IELTSライティング「タスク1」の書き方を徹底解説

【タスク1の書き方まとめ】 IELTSライティング対策

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLのルークです!

今回の記事では、IELTSライティング・セクション「タスク1」の書き方を解説します。

「タスク1が苦手な方」や「何を書けば良いか分からない人」の役に立てれば幸いです。

タスク1で出題される「視覚データの描写」は、慣れていない人にとっては抵抗感があると思います。

「資料のどの部分に着目すればいいか分からない…」

仮にライティング能力があっても、図表の特徴を説明した経験がないので、何を書けばいいか分からないといったものです。

この記事では、図表のどの部分に着目するべきかを、4つのステップに沿って説明します。

タスク1は、誰でも7.0-8.0を取得することが可能です。意見やアイデアが必要なく、使用する語彙や文法も限定的だからです。難易度の高いタスク2対策に時間をかけるためにも、短期集中の対策がオススメです!

記事の要約は、以下の動画でも確認していただけます:

それでは、詳しく見ていきましょう。

タスク1の概要

まず、IELTSライティング「タスク1」の概要を確認しましょう。

概要図表やデータの描写
時間20分
文字数150字以上
設問形式形式1:ラインチャート
形式2:棒グラフ
形式3:円グラフ
形式4:表(テーブル)
形式5:複数の図表
形式6:ダイアグラム
形式7:地図
注意点・配点は「タスク2」の半分
・スペルミスは減点対象
・不完全文章や箇条書きは減点対象

ライティング「タスク1」は、グラフや表など、データの特徴を描写する形式の問題です。

あくまで図表の客観的な描写を求められています。自分の意見を書く必要はありませんし、理由を説明したりすることはありません。従って、

  • I think fast food consumption has increased.
  • Fast food is getting popular because fast food is delicious and affordable.

こういった、人称代名詞や理由を表す接続詞を使用することはありません。

設問形式は、全部で7パターンあります。上記形式1-5がいわゆる「グラフ」で段落構成や展開の仕方は同じです。

一方で、形式6.ダイアグラムと7.地図は、回答の仕方が違うため別個の練習が必要です。

まずは、適切な段落構成を覚えて、図表の数値を示すために必要な英語表現を覚えていきましょう。

また、正式には公表されていませんが、タスク1の配点はタスク2の半分だと言われています。配点は低いですが、タスク2と違いパターン化させて練習することができます。

どんな設問が出題されても、落ち着いて書けるように、少なくとも各設問に2回ずつ回答できるようにしておきましょう!

採点項目

次に、ライティング「タスク1」の採点項目を見ていきましょう。

ライティング「タスク1」は4つの観点からスコアを算出します。

  1. Task Achievement:タスクに対して十分かつ適切に回答できているか
  2. Coherence&Cohesion:段落構成が一貫していて論理的に展開されているか
  3. Lexical Resource:様々な語彙を適切に使用できているか
  4. Grammatical Range and Accuracy:複雑な構文を適切に使用できているか

いまいちよくわからないと思うので、詳しく解説します。

Task Achievementは「どういった情報を選択したか」「どれだけ多くの情報を含めたか」「どれほど上手に描写できたか」の3点が見られています。

Coherence&Cohesionでは「情報を上手にまとめられたか」「文章同士のつながり」「最初から最後までどれ程分かりやすいか」の3点が評価対象です。

TAとCCは、いわゆる「展開と構成」の評価と捉えても構いません。

Lexical Resourceでは、「多くの語彙を使えたか」「正確で適切な語彙の選択か」「スペルは正確か」の3点が評価対象です。

Grammatical Range and Accuracyでは「文法のエラーミスの頻度」「様々な構文が使えているか」「複文の使用頻度」の3点が見られます。

LRとGRAは「語彙と文法」です。今まで行なってきた学習そのものです。まずは、LRとGRAの正確性を追求することで、6.0程度まではスコアを取得をすることが可能です

IELTSライティングは、ゲームのようなものです。ゲームには、ルールがあります。ルールに沿っていないと、減点されます。時折、この評価の観点を見返しながら、復習をしてみてください!

文字数の目安

タスク1は、150字以上という文字数の要求があります。

では、一体何文字を目安にライティングをすれば良いのでしょうか?以下が一つの指標になります。

  • 5.5-6.0:150-160字
  • 6.5-7.0:160-180字
  • 7.5-8.0:180-220字

答案が150字以下の場合には、減点されます。設問の指示に沿っていないことになるためです。具体的には、5.5以下になることがほとんどです。

なんとか文字数を満たせた場合は、6.0前後の評価を得ることが多いです。必要”最低限”の情報だけを埋めた場合に、150字程度になるように作られているためです。

タスク1で7.0以上の高得点を出したい場合は、180字以上を目指して書くことを目標にしましょう。図表の「主要な特徴の詳細情報」を、具体的に書けるほどにスコアが上がるようになっています。

対策のポイント

概要と採点基準を理解したら、タスク1対策のポイントを見ていきましょう。

「タスク1」は、以下のポイントを抑えることで着実にスコアを伸ばすことができます:

  1. ライティングの型を覚える
  2. 図表で着目するデータを把握する
  3. 「数値」「移行」「比較」を表す英語表現を覚える

繰り返しになりますが、ライティング「タスク1」は意見を述べる必要がありません。

タスク1では「ライティングのフォーマット」「抽出するデータ」が分かれば、どんなパターンの問題でも安定したスコアを取得できるということです。(もちろん最低限の文法知識は必要です)

それに加えて「数値の変動を表す語句」「プロセスの流れを表現する語句」「データを比較する表現」を覚えることで、全設問に対応できるようになります。

ライティングの型は、何度も実際に書き出して身体で覚えていきましょう。頭で理解するのと、実際に手を動かして覚えるのでは実戦で活用できる幅が全く違いますので!

タスク1の書き方

ライティング「タスク1」は基本的に以下の段落構成で書きます:

段落文字数書く内容
Introduction(導入)1文・設問のパラフレーズ(設問を違う表現に置き換える)
Overview(概要)2-3文・1文目:主要な特徴 ①
・2文目:主要な特徴 ②
Detail 1(詳細①)3-5文・「主要な特徴 ①」の詳細
・「主要な特徴 ①」を比較表現を用いて書き出す
Detail 2(詳細②)3-5文・「主要な特徴 ②」の詳細
・「主要な特徴 ②」 を比較表現を用いて書き出す

タスク1は、4つの段落構成で書きます。全体の文章量は、9-14文になります。

導入パラグラフでは、設問のトピックを違う語句で書き換えます。

概要パラグラフでは、図表における「主要な特徴を2つ」書きます。ここが一番大事、かつ、絶対に間違えることが出来ない所です。なぜなら、タスク1の問い自体が「主な特徴を抜き出せ」となっているためです。

詳細パラグラフでは、概要パラグラフで抜き出した主要な特徴を、数字やデータを用いて詳しく説明します。

また、タスク1では結論を書く必要はありません。図表のデータ描写は意見ではないので、そもそも結論としてまとめることはないためです。

上記の段落構成は、「グラフ問題」のライティングです。ダイアグラム問題の場合は、概要の代わりに「全行程」について述べる必要がありますので気をつけてください!

Step1. 主要な特徴を読み取る

それでは、具体的な書き方にうつりましょう。

まずは、タスク1で最も大切な「主要な情報を読み取る訓練」です。主要な情報は、段落2の概要パラグラフにあたります。

タスク1では、一番初めにじっくり段落2から書き始める事をオススメします。採点官がまず確認するパラグラフが段落2だからです。

まずは、以下のグラフを見て見ましょう:

IELTSライティングパイグラフ

さて、上記のグラフで、皆さんはどの部分に着目しますか?

「え〜いきなり言われても分かんないよ…」

そうですよね。

数値が大きなものもあれば小さい所もある。2倍の差がある項目もあります。どの部分に着目しても正解のようだし、不正解のような気がします。

でも大丈夫。視覚資料は、ちゃんとみるべき観点が決まっています。それが以下の三点です:

  1. 最大値と最小値(比較含む)
  2. 数値の類似点または相違点
  3. 数値の大きな変動

他にも「データ内の例外」などがありますが、基本的に上記の三点を押さえておけば大丈夫です。

上記のサンプル問題の場合、

  • 住居、食料、その他のサービスの3つのカテゴリーに最も多くの予算を使用
  • 日本の医療費と交通費は、インドネシアの2倍の数値

つまり、この視覚資料でライティングするべき要点は、上記の二点ということなります。

主要な情報は、このように2つか3つである場合しかありません

主要な情報を読み違えると、高得点はその時点で期待ができません。いきなり書き始めるのではなく、数分かけて日本語で書き出すことをオススメします!

Step2. 概要パラグラフを書く

ステップ1で確認した「主要な情報」を概要パラグラフにまとめます。

まずは、自分で練習してみましょう。

  • 1.O__, it is 2.c_____ that Japanese and Indonesian people 3.s____ the largest 4.p_____ of their 5.b_____ 6._____ just three categories, 7.n_____ housing, 8.____ and other services. 9.M____, the expenditures on 10._____ and 11._____ in Japan were double the 12.f_____ for Indonasia.

できましたでしょうか?

ライティングが難しいと感じる人などは、このように、模範解答を穴埋め形式にして始めるところからスタートをするのもオススメです。

慣れてきたら、穴埋めの数を増やしていき、最終的には一文全文を書けるはいもしもし何ですにしていきます。

以下は、模範解答です。

  • Overall, it is clear that Japanese and Indonesian people spent the largest proportion of their budget on just three categories, namely housing, food and other services. Moreover, the expenditures on healthcare and transport in Japan were double the figures for Indonasia.

概要パラグラフの出来上がりです。この段落では、具体的な数値を書く必要はありません。次の「段落3〜4」で詳細な数値などを詳しく描写していきます!

Step3. トピックのパラフレーズ

次は、1段落目にあたる「設問のトピックのパラフレーズ」です。

まずは、先ほどの設問のトピックが何かを確認しましょう。

  • The pie charts below show the average household expenditures in Japan and Indonesia in the year 2009.
  • Summarize the information by selecting and reporting the main features, and make comparisons where relevant.
  • 日本語訳「下の円グラフは、2009年の日本とインドネシアの平均的な家計支出を表しています。主な特徴を選び、関連する場合は比較を行なって情報を要約してください」

下線の部分をトピックと呼びます。これをパラフレーズします。(ちなみに、Summarize以下は「問い」と呼びます。)

パラフレーズとは、元のセンテンスを、異なる語彙やフレーズに置き換えて表現し直すテクニックで、IELTSライティングでは語彙力や文法力を示すために重要になるテクニックです。

以下は、私がパラフレーズした内容です:

  • The pie charts compare the average household spending in Japan and Indonesia in terms of five important categories in 2009.
    「円グラフは、2009年の日本とインドネシアの平均的な家計支出を、重要な5つの項目で比較したものです。」

下線ハイライトした部分がパラフレーズした部分です。

パラフレーズ前の文章と同じ意図になるように注意しながら、語句を置き換えていきましょう。

設問のトピックをそのまま書き出すことはNGです。文字数としてカウントされないかつ、スコアを大きく下げる要因になり得るからです。

今までのあなたが学習してきた努力を、たったの150字で判断されてしまうわけです。そんな重要な局面で、トピックをコピーしてしまうと、採点官にはやる気がないようにうつってしまいます!

Step4. 詳細のライティング

最後に、段落の3,4にあたる詳細パラグラフを描写していきます。ここでは、概要パラグラフに抽象的にまとめた内容を、実際の数値やデータを活用しながら、具体的に書きます。

詳細パラグラフは、それぞれ3-5文程度で書きます

穴埋めを作りましたので、まずは自分の力で書いてみましょう。回答しやすいように、もう一度グラフを載せておきます。

IELTSライティングパイグラフ
  • 詳細1:
    In Indonesian households, the 1. g____ 2. p_____ of spending was on 3. ____, which 4. re____ 36% of the total expenditure, 5. w____ in Japan, the 6. f____ for this category was just 7. ____%. Japanese householders 8. ____ the largest 9. ____ of their 10. in____ 11. ____ other services, at 29%. 12. M____, the 13. r____ of spending on this category in Indonesia 14. w____ 15. s____ lower, at 26%. In 16. t____ of food, the percentages of 17. ex____ for both nations 18. w____ 19. re____ similar, at 27% for Indonesia and 26% for Japan.
  • 詳細2:
    In both countries, 1. t____ 2. s____ proportion of 3. s____ was on Health care. In Indonesia, this 4. ac____ 5. f____ 3% of the 6. t____ household expenses, 7. w____ the figure for transport 8. re____ 8%. These figures 9. w____ 10. ex____ 11. d____ in Japan which were 6% and 16% 12. r____.

解答は、下記「最後に」にまとめて記載しています。

この詳細パラグラフを、どれだけ具体的に書けるかが全体の文字数を左右します。少なくとも、復文で3文以上は記載できるように目指してみてください。

詳細パラグラフでは「数値の変動」「比較表現」などが中心になります。日本の学校教育ではあまり触れない領域なので、適切に活用できないケースが多いです。

以下の記事によく使われるテンプレート表現をまとめたので、参考にしてください:

最後に

今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:

  1. タスク1は高得点が取りやすい
  2. 主要な情報の選定が最重要
  3. 7.0以上は詳細パラグラフが鍵

以上が基本的な「タスク1」の書き方でした。

最後に、上記の模範回答を下記にまとめておきます。

  • 導入:
    The pie charts compare the average household spending in Japan and Indonesia in terms of five important categories in 2009.
  • 概要:
    Overall, it is clear that Japanese and Indonesian people spent the largest proportion of their budget on just three categories, namely housing, food and other services. Moreover, the expenditures on healthcare and transport in Japan were double the figures for Indonasia.
  • 詳細1:
    In Indonesian households, the greatest proportion of spending was on housing, which represented 36% of the total expenditure, while in Japan, the figure for this category was just 23%. Japanese householders spent the largest amount of their income on other services, at 29%. Meanwhile, the rate of spending on this category in Indonesia was slightly lower, at 26%. In terms of food, the percentages of expenses for both nations were relatively similar, at 27% for Indonesia and 26% for Japan.
  • 詳細2:
    In both countries, the smallest proportion of spending was on Health care. In Indonesia, this accounted for 3% of the total household expenses, while the figure for transport represented 8%. These figures were exactly doubled in Japan which were 6% and 16% respectively. (190字)

これぐらい書けると、タスク1ではコンスタントに8.0程度が取れるようになります。

型を覚えて読み取るべきデータが分かれば、どんな問題が出題されても安定してライティングすることができるようになります。

あとは練習と振り返し、語彙と文法を強化してください。根気強く勉強していきましょう。

最後に、弊社はオンラインでIELTSを専門的に教えている語学学校です。IELTS対策で何かお悩みがあれば、お気軽にご連絡ください!

記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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