリッジ大学が位置するロケーションです。
キャンパスがあるケンブリッジ市は、人口約30万の大学都市です。ロンドンから電車でおよそ90分の場所に位置しています。
留学中の滞在先は、学生寮とアパートから選択できます。通常は、新入生の滞在場所は各カレッジが提供していますが、種類等は幅広く異なります。
ケンブリッジは、国内でも1、2を争うほど自転車で移動がしやすい町です。週末も気軽にロンドンに出られるのは良いですね!
ケンブリッジ大学への進学方法
以下は、ケンブリッジ大学の進学要件です。
資格 | 学部 | 修士 |
IELTS | 7.5 | 7.5 |
TOEFL | 110点 | 110点 |
成績 (GPA) | 明記なし | 3.7以上 |
規程テスト (合格者平均) | A Levels : A*AA or A*A*A SAT : 1460以上(ACT32以上) IB : 40-42 | N/A |
ケンブリッジ大学に進学するためには、「英語の資格・GPA(成績)・規程テスト」の3点の準備が必要になります。
英語の資格は、IELTS7.5(各セクション7.0以上)または、TOEFL110点(各セクション25点以上)が全学科において必要です。
学部志願者は、高校の成績の出願最低値は設けられていませんが、修士・博士課程のGPAを参照にすると、4.6(5段階)はみておくと良いでしょう。
また、学部でケンブリッジ大学に進学されたい方は、A LevelもしくはSAT(ACT)という学力テストを受験してスコアを提出する必要があります。
学部選考のプロセス
ケンブリッジ大学への進学プロセスです。
- STEP1. IELTS(TOEFL)のスコアメイク
- STEP2. A Level(SAT)のスコアメイク
- STEP3. 大学の独自テスト
- STEP4. エッセイ提出
- STEP5. インタビュー
学部入試では、まずはIELTS(TOEFL)などの英語試験と、A Levelなどの学力テストを受けます。テストのスコアを取得できた方が出願資格を得られます。
テストの後は、エッセイ、インタビューへと進んでいきます。また、学科により大学側から課せられる独自テストを受ける必要もあります。
大学の独自テストは志望する学科によって必要かどうかが変わります。下記、ケンブリッジ大学のウェブサイトから確認できます :
- 参照: 学科別独自テスト
出願時期
ケンブリッジ大学は、以下のように3期制です。
- 1期:10月上旬-12月上旬
- 2期:1月中旬-3月中旬
- 3期:4月下旬-6月下旬
出願は、ケンブリッジ大学のウェブサイトではなく、UCASという外部機関から行います。UCASは、英国の大学の申請プロセスを運営しています。
ケンブリッジ大学への出願は、6月から10月15日にかけて可能です。例えば、2023年10月入学の場合は、2022年の6月から出願が可能です。
その際、大学の学科によっては高校3年時の2学期と3学期の成績は、後ほど提出するようになります。合格後に成績が下がってしまうと、取り消しになることもあるので気をつけましょう。
学部進学を目指している人は、どんなにおそくとも高校3年の春頃までにはIELTS(TOEFL)のスコアが揃っている必要があります。
以下に、一般的な受験スケジュールのサンプルを添付していますので参考にしてください。
可能であれば、進学のための必要最低限の英語の資格は高校2年の間に取得してしまうことが理想です。3年生では入学後のエッセイの書き方、奨学金の申請、志望動機書などに時間を使うと良いかと思います!
「IELTS 7.5」VS「TOEFL 110点 」
ケンブリッジ大学を目指すにあたって、1番最初に対策をしないといけない英語のテストに関してです。
私個人の見解としては、IELTSの方がオススメと考えています。理由は以下の2点です:
- 理由1:スコアメイクが若干容易
- 理由2:RLの誤答数の許容範囲が広い
弊社の生徒のデータを元にすると、IELTS 7.5はTOEFL105点と同等のレベルです。どちらも難しい事に変わりはありませんが、IELTSの方が若干スコアメイクが容易です。
また、TOEFL110点を目指す場合、リーディングとリスニングは満点近く取得することが理想です。TOEFLのスピーキングやライティングで満点を取るのは難しいためです。
一方で、IELTSのリーディングとリスニングは、7問程度(40問中)間違えてもバンドスコア7.5を取得することができます。
まとめ
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
- 世界大学ランキング2位
- 年間の学費は450-685万円
- IELTS 7.5から出願可能
ケンブリッジ大学は、1209年設立の英語圏で2番目に歴史の長い大学であり、これまでに89人のノーベル賞受賞者を輩出しています。
興味がある場合は、キャンパスツアーをみてみましょう。
自分が実際にキャンパスにいることをイメージすると、より海外留学をする実感をえられるのではないでしょうか。
ケンブリッジ大学のここがオススメ
私が思うケンブリッジ大学のおすすめのポイントは以下です。
- 少人数制の授業
- コミュニティ形成
- 名だたる著名人の輩出
各カレッジで「スーパービジョン」と呼ばれる少人数制の授業を行い、高い教育水準を保つようにしています。
スーパービジョンは、最大で4人までのグループで専門家や大学のアドバイザーからその分野における意見交換をすることが可能です。
また、世界各地からトップレベルの学生が集まって来るので、そこでのコミュニティー形成ができます。卒業後に各自が世界に羽ばたきますので、大学時代の繋がりがおのずとグローバルでのつながりになります。
こういった大学時代でできたコネクションは、働き出した後に、企業間での提携であったり、世界レベルでの問題解決にいきていきます。
最後に、ケンブリッジ大学が名だたる著名人を輩出していることを魅力としてあげたいと思います。ニュートン、ダーウィン、ケインズ等、学校の授業で習った名前がこの大学を卒業しています。
日本人に馴染みが深いシンガポール建国の父リー・クアンユーもケンブリッジ大学を卒業しています。多くの偉人が学んだ場所での学習体験は貴重なものになるでしょう!
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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